Nagant 1895

Last-modified: 2023-07-31 (月) 11:02:02

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概要

ナガン1895はベルギーのナガン兄弟が設計したリボルバーである。帝政ロシア時代に採用され、ソ連でも1930年台まで制式拳銃として生産が続けられた。使用弾薬は薬莢内に弾頭が格納された特殊な構造をもつ7.62×38mm弾で、これによりサプレッサーの使用が可能だった。⇒ Nagant M1895 with supressor?
初期状態の戦車兵が所持。現状ゲーム内ではサプレッサーを装着出来ないが、今後のアップデートに期待である。

使用可能キャンペーン

モスクワノルマンディーベルリンチュニジアスターリングラード
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距離毎ダメージ減衰率

項目改修前⇒改修後
距離(m)10100200
打撃力5.0 ⇒ △△1.2 ⇒ △△0.5 ⇒ △△
距離(m)3001500
貫徹力(mm)1.0 ⇒ △△0.1 ⇒ △△

性能

項目初期値⇒最大値
口径(mm)7.62mm
打撃力5.0⇒△△
弾速(メートル/秒)285 ⇒△△
発射速度(発射数/分)90発 ⇒ △△
リロード時間 (秒)3.9 ⇒ △△
垂直反動72 ⇒ △△
水平反動48 ⇒ △△
供給システム*17発弾倉
重量(kg)1.0
弾倉質量(g)7.6
射撃方法手動

解説

特徴

ソ連軍の下位拳銃。連射が遅く、威力も低く、リロードに至ってはリボルバー故に洒落にならない遅さを誇っている。
あまりにもあんまりな性能であったため、2023年7月27日のアップデートで連射速度が二倍になる大幅なバフが入った。(90→180発毎秒)
ーー加筆求むーー

 

【火力】
単発打撃力はさほど高くなく、リボルバーのため連射が効かない。
演習場で実験したところ7発撃ち切るまでに約4.8秒、装填には8.3秒を要した。おそらくゲーム内表示の3.9秒は1発だけ装填した時の数値と思われる。
ーー加筆求むーー

 

【適正距離】
塹壕や建物内などの閉所で使用すると良い。
ーー加筆求むーー

 

【命中精度】
プレイヤーの腕次第ではあるが10m程度なら連射時にもある程度の集弾が見込める。
NagantM1895_集弾性能2.png
ーー加筆求むーー

 

【総論】
ドイツ側の初期拳銃(C96)と比べると大きく劣る。積極的に使う武装ではなく、アサルターなどに持たせて弾切れの際に用いると良いだろう。
ーー加筆求むーー

史実

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 ナガン兄弟は兄であるエミール・ナガン(Emile Nagant)と弟であるレオン・ナガン(Leon Nagant)の2人を指す。
ナガンのリボルバーはスウェーデンやポーランドなど多くの国で使用されたが、最も熱心な顧客はソビエト連邦であった。
M1895という名前はロシア政府が採用した年が1895年*2であったことに由来している。

 本銃はダブルアクションタイプのリボルバーであり、装填・排莢は右側のローディングゲートから1発ずつ行う。
口径は7.62mmで、弾丸は専用の7.62x38mmナガン弾を使用し、装弾数は当時としては珍しい7発仕様。
ナガン弾はカートリッジの先端が弾頭先端のやや先まで伸びていて、カートリッジを側面から見ると弾頭は内部に隠されている。
また、カートリッジの先端はやや絞られている。

 本銃の特徴として、回転弾倉の前面にガスシーラーとして機能する加工が施されていることがあげられる。
引き金を引くと回転弾倉が回り、カートリッジごと前進してバレルと弾倉の隙間をふさぎ、加えてカートリッジの先端がバレル後端に挿入される。撃発と同時に発射ガスによる圧力を受けてカートリッジの先端ふちが広がり、バレルの内側に密着してガスの漏れを防ぐ。このため、リボルバーの最大の弱点である燃焼ガス漏れがほぼ完全に解消でき、弱装弾であっても十分に使用することができる。
また、この特異な機構により、リボルバーとしては珍しくサプレッサーが使用可能である。サプレッサーはブラミット・デバイス(Bramit device)と呼ばれ、後の赤軍やソ連軍将校・特殊部隊が使用したという。ハンマー露出式だがダブルアクションのみで使用でき、シングルアクションとダブルアクションを併用できるのは初期型に限られる。一般的なリボルバーに比べて回転弾倉を前進させる機能が追加されているため、ダブルアクションの操作力はより重いものになっている。長く伸びたファイアリングピンを折りたたむことで安全に携行できる(馬上での使用のため、ダブルアクションが重宝されたと言われる)。
しかしながら、本銃はシリンダーをスイングオープンできないタイプの旧式リボルバーであり、S&Wやコルトのリボルバーがスイングオープンを採用した1900年代初頭にはすでに時代遅れの銃となった。さらに、専用の弾丸が必要であるうえ、構造が複雑であり汎用性に欠けていた。

それでも、社会主義体制下のソ連では1930年まで標準的な軍用拳銃であり、後継のトカレフTT-33と共に1950年頃までは生産が続けられたと言われている(第二次世界大戦時にはドイツの拳銃は9mm口径、アメリカの拳銃は.45口径(11.43mm)が標準であったのにも関わらずである)。その後もスポーツタイプとして7.62mm弾と.22LR弾を使用するタイプが作られたとされるが、詳細は不明である。
ーー加筆求むーー

小ネタ

コメント


*1 銃本体に1マガジンで供給できる弾の総数
*2 ベルギーから輸出されたのは1898年