概要
これは、新しいスペシャルウェポン「デコイチラシ」だ。
狙った地点の周囲に、大量のデコイを射出し、地面に張り付けるぞ。
デコイは相手の攻撃を受けると破壊される。
破壊されなかったデコイは、一定時間後に爆発して、周囲にインクをまき散らすぞ。
▲画像・説明は公式Twitter(@SplatoonJP)の2023年2月17日のツイートより。
セット情報
背景色は追加シーズンを表します。詳細はこちら
(2022秋=発売時)
2022秋 | 2022冬 | 2023春 | 2023夏 |
2023秋 | 2023冬 | 2024春 | 2024夏 |
種別 | ブキ | サブウェポン | スペシャルウェポン | 必要 塗りP |
---|---|---|---|---|
シューター | N-ZAP89 | ロボットボム | デコイチラシ | 170 |
ローラー | ダイナモローラーテスラ | スプラッシュボム | デコイチラシ | 180 |
マニューバー | デュアルスイーパーカスタム | ジャンプビーコン | デコイチラシ | 210 |
ブラスター | クラッシュブラスターネオ | カーリングボム | デコイチラシ | 170 |
ストリンガー | トライストリンガーコラボ | スプリンクラー | デコイチラシ | 190 |
基本情報
Ver.4.1.0現在
射程 | 2.5~6.0 | 発射数 | 12 |
---|---|---|---|
着弾時間 | 108F (1.800秒) | デコイ体力 | 60 |
ダメージ(近爆風) | 70.0 | ダメージ(遠爆風) | 35.0 |
爆風範囲(近爆風) | 0.72 | 爆風範囲(遠爆風) | 1.2 |
爆発時間 | 240F (4.000秒) | 塗り範囲 | 0.7 |
デコイチラシに対する被ダメージ補正 (3.0.0時点)
攻撃手段 | 被ダメージ補正 | |
---|---|---|
×2 | ||
全ての攻撃 | 1.0倍 | 2.0倍 |
仕様
使用すると大砲のような発射装置を掲げ、マーカーで着弾位置を指定できる。
指定した地点の周囲に大量のスーパージャンプマーカーを表示した後、そのマーカー位置それぞれにデコイが飛んで行き設置される。
デコイの数は12個。マーカー射程は試し撃ちライン3.5~6.5本分の距離まで。カメラの角度で飛距離を調節でき、水平に構えると遠くに、真上か真下に大きく傾けると手前寄りに着弾する。
そのままではリッターに届かないのは他のスペシャルと同様。遮蔽物があるなら利用し、リッターの射程内に近付いてから発射すること。ホップソナーで纏めて壊されるのはご愛敬。
マーカーにはデコイの散布範囲を示す大きな円も表示され、その範囲内にデコイはなるべくかたよりなく撒かれる様子。ステージ外に落ちることはないのでステージ隅を狙うなど限定条件下でデコイ密集も可能。
この散布範囲は楕円型となっており、前後の径ライン4本分に対し、左右はライン6本強と横に広い。
ライン1.5未満、および8.5以上の距離はデコイの散布範囲外となるので距離には気をつける必要がある。
また塗れない床やカナアミに着弾したデコイは塗りロスになるのでステージ構造との相性も少なからず出る。
ジャンプマーカーの帯部分には名前もしっかり表記されるが、デコイチラシ使用者含めたチーム全員の名前が使用される。12個あるデコイからどのプレイヤーの名前が何回使用されるかは完全ランダム。
装置はエナジースタンドのように投げ飛ばすことはできず、ストンと目の前に置く。設置モーションはほぼ無いようなもので、発動即設置ならばメガホンレーザー5.1chより少ない隙でメイン発射に戻ることができる。
デコイは相手の攻撃で破壊されるものの、破壊されなかった場合は設置から4秒で爆発。ダメージを与えてインクを撒き散らす。
デコイの耐久値は60。味方の攻撃は遮らずシールドとしても機能する。
デコイのダメージは近爆風で70ダメージ、遠爆風でも35ダメージと、範囲の大きくなったクイックボムのような挙動を示す。
爆発時の塗り半径については、GP0ではクイックボムより小さく、トーピード本体の(散弾を除く)爆発時の塗りと同じ。
GP57ではクイックボムよりも大きくなる。
装置を抱えた状態でもイカ移動可。ただ目の前に装置を置きデコイ発射という手順を踏む都合からか、空中に浮いていると設置できない。……が何故か崖縁から設置することで装置を空中に置くことができる。
着弾するまではデコイは地形を無視するため、壁や地形に装置がめり込んでも問題無く発動できる。
照準中心がステージ外にある場合は設置不可。
ちなみに、射出地点の設定中は進行中のガチヤグラのように音楽が鳴る。戦闘中である上に装置を設置しないでいるとゲージを無駄にするので、聞き入っている余裕は無いが…。
スペシャルゲージについて
スペシャル発動の瞬間から自動ゲージ減少およびゲージロックがかかる。ゲージロック中はスペシャルを溜めることができない。
発動してすぐ装置を設置すると、デコイ爆発後もまだゲージロックが続いていることになるため注意(マルチミサイルと同じ仕様)
なお、ゲージが0になるまで装置を設置しなかった場合、何も起こらずスペシャルが終了する。装置さえ設置できればデコイは必ず発射される。
ゲージ減少にかかる時間は635F(10.58秒)*1。
解説
指定したフィールドに大量のスーパージャンプマーカーが表示され、かなり目立つ上に無視できないほどの塗り範囲を及ぼすため、敵の注意を引かせる力は抜群のスペシャル。
ただし射出されたデコイは相手の攻撃で破壊され、個々の爆風も遅効性な上に範囲が狭く、単体では他のスペシャルと比べてパワー不足感が否めない。
単にボムのばら撒きとして使うだけでは壊されてしまうので、文字通りデコイとして、他の何かと組み合わせてこそ真価を発揮する。
ホップソナーなどのように、どのタイミングで射出するか、射出後に自分はどうするかを考えて運用すべき。
主な使い方はイカの通り。
主な使い方
- 敵と交戦中の味方のところに射出する。
交戦中のところに差し込むようにデコイを射出することで、敵の対面相手である味方に対する注意をある程度削ぐことができる。またデコイは敵の攻撃をある程度吸ってくれる上に放っておけば時間経過でダメージ受けてしまうため、敵はデコイフィールドから下がらざるを得なくなる。袋小路ならば逃げることがままならなくなる。
これを上手く活用すれば味方の撃ち合いを有利に進めてくれる。
- 敵に向かって射出して、自分から攻め込む。
仕留めたい敵をこちらから攻撃にかかるときに発動する。
ターゲットの敵に向かってデコイを射出した後、敵がデコイに夢中になっている隙に死角から接近して不意討ちする。
最も汎用性が高い使い方であり、アタリをつけて潜伏位置を探る揺動役もアリ、前のめりにインク回復から着弾前速攻キルで前線塗り拡げもアリ、と展開手段は幅広い。
- 味方のスーパージャンプマーカーに射出する。
味方のスーパージャンプマーカーに射出して大量のデコイマーカーに紛れさせることで、着地狩りを狙おうとしていた相手を撹乱させることが可能。
味方の着地狩りを防ぎやすいが、タイミング的には味方のスーパージャンプマーカーが表示されてからデコイマーカーを表示させることが殆どであり、記憶力の良い相手だとやや効果が薄め。
味方が自分に向かってスーパージャンプしてくる場合、一旦デコイを射出してからデコイフィールドに飛び込むことで味方のスーパージャンプを紛れさせやすい。
いずれにしてもタイミングが噛み合えば味方の着地狩り防止に役立つ。
また、やろうと思えば自分で自分のスーパージャンプマーカーを隠すことも可能。
味方がいる場所にデコイを射出した後、直ぐにその味方へスーパージャンプすることで人数的奇襲をかけることができるが、高い判断力と対応力が求められる。
状況の変わりやすい前線にスーパージャンプすることになるので、受け身術との相性が良い。
- ナワバリバトルの残り10秒時点で敵陣側に送り付ける。
終了時点で爆発していないデコイは塗りを発生しなくなるのでマルチミサイルのようにタイムアップギリギリで撃っても無効だが、
それを踏まえた上でも割られなかったときの塗り力は圧巻の一言。残り10秒時点で敵陣の敵インクが密集しているポイントにぶちこんでおくと、
『割りに行く→そのイカのラスト10秒は一切塗り盤面に貢献しなくなる』
『割りにいかない→そのまま広い面積を奪われる』
という嫌すぎる二択を迫ることが出来る。
- バンカラマッチのオブジェクトに絡める。
バンカラマッチのオブジェクトに対しても使いどころが多い。射出されたデコイによる最大塗り範囲はかなりのもので、一箇所だけの広いガチエリアを塗り返しやすい。また危険フィールドを作り出せることで、ガチホコバトルではバリア割りの暇を与えにくくでき、ガチヤグラでは上にデコイを乗せることで敵の攻撃を防ぎつつ敵を乗車しにくくでき、ガチアサリでは相手ゴールに絡めることでゴールのタイミングを作りやすく、逆に自分のゴールに絡めれば相手のシュートを妨害しやすい。
- バンカラマッチのオブジェクトに絡めず迂回ルート等を作る。
バンカラマッチではオブジェクトが意識されるため、そこにあまり関わらず塗りが軽視される場所が発生しやすい。あえてそこにデコイを撃ち込むことで反撃の起点にする塗りをイカした使い方。
リスポーンから戻ってきた相手にSPポイントを献上するリスクが当然あるものの、うまく機能すれば足場がズタボロの相手に一気にカウンターを仕掛ける、
迂回して塗りを起点に後ろから味方と挟み撃ち、ホコやアサリの別ルートを予め作っておく…といった具合に様々な扱い方ができる。
ギアパワー「スペシャル性能アップ」による効果
ダメージ範囲が広がる。GP57で1.2倍。
また、爆発時の塗り半径が広がる。
ギアパワー | GP0 | GP3 | GP6 | GP10 | GP20 | GP30 | GP57 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
爆風範囲(近距離) | 0.72 | 0.73 | 0.74 | 0.76 | 0.79 | 0.82 | 0.86 |
爆風範囲(遠距離) | 1.20 | 1.22 | 1.24 | 1.27 | 1.33 | 1.37 | 1.44 |
塗り範囲 | 0.70 | 0.71 | 0.72 | 0.73 | 0.76 | 0.78 | 0.82 |
敵に使われる場合の対策
自分の周囲にデコイを送りつけられたら破壊すれば良い。
対物攻撃力アップを積んだホップソナーなら簡単に一掃できる…が、爽快感と引き換えにギア枠の自由度を奪われスペシャルを打たされているとも言える。デコイに釣られず、本当に必要性があるかは考えたい。
呑気に破壊していると大きく隙を晒すので、周囲に余裕が無い状態で破壊に専念してると敵に奇襲されてしまうので危険。
だからといって放っておくと広範囲を瞬く間に塗り潰され、さらにデコイの近くにいるとダメージを喰らうのでなかなか無視できない。
敵が近くにいる場合はデコイの範囲から一旦下がって、他の場所に移って戦う必要がある。デコイの範囲外ならば危害は少ないが、逃げ道に仕掛けられていた場合は要注意。
あくまでデコイ、つまり囮なので本体動向の方が大事である。
ちなみに敢えてデコイを爆発させて広範囲塗りを塗り返すことで、スペシャルゲージ回収に利用するという逆手をとった対策がある。
もし自分のスペシャルがキル性能、制圧力に優れるスペシャルならば逆にチャンスかもしれない。
アップデート履歴
ver.3.0.0 | 追加 |
ver.3.1.0 | ヒラメが丘団地で使用するとき、電柱や木の中にデコイが落下することがある問題を修正しました。 |
ver.4.0.0 | デコイが落下したときに地面が塗られる半径を約40%大きくしました。 デコイの爆発で与える最小ダメージを、25.0から35.0に増やしました。 これまでより手前の位置を狙えるようにしました。 |
ver.4.1.0 | デコイの近くで爆発に巻き込んだときに与えるダメージを60.0から70.0に増やすとともに、その範囲の半径を約38%大きくしました。 デコイの爆発で35.0ダメージを与える範囲の半径を約20%大きくしました。 |
ver.6.0.0 | デコイチラシを構えているとき、スペシャル発動中のプレイヤーが頭にまとっているオーラのような演出が消えてしまう問題を修正しました。 |
トリビア
- デコイは「おとり」という意味。チラシはそのまま「散らす」からだろう。
- 前作2のDLC「オクト・エキスパンション」で出てきたイイダボム*2と類似性がある。
- ちなみにオクタリアンの兵器にタコヤキボムというものがあった。広範囲にたくさんバラまき、数秒後に起爆するという点が同じ*3。かつ上述のイイダボムも相まって、オクタリアンの技術が用いられているのでは?という考察もできる。
- かわいい顔があったりハチマキのような結束バンドが巻かれていることから、見た目から元ネタは「タコ焼きのマスコットのタコ」と思われる。
- 「発動後に装置を両手で前に構える」「範囲マーカーが出る」「デュアルスイーパーカスタムが搭載している」という点は、初代Splatoonのメガホンレーザーと同じである。