読み合い/画像でわかるガケの攻め方

Last-modified: 2023-07-14 (金) 18:16:40

はじめに

このページで、ガケののぼり方は5種類、それに「様子見」という選択肢を含めた+1があるということを解説した。
今度は自分が攻める番になって考えてみると「ガケのぼりの種類がそんなにたくさんあるのに、読めるはずがない!」と思ってしまうかもしれない。
しかし、1種類のガケのぼりに1種類のガケ攻めしか持たない(または理論上は複数潰せるが、実戦的には1種類しか潰せないも同然な)ファイターもいるにはいるが、実際は複数のガケのぼりをまとめて潰せる行動を持つファイターの方が多い
そういったテンプレガケ攻めを身に着けるだけで、ガケで奪えるリードは目に見えて向上する

では実際に、ガケを攻める方法にはどのようなものがあるのか?どのように実行するのか?
このページでそれらを解説していく。

なお、このページではガケのぼりの方法を「様子見」を除いた5種類に絞って解説する。

ガケのぼりの復習と、ガケ攻めの基本的な叩き方

ガケのぼりは5種類あるが、重要なのは「ガケをのぼったあとの位置」、より正確には「ガケをのぼって無敵が切れた時の位置」である。
ガケをのぼったあと、無敵が切れた瞬間の位置を一枚にまとめたのが以下の画像である。

崖上がり.jpg

(なお「ガケ離し」は除外してある。キャラにより取れる行動は異なるため対応策は様々になるが、基本的に空中ジャンプしながら何らかの攻撃を繰り出してくることが多いためのぼりジャンプやのぼり攻撃に近い対策で良い)

上の図で重要なのは「のぼり回避を除いた起き上がりは全て、似たような場所で無敵が切れている」ということである。
つまり、下のような攻撃を繰り出せばのぼり回避以外の起き上がり方を全て潰せる」ということになる。

kiso1.png kiso2.png

このような位置で攻撃を繰り出せばのぼり攻撃は喰らわないし、その場のぼりものぼりジャンプも潰せる=このガケ攻めひとつで、少なくとも3種類は狩れるのである。
キャラによっては、ガケ離しからの行動も潰すことができる(上の画像のような形でキングクルールに空Nを置かれて、ガケ離しから切り抜けられるキャラは多くないだろう)。

これがまず、ガケ攻めの土台となる考え方である。
この土台をもとに、ガケ攻めの具体例を掘り下げていく。

のぼり回避以外の叩き方① リーチの長い攻撃や飛び道具を使う

yokokara1.png yokokara2.png

相手ののぼり攻撃よりも遠くから攻撃できる手段を持っているキャラは、ガケから少し距離をとってガケ際に攻撃を繰り出すことでガケ攻めとなる。
上の画像は一例にすぎず、他にもリヒターの下B(聖水)、クッパのNB(炎)、クラウドのNB(破晄撃)など、多くのキャラが持っている。
このように、飛び道具の多くはのぼり攻撃の範囲外から当てられるためガケ攻めとして活用できる。

のぼり回避以外の叩き方② のぼり攻撃を飛び越せる攻撃を使う

uekara1.png uekara2.png

ほぼ全キャラクターが可能なガケ攻め。ようはガケの近くまで詰め寄ってジャンプ攻撃を繰り出す方法である。
リーチが長いワザや飛び道具を持たないキャラがその場のぼり・のぼりジャンプ・のぼり攻撃をまとめて潰そうと考えると必然的にこの方法になる。
特にプリン、リンク、ウルフ、パルテナなど持続の長い空Nを持っているキャラが使うと強力。
また、上のガオガエンの画像(下スマッシュ)のように、飛び上がってから攻撃するワザを持っているならジャンプ攻撃の代わりに使用することができる。

のぼり回避の対策は?

ここまで「のぼり回避"以外"の叩き方」を解説してきたが、当然次に出てくる疑問は「のぼり回避はどうするの?」である。
ここからは読み合い(いわゆるジャンケン)になるケースが多くなる。

のぼり回避の叩き方① 前後に当たるワザを使う

usiro1.png usiro2.png

上のような前後に当たる攻撃であれば、その場のぼりなども含めてまとめて潰すことができる。
しかし、攻撃によってはのぼりジャンプで飛び越えやすかったり、のぼり攻撃の先端が届いてしまうこともある。
 
リュウケンテリー限定だが、ガケ際で下強などを連打しておくことでのぼり回避されても自動振り向きで叩けるという方法もある。

のぼり回避の叩き方② 一点読みor見てから叩く

kaihiyomi1.png kaihiyomi2.png

「相手がのぼり回避をしてきそうだ」と予測して、あるいは「相手がのぼり回避をしてきた」と反応して、のぼり回避の先にピンポイントで攻撃する。
上のキャプテン・ファルコンの画像のように空後、または横強やDAなどを使うのも手だが、この場合は相手をステージ側に戻す手助けをしてしまうこともあるので注意(何もしないよりはずっとマシだが)。
可能であれば、ふりむきつかみを決められれば後ろ投げからガケ攻めを継続(キャラによっては撃墜)できるので狙いたい。

また、ガケ際まで突っ込んでいく様子を見せて、相手に「のぼり回避で背後に回り込もう」と思わせてからステップでUターンして引き横スマ、というのも非常に美しい(上のソニックの画像)。
横スマッシュだけでなく、マリオウルフのような前後に攻撃できるタイプの上スマッシュも有効。

余談だが「のぼり回避を"見てから"叩く」というのは、のぼり回避を全く想定してない状態からのぼり回避のモーションが見えた瞬間に反射神経だけでのぼり回避を叩くわけではない。
逆に「のぼり回避を"読んで"叩く」というのも、予備動作も何も見ていないのに勘だけで攻撃を振るわけではない(ガノンドロフの横スマッシュなど発生が遅いワザをぶち当てたい場合は例外として)。
この場合の「読んで」や「見てから」は通常、「のぼり回避をしてくるかもしれないという意識配分を頭の片隅に置きながら、いつのぼり回避されても潰せるように心構えをしておく」ことで成立するものであり、読みだけで当てるわけでも反応だけで当てるわけでもないことは抑えておきたい。
のぼり回避を読めない、反応できない、という場合の多くはのぼり回避という選択肢を「最初から全く想定してない」ことが原因である。
のぼり回避をしてくる「かもしれない」が頭から抜けてしまわないようにしよう。

置き弾攻め

初心者殺し。
相手が崖を掴んで1~2秒程度を目安に攻撃判定の出る置き弾や緩い放物線を描く弾を置く。
そして相手が無敵を切らさないよう、置き弾を回避するため隙の出来たところに本体の攻撃判定を重ねて刈るという攻め。
相手に置き弾への対処を強要する関係上、崖登り全般に有利を取ることができ、崖を掴んだら次は登る、という選択肢しか持たない初心者には極めて対処の難しい攻め方となる。

ただし、相手が無敵を切らさないことよりも、一度ステージ外側に逃げて崖を掴みなおすなり大回りして復帰するなりでタイミングをずらすことを判断できるなら割と容易に対処されるため、基本的には一定レベル以下のプレイヤーを狩る手段といえる。
以下は実例。

 

kagononakanotori1.png kagononakanotori2.png

これらはどちらも「ガケ際」と「のぼり回避先」を同時に攻撃できている。
特にMr.ゲーム&ウオッチのシェフ(NB)は非常に優秀で、位置とタイミングが完璧ならノーダメージで切り抜けることがほぼ不可能なガケ攻めになる。同様のことは射撃Miiのグレネードランチャー(NB3)でも可能。
とはいえ多くのキャラはシュルクの画像のようにジャンプ攻撃で行うことになる。ガケに捕まっているキャラのガケのぼり性能にもよるが、のぼり攻撃をジャンプで避ける前提であれば前後対応の空Nさえあればそれほど極端に長いリーチを持たないキャラでも難しくはない。勇者剣術Miiの空N程度の範囲があれば十分で、位置取りが完璧ならリンクウルフの空Nでも相手によっては可能。

下の画像のように、設置ワザや飛び道具+本体による波状攻撃で成立させられるケースも多い。

kagononakanotori3.png kagononakanotori4.png

上の画像のゼルダはガケ際にファントムを放ちつつ、のぼり回避の場所に横スマッシュを置いている。
しずえの画像は、のぼり回避の場所にハニワロケットを埋めておき、ガケ際を釣り竿で攻撃している。
これが可能なキャラも、少ないようで意外と多い。
インクリングのスプラッシュボム(下B)ロボットのコマ(下B)シモンの聖水(下B)などはもちろん、うまく使えばピカチュウのでんげき(NB)でも成立する。

良い例、悪い例

最後にガケ攻めをする「位置」について記事の締めとしたい。
様々なガケ攻めを画像で紹介したが、概ね攻める側のキャラが立っている位置が共通しているのが分かるだろうか。

yoiichi1.png yoiichi2.png

基本となるのは、上のような「ガケのぼり攻撃が当たらない≒自分の攻撃がギリギリ当たる位置」である。
ただ、キャラにもよるが絶対的な正解というのは無い。
例えば上画像左の場合はのぼりジャンプを許してしまいやすいし、上画像右の位置だとジャンプの着地にのぼり攻撃を合わせられると食らってしまう。
とはいえこれらの位置が最も多くのガケのぼりを潰せる定位置であるのは間違いない。

この位置取りについて初心者からしばしば言われるのが「試合中にこんな微調整ができない」「ダッシュが暴発してガケ際まで行ってしまう」というもの。
そこで紹介したいのが「ガケっぷちからステップ1回or移動回避1回ぶん離れる」である。
キャラにもよるが、これでだいたいちょうどよくガケ攻めに移れる距離感になっていることが多い。
また、別の方法としては「真上に大ジャンプしてから左スティックで後退しながら着地」というものもある。

なお、言うまでもないが以下の位置取りはガケ攻めとしては論外である。

waruiichi1.png waruiichi2.png

左の位置取りは近すぎる。
「ガケ攻めをした方がいいのは知ってるがやり方は知らない」という初心者はよくこのような攻め方をするが、これではのぼり回避どころかその場のぼりですら裏に回られてしまいかねない。
しかも地上にいるのでのぼり攻撃も簡単に貰ってしまう。
逆に右の位置取りは遠すぎる。
ピカチュウのような遅めの飛び道具を放って本体と同時攻撃をしかけるつもりならこの限りではないが、いくら飛び道具でその場のぼりやのぼりジャンプを叩けるといってもこんな距離から撃っては回避して下さいと言っているようなものである。
のぼりのタイミングや方法を制限するくらいの効果はあるので、どうしてもガケ攻めが間に合わない場合に飛び道具でお茶を濁す手もなくはないが、つまりその程度でしかない。その後の相手の動きを読み切って潰すプランがない限り、このような攻め方をあえて選ぶ必要性は無い。

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