P-47D-25

Last-modified: 2023-09-24 (日) 12:47:45

アメリカ RankIII 戦闘攻撃機 P-47D-25 Thunderbolt(サンダーボルト)

2016-05-02 (11).jpg

概要

アメリカRank3戦闘機。
P-47-D-22REのキャノピーをファストバックから涙滴型に改良したもの。

機体情報(v2.5.0.39)

必要経費

必要研究値(RP)36,000
機体購入費(SL)140,000
乗員訓練費(SL)39,000
エキスパート化(SL)140,000
エース化(GE)590
エース化無料(RP)360,000
バックアップ(GE)20
護符(GE)60

BR・報酬・修理

項目【AB/RB/SB】
(初期⇒全改修完了後)
バトルレーティング4.0 / 4.3 / 3.7
RP倍率1.48
SL倍率0.7 / 1.6 / 3.5
最大修理費(SL)1,107⇒1,506 / 2,525⇒3,332 / 3,507⇒4,629

機体性能

項目(初期⇒全改修完了後)
【AB/RB&SB】
最高速度(km/h)676⇒729 / 657⇒700
(高度9,144m時)
最高高度(m)12,200
旋回時間(秒)26.2⇒23.8 / 27.2⇒25.0
上昇速度(m/s)7.3⇒15.0 / 7.3⇒10.6
離陸滑走距離(m)600
エンジン型式Pratt & Whitney R-2800-63
最大出力(hp)1,806⇒2,252 / 1,786⇒2,000
離陸出力(hp)2,108⇒2,554 / 2,088⇒2,302
毎秒射撃量(kg/s)4.31
燃料量(分)min*** / *** / *** / max***
限界速度(IAS)885 km/h
降着脚破損速度(IAS)450 km/s
フラップ破損速度(IAS)(戦闘)498 km/h, (離陸)469 km/h,(着陸)320 km/h
主翼耐久度-5G ~ 13G

レーダー

なし

武装

分類名称搭載数装弾数搭載箇所購入費用(SL)
通常/ステルス
機銃12.7mm
M2 Browning
83400翼内110/160

弾薬

搭載武装解説ページ(弾薬テンプレート置き場)を開く

武装名ベルト名内訳最大貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
12.7 mm
M2 Browning
後期ベルト
既定API-T/AP/AP/I2625191233
汎用AP-I/AP-I/
API-T/I/I
2625191233
地上目標API-T/I/AP/
AP/AP-I/AP-I
2625191233
曳光弾API-T2322161000
ステルスAP-I/I/AP-I/I2322161033
 

追加武装

追加武装


名称

影響【AB/RB/SB】費用
(SL)
搭載条件
最高速度
(km/h)
上昇速度
(m/s)
旋回時間
(sec)
B500lbs
AN-M64(A1)
1-**/-**/-**-**/-**/-**+**/+**/+**100-
B1000lbs
AN-M65(A1)
2-**/-**/-**-**/-**/-**+**/+**/+**400-
B

B
1000lbs
AN-M65(A1)
2-**/-**/-**-**/-**/-**+**/+**/+**500-
500lbs
AN-M64(A1)
1
R127mm
HVAR
10-**/-**/-**-**/-**/-**+**/+**/+**200-
R

B
127mm
HVAR
10-**/-**/-**-**/-**/-**+**/+**/+**300-
500lbs
AN-M64(A1)
1
R

B
127mm
HVAR
10-**/-**/-**-**/-**/-**+**/+**/+**600-
1000lbs
AN-M65(A1)
2
R

B

B
127mm
HVAR
10-**/-**/-**-**/-**/-**+**/+**/+**700-
1000lbs
AN-M65(A1)
2
500lbs
AN-M64(A1)
1

爆弾

名称重量
(kg)
爆薬量
(kg)
最大貫通力
(mm)
装甲車両
破壊距離(m)
非装甲車両
破壊距離(m)
500 lb AN-M64A1226.7118.81005118
 
名称重量
(kg)
爆薬量
(kg)
最大貫通力
(mm)
装甲車両
破壊距離(m)
非装甲車両
破壊距離(m)
1000 lb AN-M65A1453.6240.411311138
 

ロケット

名称弾頭重量
(kg)
爆薬量
(kg)
最高速度
(m/s)
射程
(km)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
HVAR643.4420-36
 

機体改良

解説ページを開く

Tier名称必要RP購入費(SL)
I胴体修理******
ラジエーター
**mm弾薬ベルト
**mm銃座用弾薬ベルト
IIコンプレッサー******
機体
新しい**mm機関銃
新しい**mm銃座用機関銃
III主翼修理******
エンジン
**mm弾薬ベルト
爆弾懸架装置
IVインジェクター交換******
**オクタン燃料使用
カバー交換
新しい**mm機関砲
ロケット懸架装置

カモフラージュ

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条件-
説明標準カモフラージュ
△△△
[添付]
条件
説明

研究ツリー

前機体P-47D-22 RE
派生機体P-47D-28
次機体P-51D-5

解説

特徴

翼内に搭載された8挺の12.7mm機銃という大火力に加え対地攻撃装備の豊富さとバブルキャノピーによる視界の広さが特徴。エンジンもパワフルで、4500m以上の高度では数値以上にぐんぐん昇る。ちなみに、高度11000mでもフル爆装で時速450km近く出すことも可能。(RB)
 
爆弾やロケットを満載してヤーボ(戦闘爆撃機)として戦ってもよし、戦闘機として戦ってもよし、と器用な運用ができる。機銃8門の火力はすさまじくカッターの如く敵機の羽を切り落とし、曳光弾を積めば敵機はマッチの様に燃え、ドイツ機も風穴だらけにしてしまう。ただし、長時間撃ち続けると弾丸がバラけてくるので注意が必要。
防御性能は高いほうだが、やはり20mm以上の弾丸を被弾するとあっさりパイロットが死んだり翼が折れたり火がついてしまったりするので過信は禁物。可能な限り被弾は避けたほうがいいだろう。
 
高速域以外での旋回性能は低いので、格闘戦はせず一撃離脱を基本としたほうが良い。速度がある程度乗っていればドイツ機、特にFw190相手なら短時間の格闘戦で何とかなるかもしれない。もちろん爆撃機等の双発以上の機体よりは良好な旋回性能ではある。
エンジンパワーは強力なものの低空では鈍重すぎて高空に上るのも苦労する。戦闘機の中ではその傾向が強い。高度は他の一撃離脱機以上に意識すべきだろう。
 
ちなみに爆弾投下の順番は1000lb(左→右)→500lb 爆弾の重さが大きい順に落とされる珍しい投下順。また、RBではロケットは2発ずつの発射なので、本機は10発搭載で5斉射分である。

立ち回り

【アーケードバトル】
ランク3にして3.0と低めなBR設定のおかげでマッチングする相手はそう強くはないはず。そこまで低くは無い上昇力や速度、加速力やブローニング8門の火力を活かして一撃離脱を意識して立ち回れば十分活躍が見込めるだろう。
特筆すべきは曳光弾ベルトである。従来の12.7mm M2ブローニングとは違い全て徹甲焼夷曳光弾(API-T)なので貫通力は純粋なAP弾よりは落ちるものの、単発の戦闘機から重防御の爆撃機まで射線を振り回すように数秒も当ててやれば鎮火不可能な火達磨になりながら地上に落ちてゆくだろう。
12.7mm機銃最優秀の性能であるM2を8門という射撃量から来る航空機の構造への破壊効果と徹甲曳光焼夷弾の極めて高い着火力(副次効果として弾道確認による大型機への命中率向上)とP-47自体の高い防御力、高い急降下速度を併せ持つ機体であり、爆撃機迎撃に向いた機体であるとも言える。
爆装は戦闘機リロードであるためリロード時間は長いが爆撃機に引けを取らない豊富な対地装備が用意されているので、対地攻撃マップや戦車や艦船の登場する制圧戦マップではヤーボとして運用するのもあり。
ちなみにBRが低い為に低ランクでのみ登場する対地攻撃(車輌)や制圧戦(車輌)といったマップにマッチングすることがある。この場合は非装甲ユニットばかりになるので機銃による対地攻撃が更に有効となるだろう。



【リアリスティックバトル】
低高度から中高度での上昇性能があまり高くないため、真っすぐ上昇しようものであれば枢軸機の一撃離脱を食らうのみである。そのため乱戦が始まるまでは迂回上昇は必須となる。基本6000mぐらいまで昇れば十分であるが、状況によっては中高度以下で乱戦が始まることもあり、その際はすぐに駆け付けて低空の味方を上空から支援するとよいだろう。
弾薬ベルトに関しては各人の好みにもよるが、曳光弾ベルトは全弾API-T(徹甲焼夷曳光弾)なので敵機を燃やしつつ、対地の必要がある場合に効率よく軽トーチカを破壊できるのでおすすめである。燃料は最低量または30分を選択しよう。45分以上は高高度籠りしかできなくなるのでやめておいた方がいい。
高度を確保したのであれば、最初のうちは速度を付けて一撃離脱に徹すること。機体重量と馬力の恩恵もあって降下加速は極めて良好であり、なおかつ高速域での機動性に優れるため、高速で一撃を加えてすぐさま離脱して高度を取り、また一撃を繰り返して徐々に相手を低高度に追い詰めていこう。ちなみに速度が出ていれば格闘戦に持ち込んでも十分勝機はある。ただし低空低速では旋回性能が並以下になるのでくれぐれも速度を失わないよう心掛けること。ブローニングの装弾数は多いので何度でもチャレンジしよう。
対地に関しては終盤の「最後の詰め」という認識で行うこと。味方がある程度生き残っているうえで最後の敵が飛行場に籠った場合や、高高度を逃げ続ける場合など、対地しても安全と言える状況を見計らってするとよいだろう。軽トーチカや軽戦車、上陸用舟艇はブローニングでも破壊できる。爆装は中戦車やトーチカ、艦艇など爆弾でしか撃破できるものがない場合に搭載するとよいだろう。ちなみに飛行場で修理を終えた状態でJ抜け(機体から脱出)すると爆装や燃料搭載量を変更することが出来るので最初から爆装する必要はない。
海戦マップでは飛行場が無く空母のみのマップも存在する。(例:ペレリュー、硫黄島)その場合は補給する前に試合を終わらせるか、空母に着艦して補給することになる。着艦の際は胴体着艦が基本となる。ランディングギアを出しての着艦では制動が間に合わない可能性が極めて高い。着艦する際はフラップを着陸まで下げてギリギリまで減速して胴体着艦すると機体へのダメージを多少抑えられる。
この機体は戦闘機である。もはや言うまでもないが開幕の対地は攻撃機や爆撃機に任せてまずは制空に徹することを心掛けよう。
一方陸RBではブローニング8門の火力と豊富な爆装量でヤーボとしては優秀な性能を発揮する。敵戦車を爆撃で吹き飛ばし、ブローニングでオープントップの車両を蜂の巣にし、向かってきた航空機を高火力で燃やし尽くすなど、マルチロールな活躍ができる。M4シリーズのお供にぜひ持っていくと良いだろう。

手動エンジン管制(MEC)を行なう場合、プロペラピッチを85%、燃料混合比を90%でラジエーターを0%(加熱したら開き冷えたら絞る)としWEP上昇性能は最大になる。



【シミュレーターバトル】
「一番気に入ってるのは...」
「何です?」
「値段だ」
っと言う具合に、ランク3ECだとSP0で出せる。
ただし、ランク3でなぜかki-100試製雷電がいらっしゃるため、技術の上達に一役買ってくれるだろう。
決して、「説明書を読んだ」だけでは上達しないので注意。

史実

P-47はアメリカの単発レシプロ戦闘機。開発・製造はリパブリック・アビエーション。愛称は“jug(ジャグ)”、または“Thunderbolt(サンダーボルト)”。

長いのでクリックで表示

1939年5月。アメリカ陸軍航空隊(USAAC)※の次期主力戦闘機採用審査に、リパブリック社はとある機体を提出する。それはP-35を一回り大きくしてターボチャージャーを搭載したような外見をした実証機、AP-4であった。(※アメリカ陸軍航空隊”USAAC”は1941年6月にアメリカ陸軍航空軍”USAAF”と改称。)この審査自体はカーチス・ライト社のXP-40に軍配が上がったものの、AP-4に興味を示した陸軍はリパブリックに対しYP-43“ランサー”の名で13機の評価試験機を発注する。1941年の春頃までに全機引き渡されたYP-43はその後様々な試験に用いられ、YP-43は最高時速565km/hとそこそこの性能を示した。
この性能に満足していなかった陸軍はリパブリック社に対しさらに、YP-43の評価試験中であった1940年にAP-4をベースにした2種類の新型(AP-4J、AP-4L)の開発を指示。このうちAP-4LはAP-10として設計が進められ、XP-47の名称が与えられた。
AP-4Jは後にP-44として発注を受けたものの、全機キャンセルされてしまった(悲しみ)
 
着々と開発計画が進められていた期待の新型XP-47であったが、その間にもヨーロッパ戦線は激化の一途をたどっていた。また、そんなヨーロッパ戦線からの報告書に記されていたドイツ軍戦闘機の性能は予想以上のものであり、それを知った陸軍はXP-47を計画段階で不採用とし、さらに改良型のXP-47Aまでも不採用としてしまった。これに対しリパブリック社は1940年6月に更なる改良型の設計案を提示し、同年9月にXP-47Bの名称でプロトタイプの発注がなされた。
 
このXP-47Bはそれまでの機体(P-43、XP-47)などとはだいぶ異なっており、まさしくこれこそP-47の始祖と言えよう。
XP-47BはP&W R-2800 ダブルワスプ(空冷星形9気筒×2列の18気筒、出力は約2,000馬力)を動力とし、エンジンからダクトを通して胴体内に(陸軍念願の)ターボチャージャーを搭載した。そのパワフルな心臓によって本機は、約4500kgという大重量(P-43の1.65倍)にもかかわらずかなりの高速を発揮した。このダクトとターボチャージャーを胴体内に搭載したことでXP-47Bの胴体は太く大きなものとなり、それに伴い主翼もやや高めの中翼配置となった。だがこの主翼配置は問題だった。というのも、強力なエンジンの力を吸収するべく直径の大きなプロペラを採用していたので、中翼配置ではプロペラ先端と地面との間隔が取りづらかったのだ。この問題を解決するには主脚を長くとれば良いわけだが、主脚が長過ぎれば強度的な不安も出る。何より設計主任のカートゥヴェリー技師は主翼外側に機関銃を埋め込みたかったので、翼内に長大な主脚を搭載して余計なスペースを使うことは受け入れがたかった。結果としてXP-47Bの主脚は23 cm伸び縮みする機構を備えることとなり、これは量産型にも受け継がれた。(紫電が主脚の伸縮機構で散々苦労して、結局紫電改では低翼配置に再設計して主脚の伸縮機構を廃止したのとは対照的である。)
 
XP-47Bは1941年5月に初飛行。その後何度かの飛行試験を行い、いくつかの初期不良に対する改修を行った後、同年中にP-47Bとして制式化された。技術試験用の機体が同年12月に陸軍に引き渡され、初期量産型が翌1942年3月に続いた。そして1942年5月には量産型が引き渡され、一部の部隊への配備が開始された。
P-47Bはまず新型戦闘機の運用評価部隊であった第56戦闘航空群 (56th Fighter Group) へ引き渡された。ところがP-47Bはその後も様々なトラブルが相次いだ。同年には急降下試験中のP-47Bが操縦不能(引き起こしができなくなった)に陥り、リパブリック社のパイロットが死亡するという事故も起こっている。リパブリック社では機体の製造と平行して改修を行っていたものの、根本的な問題の解決には更なる改良型の開発が急務であった。
新たに開発された改良型はP-47Cとされ、1942年9月に引き渡しが開始された。
基本はP-47Bと同じであったが、
・全金属製動翼の採用
・ターボチャージャーの制動器をGE製のものにアップグレード
・新しい無線支柱の採用
などの改修が加えられていた。
 
こうして1942年末頃までに問題点をほぼ払拭したP-47は、前線のUSAAF各部隊及びイギリスのアメリカ人義勇部隊への配備が開始された。
初めは、その巨大な機体サイズや離陸距離の長さ、機動性の悪さなどによって、主にイギリス義勇軍パイロットたち(それまではスピットファイアに乗っていた)からは敬遠されがちであった。しかしそれを補って余りある重武装と速力は次第に受け入れられ、ドイツ軍を圧倒していくことになる。(というのもP-47は機体が重くて頑丈でエンジンが強力であるため、急降下時には880km/h近い速度で、空中分解せずに敵を追撃できたのである。これは当時ヨーロッパ戦線にいた他のどんな戦闘機にも不可能な芸当であり、追われる側のドイツ軍戦闘機は急降下速度で圧倒して逃げるということができなくなったためP-47は大きな脅威であった。)ちなみにThunderboltという愛称はこのころ、その雷のごときスピードを讃えてイギリスにいたパイロットたちによってつけられたものだという。またP-47C-2以降は本体にドロップタンクの搭載が可能になり、1943年8月頃からはその長大な航続距離を活かしてP-38に代わり爆撃機の護衛任務に就いた。
 
そんな激戦の間にもP-47の改良は続き、次に決定版となるP-47Dが登場した。ただD型はその生産時期によって仕様が大きく異なるため、一概にD型といっても初期型と最終タイプとでは性能もずいぶん異なる。(初期のD型はC-2型とほぼ同じである。) 
そんなP-47にはひとつ決定的な弱点が存在した。それはキャノピーがレイザーバック式であるために「後ろがほぼ見えない」という、戦闘機としては致命的なものである。これはイギリス軍もスピットファイアで同様の問題を抱えており、マルコムフードと呼ばれるキャノピーを採用してどうにか視界の改善を図ろうとしていた。この問題を解決したのが、イギリス軍のタイフーンに搭載されたバブルキャノピーである。バブルキャノピーでは全周の視界が確保できたためパイロットたちに大好評であり、アメリカ軍もすぐさまこのバブルキャノピーを取り入れた。P-47D-5最終号機を改修して作られたバブルキャノピー搭載型P-47はXP-47Kと呼ばれた。このXP-47Kをベースにさらに燃料タンクの増大などのいくつかの改修を加えたものがP-47D-25である。WarThunder内に登場するP-47(D-25とD-28)は、今のところどちらもこのバブルキャノピーを搭載した型となっている。D型はその後、最終タイプであるD-40までの間にP-47の各タイプ最多である12602機が生産された。
 
こうして出来上がった決定版P-47Dは1944年までにはアラスカ以外のすべてのUSAAFの部隊に配備され、戦争の矢面に立つこととなった。ヨーロッパ戦線では主に制空任務と爆撃機の護衛に就いたが、特に爆撃機護衛任務で顕著な活躍を見せた。P-47はその頑丈な構造故に被弾に強く、また12.7mm機銃8門という大火力に加え翼下に様々な兵装を搭載できたため、爆撃機護衛の帰りに通り魔的に地上目標に向けて撃ちまくったのである。結果P-47はドイツの地上軍および駐機中の航空機を多数撃破し、図らずもアメリカ軍の最優秀戦闘爆撃機となったのであった。
太平洋戦線ではより航続距離を伸ばしたP-47Nが1945年春頃から投入され、B-29の護衛や地上攻撃任務などに従事した
 
アメリカ以外にも、P-47は様々な連合国で運用された。その国は主にイギリスとフランスで、イギリスはレイザーバックタイプのP-47Dを”Thunderbolt Mk.1”として240機、バブルキャノピータイプのP-47Dを”Thunderbolt Mk.2”として590機発注した。イギリスに採用されたP-47は主にインドに配備され、ビルマ(現ミャンマー)に駐留していた日本軍部隊への攻撃に使用された。ただ運用期間はとても短く、イギリス軍のP-47は1946年には全機退役している。フランスは、自由フランス軍が1945年にP-47Dを446機発注し、第二次大戦後の紛争で使用した。
他にもブラジルやメキシコなどが数十機のP-47を運用していた。
またソ連にも203機のP-47Dがレンドリースによって提供されたが、このP-47がどうなったのか詳しいことは分かっていない。低空での戦闘が主だったソビエトで、高空性能に優れた本機をどのように運用したのかは非常に興味深い。
 
現在は民間に払い下げられた機体が何機か存在し、海外のエアショーなどでその姿を見ることができる。
各タイプ合計の総生産数は15660機で、第二次大戦時に製造されたアメリカの航空機としては陸海全軍で第2位。
 
↓レイザーバック式キャノピーのP-47D
EXP=1420611437.jpg
 
↓バブルキャノピーのP-47D
EXP=1420611436.jpg
 
↓P-47N。主翼が角張っている。
P-47.jpg
 


P-47と各戦闘機との大きさ・比較画像

10998822_1574144319537429_457843819314567083_n.jpg
いかに本機が巨大であるかが解る。
実際スピットやハリケーンより大きかった為、イギリス勢力圏駐留部隊では「ドイツの空襲が来たらコクピットに飛び込めば(機体が防空壕の代わりになって)助かるんじゃね」だの「オマエ空戦どころか離陸もできへんやろ」だのといったジョークが語られていたとか。


本機の特徴のひとつ、「凄まじい防御力」をよく表したエピソードとして、ロバート・S・B・ジョンソン大尉のP-47とエゴン・マイヤー中佐のFw190との対決が挙げられるだろう。
時は1943年6月26日、ジョンソン大尉はドイツを爆撃してイギリスにある基地に帰って来る爆撃機の出迎えに離陸*1。しかし彼は途中でFw190の編隊と遭遇してしまい被弾、最終的にはなんとか機体の安定は保つもとても爆撃機護衛など出来る状態ではなくなってしまい、基地に緊急帰投することとなった。そこに襲い掛かるはマイヤー中佐のFw190。旋回すら難しいほどズタボロのP-47はFw190の射撃を回避できるわけがなく、もはや一貫の終わりかと思われた・・・が、なんとジョンソン中尉のP-47はFw190が弾切れするまで射撃に耐えきった。尚、マイヤー中佐機は20mm機関砲が弾切れであり、7.92mm機銃によって攻撃した。編隊から受けたのと合わせて総計200発以上の被弾にもかかわらずジョンソン機は撃墜されなかったのだ。この頑丈さにはマイヤーも感服し、ジョンソンに敬礼して引き上げていったそうな。
ちなみにジョンソン中尉はスコアを28機まで伸ばしWW2を戦い抜いている。彼以外にもP-47を自機とするエースパイロットは数多いが、うちスコア上位10人全員がWW2を最後まで生き延びたのも特筆するべきだろう。


外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

WTフォーラム・データシート

 

公式Devログ

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

コメント

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  • タイフーンより扱いやすい こっちのほうがきびきびと動いてくれる 火力はタイフーンが上だが…20ミリ2門積んでもよかっただろ… -- 2017-01-18 (水) 21:29:47
    • P-47のはせいぜいガンポ形式のを両翼下に追加で積んだ程度だからな -- 2017-01-18 (水) 22:33:24
    • だよな、20mmを6門位付けたっていいじゃないガイジンのケチ -- 2017-01-21 (土) 12:54:26
      • ネタだよな…? -- 2017-01-21 (土) 13:48:19
      • 無論冗談だけど、やろうと思えばガンポで20mm二つ位なら余裕でできちゃいそう -- 2017-01-21 (土) 16:12:17
      • 積載量的に翼下にイスパノ二門と胴体下部に37mm M4一門いけるんじゃない? -- 2017-01-21 (土) 16:29:10
      • ドイツのMG151/20mm×2ガンポが130kgだから、翼下にAN/M2×3くらいのガンポッドを付けれそう。そうすると12.7mm×8+20mm×6....化けもんだなこれw -- 2017-01-21 (土) 16:29:37
      • 翼桁いじくって翼内20mm6門積みとか普通にいけると思う。問題は米軍はいかなくていいと判断したことだ。 -- 2017-01-21 (土) 20:54:43
      • 連合の航空機銃はクソ重いし空気抵抗とかの関係もあるからどうなんだろ。とりあえず飛んで落として終わりの流線型の爆弾とは勝手が違うかもな -- 2017-01-23 (月) 22:21:06
    • ふつうにM2を8門だけでいいと思う(こなみ) -- 2017-01-22 (日) 16:43:51
    • 単純にM2を英国面ばりに搭載するのと、20mmの追加どっちが重いんやろか? -- 2017-01-22 (日) 18:20:36
  • 最大まで改修したらだいぶ使いやすくなった。 開幕対地攻撃しに行ってもわりと逃げ切れるし閃光弾にすれば、すぐにクリティカルヒット出て火だるまにできる。まだ、RBでの戦闘に慣れてないから爆撃機狩りばかり。マーカーが出ないと爆弾ハズレて難しい(涙)ロケットは当てられる。RBでのマーカー無しの爆撃のやり方教えて欲しいです。 -- 2017-01-21 (土) 22:13:06
    • 空RBで対地する機体じゃない。登って急降下して燃やす機体。 -- 2017-01-22 (日) 14:51:34
      • 昔は対地でもゲージをAB並の速度で削れる機体だったけど今はブローニングが軽トーチカに対してほぼ無力だし爆装すると速度が400km/h行くか行かないかだからなぁ。敵が劣勢orガン逃げ中以外は迎撃機スポーンと12.7mm*8挺の火力を活かして航空機を始末すべき。それを踏まえて爆撃の方法を書くけどまず遅延信管は2秒またはそれ以上はほしい(機体が爆風で損傷する)で、爆撃する時はなるべくならキツめの角度で狙ったほうがいい。と言っても速度で変わるから速度と投下角をいろいろ試してみるとコツが掴めると思う -- 2017-01-22 (日) 16:38:39
  • レイザーバック型欲しい・・・欲しくない? -- 2017-01-23 (月) 16:49:11
  • 一撃離脱しようとしても機体が振ら付いてうまく狙いが付けられないのですが、皆はどうやって運用してるの? -- rb? 2017-01-24 (火) 14:54:21
    • 俺は1機目がやられた後に戦況が悪ければ出す対地特攻ヤーボかなぁ・・・試製雷電とか鍾馗乙とかがぶんぶく飛んでる戦場で純粋な戦闘機として運用するのは厳しい物がある -- 2017-01-25 (水) 07:12:20
    • 機体がふらつくって降下速度何km位で攻撃に入ってるの?基本一撃離脱は周り見てなかったり旋回で速度失ってたりしてる敵機を狙わないとすぐにエネルギー失ってカモられるよ。あとRBだと重い機体は重量の分慣性も増えるから反動もあるし。多分状況的に日本機とかソ連機相手みたいな感じがするけど日本機とか乗ってる奴は旋回で第一撃は回避してくるからハイヨーヨーとか使って一旦再上昇して旋回し終わった・旋回中を狙うように再攻撃をかけると速度失ってるから確実に仕留められる -- 2017-01-25 (水) 07:25:27
      • 降下速度400km前後です。遅いと分かっているんだけど、しっかり上昇してエネルギー稼ごうとすると、その間に味方が落とされて、最後は単機で多数を相手取る状況に持ち込まれてしまいます。とりあえず指摘の通り旋回や上昇途中の相手を狙ってみます。 -- 木主 2017-01-25 (水) 16:38:24
    • 上昇中や味方の攻撃の回避中を狙うのは当たり前として、速度は500~700km/hでいいと思うよ。降下速度300km/h前後じゃ遅すぎて攻撃後に敵に狙われかねない。しっかり上昇することももちろん大事だけど、あまり高度をとることばかり考えず孤立したやつからやられるんんだから、3~4000mで速攻戦闘に入った味方の援護に行って複数対1もしくは多数対少数で敵を殴る形にしてキルにこだわらずチームとして敵を倒すことを意識するといいと思う。 -- 2017-01-25 (水) 21:20:48
      • 降下速度300km/hじゃなくて400km/hだった。すみません>< -- 2017-01-25 (水) 21:23:51
      • 追記で、味方の後ろについた敵を狙って戦うことも忘れないでね。味方も死んで複数対一でぶっ殺されるなんてひどすぎるから。rank1-5どこ行っても見かけるけどほかの敵がいるのに狙いやすいだけで味方の狙ってるやつを狙うなんてしないでね。1-3以上味方が狙ってるなら上空待機or上昇して別の敵に備えて、味方が狙われたらしっかり援護に行ってあげてください -- 2017-01-25 (水) 21:27:19
      • さらに追記です。。。 敵を狙うときは敵が少しでもロールしてる方向にあらかじめロールしておいて回避方向への攻撃をしやすくするといいと思う。相手が小さく方向転換やロールした時が狙うチャンスだと思います。 -- 2017-01-25 (水) 21:30:29
  • 日本機は疾風とか連山まで、ドイツはフォッケA4まで進めてアメリカ来たんだけど、今まで対地やったことなくて、コイツの使い方に悩んでる。稼ぎ目的ならコイツ単体で出した方がいいの? -- 2017-02-02 (木) 19:17:38
    • ゲームモードが書いてないからABでこれ1つのデッキで使うべきって意味なのかRBで使うべきなのかどっちとも取れるなぁ...。ただ今のコイツで対地をするのはあまりオススメできない。どうしても稼ぎに対地をしたいのなら止めないけどコイツはRBで対空した方がいいよ。フォッケA4とか疾風に乗ったことあるなら一撃離脱もし易いと思うし、RBだと長期戦になるから膠着状態の時とか敵がガン逃げ中の時に対地も出来るし -- 2017-02-02 (木) 20:07:27
      • なるほど。コイツの飛行性能かなりクセ強いから慣れるの大変そうだけどRBで頑張ってみます -- 2017-02-02 (木) 20:56:16
      • こいつはかなり素直に飛ぶよ。迂回上昇必須で、4000~5000m辺りまで昇って前線行くのがいい。あと、高速域では結構曲がるから最悪の場合 -- 2017-02-02 (木) 22:24:35
      • 1、2回は旋回戦もできないこともない…たぶん。 -- 2017-02-02 (木) 22:26:16
      • 機首が重くて重くて…それに日独で20ミリの火力に慣れたからかブローニングが決定力不足に見えてしまう。20ミリだと当てて吹っ飛ばすって感じだけど、ブローニングだと当て続けて燃やすって感じだからちょっと勝手がわからない -- 2017-02-02 (木) 23:54:43
      • 3400発と焼夷弾マシマシの米軍機だから、少しの射撃機会でもバジバシ当てて燃やすようにするといい。他国20mmよりもはるかに長い攻撃時間がとれるから、バリバリ撃っても大丈夫。機首が重いのは仕方ない、500km以下だと動きが非常に鈍い。 -- 2017-02-03 (金) 08:49:10
    • 困った時の爆撃機狩り、燃やしやすいブローニングは爆撃機狩りに最適 -- 2017-02-03 (金) 15:27:55
  • AB 戦闘開始して最初迂回上昇して高度4000くらいまで行ったら -- 2017-02-10 (金) 18:04:55
    • 途中送信。。。 油断してる敵探すんだけどみんな高高度まで来るからどういう敵を狙ったらいいのかわからない... したにいるけど少数で味方が対応してるから結局わからないまま適当な敵狙うんだけど皆さんどう判断してますか -- 2017-02-10 (金) 18:07:35
      • 理解力が無くてすまんが、『みんな高高度まで来る』とは敵機か友軍機なのかが分からん。とりあえず、敵機のことだとして、コイツは高高度ほど得意で、12.7mm×8門のお陰で火力もあるうえに燃やしやすい。だから狙う敵としては高高度爆撃を行おうとする敵爆撃機や高高度の味方爆撃機の迎撃を無理に行おうとして速度を失ってる敵戦闘機が最適かな。この点から空戦能力を見るなら、迎撃と護衛が最適の任務と言える。低空に降りる際は味方が数的不利な戦闘空域で速度に任せた急降下による一撃離脱で掃射して脅かしてやるだけでも十分脅威になる。ただし、低空では時速400km以上を維持しないと大体、食いつかれて狩られる。あとお得意の高高度でも試製雷電とBf109F-4は天敵なので注意。 -- 2017-02-10 (金) 18:28:34
      • 高高度は敵のことです なるほど、護衛ですか 確かに援護してるときは強い感じがしますね これを念頭にやってみたいと思います(クルクルマン笑った -- 2017-02-10 (金) 18:41:30
      • ↑つけるべき場所間違えた... -- 2017-02-10 (金) 18:42:52
    • 同高度での格闘戦は自殺行為だから、さらに昇るか、味方に加勢(単独では絶対に仕掛けない)、もしくは降下して下のクルクルマン食べるかを状況に応じて使い分ける。下の敵はできるだけ、クルクルして速度がない敵、もしくは上昇しようとしてる敵を狙う。あと、こいつで一撃離脱する際は、攻撃後はスピードを維持する離脱の仕方で逃げるとか。 -- 2017-02-10 (金) 18:27:10
  • 翼内スカスカなんだからもうちょい機銃を内側に配置してくれりゃよかったのに。8門もついてても当たんなく意味が… -- 2017-03-04 (土) 10:35:35
  • 油断して高度落とした時にどこからともなく現れた疾風に高度速度ともに不利な状態(こっちが)から、詰められたら下降して加速、隙見て上昇繰り返してたら、高度上がるにつれどんどん突き放して最終的に逆転しちゃったわ。使い方間違わなければ格上も食えるいい機体。この速度、高高度性能と降下性能でBR3は破格だな。 -- 2017-03-15 (水) 14:56:10
    • 訂正:疾風に高度速度ともに不利な状態(こっちが)から襲われた -- 2017-03-15 (水) 14:57:29
  • こいついつも開幕時に鍾馗より上とんでるけど上昇22mとかぜったいウソだろ。 -- 2017-09-25 (月) 19:19:16
    • 4500mより上なら数値以上の速さで上がれるのよ。 -- 2017-10-20 (金) 17:19:58
    • Ver1.51の時のサンボルはマジでそれ位の上昇があったな。スピットMk.Vbに少し上昇が遅れる程度だった -- 2017-10-20 (金) 17:28:34
  • 勝率高い人が乗り回してるイメージがある・・・ -- 2019-04-02 (火) 08:59:36

*1 WW2初期~中期、米軍爆撃機の護衛は複数の基地がリレー方式で受け持っていたと伝わっているがそれだろうか。ちなみに、後に米軍戦闘機に航続距離の長いモデルが登場。それにより爆撃機と同じ基地・近くの基地がが最初から最後まで護衛戦闘機を出す形に変更された。