日本 RankI 軽戦車 Ka-Mi / 特二式内火艇 カミ
概要
Ver1.65にて実装された、日陸ツリーのランクI軽戦車。大日本帝国海軍が陸軍の協力を得て開発した、上陸作戦用の水陸両用の装甲車両である。書籍などでは「特二式内火艇」という名称で呼ばれることも多い。
ちなみに水上航行できそうな見た目をしているが、ゲーム中では水上航行できない(※Ver1.93現在)。そのためうっかり池や海に突入すると水没してしまう。注意しよう。(理由は後述)
遂にver1.97で水上航行が可能となった。安心して渡河しよう。
車両情報(v1.89.1.73)
必要経費
必要研究値(RP) | *** |
---|---|
車両購入費(SL) | *** |
乗員訓練費(SL) | 200 |
エキスパート化(SL) | 2100 |
エース化(GE) | 40 |
エース化無料(RP) | 96000 |
バックアップ(GE) | 10 |
護符(GE) | 190 |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
---|---|
バトルレーティング | 1.0 / 1.0 / 1.0 |
RP倍率 | 1 |
SL倍率 | 0.1 / 0.1 / 0.2 |
最大修理費(SL) | 80⇒104 / 100⇒128 / 120⇒154 |
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後) | |
砲塔旋回速度(°/s) | 15.5⇒21.4 / 9.7⇒11.4 |
俯角/仰角(°) | -10/24 |
リロード速度(秒) (初期⇒スキルMAX+エース化) | 4.2⇒4.0 |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 12 / 10 / 10 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 30 / 12 / 12 |
重量(t) | 11.3 |
エンジン出力(hp) | 125⇒153 / 102⇒115 |
1,800rpm | |
最高速度(km/h) | 44 / 40 |
最大登坂能力(°) | 43⇒43 / 41⇒41 |
視界(%) | 74 |
乗員数(人) | 4 |
レーダー
なし
暗視装置
なし
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | 弾薬費 (SL) | |
---|---|---|---|---|
主砲 | 37 mm Type 1 cannon | 1 | 132 | 3 |
機銃 | 7.7 mm Type 97 machine gun | 3 | 8000 | - |
弾薬*1
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
37 mm Type 1 | Type 94 APHE | APHE | 0.7 | 11 | 700 | 46 | 44 | 36 | 29 | 23 | 18 |
Type 1 APHE | APHE | 0.72 | 12.8 | 800 | 57 | 54 | 39 | 26 | 18 | 12 |
名称 | ベルト名 | 弾種 | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | |||
7.7 mm Type 97 | 既定 | AP/AP/T | 10 | 9 | 7 | 4 | 0 | 0 |
車両改良
Tier | 名称 | 必要RP | 購入費(SL) |
---|---|---|---|
I | 履帯 | *** | *** |
修理キット | |||
砲塔駆動機構 | |||
II | サスペンション | *** | *** |
ブレーキシステム | |||
手動消火器 | |||
砲火調整 | |||
Type 1 APHE | |||
III | フィルター | *** | *** |
救急セット | |||
昇降機構 | |||
IV | 変速機 | *** | *** |
エンジン | |||
砲撃支援 |
カモフラージュ
研究ツリー
解説
特徴
【火力】
主砲は一式37mm砲だがケニの砲と大して変わらない。しかし本車には、日陸軽戦車ツリーとしては初の、開発が必要な弾「Type 1 APHE」が用意されている。これは砲口初速が800m/sもあり、初期装備のType 94 APHEの700m/sと比べ100m/sも速くなっている。そのうえ遠距離での貫通力の減衰率も下がるため、より遠距離からの攻撃が可能になっている。ただ、初速が100m/sも増えているのに至近距離での最大貫通力が変わらない不思議な構造をしている。 1.77アップデートによりなんと最大貫通力が60mmに向上した。ちなみにSLも4SLから5SLに値上げしている。これはBT-7の徹甲榴弾に次ぐ貫通力であり、このBRで敵対する戦車に対して貫通させるのもそう難しくないだろう。 1.89.1.73においては、貫通力は最大で57mmに下げられ、砲弾の価格も下がった。
車体には7.7mm機関銃を装備する他、日本の戦前の戦車としては珍しく、砲塔に主砲同軸機銃を装備する。また、1.71で砲塔上の機関銃架に対空機銃が付いたため、最大で3門の機銃を同時に撃つことが可能となった。
【装甲】
文字通り紙である。ひとつ前のケニと比べて車体が大きくなった割に、装甲は全体的に薄くなっており、防御力は無いに等しい。側面はわずか10㎜の垂直装甲のため、100m未満ではMG34やBESAにすら貫通される。
しかし昼飯や超信地旋回を伴う首振りなどで装甲に多少角度をつけてやれば砲弾をはじきやすくなる。さらに、乗員が密集しているとはいえ薄い装甲のおかげで過貫通を誘いやすい。角度にさえ気を配ればすぐに撃破されることは少なくなるだろう。
【機動性】
機動力もケニと比べて低下しており、扱いづらいと感じることがあるかもしれない。超信地旋回が異様に素早いため、即座の転換に困ることはないはず。
ちなみに水上航行時における前進速度は10㎞/h、後退時は-7㎞/hである。とくに後退中の小回りはほとんど効かないため、素早い転進は望めないだろう。
【その他】
本車にはスクリューが搭載されており、水上航行も可能。そのため、分類上も「水陸両用戦車」である。
BR1.0にして水上航行が可能な戦車はこれとLVT(A)-1しか存在しないため、川に浮きながら攻撃するという初心者殺し奇想天外な戦法も可能である。ただし、水上航行時は後進が不可能。そのため、水上で壁などに正面からぶつかるとまず自力での脱出は不可能となる*2。脇見運転には十分注意しよう。アップデートにより、水上航行時に後退が可能になった。
▲車体後方下部に取り付けられている。
史実
海軍が陸戦隊向けに1941年より開発し、1942年に制式採用した水陸両用戦車である。
開発前史として海軍はそれまで陸上兵器として陸軍のお下がりである八九式中戦車、九五式軽戦車、海軍が輸入したカーデンロイド豆戦車、ヴィッカースクロスレイM25装甲車、隅田式装甲自動車などを使用していたが上陸用の戦闘車を持たなかった。
上陸用戦闘車を欲しがった海軍は陸軍技術本部に協力を求めた結果、開発に当たっては陸軍技術本部も参加することになった。
二式内火艇は開発に際して九五式軽戦車の足回りや二式軽戦車の砲塔を流用している。その為、足回りは海軍が保有する九五式軽戦車と共通で整備で融通が利いた。
武装は日本軍としては珍しく同軸機銃付きであり、主砲は初期生産型は九四式三七粍戦車砲、九八式三七粍戦車砲を搭載、後期型では一式三七粍戦車砲を搭載し火力が向上した。
車体構造としては上陸用車輌のため水密構造にする必要があり溶接を多用されている。また、潜水艦に搭載することも目的にしているため耐圧性構造も取られている。水上行動の際にはフロートを装着して浮力を持たせ、上陸後着脱するのだが防御力が多少上がるということで外さず行動した場合もあった。フロートは水密区間が5~6区に分けられており、撃たれてもすぐには沈まない構造になっている
防御力はフロートを外した際6mm~13mmとライフル弾に耐えられる、または当たりどころによってはライフル弾ですら貫きかねないものでありフロート自体は防弾機能を持たない3mmの軟鋼板製で、それが隙間を挟んで6~7枚に別れていた。
機動力はエンジン、トランスミッションは九五式軽戦車と同じで重量が増えた為最高速度の低下を招いている。
乗員は6人に増えたのだが、車内が広い為あまり気にならなかったそうな。
実戦において二式内火艇は南方を中心に配備されたが、上陸作戦では一度も使われておらずフロートを外した状態で戦うことが多かった。上陸用戦車としてみるとLVT(A) 1と大差ないのだが戦車としてみるといかんせん性能不足であったが陸戦隊が保有している数少ない戦車であった為サイパンの戦いに投入された。ただし戦果は不明である。
フィリピンのレイテ島における戦いでは、日本軍の増援兵力陸揚げ地点であるオルモック港に上陸し占領、島の反対側から侵攻する友軍とともに島にいる日本軍を包囲殲滅しようとした米軍に対し、占領されたオルモック港に逆上陸し奪還するために、マニラにいた海軍陸戦隊を突入させることにした。この陸戦隊は、特二式内火艇を38両装備していたが、28両は海没してしまっていた。10両の特二式内火艇は400名の陸戦隊員とともに2隻のLSTに分乗し、オルモック港に突入、一隻は攻撃を受け沈没してしまうが、もう一隻は揚陸に成功し、同夜味方の第二六師師団との合流に成功した。しかし、アメリカ軍の攻撃を受けて混乱状態の内にあっけなく撃破されてしまっている。結局、戦闘性能が低い割には大きくて目立つ車体を持つ本車は、アメリカ軍の対戦車砲やM2重機関銃の良い的なだけだったのである。
本土では横須賀第十六特別陸戦隊*3において逆上陸任務のため特三式内火艇*4とともに特二式内火艇が配備されている。その他、同陸戦隊においては新砲塔九七式中戦車、短十二糎自走砲が運用されていた。
終戦までに180輌が完成したが、現在は北千島方面で鹵獲された1輌が、ロシアのクビンカ戦車博物館で保管展示されている。
小ネタ
カミ車は1944年6月にサイパン島にて初の実戦を経験したが残念ながらカミがどのようにして活躍したか不明である。次いでフィリピンのルソン島でも戦闘を交えたが、ここでもその戦闘状況は分からない。硫黄島でも使われたというが、詳細は不明である。海軍根拠地だったパラオ島内には現在も、リアデッキに九六式25mm連装高角機銃を搭載した奇妙な特二式内火艇が1両朽ち果てている。
________
カミ車はほかの日本戦車と違い、秘匿名称が種類と順番で表されていない。ではカミ車のカミとは何か?これは「神」でもなく「紙」でもなくカミ車開発に尽力した上西技師の名前に由来している。
外部リンク
コメント
【注意事項】
- 誤解や混乱を防ぐために、使用感を話題にする際はゲームモード(AB/RB/SB)の明記をお願いします。
- 荒らし行為に対してはスルーしてください。不用意に荒らし行為に反応し、荒らしを助長した場合は、荒らし共々BANされる可能性もあります。
- ページの編集要望等ありましたら兵器データ編集状況まとめのコメント欄をご利用ください。
- 普通に水上でバックできるようになってる -- 2022-10-13 (木) 22:45:07