目次
- イギリス空軍(RAF)
- Avro Anson (アブロ アンソン)
- Bristol Beaufighter (ブリストル ボーファイター)
- Bristol Blenheim (ブリストル ブレニム)
- Boulton Paul Defiant (ボールトンポール デファイアント)
- de Havilland Tiger Moth (デ・ハビランド タイガー・モス)
- Gloster Gladiator (グロスター グラディエーター)
- Hawker Hurricane (ホーカー ハリケーン)
- Short Sunderland (ショート サンダーランド)
- Supermarine Walrus (スーパーマリン ウォーラス)
- Supermarine Spitfire (スーパーマリン スピットファイア)
- Vickers Wellington (ビッカース ウェリントン)
イギリス空軍(RAF)
イギリス空軍(イギリスくうぐん、英:RAF-RoyalAirForce)は1918年4月にイギリス軍の陸軍/海軍航空隊を統合して創設された世界で最も古い空軍。正式には英国王室空軍。海軍の飛行隊は海軍の将兵からなるが、組織上は空軍に所属しており、機体の仕様も空軍によって決定される。このため日本やアメリカと異なり、陸上戦闘機の艦上戦闘機への転用などもしばしば行われた。
現バージョンのCliffs of Doverには登場しないが、他に英国連邦の空軍としてカナダ(RCAF)、オーストラリア(RAAF)、ニュージーランド(RNZAF)などもある。
英国の単位はヤード・ポンド法でポンド・ノット・フィートである。ノット・フィートについては基本操作の計器の項を参照。1ポンド(lb.)は0.454kg。また1ガロンは4.546リットル(Imp.gal.はU.S.gal.とは異なる)。30gal.、45gal.、90gal.はそれぞれ約136リットル、205リットル、409リットルになる。
型式に付与される数字はギリシア数字を使い、最初の1型をMk.I、2型をMk.IIと表記していき、4型はMk.IV、9型はMk.IXとなる。
20以降の大きな数字は普通にローマ数字で表記される。
Avro Anson (アブロ アンソン)
イギリス空軍・海軍で使用されたアブロ社製の航空機である。イギリス空軍が採用した最初の単葉・引込脚の飛行機で、第二次世界大戦中は偵察、哨戒、爆撃、輸送、練習などの幅広い用途に使用され、「忠実なアニー」のニックネームで親しまれた。
Anson (AI専用)
1935年に初飛行した民間向けの輸送機であるAvro652を発展させた機体で、1936年に空軍に採用され、第二次世界大戦開戦時には沿岸防衛隊で偵察や哨戒任務に就いた。
実機データ
機体重量:3622kg、翼幅17.22m、全長12.99m
エンジン:アームストロング・シドレー チータ9 空冷7気筒 350 hp x 2・乗員:3名
最大速度:303km/h(2130m)
上昇限度:5800m、航続距離:1,270km
固定武装
武器1:7.7mm X 2
搭載武装
Bristol Beaufighter (ブリストル ボーファイター)
Bristol社の双発雷撃機ボーフォートと共通部分が多い。当初は双発戦闘機として開発。偵察、策敵、機銃掃射、爆撃、雷撃等多種のミッションに対応。対艦攻撃機としての活躍が有名。レーダー装備の夜間戦闘機型もある。オーストラリア空軍や米軍でも使用された。BoB(バトルオブブリテン)にも少数参加。
ボーファイターの燃料タンクは左右に内側タンク(184gal)と外側タンク(84gal)がある。
燃料コックはエンジン1が赤、エンジン2が緑で、燃料供給をoff、外側タンク、内側タンクに切り替える。その上のクロスフィードバルブ(Fuel Cock #3)は、開くと各エンジンに左右両方のタンクから燃料が供給される。
Beaufighter Mk.IF、Mk.INF
(Blitz Edition)
ハーキュリーズIIIを搭載した初期型。後にハーキュリーズIX(1590馬力)に強化される。
NFは夜間戦闘機型。
実機データ
エンジン:ブリストル ハーキュリーズIII 空冷単列星型9気筒(1400HP) x 2 ・乗員:2名
最大速度:km/h(m)
上昇限度:m、航続距離:km
ゲーム内データ
離陸重量:9094kg
機体:6398kg、パイロット:180kg、燃料100%:1837kg
固定武装
Hispano Mk.I 20mm x4
Browning .303 Mk.II x6
(弾薬合計678kg)
エンジンコントロール
通常出力:2400RPM、+2.5psi
離昇出力:2800RPM、+6.5psi、5分、BCO on
プロペラピッチ:定速(100%=2800RPM、55%=2400RPM)
燃料混合比:2段切替式(自動リーン⇔自動リッチ)※リーンは2400RPM・+0psi以下で低燃費巡航時に使う
過給器:2速切替式、高度6300~7800ftで切り替え
ラジエータ:手動、筒温:100~260℃(タキシングは50℃以上)
滑油冷却器:操作なし、油温:40~90℃(タキシングは25℃以上)
離着陸
離陸:必要に応じてフラップ下げ、mphで離陸
着陸:フラップ下げ、120mphで降下、100mphで着陸
その他
トリム:エレベータ、エルロン、ラダー
フラップ:上げ⇔中立⇔下げ
着陸脚:上げ/下げ
マグネト:
燃料コック:
Beaufighter Mk.21 (AI専用)
低高度で最高速度が出るように調整されている。最高速度は高度700mで海面高度速度と変わらない。
実機データ
機体重量:7100kg、満載重量:11530kg、翼幅17.63m、全長12.7m、翼面積46.73㎡
エンジン:ブリストル ハーキュリーズXVIII 空冷複列星型14気筒(1,725HP) x 2 ・乗員:2名
最大速度:516km/h(700m)、508km/h(海面上)
上昇限度:5791m、航続距離:2,365km
固定武装
武器1:12.7mm(BrowningM2 .50) X 4(350発/30秒)
武器2:20mm(HispanoMkI) X 4 (250発/26秒)
追加武装
Bristol Blenheim (ブリストル ブレニム)
双発軽爆撃機。原型は新聞社の社主の富豪ロザーミア卿がブリストル社に発注した自家用機タイプ142「ブリテン・ファースト」で爆撃機型として設計されたのがブレニムである。輸出型もあり、フィンランドも戦前及び冬戦争中に入手している。加藤隼戦闘隊長がビルマ戦線でこの爆撃機を襲撃中に被弾し自爆した。
ブレニムの燃料タンクは左右に内側タンク(140gal)と外側タンク(94gal)がある。燃料計の表示は隣のスイッチで切り替える。
燃料コックはエンジン1が赤、エンジン2が緑で、燃料供給をoff、内側タンク、外側タンクに切り替える。その上のクロスフィードバルブ(Fuel Cock #3)は、開くと各エンジンに左右両方のタンクから燃料が供給される。
外側タンクは燃料を減らすと初めから空になるので注意すること。
Blenheim Mk.I、Mk.IF、MK.INF (AI専用)
(F、NFはBlitz Edition)
初期生産型。速度で戦闘機を振り切る高速爆撃機を志向していた。多くは輸出にまわされ、フィンランドなどではライセンス生産も行われた。イギリス空軍ではレーダーを搭載した夜間戦闘機に改造したが、有効距離の短いレーダーと限定された飛行性能のため、戦果は小さかった。
実機データ
機体重量:4500kg、離陸重量:6500kg、翼幅17.17m、全長12.12m、翼面積43.57㎡
エンジン:ブリストル ハーキュリーズVIII 空冷単列星型9気筒(720HP:Boost840Hp) x 2 ・乗員:3名
最大速度:435km/h(4,000m)、377km/h(海面上)
Il2Compareでは416km/h(海面)、483km/h(4200m)
上昇限度:8315m、航続距離:1,810km
固定武装
7.7mm(Browning .303) X 1 (500発/30秒):左翼固定
7.7mm(Browning .303) X 1 (2,600発/158秒):後部旋回銃座
追加武装
250lb.爆弾×4
500lb.爆弾×2
Blenheim Mk.IV、Mk.IV_Late
後期生産型。戦闘機が高速化したため装甲を強化した他、燃料搭載量が増え、爆撃手の視界改善のため機首が大型化した。そのため速度は低下している。開戦の時点ではイギリス空軍の主力戦術爆撃機だった。
Late(Blitz Edition)は銃座を連装とし、爆弾搭載量を増やした型。
実機データ
全備重量:5670kg、翼幅17.17m、全長12.98m、翼面積:43.57㎡
エンジン:ブリストル ハーキュリーズXV 空冷単列星型9気筒(995HP) x 2 ・乗員:3名
最大速度:428km/h(3600m)
上昇限度:6700m、航続距離:2,350km
ゲーム内データ
離陸重量:6590kg
機体:4265kg、パイロット:270kg、燃料100%:1563kg
固定武装
翼内:ブローニング .303 Mk.II(7.7mm)
銃座:ヴィッカース-アームストロング .303(7.7mm)
(弾薬合計48kg)
追加武装
胴体爆弾倉:4x250lb.爆弾/2x500lb.爆弾/12x40lb.爆弾/2x250lb.+12x40lb.爆弾、最大426kg
爆弾ラック:8x40lb.爆弾、140kg
エンジンコントロール
通常出力:2400RPM、+3.5psi
上昇出力:2400RPM、+5psi
離昇出力:2600RPM、+9psi、5分、BCO on
プロペラピッチ:2段可変ピッチ
基本的には離着陸時のみFine(高回転)、他はCoarse(低回転)とする
燃料混合比:
過給器:操作なし
ラジエータ:手動、筒温:100~235℃
滑油冷却器:操作なし、油温:40~85℃
離着陸
離陸:フラップ15度、110mphで離陸
着陸:フラップ下げ、140mphで降下、85mphで着陸
その他
トリム:エレベータ、ラダー
フラップ:上げ⇔中立⇔下げ
着陸脚:
マグネト:
燃料コック:
Blenheim Mk.IVF、Mk.IVF_Late、Mk.IVNF、Mk.IVNF_Late
(Blitz Edition)
胴体下に機銃4門のガンラックを装備した戦闘機型。輸送船団の護衛などに使用された。NFは夜間戦闘機型。
Lateは銃座を連装とした型。
Boulton Paul Defiant (ボールトンポール デファイアント)
第二次世界大戦前にイギリスで開発された、ボールトンポール社製の単発レシプロ複座戦闘機である。 前方固定機銃を一切持たず、武装は機体上部の多連装旋回銃塔のみという異色の戦闘機として知られる。 デファイアントとは「挑戦的な」などの意味。
動力銃塔と二人目の乗員が増えた分、同じエンジンのハリケーンやスピットファイアに比べてはるかに重く、また操縦士と射手の意思疎通の問題もあって、Bf109との戦いでは惨敗した。
バトルオブブリテンでは、第141・264スコードロンが使用。
バトルオブブリテン後は一時的に夜間戦闘機に転用され、その後各種の後方任務に使われた。
Defiant Mk.I (AI専用)
最初の量産型。
実機データ
機体重量:3785kg、翼幅11.99m、全長10.77m
エンジン:ロールスロイス・マーリンIII(1,030HP) x 1 ・乗員:2名
最大速度:487km/h(5000m)
上昇限度:9250m、航続距離:748km
固定武装
7.7mm(Browning .303) X 4 (2,600発/158秒):後部旋回銃座
de Havilland Tiger Moth (デ・ハビランド タイガー・モス)
イギリス空軍で使用されたデ・ハビランド社製の単発複葉練習機である。メーカー側型式名はDH.82。
1931年に採用されてから初歩練習機として利用され、第二次世界大戦中の主力練習機であった。
Tiger Moth
(Blitz Editionでフライアブル)
爆弾を搭載可能とした改造型。対潜哨戒などに用いられた。
実機データ
全備重量:802kg、全長:7.29m、翼幅:8.94m
エンジン:デ・ハビランド ジプシー・メジャー 空冷4気筒 130HP x 1 ・乗員:2名
最高速度:176km/h
上昇限度:4267m、航続距離:482km
ゲーム内データ
離陸重量:827kg
機体:542kg、パイロット:180kg、燃料100%:63kg
追加武装
8 x 20ポンド爆弾、71kg
エンジンコントロール
通常出力:1900~2050RPM
離昇出力:2350RPM、5分
プロペラピッチ:固定
燃料混合比:手動
高度5000ft以下ではフルリッチ。
油圧:35~45psi
離着陸
離陸:前縁スラットロック、55mphで離陸
着陸:前縁スラットロック、55mphで降下、50mphで着陸
その他
トリム:エレベータ
フラップ:なし
着陸脚:固定
前縁スラット:離着陸時はロック
DH82A-1、A-2
(Blitz Edition)
機銃を装備し爆弾を搭載可能とした(架空の?)改造型。
A-1は翼にビッカース機銃、A-2は機首にチェコ機銃を装備した型。
Gloster Gladiator (グロスター グラディエーター)
単座複葉戦闘機。大戦初期に活躍。空母搭載型もある。同社が前に開発したゴーントレット戦闘機を改良した機体。ホーカー・フューリーの後継機として同時期に競争試作された戦闘機が駄作ぞろいだった(主に推薦されたゴスホークエンジンが失敗作だったことによる)ため、新型機完成までのつなぎとして採用された。
スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、ギリシア等にも輸出。
運動性は非常に優れているが低速・低火力で防弾も弱く、開戦時には明らかに旧式化しており、複葉機を主力とするイタリア空軍以外との戦いではどこでも苦戦した。
Gladiator Mk.II (AI専用)
金属製3翅固定ピッチプロペラを装備した型。
実機データ
全備重量:2206kg、翼幅9.83m、全長8.36m
エンジン:ブリストル マーキュリーVIIIA 空冷単列星型9気筒(830HP) x 1 ・乗員:1名
最大速度:414km/h(4,450m)
上昇限度:10210m、航続距離:708km
固定武装
武器1:7.7mm(Browning .303) X 2 (600発/30秒):機首
武器2:7.7mm(Browning .303) X 2 (400発/24秒):両翼
Hawker Hurricane (ホーカー ハリケーン)
バトル・オブ・ブリテン(BoB)の英軍主力戦闘機。30年代初期の傑作軽爆撃機、ホーカー・ハートを原型とした、フューリー複葉戦闘機を単葉化するというコンセプトで作られた。同じ要求仕様に基づいたスピットファイアとは対照的に、ごく保守的な鋼管フレームに木材・金属混合の構造を採用。帆布貼りの翼/機体で桁構造にも一部木材を使用している。同じエンジン(従って初期型はマイナスGに弱い)のスピットファイアに比べて重く、飛行性能は劣るが、表面帆布貼りのため銃弾は通り抜けやすく金属外板に比べ補修が容易。生産も整備もそれまでのイギリス空軍が慣れた手法を踏襲できたので、スピットファイアの量産態勢が整うまでの間、数でイギリス空軍を支える事が出来た。BoBでは、対空砲も含め撃墜された敵航空機の半数は、ハリケーンによるスコアである。英連邦各国に輸出され活躍した。数々の派生型があり、戦闘爆撃機型や艦載型もある。
Mk.Iは冬戦争時にフィンランドにも輸出されたが、わずか12機だったためほとんど活躍できず、継続戦争初期に前線から下げられた。そのためレンドリースでソビエトに送られたMk.IIとのハリケーン同士の戦いは記録されていない。
Hurricane Mk.I (DH)、Mk.I (DH 100oct)
初期生産型のワッツ2翅固定ピッチプロペラから、デハビランド3翅2段可変ピッチプロペラに換装した型。
フランスには当初この型が派遣された。
すぐに無段階可変の定速プロペラが開発・量産され、バトルオブブリテンまでに全ての機体が定速プロペラに換装されたとのことなので、史実上はこのタイプがバトルオブブリテンを戦ってはいないことになる。
回転数制御以外の操作はRotolと共通。100オクタン仕様(Blitz Edition)は、最大ブースト圧が上がっている。
エンジンコントロール
プロペラピッチ:2段可変ピッチ
基本的には離着陸時のみFine(高回転)、他はCoarse(低回転)とする
3000RPMを超えないこと
- マイナスGでエンジン停止
- フラップと着陸脚は同じスイッチを使うため、同時操作不可
Hurricane Mk.I (Rotol props)、(Rotol 100oct)
エンジンをマーリンIIIに変更し、ロートル定速プロペラを装備した機体。
バトルオブブリテンではこの型が使用された。
100オクタン仕様は、最大ブースト圧が上がっている。
実機データ
エンジン:ロールスロイス マーリンIII 液冷正立V-12気筒(730HP:Boost1,030HP) x 1 ・乗員:1名
翼幅12.2m、全長9.55m、翼面積23.97㎡、全備重量:2926kg
最大速度:531km/h(6100m)
上昇限度:10431m、航続距離:813km
ゲーム内データ
離陸重量:2922kg
機体:2331kg、パイロット:90kg、燃料100%:324kg
固定武装
翼内:8xブローニング .303 Mk.II(7.7mm)、弾薬176kg
エンジンコントロール
通常出力:2700RPM、+3psi
戦闘出力:2700RPM、+6psi、30分
緊急出力:2800RPM、+6psi
2850RPM、+12psi、5分、BCO on(100オクタン仕様のみ)
離昇出力:3000RPM、+6psi、5分
プロペラピッチ:定速(100%で3000RPM、65%で2600RPM)
燃料混合比:2段切替式(自動リーン⇔自動リッチ)※リーンは2400RPM・+0psi以下で低燃費巡航時に使う
過給器:操作なし
ラジエータ:手動、水温:60~115℃
滑油冷却器:操作なし、油温:40~95℃
離着陸
離陸:120mphで離陸
着陸:フラップ下げ、160mphで降下、90mphで着陸
その他
トリム:エレベータ、ラダー
フラップ:Up⇔Neutral⇔Down(Neutralに戻すか一杯に上がる/下がると止まる)
着陸脚:自動引込
マグネト:#1・#2個別操作
燃料コック:計器盤左下、切→メイン→予備→切
燃料計セレクタ:左⇔中⇔右⇔左
照準器:照準距離と目標幅を操作可能
ピトーヒート、Boost Cut-Out、Slow-Running Cut-Out、手動ポンプ
- マイナスGでエンジン停止
- フラップはエンジンを始動しないと動かない、着陸脚と同じスイッチを使うため同時操作不可
- 暖機した後離陸する前に、プロペラピッチを最大~最少の間で数回往復させる(温まった潤滑油を流す?)。これをしないと、うまくピッチが動かない。
- 混合比は、スロットルの%の2倍が上限となっており、スロットルを絞ると勝手に下がるらしい。(0%でも動く?)
Hurricane Mk.I_FB
(Blitz Edition)
戦闘爆撃機型。北アフリカやマルタ島で使用された。
追加武装
40lb爆弾 x8
Hurricane Mk.I_100oct-NF
(Blitz Edition)
夜間戦闘機型。
Short Sunderland (ショート サンダーランド)
イギリス空軍初の単葉飛行艇で、1938年夏から部隊に配備された。
頑丈で信頼性の高い機体だったが防御武装も強力で、敵からは「フライング・ポーキュパイン」(空飛ぶヤマアラシ)とあだ名されていた。
第二次世界大戦中全期間において世界中のイギリス軍の拠点から救難、哨戒、爆撃の任務に従事した。
Sunderland Mk.I(AI専用)
実機データ
全備重量:22700kg、全長:26.0m、翼幅:34.35m
エンジン:ブリストル ペガサスXXII 空冷9気筒 1010HP x 4 ・乗員:13名
最高速度:338km/h(2000m)
上昇限度:5500m、航続距離:4800km
固定武装
7.7mm(Browning .303) X 7
Supermarine Walrus (スーパーマリン ウォーラス)
イギリス空軍とオーストラリア空軍で使用された水陸両用の複葉偵察機である。
設計と製造は、スーパーマリン社、1933年初飛行。
Walrus Mk.I (AI専用)
艦船のカタパルトから発進するように設計され、軍の最大運用重量でも発進できた。複葉機であり、両翼の下翼にはフロートを装備した。両翼は艦船上で最大幅を5.5 m (17 ft 11 in) まで縮小できるよう折りたたむことができた。
フロート脇に固定式の車輪も持ち、補助的に陸地での離着陸も可能であった。
実機データ
エンジン:ブリストル製ペガサスVI(680HP) x 1 ・乗員:5名
翼幅14.0m、全長10.2m、翼面積56.7m²
最大速度:215km/h
航続距離:965km
固定武装
7.7mm X 2
Supermarine Spitfire (スーパーマリン スピットファイア)
スピットファイアは英国を代表する戦闘機。34年に発行された要求仕様に基づき、ロールスロイス・マーリンエンジンを搭載する迎撃戦闘機として開発された。抵抗の小さい楕円翼の採用により、生産性は落ちたが高速と運動性を両立させることが出来た。また構造に工夫をこらしていたため、薄い翼にもかかわらず強度は高く、多数の機銃や機関砲を搭載できた。基本設計が優れていたため、エンジンをパワーアップしつつ終戦までイギリス空軍の主力戦闘機として使用され続けた。ただし2000馬力級のグリフォンエンジンを搭載した型は、強すぎるエンジンによる安定性不良に悩まされた。ドイツのBf-109と比べると、最高速度と旋回性能でやや勝り、急降下性能と高速での操縦性でやや劣ると言われる。また初期のマーリンエンジンにはマイナスGでエンジンが咳き込む癖があり、垂直面での戦いでは不利となった。一方で、航続距離が短く侵攻作戦に向かない、狭い主脚幅のため着陸が困難(プロペラが低い位置に来る、倒立エンジンのBf-109の方が深刻だった)といった共通する弱点も持っていた。
Spitfire Mk.I、Mk.I(100oct)
初期生産型の77機が装備していたワッツ2翅固定ピッチプロペラに代わり、デハビランド3翅2段可変ピッチプロペラを装備した機体。
回転数制御以外の操作・武装はMk.Iaと共通。100オクタン燃料仕様(Blitz Edition)は、最大ブースト圧が上がっている。
エンジンコントロール
プロペラピッチ:2段可変ピッチ
基本的には離着陸時のみFine(高回転)、他はCoarse(低回転)とする
3000RPMを超えないこと
Spitfire Mk.Ia、Mk.Ia(100oct)
バトルオブブリテン直前に、前線のスピットファイアは定速プロペラに換装された。しかしゲーム中では2段可変ピッチプロペラのまま。(パッチで修正)
100オクタン仕様は、最大ブースト圧が上がっている。
実機データ
全備重量:2814kg、全長:9.12m、翼幅:11.23m
エンジン:ロールスロイス マーリンIII、1030hp
最高速度:586km/h(5639m)
上昇限度:9729m、航続距離:636km
ゲーム内データ
離陸重量:2796kg
機体:2256kg、パイロット:90kg、燃料100%:283kg
固定武装
翼内:8xブローニング .303 Mk.II、弾薬170kg
エンジンコントロール
通常出力:2700RPM、+3psi
戦闘出力:2700RPM、+6psi、30分
緊急出力:2850RPM、+6psi
2850RPM、+12psi、5分、BCO on(100オクタン仕様のみ)
離昇出力:3000RPM、+6psi、5分
プロペラピッチ:定速
燃料混合比:2段切替式(自動リーン⇔自動リッチ)
過給器:操作なし
ラジエータ:手動、水温:60~115℃
滑油冷却器:操作なし、油温:40~95℃
離着陸
離陸:120mphで離陸
着陸:フラップ下げ、160mphで降下、90mphで着陸
その他
トリム:エレベータ、ラダー
フラップ:UP⇔DOWN
着陸脚:自動引込
マグネト:#1・#2個別操作
燃料コック:計器盤中央下
照準器:照準距離と目標幅を操作可能
- マイナスGでエンジン停止
- 混合比の自動リーンは低燃費巡航に用いる
Spitfire Mk.I Light
Spitfire Mk.II
マーリン XII(1175HP)エンジンを搭載したことで、最大速度が約28 km/h増し、上昇率もいくぶん向上したが、パイロットを保護する装甲板の追加によって約33 kg重量が増加した。
Mk.IIは、8丁の機銃を持つIIAと機関砲を持つIIBの2タイプが生産された。本機はMk.Iに代わって1940年8月から急速に部隊配備が進み、Mk.Iは引き下げられて訓練部隊で使われるようになった。
実機データ
全備重量:2848kg、全長:9.12m、翼幅:11.23m
エンジン:ロールスロイス マーリンXII、1175hp
最高速度:599km/h
上昇限度:10000m、航続距離:636km
ゲーム内データ
離陸重量:2799kg
デフォルト武装満載重量:2766kg(うち燃料284kg)
固定武装
翼内:8xブローニング .303 Mk.II、弾薬170kg
エンジンコントロール
通常出力:2650RPM、+6psi
戦闘出力:2850RPM、+9psi、30分
緊急出力:3000RPM、+12psi、5分、BCO on
離昇出力:3000RPM、+9psi、5分
プロペラピッチ:定速(100%で3000RPM、65%で2600RPM)
燃料混合比:2段切替式
過給器:操作なし
ラジエータ:手動、水温:60~130℃
滑油冷却器:操作なし、油温:40~100℃
離着陸
離陸:120mphで離陸
着陸:フラップ下げ、160mphで降下、90mphで着陸
その他
トリム:エレベータ、ラダー
フラップ:UP⇔DOWN
着陸脚:自動引込
マグネト:#1・#2個別操作
燃料コック:計器盤中央下
照準器:照準距離と目標幅を操作可能
- マイナスGでエンジン停止
- 混合比の自動リーンは低燃費巡航に用いる
Vickers Wellington (ビッカース ウェリントン)
ヴィッカース社独特の大圏構造(フレームが斜めの格子状に組まれており、生産性は悪いが軽くて頑丈)の機体を持つ双発爆撃機で、第二次世界大戦初期のイギリス空軍において爆撃機部隊の柱として活躍し、「ウィンピー」の愛称で親しまれた。
ドイツ軍が敷設した磁気機雷の掃海用に、巨大な消磁リングを装備したウェリントンDWIに改造された機体もある。
1943年秋以降は爆撃任務から外され、沿岸哨戒や輸送任務で使用された。
Mk.I :最初の生産型
Mk.IA:機首、尾部の銃座を動力銃座に変更
Mk.IB:計画のみ
Mk.IC:4000lb.爆弾を搭載可能、胴体左右側面に旋回機銃を追加
Mk.II:マーリンXエンジンに換装
Wellington Mk.IC (AI専用)
数種類ある搭載エンジンの中で、どのタイプを再現しているのかは現時点では不明。
実機データ
エンジン: (1000HP) x 2 ・乗員:6名
翼幅25.26m、全長19.68m
最大速度:378km/h
航続距離:3540km
固定武装
7.7mm X 6
爆弾4000lb.