ソ連 RankIV 駆逐戦車 2S3M
概要
Update 2.13 “Winged Lions”にて追加された。「アカーツィア」(アカシアのロシア語読み)と呼ばれる。
今までの駆逐から打って変わって甘い狙いでも抜かれる程薄い装甲と砲塔、そして優秀なVTとHEを手に入れた。
車両情報(v2.13.0)
必要経費
必要研究値(RP) | 82,000 |
---|---|
車両購入費(SL) | 240,000 |
乗員訓練費(SL) | 68,000 |
エキスパート化(SL) | 240,000 |
エース化(GE) | *** |
エース化無料(RP) | *** |
バックアップ(GE) | 50 |
護符(GE) | *** |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
---|---|
バトルレーティング | 6.3 |
RP倍率 | 1.84 |
SL倍率 | 1.2 / 1.9 / 2.5 |
最大修理費(SL) | 5,100⇒*** / 4,740⇒*** / 4,400⇒*** |
車両性能
項目 | 数値 |
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【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後) | |
砲塔旋回速度(°/s) | 8.8⇒**.* / 5.9⇒**.* |
俯角/仰角(°) | -4/60 |
リロード速度(秒) (初期⇒スキルMAX+エース化) | 17.3⇒**.* |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 30 / 15 / 15 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 30 / 15 / 15 |
重量(t) | 27.5 |
エンジン出力(hp) | 739⇒*** / 460⇒*** |
2,000rpm | |
最高速度(km/h) | 65 / 60 |
実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -*** / *** ~ -*** |
視界(%) | 93 |
乗員数(人) | 4 |
光学装置
倍率 | 暗視装置 | 種類 | 世代 | |
---|---|---|---|---|
IR投光器 | - | 無 | - | - |
車長 | **x-**x | 有 | 赤外線/熱線 | 第一二三 |
砲手 | **x-**x | 有 | 赤外線/熱線 | 第一二三 |
操縦手 | 1.0x | 有 | 赤外線 | - |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
---|---|---|---|
主砲 | 152mm 2A33 | 1 | 46 |
機銃 | 7.62mm PKT | 1 | 1500 |
弾薬*1
名称 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | 購入 費用 (SL) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
OF-540 | HE | 43.56 | 5.9 | 655 | 49 | - | |||||
BP-540 | HEAT | 27.67 | 5.91 | 680 | 250 | 160 | |||||
BR-540B | APHEBC | 48.96 | 1.02 | 600 | 166 | 164 | 157 | 148 | 140 | 133 | 210 |
3OF25 | HE | 43.56 | 10.12 | 655 | 62 | 260 | |||||
3OF25(PF) | HE-VT | 43.56 | 10.12 | 655 | 62 | 310 |
車両改良
Tier | 名称 | 必要量(RP) | 購入費(SL) | 購入費(GE) |
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I | 履帯 | 2,900 | *** | *** |
修理キット | ||||
砲塔駆動機構 | ||||
弾薬開発1 | ||||
II | サスペンション | 3,200 | *** | *** |
ブレーキシステム | ||||
手動消火器 | ||||
砲火調整 | ||||
弾薬開発2 | ||||
III | フィルター | 4,500 | *** | *** |
救急セット | ||||
昇降機構 | ||||
弾薬開発3 | ||||
IV | 変速機 | 5,800 | *** | *** |
エンジン | ||||
追加装甲 | ||||
砲撃支援 |
カモフラージュ
研究ツリー
解説
特徴
同じBR6.3の75式SPHと同様に全周回転砲塔を持つ大口径自走榴弾砲。高威力な榴弾が撃てる他、徹甲弾も使用できるのが特徴。
加えて、中戦車をも凌ぐ優秀な機動力を持つ。
【火力】
152mm D-20榴弾砲を元にした、152mm 2A33を装備している。榴弾砲ではあるが、HEだけではなく、HEATとAPHEBCを搭載する事ができる。ラインナップは以下の通り。
・OF-540
通常の榴弾。初期弾。
炸薬量は5.9kgであり、これで戦っても十分な威力を発揮する。砲口初速も自走榴弾砲のHEとしては速めなのも嬉しい。
・BP-540
HEAT弾。250mmの貫徹力を持ち、ティーガー2の車体正面をも貫徹することができるが、HEAT弾の特性上加害力に乏しい上に、草木や障害物にも信管が作動してしまう。
後述の3OF25とBR-540Bが優秀であるため、敢えてこの弾を使う理由はないだろう。
・BR-540B
APHEBC弾。カタログ上の貫徹力は166mmと控えめであり、大体自国の85mm砲相当である。
しかし、口径の大きさとAPHEBC弾という弾種の特性から、傾斜装甲に対して凄まじい耐性を持ち、パンターやシャーマンジャンボの車体正面すら容易くぶち抜くことができる。その上、炸薬も1kg以上入っているため、その加害力はもはや過剰とも言えるほど。
また、徹甲弾なので草木や障害物でも信管が作動しないという利点もあるため、障害物が多い場所では、榴弾よりもこちらを使うと射撃チャンスを逃しにくいだろう。
一応OF-540やBP-540より初速は下がっているが、そこまで実用に問題が出るほどではないだろう*2。
・3OF25
Tier3で開発できる榴弾。貫徹力64mm・炸薬量10.12kgと、OF-540から大幅に性能が向上している。
例え相手が重戦車だろうと、砲塔正面などに当てさえすれば、加圧ダメージによって搭乗員全滅や弾薬庫誘爆を引き起こし敵をワンパンすることができるので、基本はこの弾をメインで使うとよい。
また、榴弾砲としては弾速が655m/sと高めで、数百メートル以上先の敵車両に射撃する際に恩恵を感じられるだろう。
ただ、榴弾系の弾の常として、草木や障害物にも信管が作動してしまうことには注意。
・3OF25(PF)
3OF25に近接信管を付けた榴弾。近接信管が付いた以外は性能に変化はない。
ただ、木や稜線、家屋などにも信管が反応してしまうという致命的な弱点があるものの、対空では真っ直ぐに飛ぶ飛行機に多少狙いが甘くとも炸薬で粉砕できると言う利点がある。
しかし基本は対空射撃くらいにしか使い道が無いと言えるだろう。
【防御】
自走砲ゆえ敵の真正面に立つような車両ではない。だが、同BRの自走榴弾砲の75式SPHとは違って、M2ブローニングの射撃に耐えられるだけの正面装甲は備えており、車載機銃に怯えなくてもよいのは救い。ただ、紙装甲であることには変わりないので、「撃たれない立ち回り」が必須となる。
しかも大口径榴弾砲という特性上、砲弾を喰らえば一撃で爆発四散することも多々。戦車砲弾に対してはオープントップのSU-100Pよりも撃たれ弱いと思う程度に警戒が必要だ。「走る棺桶」どころか「走るバルカン半島」だと思って慎重な運用に徹するように。
また、天板も車体15mm・砲塔10mmと薄いため、攻撃機のみならず、戦闘機にも要警戒。近接信管榴弾を装填しているなら、真っ直ぐ突っ込んでくる輩は撃墜してしまえば良い
【機動性】
SU-100Pと同一の車台を用いていることからも、充分な機動性を持つ。ストレスに感じることはまずないだろう。
出力重量比は18.9hp/t(RB)と高めで、加速力は良好。平地なら、ABであれば40km/h、RBであれば30km/hの速度まで、すぐに到達する。
最高速度に関しても60km/h(ABでは66km/h)まで出る上、後退速度も14km/h(ABでは16km/h)確保されているので、射撃後には迅速に遮蔽物に隠れることが可能。
超信地旋回ができないことが玉に瑕だが、旋回性能自体は良いので、実用上問題となることはない。
ただ、前述の通り装甲は全く頼りにならないので、機動力に任せて突撃、なんてのはもっての外。その足回りは陣地転換やポジション取りに活用し、優秀な火力で味方の前線を支援しよう。
史実
2S3は1960年代にソ連が開発した自走榴弾砲(量産開始は1970年)。2S3Mは75年から生産開始された改良版。
愛称はアカーツィア(Akatsiya=アカシア)。
2S3M、M1、M2...と改良が続けられ、21世紀に入ってから開発された最新型の2S3M2は現在でも使われている。
また旧東側諸国やシリア、イラク、アフリカ各国、ベトナムなどに輸出されて一部は現用されている東側の汎用自走榴弾砲である。
榴弾だけでなく徹甲弾や成形炸薬弾も用意され、装甲目標への攻撃も可能となっている。
牽引野砲砲兵を自走化する研究自体は第二次世界大戦後から始められ、SU-152GとSU-152Pという試作車も作られたが量産されなかった。
1953年にスターリンが死にフルシチョフが権力を握ると、フルシチョフはスターリンの政軍一致の独裁体制や軍備拡張計画を批判した。この影響は陸海空軍で開発中の兵器群にも及んだ。自走砲開発も一旦中断され、フルシチョフが失脚した1964年に公式に再開された*3。
1962年にはアメリカ軍がM109自走榴弾砲を完成させており、対抗上ソ連軍も同等の自走榴弾砲が必要であった。
こうして開発されたのが機甲部隊随伴用の122mm自走榴弾砲2S1と自動車化歩兵部隊及び自走砲兵部隊用の152mm自走榴弾砲2S3である。
前述のSU-152G/Pは同じくフルシチョフ体制で開発中止されたSU-100Pと同じ車体を利用しており、2S3の開発でもこの車体が使われた。
このウラル運輸車両工場製の車体は「GM-123」として2S4チュリパン*4、2S5ギアツィント*5などの自走砲やその他の装甲車両にも流用されている。
1968年に設計がまとまり1970年から量産が開始。西側諸国には1973年に存在が確認され、M1973と仮称された。
主砲は152mm榴弾砲D-20を車載化した34口径2A33。射程は17km~24kmで同時代の砲としては標準的な性能である。
2S1は射程・威力共に不足していると判定されたため、機甲部隊随伴砲兵としても2S3が使われるようになった。
1975年には自動装填装置の追加、エンジン強化、搭載弾数増加、新型砲弾対応などの改良を加えた2S3Mの生産が開始された。
1987年にさらなる近代化改修型である2S3M1が開発され、在来車もこれに準じた改装が行われたとされる。
その後1989年に直系の後継車輌となる2S19ムスタS自走榴弾砲が開発されたものの、コスト高とソ連崩壊による経済混乱で置き換えペースは遅れた。
2006年になって発表された最新の近代化改修型2S3M2は、コスト高のムスタSよりも安価に置き換え・近代化するために開発され、現在も配備されている。
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コメント
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