武器/操虫棍/長短所-概要

Last-modified: 2024-01-20 (土) 00:27:51

長所・短所

長所
  • 唯一無二の特性、猟虫を扱うことができる。
    • 猟虫を飛ばせば遠距離攻撃が可能。隙が少なく、敵の状況を気にせずコンスタントに攻撃し続けられる。
    • 打撃属性の猟虫はスタン減気を狙うことも可能。
    • 猟虫粉塵により、武器の属性に頼らずとも毒、麻痺、爆破の状態異常を起こす事が出来る(MHWorld以降)。
  • 猟虫を利用したエキス効果により自己強化・回復が可能
    • 赤エキス:攻撃強化
      基本攻撃のモーションが変わり、リスクの少ない基本コンボで高いDPSを叩き出せる。
      コンボのヒット数が多いため、属性ダメージも高いレベルで稼ぐことができる。
    • 白エキス:移動強化
      移動速度が上がり、全武器中でも屈指のスピードになる他、ジャンプ力強化により更に乗りを狙いやすくなる。
    • 橙エキス:防御強化
      スーパーアーマー効果が得られる。
    • 緑エキス:体力回復【微】程度
      自己回復がある程度自由に出来る関係上、他の武器と比較して場持ちが良い。
      猟虫の育て方次第では実用的な回復量になるうえ、状態異常も回復するようになる。
  • 複数色のエキスを同時に維持することで大幅な自己強化が可能。詳しくは本項目にて解説。
    • ざっくり言えば攻撃力と防御力の強化トップクラスの移動速度*1
      金剛体&スーパーアーマーが与えられる。
    • ただし金剛体効果は、MHWorldでは削除、MHW:I(Ver.10.10以降)では
      あるスキルに加えられた操虫棍のみ発揮できる追加効果という形で復活。
      MHRiseでは耳栓のみに変更。
  • MHRiseでは猟虫の行動形態が大きく変わる猟虫タイプが実装。
    通常型以外はどれもユニークな特徴を持ち、入れ替え技以外でもプレイスタイルの幅が広い。
  • 地形に頼らず自由にジャンプし、空中戦を行うことができる。
    • コンボ中にも利用可能で、縦方向への回避にも応用できる他、飛翔するモンスターにも有効打を与えられる。
    • いつでも乗りを狙えるためサポート武器としても優秀。
    • 空中回避が可能なため、ジャンプ中の機動力も他武器より高い(MHWorld以降)。
  • 操虫で攻撃後の隙を減らしつつ移動できるため、地上でスタミナを消費しない立ち回りが出来る(MHWorld以降)。
  • 長い武器を大きく振り回すため上方、後方含めたリーチが長い。
    届かない部位だとしても自ら乗ることで叩ける状況を作れるため、部位破壊能力も高い。
  • 飛円斬りによって前進、回避斬りによって後退できるので攻撃したまま間合いの調整がしやすい。
  • 虫餌によるカスタマイズ性が高く、自分好みの猟虫を作り出す楽しみがある(MHWorld以降はオミット)。
  • 必須スキルがないので、スキル自由度が高い。
    • もちろんあると便利なスキルは多い。特徴的なところでは「乗り名人」など(MHRiseではこれも不要)。
    • MHWorld以降は空中戦でスタミナを消費しやすく体術なども有用。
短所
  • ガード不可
  • 一部のモーションの攻撃範囲が独特で、慣れるまではコンボ途中で外してしまうこともある。
    • また、コンボ中に縦振りと横振りが入り交じる事から、弱点部位を攻撃し続けるのが難しい。
  • 空中での動作の癖がやや強く、双剣の如く手数で攻める武器であり、火力を出すには相応の熟練を要する。
  • エキスによる強化が前提となっている為、取れなければ真価を発揮出来ない。
    • 赤エキスが無いと手数が稼げず、火力が振るわない。
    • 白エキスが無いと移動速度が遅いだけでなく、ダブル、トリプルアップ状態に出来ない*2
    • 橙エキスが無いとSA技に乏しい上、攻撃範囲が広いのが仇となり、味方をこかし(され)やすい。
    • 緑以外のエキスには効果時間があるので定期的に集めなおさなければならない。
  • エキスを的確に採取するには(大まかな傾向はあるものの)
    どのモンスターのどの部位から何色が取れるか把握する必要がある。
    • MHRiseでは2色取りが出来る虫が存在し、緑エキスも廃止されエキス周りの不便さはかなり緩和された。
  • 猟虫は印弾を使わない限り水平にしか飛ばないので斜面での使い勝手が非常に悪い(MHXX以前)。
    • MHWorld以降では印弾と同じ照準で縦方向の射出が可能になり、これに伴い印弾の仕様も変更された
  • 自由度の代償として、武器及び猟虫の強化システムが極めて独特かつ難解、しかも取り返しが付かない(MHXX以前)。
    計画的に猟虫の育成を行わないと完全に素材の無駄になってしまう可能性すらある。
    • MHWorld以降では強化システムは簡略化されたが、カスタマイズ性は大きく削られた。
  • 猟虫のカスタマイズは不可逆であるため、状況に合わせたカスタマイズは不可能。
    • 育成後もある程度はマイナス値のついた虫餌で調整は可能(MH4/MH4G)。
    • MHXXでは手持ちの他の棍と猟虫を交換する事ができるようになり、
      カスタマイズを施した猟虫を用意し相手に合わせて交換する事である程度柔軟な運用が可能になった。
      カスタマイズは不可逆であるが、他の棍との交換によるやり直しは可能。
    • MHWorld以降は棍と虫が完全に分離され、
      好きな虫を選べる事で切断・打撃含めより柔軟な運用ができるようになった。
  • 武器の強化にかかる費用が桁違いに高額。
  • 武器の種類が非常に少なく、武器の強化によって難所の突破口を開くことがほぼできない(MH4)。
    • 実用レベルでの種類の少なさは改善されていくが、
      後発武器故か他の武器種に比べるとバリエーションが少ない作品がこれ以降も目立つ。
  • 攻略段階で使った武器は猟虫の性能上、最終強化で使い物にならなくなる(MH4G)。

概要

以下の概要は、ほとんどがMH4/MH4G時点でのものである。

  • 武器本体は片側に刃の付いた長棒、いわゆる「薙刀」のようなデザインのものが多い。
    相違点としては、刃とは反対側の先に淡く光る膨らみ(虫笛の役割を果たす)が存在していることか
    (この光色は後述の猟虫の種類によって異なる)。
    そして最大の特徴は何と言っても右腕にしがみ付いている巨大な虫:猟虫である。
    操虫棍は、この猟虫に指示を出してモンスターに当て、『』を採取しながら棍で攻撃する武器である。
    • 初登場であるMH4の頃は上述の通り薙刀状の見た目のものが多く、
      他には文字通りの棍状のものや錫杖に近い見た目のものなどがごく一部見られる程度だった。
      しかし、作品が進むにつれて長杖型斧型、果ては銃剣のようなものも多く出てきている。
      特に、銃剣タイプの操虫棍はMHXで一気に数を増やし、薙刀タイプに次ぐほどの数となっている。
  • 「棍」という名前がついているが、操虫棍本体で行う攻撃は切断属性のみである。
    また、猟虫を使った攻撃は、その猟虫の種類によって切断属性か打撃属性かどちらかになる。
    • どう見ても、どう考えても「棒」だろというものからただの「デッキブラシ」だろというものまで、
      例外無く切断属性なので見た目や名前で勘違いしない様に注意。
      猟虫まで切断タイプにしてしまうと、これらの武器での打撃攻撃が完全に不可能となる。
      ちなみに別カテゴリには「鍋つかみ」や「ビールジョッキ」で『切断』する武器群もある
      のでこれらの武器で切断できてもさほど問題ではない

操虫

  • 操虫棍の真価を発揮させるには、まず猟虫をモンスターに向けて飛ばす必要があるのだが、
    この際、棍の先から撃ち出す印弾(しるしだま)をモンスターに当ててマーキングしてから飛ばすか、
    マーキング無しで直接飛ばすかの2択となる。
    マーキングしてある場合、マーキングされた箇所へと飛び、
    していない場合はハンターの向いている方向へと飛ぶ。
    また、マーキングしていない状態で、猟虫がハンターから離れているときに指示を出すと、
    ハンターの位置から向いている方向へ装備中の猟虫の飛距離分進んだ地点を目掛けて
    その場所から一定距離飛行する。
    基本的にはマーキング無しだと水平にしか飛んでいかない。
    一応、猟虫が攻撃中に坂道で指示を出せば多少は上下に動くが、使えるものかどうか…。
    • 尚、マーキング無しで飛ばす場合、しばらく猟虫の方向転換は出来ないが、
      印弾は撃つ際、キャンセル不可の長い硬直時間がハンターに発生する、という大きな欠点を抱えている。
      操作に慣れないうちは、印弾を暴発させてしまうことからミスにもつながりやすい。
      モンスターの動きを先読みで飛ばすか、特定部位の前で接射すれば素早くエキスを回収できる。
      また、攻撃のコンボには敵を攻撃しつつマーキングを施すものもある為、
      棍自体が届くところならばマーキング自体は比較的容易。
      攻撃の出が遅い為に多少慣れが必要であったり、
      武器自体で攻撃する為に弾かれる危険があるが、覚えておいて損は無い。
    • 一方、猟虫は水平にしか飛ばないという特性上、特定のエキスが取り難い部位にあったり、
      飛んでばかりのモンスター相手や、地面の傾斜や起伏が激しい場合などは、印弾によるマーキングが非常に有効。
      一度マーキングすれば暫くの間は狙いを定める必要が無いので、
      相手が暴れている間も回避に専念しながら猟虫に攻撃させることもできる。
      エキス集めに関しても、あくまで指示した時点でのマーキングの場所へと飛んでいくので、
      上手く位置取りすればその通り道にあるマーキングした場所以外のエキスを回収させる芸当も可能。
    • 逆に、ターゲットカメラが使えない小型モンスターにはマーキングしないと当てられないのに
      マーキングする事すら困難という事が多々ある。
    • MHW以降からは猟虫を照準に向かって飛ばせるようになり、大きく利便性が向上した。
      特に高低差の克服は大きく、印弾を付ける事無しに高いところにあるモンスターの頭から
      簡単に赤エキスが取れるようになった。
    • 猟虫を飛ばす際、ボタンを長押しすることで溜めることが可能*3で、
      溜めてから放すことで猟虫がきりもみ回転しながら突っ込んで行く。
      これによって、猟虫の飛距離と攻撃力が強化される。
      猟虫を飛ばした後更に2回連続で攻撃指示を出すことでも同じく回転攻撃が可能。
  • こうして猟虫をモンスターに当て、モンスターのエキスを採取させる
    武器を振るって猟虫を呼び戻すと、そのエキスを使いハンターを強化できる(この一連の動作を操虫という)。
    それによって強化できるステータスはエキスの色によって異なり、以下の通りである。
    • :攻撃強化(攻撃モーションが変化する:効果時間60秒)
      :移動強化(移動速度とジャンプの高度がアップする:効果時間90秒)
      :防御強化(スーパーアーマー状態になる:効果時間45秒)*4
      :体力回復(回復【微】程度)
    • 大型モンスターの場合、同じモンスターでも部位ごとに採取できるエキスが異なり、
      白エキスを基準に隣り合った複数のエキスによる同時強化も可能。
      それ故、【+】のみの複合効果は無い。
      また、エキスそれぞれに継続時間が存在し、時間経過によってエキスの効果が消える。
      • +】、【+】の組み合わせはダブルアップと呼ばれる。
        +】ではエキス単色の効果に加えて攻撃力が1.2倍*5され、
        +】は防御力が1.06倍*6される上、金剛体の発動時と同等の効果が得られる。
      • ++】の3つを揃えるとさらに強化され、3色のオーラを纏うトリプルアップ状態となる。
        この状態では攻撃力1.25倍防御力1.08倍と大幅に上昇し、
        上記の効果全てを兼ね備えた状態となる。
        しかし、トリプルアップ状態ではエキス単色の効果時間は関係なく、
        60秒経つと全てのエキスが消えてしまい、エキスの新規採取による効果延長もできない*7
        トリプルアップ後は各エキスの効果時間は意味を成さなくなる為、
        ダブルアップ状態で足りない色を回収した後、あえて猟虫にエキスをキープさせ、
        ダブルアップが切れる頃にエキスを回収、トリプルアップに移行という流れにすれば
        その間はエキス採取を考えずに攻撃を重視して立ち回ることも可能。
        ただし、猟虫はスタミナが切れると自動でハンターの元へ戻ってくるので猟虫のスタミナ管理も必要になる。
      • MHXでは猟虫の強化タイプに応じてエキスを取ってから一定時間(通常のエキス効果とは別に)
        攻撃力会心率防御力が上昇するようになる。
  • 自分を強化して戦うという点は狩猟笛と、強化すると動作が変わる点は双剣とそれぞれ似ていると言える。
  • 上述の通り、エキス採取はもはや必須ではあるが、エキス採取にばかり気を取られていては、逆にダメージ効率が落ちる。
    怒り状態などで狙いのエキスが取れない場合には、多少は不便でもエキス無しでの殴り合いも辞さぬ割り切りも重要となる。
    また、バックジャンプで中途半端に距離を離されたり、密接されて周囲にまとわりつかれたりした際には
    軸合わせや間合いを調整しながら猟虫を飛ばして少しでも削る、と言う遠距離攻撃として活用するのも重要となり、
    その際にはエキス搾取の部位は考えず、どこなと印弾を当てておいて猟虫に攻撃を任せて走り回る事となる。
    この様に、誘導性を持つ遠隔武器として使いこなせれば更に戦略は広がるが
    ガンナーよろしく猟虫の遠距離攻撃だけで狩猟するのは、流石に極めて非効率である。
    状況によってはエキス採取を無視した猟虫飛ばしも止むを得ないとは言え、
    オンラインのパーティーで猟虫飛ばしばかりしていたのではバッタ以上に顰蹙を買う。
  • 他武器とは一線を画す独特の強化システムを持ち、強化しても派生することがない。
    その代わり猟虫を育成し、属性やステータスなどのカスタマイズが可能(後述)。
    必ずひとつの武器に対して一匹の虫がセットになっており、
    同じ武器であっても猟虫が違えば、戦闘スタイルも大きく差が出てくる。
    各棍毎に自分だけの猟虫を完成させることが出来るため、
    猟虫育成を含めたコレクション性は全武器中トップクラスと言っても過言ではない。

跳躍

  • MH4には段差を使ったジャンプ…と言うより飛び降りを活用する要素があるが、
    操虫棍は棒高跳びの要領で、段差を使わず自力でジャンプする跳躍』というアクションが出来る
    これにより、ジャンプで敵の攻撃を縦に回避し、そこから反撃を仕掛けたり
    本来ならば武器をしまってよじ登らなければならないような高い段差をジャンプで一気に乗り越えたり
    攻撃からバックジャンプに繋いで距離を取りつつ、空中からガンナーの如く印弾を撃ち込んだりといった、
    今までのモンハンでは絶対に有り得なかった戦法とアクションを行う事が出来る。
    • この印弾だが、操虫棍の操作に慣れていない内はかなり苦労させられることになる。
      というのも、印弾飛ばしはRボタン、操虫棍の要である猟虫飛ばしはR+Xで行うのだが
      Xボタンから入力するとそのまま攻撃してしまうため、
      猟虫飛ばしをスムーズに行うにはRボタンから入力する必要がある。
      この時Xボタンを押す前にRボタンを離してしまうと印弾が暴発してしまう。
      印弾飛ばしのモーションは非常に隙が大きいため、その間に攻撃を受ける事も十分に考えられる。
      • 重要な点として、印弾は現在カメラが向いている方向に発射する
        強制的にカメラの方向を向くので初見では若干戸惑うかもしれないが、
        ターゲットカメラと併せることで空中でも即座にモンスターの方を向いて印弾を放てるため、
        慣れればかなりストレスフリー且つ爽快。
        ただしターゲットカメラを使う場合、特定の部位を狙って撃つのは非常に困難である。
        そのため、特定のエキスを採取するためにはカメラの微調整を行う技術が必要不可欠となる。
      • この印弾、本来の使い方以外にも応用することができる。
        たとえばジャンプ中に印弾を発射した場合、
        僅かな滞空時間の後、発射の反動でカメラが向いている逆の方向に移動する
        これにより空中でも若干の機動力を持っており、反動を利用して空中でモンスターの攻撃を回避し
        着地位置の調整をするといった芸当も可能。
      • 壁や蔦にぶら下がって眠っているモンスターを叩き起こして罠にかけるのにも有効。
        さらに印弾は猛り爆ぜるブラキディオスの粘菌が赤くなってる部位を安全に起爆させる事も可能。
        もっとも、上記の通り正確な狙いを付けるのは難しい上にブラキディオス自身が動き回っており、
        さらに印弾の弾道も計算しなければならないので遠距離から狙って起爆するのは困難ではある。
        尚、これは猟虫だと不可能なので注意。
      • また、印弾や猟虫の攻撃判定を利用して大タル爆弾を起爆させることも可能。
        起爆用の道具を誰も持ってきていなかった際の非常手段として使える。
        しかし印弾には攻撃力がないのでいくら撃ち込んでもモンスターを討伐することはできないので注意が必要である。
      • ちなみに、起爆に使われた猟虫は、大型モンスターでさえ大きく怯み、
        ハンターが巻き込まれれば大ダメージを負う大タル爆弾Gの爆風に晒されてもピンピンしている。
        システム上当然ではあるが、ブナハブラの如く木端微塵になったりはしないので安心しよう。
    • 空中にいる間は震動の影響を受けない。セルフジャンプで空中に跳ぶには一拍の間が存在し、
      状況的にジャンプできない場合もあるため耐震の必要が無いというわけではないが、
      耐震を入れられない構成で行っても他の武器よりは対処できる可能性があるだろう。
      またダメージ判定のないバインドボイスのみだが、硬直の直前にジャンプをし、
      ハンターが地面スレスレで吹き飛ぶという形を作ることにより、
      ハンターは僅かに仰け反るだけで、こちらから硬直時間の短縮もできる。
  • この武器の強みは、何でも出来る万能性にある。
    セルフジャンプからの乗りダウンばかりが注目されがちだが、それは操虫棍の魅力のひとつに過ぎない。
    • 攻撃方法が多彩で、近~中距離での攻撃の選択肢に恵まれている。
      手数武器の割に高いモーション値と猟虫による遠隔攻撃で手数はトップクラス。
      近距離多段攻撃でモンスターの足元に張り付くことも出来るし、高い位置にある頭や尻尾を狙うことも出来る。
      突きで少し離れた間合の特定の部位をピンポイントに狙うことも出来れば、
      抜刀攻撃からの一撃離脱コンボで敵の反対側に突き抜けることも出来る。
      白エキスを取れば狩猟笛並の速度で移動することができ、セルフジャンプで上方への回避までできる。
      さらに素の攻撃能力は低めだが、エキスを維持できれば一転して高い攻撃能力を持つ。
      武器の属性値も比較的に高く、おおむね太刀とランスの中間あたりの属性値を備えている。
      さらにここにセルフジャンプがガッチリと噛み合う。
      他の武器種では手出しできない飛行中のモンスターすら叩き落とし、乗りで拘束してしまえるのである。
      しかもこの乗り蓄積、スタンと違って「一切減衰しない」という特徴がある。
      つまりトリプルアップした瞬間や、逆に赤エキスが切れた瞬間、モンスターが怒り状態になった瞬間など、
      パーティーにとって最も都合の良いタイミングで拘束してラッシュをかけられるということである。
    • こかしやすいし、こかされやすい武器であるため、混雑しているときは近付きづらい。
      そんな状況でも、中距離サポート役として、印弾の箇所に猟虫をあててエキスを集めつつ、
      セルフジャンプで乗りダウンを狙うという独自の立ち位置を築くことができる。
  • ただし操虫棍自体使用には相応のテクニックを要する。
    前述したエキスの色は猟虫を当てた部分によって変化する為、良く考えて当てないと同じ色ばかりが集まってしまう。
    基本的に赤のエキスの発生源は、大半のモンスターがと狭い範囲である為、
    動き回る相手からはなかなか回収できない。
    • 上記のジャンプ攻撃も、白エキスのジャンプ力が上がると言う副次効果により、
      距離を考えないとうっかり大型モンスターを飛び越えてしまうこともある。
      特に当たり判定が狭くなる中型モンスターやキリンは慣れないと中々ジャンプ攻撃を当てられない。
    • 慣れてくれば、モンスターの突進をかわしつつ頭部に猟虫をぶちあてる、なんて芸当もできる。
      狙う機会は多いので、赤エキス採取の機会としても、ダメージ源としてもそれなりに有用。
      ちなみに、ただ打撃系猟虫を飛ばすだけでは、大型モンスターにスタンをとれるほどのスタン値はない。
      ただし溜める事で発動できる回転突進には、通常操虫の倍近いスタン値があり、
      少し慣れれば大型モンスターであっても1~2回はスタンをとることも可能である。
    • ただしエキスの維持や乗り自体への慣れがないと手数や攻撃が並以下で、
      乗り耐性だけを上げることになるだけになるので誰でも何も考えずに使える武器というわけではない。
      さらに武器の強化もエキスシステムも難解かつ煩雑を極め、適当にやってどうにかなる物ではないため、
      初心者救済というよりは狩りに慣れた中・上級者向けであり、
      使いこなせば万能だが、そこに至るまでのハードルも極めて高いと言える。
      総じてハイリスク・ハイリターンな武器である。
    • そもそも、操虫棍の強さはエキスによる強化が大前提となっている。
      赤エキスを採取しなければ手数が稼げず、橙エキスがなければSA持ちの攻撃も行えず、
      そして白エキスがなければ移動速度すら危ういだけでなくダブル(トリプル)アップにならないので、
      きちんと集める事が出来なければ強武器どころか近接武器最弱の性能でしかない。
  • これらの状況対応力の高さから、これといって不利なモンスターは多くない。
    グラビモスやガララアジャラのような、大きな体躯を持ち、ジャンプ攻撃が当てやすいモンスターは、
    大きな隙に乗りダウンを簡単に奪えるため、チャンスを生かしやすい。
    リオレウス、リオレイア、ティガレックスなどに対しても、相性はいい方。
    速めの移動速度と長いリーチで、少し離れた安全な位置から、頭部や脚部を狙っていける。
    ブレスや突進もセルフジャンプで余裕を持って回避しつつ攻撃に繋げることができ、
    ティガの咆哮やレイアのサマーソルト、レウスの低空飛行は、ジャンプ攻撃の絶好のチャンスとなる。
  • 逆に苦手とするのは特定のエキス、特に赤エキスをとりづらい相手。
    ゲネル・セルタスなどは赤エキスを採れる部位が小さく、その周囲に攻撃が吸われやすい。
    閃光玉などがないと、赤エキスの採取自体がなかなかに困難である。
    また、グラビモスのように赤エキスを採取出来る部位が高い位置にあるモンスターも少々面倒。
    赤エキスがないと操虫棍は本来の攻撃力を出すことができないが、
    赤エキスを採取するためには攻撃が一番激しい場所に近づく必要がある。
    むやみに赤エキスを採りにいって、ダウンをもらわないように注意が必要。
    • かと言って、赤エキスは採れても白エキスがないと攻撃力アップとしての旨みは小さい。
      その意味では前述した通り、赤は取れやすいが手足が短くて白が取り辛いガララアジャラは、
      エキス集めという点においては少々面倒な相手である。
      もっとも、赤エキス単品でもモーション値の上昇量自体は2色や3色と変わらないため、
      たとえ白を取れなかったとしても圧倒的に他の武器よりも高いDPSは出せるのだが。
    • ここまでの記述からも分かるように、
      乗りやすい相手とエキスを集めやすい相手は必ずしも一致するわけではない
      グラビモスやガララアジャラは確かに乗りやすいが赤あるいは白が取りづらいので、
      乗りからラッシュに転じる際には前準備に手間がかかる事になる。
      或いは、乗りを成功させて動けない内にエキスを集める、という工夫も必要。
    • MH4Gにおいては極限個体が苦手と言える。
      なんと硬化している部位からはエキスは取れないので、抗竜石とエキスが同時に切れてしまうと、
      赤エキスが取れる部位が硬化している場合は満足に攻撃が出来なくなる*8
      おまけにジャンプ攻撃も硬化している部位には弾かれはしないが乗り値が蓄積されない。
      場合によっては操虫棍のアドバンテージがすべて封じられ、かなり窮屈な戦いを強いられることになる。
      乗りダウンからのラッシュで極限状態を解除できれば一方的にハンターに不利な状況を回避できるため、
      抗竜石【心撃】を持っていくのは半ば必然の状況となっている。
  • MH4Gまでは大型モンスターの死体からはエキスが採り放題であった*9
    死体から緑エキスを回収すればアイテム消費なしで体力をいくらでも回復でき、
    単純に3色をサクッと集めての戦力アップも容易と旨味しかなく、
    これを知っているか知らないかで
    大連続狩猟クエストや2頭クエストにおける操虫棍の使い勝手が劇的に変わると言っても過言ではない。
    もちろん、小型モンスターからもエキスは取れるので、
    戦闘中や次のモンスターが現れるのを待つ間に掃除をしながらエキスを採取して、
    エキスが取り辛い大型モンスター相手でも有利な状態で戦闘を行うことが可能である。
    小型モンスターの中でも屈指の面倒さを誇るリノプロスだが、赤エキスを回収できるので意外と役に立つ。
    同様に、大型モンスターから採取できる部位が少ない又は奥まっている傾向にある橙エキスを得られるクンチュウも、
    三色揃えたい場合には助けになってくれる事もある。
    逆に乗りダウン中に突進してきたときはこの上なくむかつく。
    • MHXでは大型モンスターの死体の当たり判定が消失したためエキス採取が不可能になってしまった。
      これは操虫棍を考慮したというよりもおそらくモンスターの死体を攻撃して、
      狩技ゲージを楽に溜められてしまうことのないようにこのような仕様になったのだろう。
    • 上述したがMHW以降は水平方向以外にも猟虫を飛ばせるようになったため、
      高所のエキス獲得はかなりやりやすくなった。
      ただし、他の部位が近くにあって赤エキスが取れない、というようなモンスターも依然存在するため、
      エキス取得に多少のテクニックが必要である。

猟虫

  • 武器と併せて、猟虫の強化も行うことが可能。
    猟虫に「虫餌(成長餌・蜜餌)」と呼ばれる専用のエサを与え成長させることで強化する事ができる。
    虫餌には猟虫のステータスを強化するものと、猟虫に属性を付与させるものの2種類がある。
    一部のレベルアップではパワー型・スタミナ(ウエイト)型・スピード型・バランス型に形態が変化する。
    この形態変化では外見も大きく変化し、猟虫に特殊効果が付加される場合もある。
    詳しくはシステム/猟虫を参照のこと。
  • ちなみに猟虫のレベルアップの関係か、
    他武器では一発生産で以後の強化が必要ない場合でも、操虫棍は数回の強化が必要になる
    例として、他武器だとG級への強化が1回のみな黒龍の武器の場合、操虫棍では最終形態まで3回強化が必要となる。
    基本的には如何なる棍であろうと2回は強化する事になる。例外は棍のみ。
    ゴグマジオスの操虫棍は生産した時点でレア10だが2回強化がある。
    そのため、これを強化していくだけで勲章が取れる。
    代償として戦火の龍神玉を2個要求されるが。
    • MHXでは棍の強化と猟虫の強化が分離したため、このような制約は無くなった。
      どころか操虫棍も他の武器と同じように派生強化が追加された。

*1 MHWなどの作品では抜刀時の移動速度が全武器中最速になる。
*2 MHXXでは特定の猟虫の効果でのみ白エキス無しでダブルアップ可能
*3 溜め攻撃ではあるが、溜め短縮の対象外
*4 MHWでは120秒に延長された。
*5 MHXではモーション値が1.15(トリプルアップで1.2)倍に修正
*6 計算値が合わなくなる装備もあるため、厳密には1.059倍の模様
*7 MHX(X)では狩技の【エキスハンター】を使うことで、60秒の間に狩技ゲージを溜め、効果が切れると同時に再びトリプルアップ状態になることが出来る
*8 一応、イビルジョー以外は赤エキスを取れる部位が残っている。ディアブロスは角が硬化していないのでそこから採れる。
*9 捕獲した状態だと判定がなくなるので注意。また、部位破壊した尻尾や小型モンスターの死体も判定がない