初心者向け指南

Last-modified: 2024-01-24 (水) 00:51:12

はじめに

ここでは、全てのルールに共通する基礎的な考え方を解説するぞ。
Splatoonにおける、バトルの基礎中の基礎と言える。

初心者の人も、ある程度操作に慣れてきたら、誰しも「もっと上手くなりたい!」と思うはずだ。
周囲の初心者よりも、一歩抜けたい。そんな時、ここを読めば、初心者脱却の手掛かりになるぞ。

敵との撃ち合いについては、戦闘指南・基礎を参照しよう。
「まだ操作がおぼつかない」という人は、まず初めてのSplatoonのページを読もう。
逆に、ここに書いてあることが基本的すぎて満足できない人は、ナワバリバトル指南バンカラマッチ指南のページを読もう。



デスを減らそう

Splatoon3のバトルはシステム上非常にデスが重い
まず1チームの人数が4人と少ない。単純計算だが、誰か1人デスするだけでチーム全体の戦力が25%減る
デス後の戦線復帰にも時間がかかる。試合時間が3分~5分とあまり長くないのに、1回デスすると約10秒以上戦況に関与できなくなる
さらにデスすると形勢逆転の手段であるスペシャルのゲージが50%減る
これらはギアによって軽減することができるが、すべて同時に無くすことはできない。
そのため無意味にデスを重ねると完全にチームのお荷物になってしまう
実力不足でキルができなくても、せめてデスしないように努力しよう。

上達を目指すための補足

ただ、Splatoonにおける「デスのリスクが低い動き」はたいていの場合「デスのリスクを味方に負担させる動き」でもある。
あなたが危険な最前線を避けて後方や物陰などに身を隠せば隠すほど、4人の敵の狙いが3人の味方に集中しやすくなり、味方の負担が重くなっていく。それがチームのピンチにつながってしまうかもしれないのだ。
また、デスを減らすためにひたすら自陣にこもったり、敵の姿を見てすぐに逃げ出してばかりいると、敵との戦闘技術が上達するのも遅くなってしまう。

Splatoonという対戦シューティングゲームで強くなるのを目指すなら、敵から逃げ回って生き残るだけでなく、敵をキルすることで有利な状況を作り、不利な状況を打開する力もいつかは必要になってくる。
今後の上達のために、前に出るべき場面(後述する「人数有利」の場面など)では積極的に前に出て戦闘経験を積むのも大切だ。
デスばかり繰り返していてはチームへの貢献はできないが、絶対デスしたくないという弱気すぎる動きばかりしていてもチームへの貢献は難しい。味方はあなたの助太刀をきっと待っている。

射程の長いブキを牽制できる手段を持ったブキを選ぼう

Splatoonにおいて射程は長ければ長いほど強い。「射程トゥーン」などと揶揄されるくらいには重要。
射程が短いブキは自分より射程の長いブキや段差上の敵に抗える手段が少ない。大抵は射程外からなぶり殺される。
最低でもスプラシューター程度の射程か、スプラッシュボムなど投擲できる即死ボムがあるブキを選びたい。

人数差(人数有利か、人数不利か)を意識しよう

画面上には常に両チームのプレイヤーの生死が表示されているが、試合中はここをチラチラと確認して、両チームの人数差がどうなっているかを確認しておこう
相手よりもこちらの生き残っている人数が多い場合は「人数有利」、相手よりもこちらの生き残っている人数が少ない場合は「人数不利」と呼ぶ。
本作では、どんな上級者でも、2人3人の相手に対しては不利な戦いを強いられる。
つまり人数不利状況では、残ったプレイヤーも倒されやすくなり、とても危険なのである。
そんな状況で無闇に敵と戦おうとしても、絶好のカモになって簡単にやられてしまうのだ。

よって、人数不利状況になったら、退却するか、障害物の裏に隠れよう
安全な所まで逃げて、イカセンプクなどで隠れたり、敵から見えない所を塗っておいたりするのが有効だ。
無理な戦いはやめて、復活した味方と足並みを揃えて戦おう。可能な限り4人で戦うことを意識だ。

逆に、人数有利状況は前線を押し上げるチャンス
それまで劣勢だったなら立て直しを、拮抗状況だったなら前線を上げて迎撃体制を固めよう。

 

ここでは簡単な説明に留めるが、バンカラマッチ指南#e55ee0b0ではより詳細な説明がされているぞ。
さらなるレベルアップを望むなら、そちらも読んでおこう。

効率の良い塗りとは?

カメラの向きを意識しよう

インクを撃つとき下を向きながら撃ってはいないだろうか?
この方法は、足もとをすばやく塗ることができるので足場を確保したいときには有効だが、いつも下を向いて塗るとあまり広く塗ることができず、塗り効率は落ちてしまう。
しかも、下を向くと周囲の状況が見えない。隙だらけだ。

ほとんどのブキはカメラを水平に向けながら撃つことでより広く塗ることができ、[Y]ボタンを押してカメラリセットしたときの角度がちょうど水平となっている。
コントローラー(本体)をラクな持ち方で持って[Y]ボタンを押し、カメラをリセットしてから塗り始めよう。
とにかく、視点がおかしい、思うようにカメラを向けられない、そんな時は[Y]だ。重要な操作なので、よ~く覚えておこう。

味方のインクを上塗りしないように!

初心者のうちにありがちなのが、味方が塗り残した僅かな隙間をみっちりと塗らないと気が済まず、通路の角など、戦いにほとんど影響しない場所ばかり塗ってしまうパターンだ。
これには大きな落とし穴があり、味方と塗り被った所は全く塗りポイントにはならないし、何より自陣を広げる時間効率がすごく悪いのである。

 

時間効率を考えると、まだ塗られていない床を大きく塗り広げていく事や、敵陣のインクに上書きしていく方が良いといえる。
前者であれば塗りポイントぶん自陣が拡大するし、敵陣を塗りつぶせば自陣は塗りポイントぶん拡大し、敵陣は同値縮小する。
つまり敵陣を塗りつぶすという行動は塗りポイントの2倍のメリットがある行動だ。
思い切って大胆にインクをぶちまけていこう。

 

とはいえ、敵陣を塗りたいが為に敵インクに無闇に近づくのは危険なのでやめよう
詳細は次の「メインやサブで安全確認」の項で説明する。

メインやサブで安全確認

敵インクが広がっている状況では、ついつい効率ばかりを重視して、敵インクの目の前まで近付いて、射程の根本から一気に塗り返したくなるかも知れない。
もちろん敵がいなければそれが最も効率の良い塗りなのだが、実際には敵インクに近付くのはとても危険な行為だ。

相手のインクが少しでも塗られている場所では、相手プレイヤーがセンプクして隠れていることがある。
不用意に近づくと敵に不意打ちされる可能性があり、とても危険だ。
障害物のウラや曲がり角も要注意。

なので、まずは敵インクから一定の距離を取ってメインウェポンで塗り返し、敵がいないかを確認しよう。
この安全確認をする行動を、「クリアリング」と呼ぶ。そして、安全であることが確認できた状態を「クリア」と呼ぶ。
敵インクがある場所では、クリアリングを忘れずに行うことが、生存率の向上に繋がるぞ
しっかりと安全確認をした上で、周囲に敵がいないことが分かったら素早く塗り拡げよう。

なお、ほとんどのメインウェポンは、射程先端付近が最も大きく塗れる。
より慎重に行くなら、メインウェポン射程先端の塗りを使って塗り返すと安全だ。
どうしてもメインウェポンが届かない場所をクリアリングしたい場合、「スプラッシュボム」等のボムや、「ポイントセンサー」を投げるのも有効だ。

試合序盤のエンカウンター

序盤の最大の目的

試合開始直後に目的とすべきなのは、ステージ中央付近を制圧することだ。
ステージ中央付近を制圧することで、場、状況、撃ち合い、全ての要素において有利になり、前線を上げて優勢になるための足掛かりを得ることができる。
なので、「序盤の行動は全て『ステージ中央付近を制圧するため』である」ということを意識すると良いだろう。

戦闘をしかける前に、周囲の状態を確認

ステージの中央を目指して進んでいくと、いずれ相手チームと遭遇する。
初心者に多いのが、退路もなく塗り状況も整っていないのに、相手を見つけたらいきなり突っ込んでいき攻撃をしかけるイカたちである。
もっと言えば、相手がいるかいないかも分からないまま敵インクに突っ込んでいくイカすらもいる。
そして、大抵はあっという間にやられてしまう。初動でこうなってしまうと、そのままずっと不利を押し付けられることになる。
これは大変イカしていない。相手のインクがある状況や、相手にこちらをしっかり見られている状況で、勇んで飛び込むのは勇敢ではなく蛮勇だ。自分の実力をよく弁えよう。

というわけで、敵に近付く前に、まずは周りの状況をよく確認しよう。
前方に敵インクがある時は、そのまま突っ込んで敵インクに触れてしまうと動きが鈍り、ダメージも受けるので、簡単に倒されてしまう。
相手に立ち向かう前に、まずは周りの地面を塗り固めよう。
不用意に敵インクに突っ込まないように、自分の周りに常に自分のインクがあるように心掛けよう。
他の味方がやられて人数不利になった場合にも備えて、退路の確保もキチンとしておこう。

敵のスペシャルウェポンに注意

全てのブキには「スペシャルウェポン」が備わっている。
塗りの強いブキともなると、効率よく塗ればギアパワーの補助無しでも開幕数秒で発動可能となる。
また、塗りを重視しなくても相手にやられなければ40秒程でスペシャルウェポンが発動可能となる。
相手チームもそれは同じことなので、試合開始後数十秒で両チームのスペシャルウェポンの応酬になる。
試合がはじまってある程度時間が経ったら、相手からスペシャルウェポンで攻撃されることも意識しておこう。

どのスペシャルウェポンが使えるかはブキごとに決まっている。
試合開始前のプレイヤーの登場シーンで相手チームのブキを確認することで、試合中にどのスペシャルウェポンが使われるか判別できる。
最初は覚えられないと思うが、どのルールでもよく使用されるブキは決まっているので、使用率の高いブキのスペシャルウェポンだけならそれほど時間もかからず覚えることができるだろう。
自分の装備で不利になりそうなブキやスペシャルウェポンを持つ相手がいるときは、その相手には特に注意して行動しよう。

なお、各スペシャルウェポンはブキの「試しうち」でも使用でき、効果を確かめることができる。
相手に使われたときの対策方法も考えておこう。

位置取りの重要性

高台を確保する

同じ射程のブキ同士が撃ち合う場合、高い場所にいる方が有利だ。
この理由はいくつかある。

  1. 高所から低地へ撃った弾は、水平時と比べて着弾するまでの距離が伸びる。逆に低地から高所へ撃った弾は重力のため、水平時の射程より手前へ落ちる。
    (ただし、低いところへ落ちた弾は威力が水平時よりもやや落ちるため、確定数は変化しうる。ただしこのことは低地から高地への曲射でも同様。)
  2. イカの攻撃は、床よりやや高く構えた腕のある場所から発射される。高地からは上半身だけをはみ出した状態(下半身を高台の影に隠した状態)でも攻撃が可能である。一方、低地のイカが高台の角に弾を当てず敵に当てるには、高所の敵のはみ出た上半身だけを正確に狙うか、曲射(上を狙って、弾が敵へ落ちるような放物線を想定して撃つ)を行う必要がある。曲射の場合、敵の奥行きと自分の弾の軌道を正確にあわせる必要があり、また着弾までの時間も長くなるため、非常に難易度が高い。また曲射でも落ちてきた弾の威力は水平時に比べて落ちるため、確定数も増えてしまう。
  3. 高台からは低地周辺の状況がよく見える。逆に、低地からは高台よりも奥の状況は基本的に見えない。

よって、マップ内における高台を確保することは、基本的かつ非常に重要な戦略だ
高台に立つと敵からよく見えてしまうデメリットはあるものの、逃げ道をちゃんと確保しておき、同じ場所にずっと居続けなければすぐにやられることは多くない。
ほとんどのステージにおいて、中央か、あるいは自陣&敵陣に高台が存在する。
中央高台を押さえれば全体的な試合運びを有利にする事ができるし、敵陣高台を確保すれば圧倒的有利を取れる(逆に自陣高台を敵に確保されると圧倒的不利だ)。

もし坂道の打ち合いで負けると人数不利になって負けるかもしれない。
自分が坂の上だったらキルしていいし、自分が、坂の下なら不利なので逃げるか、潜伏してキルしてもいいしサブウェポンを投げて対等に打ち合いを進めるのも効果的だぞ!

なお、これはちょっとした坂道でも同じようなことが言える。そのわずかな差が撃ち合いの勝ち負けを左右することもあるので、覚えておこう。

 

もちろん、敵も高台確保を狙ってくるし、確保した高台から攻撃してくる事も非常に多い。敵に長射程ブキがいて別の高台を確保している場合、こちらが高台に立ってもすぐ狙われてしまう。
相手側の高台を使用不能にする作戦として、ボムを投げ込んだり、持続性のあるスペシャルを投げ込んでやるというのも良い戦略だ。

また、エクスプロッシャーロングブラスターラピッドブラスターなどは高台への範囲攻撃を得意とし、こちらの攻撃できない場所から一方的に攻撃を受けてしまう。
それほど高くない台では、それ未満の射程のスロッシャーブラスターの他、ローラーにも下からバシャられ餌食になりやすい。中でもローラーの攻撃は、直撃すれば種類問わず確1でやられてしまうので非常に危険だ。
これらのブキに睨まれている時は、その高台にいるのは諦めた方が良いぞ。

敵の横から攻める

初心者のうちはありがちだが、敵を見つけた時に真正面から倒そうとするのは、特にこちらの射程が劣る場合はあまりよろしくない。
こちらが馬鹿正直に突っ込んでいけば、相手は当然後ろに下がりながら撃ってくるだろう(これを「引き撃ち」と呼ぶ)。当然、こうなると相手のインクにハマって動けなくなり、その間にあっさり倒されてしまう。
また、複数の敵に囲まれるのも不利だ。1対2の状況になると、あっという間にやられてしまう。
それを防ぐために重要なのが、囲まれにくい位置取り。ステージを広く使い、敵を囲むように攻めれば、こちらは囲まれにくくなるぞ。

まずは、敵を倒す時に、横や後ろから攻撃する事を心がけてみよう。
一般的に、横や後ろ方向の視界は狭く、急に攻撃された場合に対応するのが難しくなる。
勿論、反応の良い相手や上級者は90度程度ならターンしつつ攻撃してくる場合もあるが、真後ろからの攻撃なら本作の視界の狭さと相まって、格上の相手でも倒せる可能性が非常に高い。

また、味方の方を向いている敵は注意をそちらに引きつけられているため、他の方向からの攻撃にはかなり弱くなる。
味方と連携できる距離にいる事最大のメリットがこれで、逆に自分が敵をひきつけておき、味方に処理してもらう事も可能になる。
どんな上級者が相手でも、2人3人で囲んでボコれば一瞬で倒せる。
味方とは違う方向、複数の方向から攻めることが重要だ。しっかりと味方と連携して戦おう。

具体的な行動を書くと、例えば多くの味方がステージの正面に展開している時、自分はステージの側面から素早く攻めていこう。
逆に、ステージの側面から攻めている味方がいる時は、敵も側面を気にしていることが多いので、「側面を向いている敵の横」、すなわち自分は正面から攻めるのだ。
このようにすることで、敵は複数の方向を気にしながら戦うことになり、大きな有利を取れるぞ。

ステージを広く使って、常に敵を取り囲むような位置取りを意識すると、勝率はグッと上がる。
注意点は、ステージの側面へ行くときは、「素早く」移動することだ。モタモタ移動していると前線が人数不利になって、味方がやられやすくなってしまう。
特に前線の状況が整っていない試合開始直後は要注意だ。試合開始直後は基本的にステージ中央へすぐ向かった方が良いことも多い。どうしても敵の側面を取る必要がある場合であっても、なるべく素早く前線に関与できるように動くこと。

味方と密集するのは危険

「味方と連携する、味方と一緒に戦う」というのは、「味方のすぐ近くで戦う」という意味ではない。
むしろ、味方と近すぎるとイカのようによくない点が多い。

  • ローラーブラスター、ボム、スペシャルウェポンなどにまとめて倒される危険性が高い
  • ブキのインクは味方を貫通しないため、前方の味方が邪魔になってブキの射線が通らない(あるいは後方の味方の射線を塞いでしまう)
    • 敵に対して味方と前後に真っ直ぐ並ぶのはやめよう。
  • 味方と塗り範囲が被るので塗り効率が悪くなり、スペシャルゲージも稼ぎにくくなる
  • 索敵範囲が狭くなり、裏取りのリスクが増える
  • 味方だけがやられた際に自分がやられたと誤解しやすい(生き延びるチャンスを逃してしまう)
  • 味方がやられた際のインクで足を取られて身動きが取りづらくなる(あるいは自分がやられた際に味方の邪魔をしてしまう)
  • 相手にマルチミサイルを側の味方と共に撃ち込まれたら自分の分と相手の分で爆破範囲が大きく広がってしまう。ミサイルから逃げるときも味方と付き纏うと巻き添えを食らうor食らわせてしまう可能性がある

中でも重要なのが一番目で、このゲームは味方が同時に何人も倒されると一気に不利になる。
もしチームが全滅すると、間違いなく前線は大きく下がる。
例えそれまで敵陣に攻めていたとしても、全滅してしまえば一気に相手のナワバリを塗り広げられ、逆転されてしまう。

味方が何をしているのかを意識し、近づきすぎず離れすぎず適度に散開すると良い。
どうしてもそうせざるを得ない場合を除き、味方とはなるべく立ち位置を変えられるように工夫してみよう。

情報を得よう

戦いにおいて、情報は力だ。情報で勝っていれば、相手の行動を先手先手で潰す事もできる。
画面から読み取れる情報や、試合中に使える情報伝達手段などを使いこなして戦おう。

画面上のイカマークから読み取れる情報

両チームのプレイヤーの生存/死亡が表示されているのは上に書いた通りだが、
実はこのアイコンだけでそれ以上の事がかわるようになっている。

 

両チームのイカ・タコマークの大きさは「現在の試合の状況」を表している
ナワバリバトルなら塗り面積の差、バンカラマッチではどちらがオブジェクトを確保しているかを表している。
例えばナワバリバトルにおいて自チームが大きく表示され、敵チームが小さく表示されている場合は、こちらの方が多く塗っている状況ということだ。
さらに塗り状況に差がつくと、小さく表示されている方のチームに「ピンチ!」の文字が付く。
両チームが同じ大きさで表示されている時は、塗り状況が僅差ということで、接戦の証だ。

例えば、「前線は押しているはずなのに、こちらの表示が小さかったり、僅差の判定だったり」という場合は、自陣に大きな塗り残しがあったり、敵がコッソリ自陣に侵入していたり(これを「裏取り」という)する可能性が高い。
こういった情報を見逃さないようにすれば、負け筋を減らすことに繋がるぞ。

 

また、マークが輝いているプレイヤーはスペシャルを使用可能な状態だ。
イカ・タコ自身の頭も光るようになる。
戦おうとしている相手が光っていたら、スペシャルの使用を警戒して立ち回ろう。
逃げ道がないときは、「スーパージャンプ」による退却も考えよう。

お互いの射程差は? & 部屋で一番射程が長いのは誰か?

上で「敵を倒すのは横や後ろから」と言っておきながら、実はこれを無視できる場合もある。
それはいつかというと、自分の持っているブキの射程の方が圧倒的に長い場合だ。
例えばこちらがプライムシューターで、相手が持っているブキがわかばシューターだったりした場合
当然、真正面からの戦いはこちらが圧倒的に有利で、ただ撃つだけで勝てたりもする。
逆の場合、間違いなく一旦逃げた方が良い。

 

このように、ブキの射程というのはとても重要な要素である(射程に全振りして取り回しが悪いブキもあるが…)。
なので、自分の持っているブキと相手の持っているブキの射程差は気にしておこう。
最初のうちは頭に入らないかもしれないが、ざっくり言うと「なんか長いブキは射程も長い」
「弾がバラバラ出るブキは射程が短い」ぐらいに考えておけばOKだ。

 

部屋の中で一番射程が長いブキを持っているのは誰か?という点も開幕で必ずチェックし、
試合が始まったら一応マークしておくようにしたい。
チャージャースピナーのような長射程ブキは扱いが難しい面がある一方で、
上級者が握れば非常に強力かつ、試合の流れを支配してしまう事も多い。
敵のチャージャースピナーに対してはきっちりボムなどで嫌がらせをし、
味方のチャージャースピナーを倒そうとしている敵がいたらそれを排除してあげよう。

マップをよく見よう

[X]を押すことでナワバリマップを開閉できる。スプラ1のような「フルに戦いつつWiiUゲームパッドでマップを確認」のような芸当は難しくなったが、戦況把握の柱となる機能は変わっていない。
ナワバリマップには仲間の位置だけでなく、どこがどちらの色で塗られているかもリアルタイムで確認できる。
敵陣側に攻めているうちに自陣側が相手のインクでいつのまにか塗りたくられているということもあるので、バトル中はこまめにマップを開いて、どこを塗りに行くかを考えよう。

 

また、ナワバリマップには相手の位置は表示されないが、相手のインクが塗られている場所を見れば、相手のおおまかな位置の見当をつけることができる。
さっきまで味方の色だった場所が相手の色に染まっていたら、そこを相手が通った可能性が高い。
後ろに回り込む兆候を見つけたときは、逃げるなり迎え撃つなりやられる前に行動を起こそう。
さらに相手が自軍のインクでダメージを受けている時ははっきりとマップに表示される。大抵味方と交戦して受けた汚れと推測できるので、味方の残り人数にも注意して戦闘のアシストを試みるのもいい。
ナワバリマップをこまめに開く癖をつけておくと、相手チームの位置を把握しやすくなり有利に行動できるぞ。

 

マップは敵に倒されてしまった時にも開くことができる
キルカメラをぼんやり眺めたり、コントローラーから手を離したりするよりも
マップを開いて少しでも情報を得る事、復活後にどこに行くかのプランを立てる事に時間を使おう。

チームメイトと声をかけあおう

バトル中、「ナイス!」「カモン!」「やられた!」というサインを出せる事には気がついているだろうか?
これらを使うと、味方全員に通知されるため、確実とは言えないが味方に情報を伝達する事が可能だ。

 

例えば味方が「やられた!」を押した場合、まだ近くに敵がいる可能性大=そちらに進んだり
フォローに行く場合、敵がいるの前提で行動するようにしたい。
逆に自分がやられてしまった場合も、「やられた!」を押せば味方に敵の存在を伝える事ができる。

 

たまに2回連続や連打で押される事もあるが、単にやられて悔しいから連打しているわけではなく、味方に注意を促すために、「敵が2人いる」「まだここにセンプクしている」の意味で押す人もいる。
味方に「やられた!」を複数回押された場合、その可能性を頭に入れて警戒しよう。

 

なお、イカのようなシグナルはただの誤操作の可能性も高いので留意されたし。

  • やられた後、リスポーン地点で復活(サーモンランの場合はウキワから復活)したばかりのプレイヤーからの「カモン!」
    • 「やられた!」(「ヘルプ!」)を出そうとしたところでちょうど復活し、十字ボタン↑の操作が「カモン!」に化けただけである可能性が高い。基本的には無視してよい。
      ただし、場合によっては「自陣が敵に攻められているから戻ってきてほしい」という意図的な「カモン!」である可能性もある。念のため状況確認をしておこう。
  • やられる寸前の「カモン!」や「ナイス!」、やられた直後の「ナイス!」
    • 敵に追い詰められての緊急スーパージャンプの操作がシグナルに化けてしまった可能性がある。
      「カモン!」の場合は、実際にはまだ体力が残っているのに敵に倒されたと勘違いした味方が「やられた!」を送るつもりで誤送信した「カモン!」である可能性もある。
      どちらにせよ、その場は緊急性の高い状況であると推測できる。「カモン!」を真に受けてスーパージャンプするのは控えたほうがいいだろう。

音を良く聞こう

目だけでなく、耳からわかる情報もとても多い。
例えば発射音が特徴的なブキを持っている人が部屋に1人しかおらず、しかも相手チームに
いるのであれば、その発射音が聞こえる方角=その人がいる方角という事になる。

 

スピーカーや本体内蔵スピーカーだと方角を聞き分けるのはけっこう厳しいので、
もしお小遣いが許すのであればイヤフォンやヘッドフォンを付けてプレイするのも非常に有効だ。
そこまで高いものを買わずともよく、数百円~2000円程度のものでも充分に音は聞き分けられる。音質に拘らずとも、ゲームの音に集中できるというのが肝心だ。

その他

こまめにインク回復

メインウェポン、サブウェポンを使うと、プレイヤーの背中にあるインクタンクのインクが減っていく。
ウェポンを使用するときにインクが足りないと「インク不足!」と表示されるので、残りのインク量に注意しよう。
とくにサブウェポンはインクの消費量がかなり多く、使用直後はインクタンクの残りが少ない状態になる。
相手が近くにいるときは特に気をつけよう。

ちなみに、背中のインクタンクをよく見ると目盛りがついているのがわかる。
これはサブウェポンの使用に必要なインク量を示している。

消費したインクはブキを使っていない間に自動でゆっくり回復していくが、
自チームのインクが塗られた地面やカベにセンプクすると、高速で回復する。
ある程度インクが減ってきたら、カベのウラなどの安全な場所でセンプクして回復しよう。
こまめにインクを回復することで、上手に立ちまわれるようになるぞ。

また、スペシャルウェポンを発動すると、インクは即座に全回復するので、覚えておくと良い。
スペシャルの種類によっては、「インクが空になるまで使う→スペシャル発動(インク回復)→さらに撃ち続ける」という芸当も可能だ。このテクニックを使うと、実質的に通常の2倍の量のインクを使うことができる。

スーパージャンプを上手に使おう

ナワバリマップを開いた状態で「味方」または「スタート地点」を選びAボタンを押すと、その位置まで「スーパージャンプ」できる。
また、マップ上に「ジャンプビーコン」があれば、それをポインターで選んだあとAボタンを押せばその位置にもスーパージャンプ出来る。

なお、スーパージャンプはどこからでも発動可能である
またスタート地点へスーパージャンプが出来ることも覚えておこう。
相手に追いつめられてもう逃げ場がない時は、スタート地点にスーパージャンプするのも手だ
これを「帰宅」あるいは「リスポーンジャンプ」、略して「リスジャン」と呼ぶ。
やられてしまうよりは、リスジャンで帰る方がずっと良い。比較的重要なテクニックなので、練習しておきたい。

飛ぶ先に「味方」を選択する場合、1つ気を付けておきたいことがある。
それは着地地点に全員(相手にも)見える目印(自分のチーム色のマーカー)が表示されるということ。
周囲に敵がいる味方を選択してしまうと、着地した時には敵が既にこちらに照準を合わせており、すぐにやられてしまう。これを「着地狩り」と呼ぶ。
着地寸前に自分も攻撃が始められるため場合によっては押し勝つこともできるが、やはり待ち伏せできる相手側の方が遥かに有利。
簡単に着地狩りされるようなよろしくないスーパージャンプは「沼ジャンプ*1」と呼ばれ、嫌われる行為だ。
さらに、周囲に障害物が少ない場所でセンプク中の味方に飛んでしまった場合は、相手に位置がバレて一網打尽にされてしまう。これは最悪の結果だ。

そのような事態を避けるために、味方へ飛ぶ際はできるだけ周囲に敵がいない味方や、敵から見えない位置にいる(物陰に隠れている等)味方を選ぶようにしよう。
味方周辺の状況をよく見て、飛べそうな味方がいない時は、スーパージャンプせずに普通にイカダッシュで前線へ行くことも考えよう。
どうしても復活直後に飛びたいなら、復活前にナワバリマップで飛びたい相手を選択して合図を送っておこう。
余裕があれば物陰に隠れてもらえるので、比較的安全に飛ぶことができる。

なお、ギアパワーの「ステルスジャンプ(クツ専用)」を付けると、上記のマーカーが離れた場所からだと見えなくなる。
また、飛ぶ先に「ジャンプビーコン」を選択した場合は、着地地点は表示されない(ただし、着地する前にビーコンを破壊されると表示されてしまう)。
ビーコンは有効活用しやすいため、積極的に活用しよう。

無理せず逃げよう

相手からインクを当てられるとダメージを受け、一定以上のダメージを受けるとやられてしまう。
倒されるとイカのようなデメリットがある。

 
  • 倒された地点に相手のインクがばらまかれる
  • 復活するまで数秒間、何も出来なくなる
  • スタート地点まで戻されるので再び前線に戻るまでタイムロスがある
  • スペシャルゲージを半分失う

何度もやられるとどんどん不利になっていくので、不用意に突っ込むのは悪手だ。
以下にも述べるが、人数差が付くとさらなるピンチを招きやすい。

 

ダメージを受けている時(画面の周囲が染まってきている時)は無理は禁物。
時間経過で回復するので、一旦隠れて体力がMAXまで回復してから戦うようにしよう。
撃ち合いに勝てそうにない!というときは、そのまま倒されてしまうよりは逃げた方が良い
退路がなければリスジャンで帰っても良い。
相手に背中を見せるのは格好悪いと思うかもしれないが、やられてしまうよりは逃げ切った方が勝率は高まる。
目の前の相手だけでなく大局を見据えて戦おう。

スペシャルの抱え落ちは可能な限り避けよう

スペシャルゲージが貯まった状態でやられてしまうことを、「抱え落ち」と呼ぶ。
初心者にありがちなのが、スペシャルゲージに意識が行かず、何となく使わないまま抱え落ち or ゲージが貯まったことに気付かないまま抱え落ちしてしまうことだ。
あるいは、何故か使うのが勿体ない気がしてスペシャルをなかなか使えず抱え落ちする初心者もいるかも知れない。
抱え落ちすると上記の通り、せっかくスペシャルが使用可能だったのに、やられたことでスペシャルゲージの半分を失い、使えない状態で復活する。

使い所が限られるスペシャルだったなら抱え落ちも仕方ないが、そうでないならこれは勿体ない。
やられてしまうこと自体で状況は不利に傾いてしまうのだが、スペシャルを使っていればそこまで不利状況に傾かなかったかもしれないし、上手く使えばやられずに切り抜けることができていたかも知れない。
最悪でもリスジャン等で逃げ帰ることができていれば、スペシャルがすぐ使える状態で再び戦線復帰できる。

スペシャルを使ってしまっても、塗ればゲージはまた貯まるのだから、基本的には積極的に使う方が良い。
積極的に使うことで、プレイヤーのスペシャルを扱う練度も上がっていく。
スペシャルゲージが貯まった状態で後生大事に取っておいても、あまり意味はないぞ。
スペシャルゲージが貯まったら、遠慮なくスペシャルを使っていこう。

ギアパワーを上手く活用しよう!

基本的にギアパワーは好きなものを積んでいいのだが、少しでも上達したい/上を目指したいのであれば、様々なギアパワーの効果をしっかり把握した上で、ギア調整して活用しよう。
Xパワーランキングの上位にいる人たちは、ブキの性能やギアの効果を頭に入れた上で「どのブキにどのギアが相性良いのか」「どのギアをいくつ積むとどういった効果が得られるのか」をサブギア1個単位で細かく調整している熟練者がほとんどである。
知識を得ていくと、例えばイカ移動速度アップやスペシャル増加量アップといった、全身のギアパワーの種類が1~3種のみで揃えているプレイヤーを多く見かける。だが大前提としてギアパワーは同じものを積めば積むほど効果が落ちていき、一定数を越えたあたりから効果が激減するので、大変非効率である。上位者で全身を1~3種のみで綺麗に揃えている人はほとんどいない。同じギアパワーばかりだと効果が落ちると知っており、勝つ為に必要だからサブギア1個単位で細かく調整して積んでいるのである。
wikiやプレイ動画、解説動画で「ギアパワーは何を積むといいのか」をしっかり学びつつ、試合に臨もう。

ただし、「上級者がXマッチや大会で使用しているギアパワー構成=初心者のあなたにも最適なギアパワー構成」とは限らないので注意。
人によっては、自身の持つトップクラスの技量を前提としたピーキーなギアパワー(インク管理のシビアなブキにインク効率系ギアパワーをほとんど積まない構成や、スーパージャンプの判断・操作を瞬時に行える前提のスーパージャンプ時間短縮大量積みなど)を組んでおり、初心者が真似しても到底扱いきれない可能性もある。

上手くなるための心構え

とにかくプレイあるのみ!

最大の近道は、たくさんプレイすること。結局はこれに尽きる。

今Xパワーが2500以上ある人たちは、基本的にほとんどが前作や他シューティングゲームの熟練者だ。
今作から入った初心者イカはついていけなくて心が折れそうになるかもしれないが、
上級者は既に膨大な練習量による経験と知識の貯蓄がある。これはどうしようもない。
今作初心者がついていけないのは当然なのだ。
それこそ熟練イカの大半もかつて心が折れそうになった時期があるはずで、それを乗り越えて上位となったのだ。
自分のペースで焦らず確実に継続すれば、必ず実力は付いてくることを忘れないでほしい。

負けを味方のせいにして終わらせない!

本作のオンラインモードはすべてチームプレイだ。
もちろん味方のせいで負けることもあるし、イライラすることもあるだろう。
しかし、やたらと味方を批判してもあまり上達の役には立たない。
理論上、自分が一切やられず敵を全員倒し続けられればどんな試合でも勝てるはずであり、
実際はそうなっていないのだから、自分にも必ず何かしらの負けた理由はあるのだ。当然それはあなた自身が一番分かっていることでもある。
もちろん味方の問題点を冷静に分析するのは重要だが、大事なのはそれを味方にぶつけることではなく、
「ここで自分がこうしたら勝てていたかも…」と自分がやるべきだったこと、自分が今後の試合でやらない方がよいことの教訓を見つけることだ。
・・・ただし、例外はあり、多少は「味方のせい」と割り切ったほうがいい場合もある。詳しくは「反ティルト状態」を参照されたし。

 

人間負けが込んでイライラすることは誰しもある。それ自体は悪いことではない。
そこから何を学んで次に繋げるかはプレイヤーにかかっている。

プレイ動画をたくさん見よう!

スプラトゥーンのプレイ動画や生配信はインターネット上に溢れかえっており、ネット回線さえあれば、いつでもどこでも動画を見ることができる。
動画は非常に上手い人の試合(≒プロや公式大会)、プロほど上手くはないが解説が非常にわかりやすい人、脱初心者目指してバンカラマッチで努力している最中の人、競技としての上達は考えず仲間とワイワイ楽しんでいる人、などさまざまだ。
実力もスタンスも十人十色だがそれぞれ違う形で参考になり、必ず上達やモチベーション維持の助けになるため、とにかくいろいろな動画を見ることをおすすめする。
見て学んだことを次のプレイで活かして…を繰り返すのは非常に効果的な練習法だ。

スプラトゥーンの動画や配信などを見ているときに「…あれ?ここはそうじゃなくてこうした方がよかったんじゃ…?」などと思うことが増えてきたなら、それはキミが立派に上達している証拠だ。
ただし、そうして頭に浮かんだ指摘や指示をコメント欄などに安易に書き込んではいけないぞ。視聴者としてのマナーを守り、「教え魔」にならないよう気をつけよう。

漫画「splatoon」も読んでみよう!

2015年よりコロコロコミックにて連載されている、スプラトゥーン公式の漫画である。主人公のゴーグルくんとその仲間達(ブルーチーム)と、そのライバル達との戦いを描いた物語だ。ここでバトルに関する、様々な知識や、バトルする上での心得を学ぶことができる。もちろんコロコロ特有のギャグ展開もあるが、いろいろ為になることが描かれているのでぜひ読んでみてはイカがだろうか。


*1 この言葉は語源に問題性があり、あまり使うべきでない俗語であるとの見解も存在しているので注意。詳しくは用語集/注意すべき用語のページを参照。