海軍入門講座草案

Last-modified: 2020-10-27 (火) 02:09:43

基本的に陸軍入門講座のレイアウトを参考に
書きかけ

目次

さまざまな艦艇を上手く使い分けよう!

WTには普通の海戦ゲームにはないような武装フェリーから有名な巡洋艦まで極めて多種多様な艦艇が実装されています。これらの艦艇を上手く使い分けることで、高い戦果を期待することができます。また、相手の特徴を覚えておけば敵として戦う際にもより効率的に戦うことができるようになるでしょう。

ボート(Rank 1~2)

高速魚雷艇 「一撃必殺の魚雷を抱えた小型高速艇」

高速魚雷艇
[添付]
PT-boat
[添付]
Pr.206


高速魚雷艇 (Motor Torpedo Boat)はWT海軍で最初に触れることになる艦艇で、一般的には高い機動力とそれなりの火力、一撃必殺の魚雷を搭載しています。
ボートランク帯(ランク1-2)では、やや貧弱とはいえ十分敵を撃破できる機銃火力と高い機動力、脅威度の高い駆潜艇を一撃で葬る魚雷を搭載することからチームの主力を構成しますが、駆逐艦・巡洋艦ランク帯(ランク3-4)では占領要員としての役割が主です。
全体的に機動力と攻撃能力に優れますが、乗員数(このゲームではHPとほぼ同義です)は駆潜艇や砲艦などにくらべて少なく、中型艦の砲弾などを食らうと一撃で船体崩壊を起こすことも多いです。

基本的な戦術としては、防御力がきわめて低いことから、他の味方に気を取られていたりこちらに気が付いていない敵を一方的に攻撃することが重要です。幸い、他のほとんどの艦艇と比べれば機動力は恵まれているので不利な戦場からは撤退することも比較的容易です。機関銃の有効射程距離はおおむね1km程度なので、あまり接近し過ぎずに攻撃すると良いでしょう。

注意すべき点として、敵との撃ち合いに熱中していると座礁することがあります。高速かつ軽い船体のため、島に大きくのりあげ行動不能になり自爆することが多々あるので自艇の進行方向にはよく注意しましょう。


攻撃力
★★☆☆☆
ボート戦場では装甲を施した艦艇はほとんどいないため一部の極端に貧弱な艦艇を除けば最低限必要な火力があります。しかし、ほとんどの搭載兵装では装甲砲艦などにはダメージが通りませんし、駆潜艇や対空フェリーなどは圧倒的な火力でこちらの乗員を一瞬で削ってしまいます。ほとんどの場合、そのような艦艇は比較的低速のため魚雷を使うことが効果的です。

例外的に、40 mm Bofors L/70や30 mm AK-230のような極端に強力な機関砲を搭載した魚雷艇の場合、3km未満の近距離においては駆逐艦すら撃破することも可能です。とはいえ、駆逐艦は文字通り水雷艇(魚雷艇)を駆逐するための艦艇ですから兵装を過信して不用意に接近すればあっという間に返り討ちに会うでしょう。

防御力
☆☆☆☆
薄いベニヤ板やアルミでできた船体であり、近距離において機銃弾に対する防御力は全くありません。艦橋に申し訳程度の防弾板を貼っていたり機銃に防弾板を設けていたりすることもありますが、ほとんど意味はありません。さらに、4インチ程度の砲弾が命中するとダメージ量に関わらず一撃で粉砕されてしまいます。
小柄な船体や高い機動力を存分に生かして敵の攻撃を回避するような立ち回りを心がけましょう。

機動力
★★★★★
機動力は魚雷艇最大の強みの一つです。低ランクでも70km/h程度を発揮することが可能で、敵に対する有利な位置取りを占めることに役立ちます。また、高ランクでも遠い占領地点へ向かったり敵大型艦への襲撃運動に役立ちます。


機動砲艇 「魚雷よりも火力を」

機動砲艇
[添付]
SGB


機動砲艇は魚雷を搭載せず、その代わりに火力を強化した小型艇です。高速魚雷艇と比べると火力が向上していますが、やや機動力が落ちていることが多いです。
また、いくつかの艇は魚雷を搭載することも可能です。


攻撃力
★★★☆☆
全体的に火力が優秀で魚雷艇程度なら有利に戦うことが可能で、駆潜艇などとも十分に戦えます。ただし、魚雷を搭載できないことが多いため格上の大型艦には歯が立ちません。

防御力
☆☆☆☆
魚雷艇とほぼ同じで防御力はほとんどありません。ただし、小型の魚雷艇に比べると乗員数が増えていることも多いです。

機動力
★★★★
船体が大型化しているために機動力が落ちていることが多いです。ただし、魚雷艇改造の場合はほぼ同じ、または改善されていることもあります。


装甲砲艇 「ボート戦場の重戦車」

装甲砲艇
[添付]
Pr.1124 (1940)


装甲砲艇は主にソ連海軍ツリーに配備されているユニークな艦艇です。これらは河川用の小型砲艦で、シルエットが低く、船体と砲塔に装甲が施されているため高い防御力を誇ります。また、対地支援のための様々な兵装を搭載しており、様々な距離で効率的に火力を発揮することができます。ただし、乗員数は控えめで、大型のものは機動力もやや鈍いです。

装甲砲艇以外の艦艇にも共通することですが、基本的に海戦モードでは重装甲の艦艇であっても近距離に接近されてしまうと装甲は貫通されてしまうことが多いです。このため、装甲砲艇を運用する際は敵から距離を取って砲撃することが基本になります。幸い、ほとんどの装甲砲艇は戦車砲を搭載しているためある程度距離を取っていても十分交戦可能です。
ただし、機動力は魚雷艇などと比べると劣るため、魚雷には十分注意する必要があります。


攻撃力
★★★☆☆
多くの装甲砲艇が搭載する戦車砲は1~2kmほどの距離でも効果的に攻撃することが可能で、敵に接近されたとしても機関砲や機関銃で返り討ちにすることができます。

防御力
★★★★
機銃をある程度防げる装甲を装備し、またシルエットも小さいためかなり耐久力があります。ただし、乗員自体は決して多くないので注意が必要です。
特に重装甲なものは小口径砲の徹甲弾さえ弾くこともあります。

機動力
★★☆☆☆
重装甲の装甲砲艇はほかの艦艇と比べると比較的鈍足です。ただし、軽装甲のものは軽快に動くことができるものもあります。


駆潜艇/掃海艇/コルベット 「ボートの天敵」

駆潜艇/掃海艇/コルベット
[添付]
4号型駆潜艇
[添付]
Flower class


駆潜艇はボート戦場では比較的大型の艦艇です。もともと対潜水艦用の艦艇であり、大量の対潜爆雷(水中に落とすと一定の深度で爆発する爆弾)や浮上潜水艦と交戦するための小口径砲や対空機関砲などを搭載しています*1。また、掃海艇もゲーム内では駆潜艇と似たような性格の艦艇ですが、ドイツのRボートなどは特殊な推進装置により旋回能力がかなり優秀です。
ゲーム内では、ほとんどのボートより大型でより強力な武装を低BRから多数搭載しています。また、装甲こそないものの乗員数も多めでありかなりタフな小型艇です。ただし、特に大型の駆潜艇は比較的機動力が低いため魚雷を避けきれないこともあります。


攻撃力
★★★★
ほとんどの艦艇が複数の機関砲を搭載しており、ボートに対してはめっぽう強いです。
対空能力も優秀で、特に後部上方への火力に優れることが多いです。

防御力
★★☆☆☆
装甲こそほとんどないものの、乗員がボートとしてはかなり多いため耐久力は高めです。高い火力と相まって敵対するボートにとっては手ごわい敵となります。

機動力
★★☆☆☆
機動力はサイズ相応で、速力はやや控えめで旋回性能も普通のため、爆撃や雷撃を回避するのはやや困難です。


対空フェリー/揚陸用艀 「ザ・筏」

対空フェリー/揚陸用艀
[添付]
SF40 Leichte


簡単に言うと推進装置の付いた筏に対空兵装や対地兵装を搭載したものです。見た目こそ冗談のような形ですが、ボート戦場では最強クラスの火力を誇ります。これらは、攻撃力に全振りした艦種ですがその代償として機動力は最低クラスです。このため、脅威度が高いながらも狙いやすいことから爆撃や雷撃を受けることがかなり多いでしょう。


攻撃力
★★★★★
攻撃力にすべてを振った極端な艦艇であり、火力はきわめて強力です。小型ボートで不用意に接近するのはかなり危険です。

防御力
★★☆☆☆
見た目の割にはタフですが、機動力が極端に低いため魚雷を避けることは困難です。

機動力
☆☆☆☆
ゲーム内で最も遅い部類の艦艇であり、最高でも20km/h前後しか出ないことがほとんどです。重量もそれなりにあるため、小型艦艇で曳航してもほとんど速度が出ません。


中大型艦 (Rank 2 ~ 3)

フリゲート/砲艦/護衛艦 「ミニ駆逐艦」

フリゲート/砲艦/護衛艦
[添付]
日振型海防艦?
[添付]
159型警備艦?


ゲーム内に実装されているフリゲート艦は大戦中ごろから戦後のものです。船体規模こそ似ていますが、戦中と戦後艦の性格はかなり異なります。ここでは、便宜的に戦中フリゲートと戦後フリゲートに分けて記述します。

戦中フリゲート
戦中のものは船団護衛用の安価な護衛艦であり、主砲火力は控えめですが対潜・対空火力に優れます。

戦後フリゲート
戦後のものは有力な対潜艦艇で、連射能力に優れる76.2mm砲を複数搭載していることが多いです。対空機関砲は少数ですが、その代わりに対空レーダーを搭載しているため、主砲のVT信管とレーダーを組み合わせることで効率的に対空攻撃を行うことが可能です。

共通点として、戦場では機動力が控えめで大柄なため、爆撃機や雷撃機にかなり狙われやすいです。また、他の駆逐艦と同じように戦ったとしても有効射程や一発当たりの火力に劣るため、正面から駆逐艦と戦うことは避け、こちらに気が向いていない艦を狙ったりボートを狙うなど工夫が必要となっています。


攻撃力
★★☆☆☆

  • 戦中艦は主砲性能に劣りますが、複数の強力な機関砲を搭載しているため対ボート及び対空能力に優れています。
  • 戦後艦は機関砲のように連射可能な76.2mm級速射砲を2~4門搭載しており、駆逐艦とも十分に戦うことが可能です。ただし、弾量が軽いために駆逐艦の127mm級艦砲と比べると弾道が山なりになるため遠距離での戦闘には向きません。

防御力
☆☆☆☆
全体的に、駆逐艦に比べて小型で乗員も少ないため撃たれ弱いです。

機動力
★★☆☆☆
通常の駆逐艦と比べると同程度かやや遅いです。


駆逐艦 「破壊者」

駆逐艦
[添付]
フレッチャー級駆逐艦?
[添付]
吹雪型駆逐艦II型?


駆逐艦は複数の5インチ程度の艦砲と魚雷、対空機関砲を搭載した艦艇です。
駆逐艦は恐らくあなたが最初に触れる「大型艦」*2であり、これまでのボート戦場とは大きくプレイ感覚が異なります。特に、砲弾を射撃してから弾着するまでに数十秒の時間がかかるために、弾着観測や偏差射撃などがより重要になります。詳しくは、海軍基本戦闘?の艦載砲射撃を参照してください。

  • 初期駆逐艦 (BR3.7): 装填速度が遅かったり口径が小さいなどするため、格上の駆逐艦と戦うには火力が不足しています。魚雷は十分な威力のものが複数本搭載されているため、積極的に利用するといいでしょう。旧式であるため、速力も他の駆逐艦よりやや遅めのことがしばしばあります。
  • 中堅駆逐艦 (BR 4.0-4.3): 装填速度の速い5インチ級艦砲を5~6門搭載し、魚雷も多数搭載しているため他の駆逐艦とも申し分なく戦うことができます。
  • 後期駆逐艦 (BR 4.7): BR4.7の駆逐艦はその国でも最高クラスの性能の駆逐艦が揃っています。小型の軽巡にも匹敵するサイズであったり、主砲の速射能力が強化されていたり、また搭載門数が強化されていたりするなど様々ですが他の駆逐艦を圧倒する性能を持ちます。しかし、巡洋艦と戦う機会も増えるために運用に注意が必要です。

攻撃力
☆☆☆☆ ~ ★★★☆☆
5インチ級艦砲はそれなりの威力ながら速射能力に優れ、駆逐艦と戦う際に効果的です。また、門数も多いためボート程度なら容易く駆逐できます。
また、日本以外の駆逐艦はSAPやCommonなどの貫通能力を持った砲弾も装備できるため、弾薬庫や敵艦のモジュールを破壊する際に役立ちます。

また、艦によっては大量の魚雷を搭載することができます。特にABでは魚雷をリロードできるため積極的に活用していきましょう。魚雷は敵艦の行動範囲に網を張るように発射すると効果的ですが、特に巡洋艦に比べると片舷投射数に優れるため強力な武器になります。

防御力
★★☆☆☆
ほとんどの駆逐艦は、数百人の乗員が搭乗しているためそれまでのボートと比べると大幅に耐久力が向上しています。しかしながら、装甲が装備されていないために榴弾を連続して被弾するとあっという間に乗員が削られていきます。

機動力
★★★★★
大型艦戦場では最も優れた機動力を持ちます。敵艦との距離次第では、敵が発砲したのを目視したと同時に転舵することで砲弾を回避することも可能です。


軽巡洋艦 「オールマイティーな大型艦」

軽巡洋艦
[添付]
エムデン級軽巡洋艦?
[添付]
ダイドー級軽巡洋艦?
[添付]
ブルックリン級軽巡洋艦?


軽巡洋艦はおおむね2系統に分かれます。一つは本来の偵察巡洋艦の流れを汲み、比較的高速で装甲・兵装は控えめな小型の軽巡洋艦、もう一つは最上型軽巡以降の重巡並みの装甲及び12-15門程度の大量の6インチ砲を搭載した大型の軽巡洋艦があります。前者は装甲され強化された駆逐艦のような性能ですが、後者は重巡とも十分戦える強力な艦艇です。両者のBR差は0.3程度ですが性能は大きく異なるために戦い方も変わってきますし、敵として対峙した際もどちらであるかをよく識別して戦い方を考慮すべきです。また、これらのほかに防空巡洋艦と呼ばれる駆逐艦クラスの艦砲を大量に搭載した巡洋艦も存在します。これらは射程・威力こそ他の巡洋艦に劣りますが、砲弾投射量は極めて多くなっています。


小型の軽巡洋艦(BR 5.0~5.3)

小型の軽巡洋艦(BR 5.0~5.3)
攻撃力
★★★☆☆
これらの巡洋艦は6インチ級艦砲をおおむね6門程度搭載しています。これらの砲は速射能力に優れ、駆逐艦砲と比べると弾道が低いため有効射程もかなり改善されています。しかし、旧式砲で貫通力がやや劣ることもしばしばあり、また門数もあまり多くないために重巡と戦うのはやや大変です。
例外として、ソ連の場合はかなり変則的な構成となっています。

防御力
★★★☆☆
ほとんどの艦は垂直装甲で、厚さも50~76mm程度と徹甲弾に対してはあまり頼りになりません。それでも、駆逐艦の主砲や榴弾に対してはかなりの耐性を持ち、多めの乗員と相まって耐久力はかなり向上しています。

機動力
★★★★
駆逐艦ほどの機動力は持ちませんが、重巡などに比べれば速度や旋回性能に優れています。

防空巡洋艦

防空巡洋艦
攻撃力
★★★☆☆
これらの巡洋艦は駆逐艦の主砲を多数搭載しています。砲弾投射量は圧倒的ですが、射程距離が6インチ砲と比べるとやや劣るという弱点があります。

防御力
★★★☆☆
小型軽巡洋艦とあまり変わりません。

機動力
★★★☆☆
小型軽巡洋艦とあまり変わりません。

大型の軽巡洋艦(BR 5.7)

大型の軽巡洋艦(BR 5.7)
攻撃力
★★★★
これらの艦艇は新型の6インチ砲を12~15門と大量に搭載しており、投射弾量では重巡すら上回ります。さらに、SAP弾を利用するイギリス艦は貫通力が控えめですが、それ以外の国の砲はかなりの貫通力を持つため重装甲巡洋艦の弾薬庫を破壊することも可能です。
国によって魚雷兵装に優れているもの、対空能力に優れているものなど様々な特徴があります。

防御力
★★★★★
これらの軽巡洋艦はゲーム内でも屈指の防御力を誇ります。特に重要区画は厳重に防御されており、格下の主砲で有効打を与えるにはかなり接近する必要があります。
さらに、舷側には魚雷バルジを装備していることも多く、低威力の魚雷ではほとんど被害を与えられません。

機動力
★★☆☆☆
大型かつ重防御のため、機動力はやや劣ります。最高速度については最低でも30ノット以上は発揮することができますが、1万トン級の巨体であるため旋回速度はかなり遅く、警報が出てから魚雷を回避するのは極めて困難です。


重巡洋艦 「小さな主力艦」

重巡洋艦
[添付]
ペンサコーラ級重巡洋艦?
[添付]
最上型重巡洋艦?
[添付]
ドイッチュラント級重巡洋艦?


重巡洋艦は1.101現在WarThunder最強の艦種です。
ツリー前半の重巡は攻撃力や防御力の点で一部の軽巡に劣るものもありますが、後半の艦艇は攻撃力・防御力共に極めて優秀です。
軽巡と比較すると、砲弾一発あたりの攻撃力(炸薬量&貫通力)に勝りますが、手数(砲門数と装填速度)に劣ります。また、軽巡に比べて弾道は低めで弾着時間が短いため有効射程はより長くなっています。


攻撃力
★★★☆☆ ~ ★★★★★
これらの艦艇は19~20.3cmの主砲を6~10門程度搭載しています。口径が大きいために同サイズの軽巡と比べると砲門数は少なく、また装填速度も遅くなっていますが、その代わりに一発当たりの攻撃力はより優れていることが多いです。
例外的に、ドイツのAdmiral Graf Speeは二回り大きい28.3cm砲を6門搭載しています。装填速度はさらに遅くなっていますが、一発当たりの破壊力はさらに大きくなっています。

また、補助兵装としては対空兵装を多く搭載したものや魚雷を多数搭載したものなど様々です。傾向として、英独伊の重巡は対空に優れ、また日本の重巡は雷撃能力に優れています。

防御力
★★★☆☆ ~ ★★★★★
艦艇によって様々ですが、多くの重巡洋艦はゲーム内でも屈指の防御力を誇ります。特に重要区画は厳重に防御されており、格下の主砲で有効打を与えるにはかなり接近する必要があります。さらに、舷側には魚雷バルジを装備していることも多く、低威力の魚雷ではほとんど被害を与えられません。
舷側装甲を貫通でできないような格下の巡洋艦で近距離の交戦をする場合には、垂直で比較的防御の弱い砲塔直下のバーベット部などを狙って破壊し攻撃力を奪うことが有効でしょう。

機動力
★★☆☆☆
大型かつ重防御のため、機動力はやや劣ります。最高速度についてはおおむね30ノット以上は発揮することができますが、1万トン級の巨体であるため旋回速度はかなり遅く、警報が出てから魚雷を回避するのは極めて困難です。


WT海軍のシステム

WarThunder海軍は、他のモードと異なりABとRBのみで構成されています。また、週末にRBECイベントが開催されることもあります。

AB・RB共通

移動・射撃・修理などの基本的な操作方法です。詳細な説明は海軍基本戦闘?も参照してください。

  • 射撃
    射撃は3人称視点・照準視点のどちらでも可能です。ただし、照準距離を制御するのが難しいため3人称視点で射撃するのは至近距離での戦闘を除ききわめて非効率です。
    海軍初心者が躓きやすいポイントとして、照準システムが陸と大きく違うことがあります。海戦モードでは、目標の距離に応じて銃の仰角は自動的に調整されるため、遠くの敵艦を狙うために視点を上に向ける必要はありません。敵艦との距離の観測と仰角の計算は目標をロックすると同時に行われますが、仰角の調整には少し時間がかかるため一息おいてから射撃するようにしましょう。
    敵艦との偏差は、敵艦のベクトルだけではなく自艦のベクトルも影響します。敵艦と自艦の速度の差を基に偏差を付けてやる必要があります。また、敵艦がこちらに近づいている場合は着弾地点を手前側に、遠ざかっている場合は奥側にずらしてやる必要があります。
     
  • 移動
    戦車などとは異なり基本的に動きながら撃ち合うことが基本です。特に魚雷艇などでは高速で移動中に射撃戦を行うため、座礁しないようマップをよく確認しながら移動しましょう。
    海戦モードで注意すべき点は船は急には止まれないということです。特に大型艦はこの傾向が顕著で、後進いっぱいに入れても停止するまでにはかなりの時間がかかります。停止距離をより短くするには、後進をかけるとともに舵をいっぱいに切る必要があります。また、小型の舟艇で大型艦の進路に割り込むと最悪轢き殺されていチームに迷惑をかけてしまうことになるので絶対にやめましょう。
    また、船は車両などとはまた違った独特の旋回をします。船は一般に重量が大きく、また艦尾に設置された舵を動かすことで左右に動くために船体の中心部を軸に艦尾がドリフトしながら旋回します。特に船体の長いボートや大型艦で顕著になるので魚雷を回避する際などには注意しましょう。
     
  • 装甲・ダメージ
    WTはHP制ではなく重要モジュールと乗員の破壊度合いで撃破判定が出ます。このため、一か所を攻撃し続けるのではなく船体モジュールをまんべんなく破壊する(ダメージビューで黒色にする)必要があります。ゲーム内では装甲を一切装備していない艦艇も多々あるため、そういった目標に対しては榴弾で乗員を削ってやることが効果的です。また、弾薬庫の位置を把握している場合は徹甲弾を用いて集中的に攻撃してやると効果的です。
    駆逐艦までは船体の各部分に乗員HPが割り振られていますが、巡洋艦では船体内部の乗員区画に乗員が割り振られているため榴弾は非装甲区画に対しても効果的ではありません。徹甲弾や半徹甲弾を用いて乗員区画を破壊してやる必要があります。
    また、艦艇の装甲はほとんどの場合一定の安全距離において保護を提供するように設計されています。どんなに重装甲の艦艇でも近距離で交戦しては重要区画の装甲を貫通されてしまうため、機動力を生かして距離を確保して戦うといった戦略も重要になります。
     
  • AI銃手の制御
    WTでは、プレイヤーが一度に操作することができる兵器は主砲/副砲/対空砲のいずれか1つのみで、残りの兵器はAI銃手がコントロールします。
    AI銃手の現在のモードは左下の現在の艦艇ステータス表示ウィンドウに表示されており、アサインしたキーでモードを切り替えることができます。射撃するモードの場合、AI銃手は自動で射撃を開始しますが、機関砲などは一定の射程が設定されており射程外では発砲しません。
    1. 対空モード: 対空攻撃のみを行う。非対空兵器(eg.対空砲弾のない平射砲)は発砲しない。
    2. 対艦モード: 対艦攻撃のみを行う。全ての兵器が発砲する。
    3. 対空/対艦モード: 対空・対艦攻撃の両方を行う。
    4. 発砲禁止: AI銃手は発砲しない。
     
  • その他(砲撃支援・航空攻撃)
    SPを貯めると、AB・RBともにデッキに入れた航空機を最大2機まで使うことができます。爆撃・雷撃で敵の戦力を直接攻撃するほか、制空に徹して味方艦艇を防衛することも重要です。
    また、ボートなどでは戦艦の支援砲撃を呼び出すことも可能です。

ABとRBの違い

ABとRBの主な違いは1.性能ブーストがない、2.リロードがない、3.敵のタグがない、4.照準距離調節システムが異なるの4点です。

1.性能ブースト
ABでは、最高速度や砲旋回速度にバフがかかっていますが、RBは史実通りの性能になっています。ただし、陸とは違って機動力などの点について大きく使用感が変わるということはほとんどありません。

2.リロード
ABでは、RBとは違って航空機の空中リロードや艦艇の魚雷リロードがあります。このため、例えば日本の駆逐艦のように魚雷性能に振った艦艇の場合はABとRBで戦術は大きく変化します。また、駆逐艦や巡洋艦のBR帯では絶え間なく続く爆撃や雷撃を避けるためにRBのほうが人気が高くなっているようです。

3.敵のタグがない
RBはABと違ってタグがありません。しかし、障害物の少ない海上で戦うことと照準ロック機能があるため、発見すること自体はかなり簡単となっています。

4.照準距離調節システムが異なる
ABとRBでは照準距離を調節するシステムが異なります。

  • ABの場合
    ABでは照準距離は自動で常時更新されますが、手動で着弾地点を手前・奥に調整する必要があります。手前側を狙う場合はクロスヘアを敵艦より下に、奥を狙う場合は上にずらす必要があります。
  • RBの場合
    RBでは照準距離こそロックオン時に自動で算出されますが、距離が変化しても自動で更新されることはありません。マウスホイールで修正射撃距離(クロスヘア右上の表示)を手動で更新してやる必要があります。
    敵艦がこちらに近づいている場合は修正射撃距離を現在の距離より200-300mほど短く、また逆の場合は遠くしてやるとよいでしょう。

出撃の前に

  • デッキの組み方
    海戦モードではAB・RBともに艦艇3+航空機2を出すことができます。忘れずに戦闘機や攻撃機などをデッキに入れておきましょう。
    また、占領要員として高速魚雷艇や水上機なども入れておくと役立つことがあります。
  • 使用する艦艇や敵艦艇の兵装、装甲、内部モジュールなどを確認しよう
    まずはガレージで各艦艇を確認しておきましょう。搭載している兵装によって有効な戦闘距離や手数が変わってきますし、内部モジュールを把握しておけば効果的にエンジンを破壊して機動力を奪ったり弾薬庫を破壊して戦闘能力を奪うことができます。
  • テストクルーズをしてみよう
    開発完了・開発中の機体ならテストクルーズが可能です。戦闘に入る前に一度テストドライブして操作や艦艇の使用感を試してみましょう。特に、加減速や旋回などは実際に乗ってみないとなかなか把握することができないので重要です。

いざ出撃!

だいたいの操作方法とシステムが理解できたらいざ出撃!まずはボートABに出撃し戦闘の基本を学びましょう。

初心者向け戦闘の重要ポイント

  • スポーン場所の選択
    海戦モードはマップが比較的広く、障害物も少ないためスポーン場所の選択が重要です。マップを把握できるまでは、とりあえず味方が多くスポーンしているところにスポーンするといいでしょう。
    マップで地形や戦況をよく確認しないとスポーン直後に敵の大艦隊に滅多打ちにされることもあります。
  • 数の有利を確保しよう
    多くの場合、装甲や地形でダメージを防ぎつつ攻撃ということは困難なためにノーガード殴り合いになることがほとんどです。このような場合は、一つの敵に対して複数の味方と戦うことで素早く撃沈することができ、結果として味方全体の受けるダメージ総量も減少します。
  • 戦う相手に応じて戦術を切り替えよう
    海戦モードでは、艦艇ごとの性能差がとても大きいです。例えば、基本的に魚雷艇で駆潜艇と真っ向から撃ち合ったとしても勝ち目はありません。
    不利な相手と遭遇した場合は複数の味方と共同して攻撃に当たったり、魚雷を上手く活用しましょう。場合によってはいったん撤退して立て直すことも重要です。
  • 魚雷の航跡に注意しよう
    避けるのが困難な至近距離まで魚雷の警報は出ないため、魚雷の航跡によく注意する必要があります。白い線上の航跡は種類にかかわらず遠距離でも表示されるため、照準視点の双眼鏡などでよく確認しましょう。
    また、まっすぐ進まず、定期的に変針することも雷撃を避けるうえで効果的です。
  • 航空攻撃を活用しよう
    モードにかかわらず、SPを貯めることでデッキに入れた航空機*3を使うことができます。特にABでは空中リロードが可能なため爆撃や雷撃は非常に強力ですし、ほとんどのボートはベニヤ板や薄い鋼板でできているためガンポッドを付けた戦闘機で機銃掃射すれば簡単に撃破できます。また、戦闘機に乗って制空することで味方の被害が減り水上戦をより有利に進めることができます。
  • 急所を狙おう
    低ランクのボート同士の戦闘ではそれほど意識する必要はありませんが、より大型の艦艇を相手する場合は砲塔や弾薬庫、機関部を狙うようにするとより有利に戦闘を進めることができます。
  • 地形を生かそう
    背の低い砂浜の後ろに隠れることで魚雷攻撃を防ぎつつ砲撃戦をしたり、岩を上手く使って敵の射線を切り撤退するなど様々な戦術があります。敵味方の立ち回りをよく観察して参考にしてみましょう。

戦闘終了後は

  • 艦艇を改造しよう
    戦闘で貯まった経験値で艦艇の改造をできます。特に修理パーツと消火器は最優先で改修しましょう。
  • 乗員スキルを上げよう
    経験値を貯めれば乗員のスキルアップもできます。耐久力をつけたいなら消火・排水・修理スキル、リロード速度を上げたいなら武器再装填など自分のスタイルに合わせてスキルを上げていきましょう。
  • 敵の弱点を探そう
    戦闘で出会ったがうまく倒せなかった相手についてはもう一度装甲・兵装やモジュールをチェックしてどこが弱点なのかを分析しよう。

中・上級者へのステップアップポイント

攻撃のコツ

どこを狙うべきか?

WT海軍では、基本的に同じ場所だけを狙い続けても思うように戦果が上がりません。効果的に敵を撃破するには、船体の各コンパートメントを順次破壊していく必要があります。右上に表示されるダメージ表示が黒色になったところをいくら攻撃してもほとんどダメージが入らないため照準をずらすようにしましょう。

部位破壊
ランク1~2で多く遭遇する舟艇は、ほとんどが非装甲ですが、弾薬庫も小さく武装も小型です。このため、双方ともに高速で移動中であることも合わさって弾薬庫を狙って一撃で撃破するということは難しくなっています。しかし、エンジンなどは比較的大きいため徹甲弾などを用いれば素早く破壊し機動力をそぐことが可能です。
また、ほとんどの舟艇は似たようなレイアウトをしているため、傾向を覚えることでより効果的に攻撃をすることができます。例えば、ランク1で多く遭遇する魚雷艇は、多くの場合船体の後半部にエンジンや燃料タンクなど様々なモジュールが詰まっています。特に、エンジンを破壊すると機動力を削ぐだけではなく火災が発生することも多いため船首の小さな弾薬箱などを狙うよりも効果的です。

どこを狙うべきか?巡洋艦編

あなたが大型艦戦場をしばらくプレイしていると、巡洋艦に遭遇することになるでしょう。巡洋艦はそれまでの艦艇とは少し違うダメージモデルのシステムを採用しているため、ただ漫然と船体を攻撃するだけでは効果的ではありません。モジュールや装甲の配置を把握した上で攻撃するほうがより効果的にダメージを与えることが可能です。

ほとんどの場合、巡洋艦のモジュールは以下のようになっています。(ここでは燃料タンクは省きました)

巡洋艦のモジュール模式図

巡洋艦の武装.jpg
巡洋艦の内部.jpg

これらのうち、内部モジュールはおおむね3つのグループに分類することができます。
1. 乗員(実質的にHP)ー 乗員コンパートメント (ただし、ほかのモジュールにもそれぞれ乗員が割り振られている)
2. 武装 ー 各種武装、弾薬庫および揚弾機
3. 機関部 ー 煙突、エンジンおよびトランスミッション
4. 艦艇制御 ― 艦橋と舵

次に、装甲の配置はおおむね以下の図のようになっています。

巡洋艦の装甲模式図

巡洋艦の装甲.jpg
注:この図は、戦間期に建造された巡洋艦などに採用されているAll or Nothing式の装甲を模したもので、非重要区画には装甲が施されていません。
HMS Hawkinsのような旧式の巡洋艦は、重要区画だけではなく艦首から艦尾までの喫水線付近に装甲を施しています。また、初期の一部の軽巡洋艦は弾薬庫装甲を持っていません。

特に、分厚い装甲は喫水線付近に集中しており、そのなかでも弾薬庫装甲は最も装甲の分厚い区画であることがほとんどです。この図にはありませんが、国によっては燃料タンクで覆うことで衝撃を吸収するものもあります。
これに対し、バーベットや砲塔などは国によって差が大きいですが、おおむね垂直に近い装甲で比較的薄くなっています。
また、乗員区画や副砲の即応弾薬庫は装甲で防御されていないことが多いようです。

これらの傾向から、巡洋艦と交戦する場合はおおむね以下のような場所を狙うとより効果的ですが、どこを狙うかは現在利用可能な徹甲弾の貫通力と敵艦の装甲によって適宜変更していく必要があります。
巡洋艦の倒し方.jpg
まず、敵艦を撃破するうえで最も効果的な場所はもちろん弾薬庫ですが、上述のように最も厳重に防御された区画でもあります。また、ほとんどの場合機関室も弾薬庫と同様に高い防御力を持ちます。このため、貫通力が不十分な砲弾で狙っても思うように効果が出ません。十分な貫通力のある砲弾で攻撃する場合に狙うべきでしょう。
次に、砲塔やバーベットなどは垂直装甲で比較的貫通しやすい傾向があります。特に、バーベット部は垂直装甲であり装甲厚も比較的薄いことが多いにもかかわらず、内部の揚弾筒を破壊すると砲塔を1基使用不能にすることが可能であることに加え、即応砲弾*4が置かれていることもあるため効果的です。砲塔は米独ソの場合極めて重装甲ですが、日英は25mmと極めて軽装甲のため簡単に破壊し攻撃力を減らすことができます。
また、これらの目標のほかに乗員コンパートメントも重要な目標です。これは、駆逐艦までのコンパートメントと同様に乗員が割り振られたものですが、船体の内側に配置されているため着発榴弾では被害を与えにくくなっています。また、副次的な目標として副砲の即応弾薬庫があります。これは一部の艦の対空砲の近くに設置されたもので、誘爆すると小規模な爆発と火災を引き起こします。
最後に、艦橋や舵取機室なども破壊すると大きな影響がでるモジュールではありますが、比較的小さな目標であることと、ここを狙った場合に命中しなかった砲弾が別の重要部位に被害を与える可能性が低いという問題があります。命中したらラッキー程度に考え、積極的に狙うのは避けたほうがよいでしょう。

まとめ:

  • 高貫通力の徹甲弾: 喫水線付近~喫水線の下を狙う。特に、艦首側の砲塔下部は弾薬庫が大きいため効果的。
  • 低貫通力の徹甲弾: 船首装甲シタデルの上部にあるバーベットやその後方の乗員コンパートメントを狙う。
  • 榴弾や駆逐艦の主砲: 乗員コンパートメントなどを攻撃して戦力を削ぐ。敵艦が日本または英国艦の場合は紙装甲の主砲塔を破壊すると効果的。

砲弾の種類と使い分け

着発榴弾 (HE)
着発信管で爆発する砲弾です。陸と比べると弾体が頑丈で炸薬量がやや少ない傾向にあります。
非装甲のボートや駆逐艦などのコンパートメントを破壊し乗員を削るために使用します。巡洋艦はコンパートメントが船体内部に配置されているため、船体そのものが空間装甲として働きあまりダメージが入りません。
ただし、距離にかかわらず威力は一定のため、超遠距離の巡洋艦に対しては徹甲弾よりも榴弾を使ったほうがマシということもあります。
弾底信管榴弾 (HE with Base Fuse)
榴弾に弾底遅延信管を装備したものです。炸薬量は着発榴弾に劣りますが、コンパートメント内部で爆発するため内部モジュールへダメージを与えます。
駆逐艦などの非装甲区画にある内部モジュールを破壊しやすいという特徴があります。
対空信管付き榴弾 (HE-TF/HE-VT)
対空用の時限信管またはVT信管を装備した榴弾です。
時限対空信管は発砲時に敵との距離が入力され、設定された時間に爆発するもので、VT信管は敵機が一定の距離に入った時に爆発するものです。
VT信管付き榴弾は海面や敵ボートに反応して起爆することがありませんが、命中時には着発榴弾と同様に爆発し被害を与えます。時限信管の場合は直撃時または一定の時間で爆発します。破片を空中でまき散らし、爆発音が大きいため威嚇にはなりますが、誤差が大きく直撃前に爆発することも多いために対艦用途としてはあまり効果的ではありません。
半徹甲弾/通常弾 (SAP/SAPCBC/Common/Special Commonなど)
簡単に言うと貫通力が落ちる代わりに炸薬量が大きく増えた徹甲弾です。比較的軽装甲の艦艇に対してより効果的ですが、重装甲の目標に対しては被害を与えにくい傾向があります。
徹甲弾 (AP/APC/APCBCなど)
文字通り装甲を貫徹するための砲弾です。陸と比べると高初速かつ大口径のため貫通力は高いですが、海戦モードでは交戦距離がきわめて長いために遠距離では貫通できないことも多いです。また、炸薬量も比較的少ないため非貫通時の威力はかなり低くなります。
主に、貫通弾の期待できる交戦距離で運用するようにするといいでしょう。

防御のコツ

航空攻撃に対する防御

このゲームではプレイヤーの操縦する航空機は常にかなりの脅威となります。ボート戦場においては攻撃機がボートにとっては一撃必殺の爆弾やロケットをバラまきますし、大型艦戦場では駆逐艦や巡洋艦を相手に1トン爆弾やフリッツX、果ては革命爆弾こと5トン爆弾まで投入されます。また、雷撃機や戦闘機が強力な魚雷を放ってくるためうかうか接近されると重巡洋艦でさえたちまち撃沈されてしまうでしょう。AI銃手のモードは基本的に対空または対空&対艦モードのいずれかにしておくべきです。
ただし、対空能力が不十分な艦艇の場合は自艦の対空砲だけで防ぎきることはできません。このような場合は味方艦艇に近づいて一緒に行動するといいでしょう。

また、戦闘機に乗って制空することも重要です。

航空雷撃の対策
雷撃機やF6Fなどが攻撃コースで接近してきた場合、まずは敵機のほうに艦首を向けましょう。被弾面積を小さく抑えることで被雷しにくくなりますし、また万が一被雷したとしても艦首ならばなんとか致命傷で抑えることができる可能性もあります。(舷側バルジも対魚雷防御力がありますが、炸薬200kgまでの魚雷までしか防げないためあまり頼れるものではありません。)
腕のいい雷撃機乗りならばこちらの側面を取ろうと迂回する可能性もあるので常に目を離さず舵を切り続けるようにしましょう。諦めて投下したり別の味方を狙ってくれるかもしれません。また、時間を稼げばそれだけ撃墜できる確率も増えるでしょう。
高高度からの爆撃の対策
上空に重爆撃機が見えたら警戒しましょう。重爆撃機の投下する強力な爆弾は至近距離でも巡洋艦に大損害を与えうるうえ、対空砲で迎撃することは極めて困難です。敵機がこちらの進路に対して爆撃コースに乗ったように見える場合はためらわず転舵して敵の照準から外れるようにしましょう。爆弾の風切り音が聞こえてきたときも同様です。
転舵し少しでも着弾地点から離れることで被害を抑えることができます。

修理・消火・排水のコツ

スキルにもよりますが、基本的に同時に修理・消火・排水をすべて行おうとすると時間が延びてしまう傾向にあります。大きな損傷を受けたときは損傷の重大度に応じて順番に修理していくといいでしょう。
筆者の主観としては、大まかに排水>消火>修理の順で行うと安全だと思います。
特に、雷撃/爆撃による損害を受けた場合、最優先で舷側の穴をふさがなければすぐに転覆し撃破判定になってしまいます。消火や修理はすべてキャンセルして穴をふさぐことに注力すべきです。次に、火災ダメージは時間経過で乗員HPを少しずつ削っていきます。穴を塞ぎ終わり排水が始まったら次に消火を行いましょう。最後に、排水又は消火が完了するなど余裕ができてから修理を始めましょう。
砲撃による小規模な浸水はすぐに修復/排水できるため、他の修理と並行して行ってもあまり影響は出ません。むしろ、時間経過で浸水が広がると排水が広がってしまうため後回しにするとかえって時間がかかってしまいます。

その他

・識別のコツ
米海軍識別表にあるSIMPLIFIED SILHOUETTESなどは識別するうえで役に立つかもしれません。
簡単な方法としては、煙突の数や艦橋の形状、砲塔の配置、船首の形状などは国ごとに特徴が出やすいのでこの辺りをよく観察してやるといいでしょう。
例えば、雷撃の脅威度が高い日本の駆逐艦は2本の傾いた煙突、大きな艦橋、前方に1基と後部に2基搭載した砲塔、曲線を多用した艦首などが主な特徴です。これに加えて、魚雷発射管の数や2番砲塔の位置などを確認すれば概ね艦種を識別することができるでしょう。


*1 当時の潜水艦は中小口径砲で武装しており、また鋼材も高張力鋼を使用していたためある程度貫通力のある大砲が必要でした
*2 WTでいう大型艦とは、多くの海戦ゲームで登場するような「軍艦」のイメージ
*3 デッキに入っていない場合もデフォルトで用意された機体を使うことができる
*4 即応砲弾(first-stage ammo)が誘爆すると周囲のモジュールへのダメージに加え大火災も発生します