ダチョウ

Last-modified: 2019-05-16 (木) 08:16:36
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名称:ダチョウ(駝鳥)、Common ostrich
学名:Struthio camelus
保全状況評価:LC 低危険種 (IUCN, 09 August 2018)

 
鳥綱
ダチョウ目
ダチョウ科
ダチョウ属
 

ダチョウは体長約230cm。アフリカ、アラビア産で、頭は毛状羽で被われ、角質の突起はなく、趾は2本である。[2]

 
  • 生態

卵はクリーム色で、ほぼ球形。表面には特有の小さなくぼみ(気孔)が無数にあるが、なめらかな磁器の表面のようである。大きさが体のわりに小さい。
繁殖巣は砂地を掘った単なるくぼみで、掘りだした砂で周囲に低い壁をつくる。オスは何羽かのメスと同時につがい、メスたちは共同の巣に産卵する。
卵の大きさは127~175×111~145mmで、一腹卵数は15~20個。抱卵はオスが行い、期間は35~42日ほど。[1]

 
  • 分布

生息場所は乾燥したステップ(半乾燥気候下の樹木のない草原地帯)やサバンナ、低木林など。現在ではアフリカのサハラ砂漠以南にのみ分布する。
かつてはアジアやアラビア半島の多くの地にも生息していた。[1]

 
  • 名称

江戸時代前期に駝鳥と呼ばれていたのはヒクイドリであった。「大和本草(1709年、日本初の本格的な本草書)」の異邦禽に「駝鳥 昔年紅夷より長崎に来る大鳥也 火を食す 又鋼鉄を食ふ 脚大なり」【資料1】としている。

 
  • 資料

【1】http://www.nakamura-u.ac.jp/library/kaibara/archive01/pdf/b15.pdfのP33参照

 
  • 出典

[1]山岸哲監修、世界「鳥の卵」図鑑、P26
[2]菅原浩/柿澤亮三編著、図説鳥名の由来辞典、P275