概要
戦時下に大量生産されたサブマシンガン
MKlと比べると、MKllはフォアグリップとコンペンセーターが無かったが、最大の違いは回転式マガジンハウジングとワイヤーストックだった。
BR・Tier
項目 | 数値 |
---|---|
Tier | 1 |
BR | I |
距離毎ダメージ減衰率
距離によるダメージ軽減 (改修前⇒改修後) | |||
---|---|---|---|
距離(m) | 10 | 100 | 200 |
6.8⇒8.2 | 4.6⇒5.5 | 2.7⇒3.3 |
貫徹力 (改修前⇒改修後) | ||
---|---|---|
距離(m) | 200 | 1500 |
貫徹力(mm) | 1.0 | 0.1 |
性能
項目 | 初期値⇒最大値 |
口径(mm) | 9.00 |
---|---|
打撃力 | 5.5 ⇒ △△ |
銃口初速(m/秒) | 370 ⇒ △△ |
発射速度(発/分) | 550 ⇒ △△ |
リロード時間 (秒) | 2.6 ⇒ △△ |
垂直反動 | 32 ⇒ △△ |
水平反動 | 19 ⇒ △△ |
供給システム*1 | 32発弾倉 |
重量(kg) | 4.0 |
弾倉質量(g) | 12.7 |
射撃方法 | セミオート/オート |
解説
特徴
9mm弾を使用するBR1のアメリカ軍サブマシンガン。
【火力】
そこそこ高い連射力の割りにリコイルは低めになっているが、連射していると弾がかなりばらける上に打撃力減衰が激しいので中遠距離での制圧射撃は他のサブマシンガンと比べ余り得意ではない。
しかし近距離においてはこのばらける特性はまぐれヘッドショットを誘発しやすく、32発の弾倉も相まって同格帯のサブマシンガンに比べ室内や二階からの銃撃などの狭い範囲での1対多数の戦いにおいては、まるでショットガンのようにそれらより多くの敵にダメージを与えることができるだろう。
【適正距離】
300mから打撃力減衰がかかりダメージが半減するため近距離推奨。
【命中精度】
銃自体が弾の出る筒のような簡易的な設計になっているため、中遠距離は勿論のこと近距離においても余り良くはない。
シンプルながらもリングサイトが採用されておりサイトの視認性は悪くない。
【総論】
そこそこ高い連射力、打撃力減衰の激しい9mm弾、広い弾丸の拡散範囲と良くも悪くもサブマシンガンである。
欠点となっているあまり良くはない命中精度も近接戦であればある程度は潰しが効く。もしこの銃を使うのなら苦手としている遠中距離で戦うような事は極力避けて、できる限り建物の中や裏どりなどを意識してこの銃が得意としている近距離戦に持ち込めるような立ち回りを意識すると活躍しやすいだろう。
同BRのレイジングM50やM3サブマシンガンと比べるとバランス型に仕上がっている性能だ。
なお、BR2に本銃の上位互換というべきランチェスターが控えている。コスト面ではステンが、性能面ではランチェスターが優れている。
とはいえ、何かと安い本銃はつなぎとしても充分に役立ってくれるだろう。
史実
概要
ステンガン(Stengun)、もしくは単にステン(STEN)は、第二次世界大戦中のイギリスで開発された短機関銃である。合理化された設計によって傑出した生産性を備え、大量生産されて、連合国軍やレジスタンスの主力小火器として大戦中を通じ用いられた。
開発
短期間で大量生産するため、構造を徹底的に単純化して最小限の部品で構成されたステンガンは、第二次世界大戦中のイギリスで開発されたサブマシンガンだ。配備当初、あまりのチープさと作動不良などのトラブルに兵士たちから総スカンをくらったという。それでも改良を重ねたステンガンは、最終的には400万挺以上が生産されてイギリス軍の戦いを支えた。ドイツ軍に対抗するレジスタンスにも大量に供給されている。
ステンガンはいくつものバリエーションが開発されているが、特殊作戦用の消音タイプも造られている。ステンMk.VIは、ステンMk.VにSOEサイレンサー(消音装置)を取り付けたもので、非常に消音効果が高く、火薬の発火音はほとんどせずボルトの作動音がする程度だった。
特徴
ステン・サブマシンガンはオープン・ボルト、ストレート・ブローバックという単純な作動方式を採用している。コッキング・レバーを引いてボルトを後退させた状態からトリガーを引くとシアーが外れ、リコイル・スプリングの力でボルトが前進しながら弾薬をチェンバーに押し込んで撃発。燃焼ガスの圧力でボルトが後退するとともに排莢を行ない、リコイル・スプリングにより再びボルトが前進するという過程を繰り返して連射する(フルオートだけでなく単発射撃も可能)。送弾機構に欠点があり、射撃中に停止してしまうという問題もあったが、構造が単純で生産性が良かったことからMk.I からMk.Vまでのタイプが生産されている。
ステンMk.II
Mk.Iを省力化した本格的量産型。第二次大戦で製造されたステンのバリエーション中、最も生産数が多い簡易型のステン Mk.Ⅱ。総生産数は約200万挺。この銃はバーミンガム小火器工廠で生産された。
小ネタ
豆知識
ダンケルク撤退時にイギリス軍は武器、弾薬などを放棄しておりこの作戦後の兵士達の多くが無装備状態になってしまった。そしてこれを補うために開発、製造された武器であるためグリップ、ストック、弾薬を送り込む薬室等ありとあらゆるパーツが簡素化されており、照準器に至っては鉄板に穴を開けただけのリアサイトに三角形の鉄板を溶接しただけのフロントサイトといった非常に簡素な物になっている。
そしてこのゲームでは照準器を覗いた時にフロントサイト付近が三角形の鉄板+銃本体で隠れてしまう。もし二階や階段から下の方に照準器を覗きながら狙おうとしたならばこれによって敵が見えなくなったりしてしまうことがあるため注意が必要。
名称の由来
ステンガン=設計者2人の名前の頭文字SとTに、設計・製造したエンフィールド王立造兵廠のENに由来する名称。開発にあたってはドイツ軍のMP28とMP40を参考にした。