MAS-36

Last-modified: 2024-01-20 (土) 13:58:58

DEU_RF_MAS-36.png

旧モデル(銃剣追加前)

DEU_RF_MAS-36.png

概要

MAS 36はフランスのボルトアクション小銃である。ドイツ軍に接収されたものがGewehr242(f)としてフランス駐留の部隊に運用された。

BR・Tier

項目数値
Tier2
BRII
旧使用可能キャンペーン
モスクワノルマンディーベルリンチュニジアスターリングラード
----

距離毎ダメージ減衰率

項目改修前⇒改修後
距離(m)1010020030040010001500
打撃力12.7⇒14.69.9⇒11.48.0⇒9.26.3⇒7.35.1⇒5.81.1⇒1.30.5⇒0.6
貫徹力(mm)1.0⇒1.00.1⇒0.1

性能

項目初期値⇒最大値
口径(mm)7.50mm
打撃力12.7⇒14.6
銃口初速(距離/秒)800⇒800m / sec
発射速度(発射数/分)63-69⇒72-79shots / min
リロード時間 (秒)3.1⇒3.1
垂直反動60⇒60
水平反動40⇒40
供給システム*15 round magazine
重量(kg)3.8kg
弾倉質量(g)19.5g
射撃方法マニュアル

解説

特徴

みんな大好き仏国面。高い命中精度と引き換えに打撃力を失っている。

 

【火力】
打撃力はドイツ兵の所持できるライフルの中で最弱クラスであり、長距離ではセミオートライフルであるGew43にも劣る。連射速度はKar98kより若干早いが、体感上差がない程度である。

 

【適正距離】
弾速が速いため遠距離でも当てやすいのだが、打撃力が低いため長距離戦の際はヘッドショットを狙うことを奨める。
また、どういうわけか銃剣での刺突の速度が非常に速く連続で突きを繰り出せるため近接戦闘では他のライフルに対し優位に立てる。

 

【命中精度】
弾速が速く当てやすいうえ、改造によりさらに命中精度が上がる。

 

【総論】
確実にヘッドショットを入れられるエイム強者には良いのかもしれないが、基本的に趣深い武器であるというのが記事作成者の所感である。FPS初心者の方にはMannlicherやKar98kを使用することを奨める。

史実

開発経緯

ルベルM1886やショーシャ機関銃を主力としていたフランス軍は第一次大戦を通してこれらの銃が使用する8mmルベル弾が陳腐化していることを知った。8mmルベル弾のようなきついテーパーとリムのある弾薬は自動火器には全く適さず、円頭弾は貫徹力が低く空気抵抗により精度や打撃力も落ちやすい。このことから1921年に新たに7.5×54mm弾が開発され、適合する各種小火器も新たに開発される計画が立てられた(全てが実現するとは言っていない)
MAS-36は一連の計画のうち、輸送部隊や植民地軍など二線級部隊向けの低コストなボルトアクションライフルとして1927年に開発され、1936年に正式化された。二次大戦のボルトアクション小銃としては正式化が遅くこれより新しいのは九九式短小銃の1939年程度である。

特徴

特徴として銃剣が小銃の銃身下部に格納できる専用スペースをもっていることが挙げられる。銃剣の持ち運びは楽であるが代わりに銃剣として以外には一切使用できないスパイク(棘)型銃剣になってしまった。また二線級部隊には必要ないということで安全装置はなく、部品定数は16少々ときわめて単純な構造になっている。

その後

本来は二線級火器となるはずであった本銃は本命の自動小銃の開発が遅れ、さらにドイツ軍のフランス占領によって頓挫してしまったことから自由フランス軍の主力小銃として活躍することとなった。戦後MAS-49として自動小銃が完成してからも1957年まで当初の目的であった二線級部隊向けに生産が続けられたと言われる。

また、MAS36を改造したFR-F2狙撃銃は現在もフランス軍で使われている。

小ネタ

7.5×54mm弾を使用する小火器のうち最も配備が速かったのは軽機関銃であるFM mle24/29だった。ショーシャ機関銃は最優先で置き換えが必要だったらしい…

出典/参考文献

コメント


*1 銃本体に1マガジンで供給できる弾の総数