Firebrand TF Mk IV

Last-modified: 2024-01-26 (金) 04:02:34

イギリス RankIII 艦上戦闘機/爆撃機 Firebrand TF Mk IV

Firebrand TF Mk IV_1.jpg

概要

バージョン1.51にて追加されたイギリスのランク3戦闘雷撃機。「Firebrand」は「火付け役」や「扇動者」という意味。本来は次世代艦上戦闘機として開発されていたが、あまりに見込みが無いため潰し先として雷装が追加されたという曰く付きの迷機。

機体情報(v1.51)

必要経費

必要研究値(RP)50000
機体購入費(SL)190000
乗員訓練費(SL)55000
エキスパート化(SL)150000
エース化(GE)700
エース化無料(RP)390000
バックアップ(GE)30
護符(GE)1300

BR・報酬・修理

項目【AB/RB/SB】
(初期⇒全改修完了後)
バトルレーティング3.7 / 3.7 / 4.3
RP倍率1.54
SL倍率0.7 / 1.6 / 4.1
最大修理費(SL)1100⇒1381 / 2010⇒2524 / 3080⇒4835

機体性能

項目(初期⇒全改修完了後)
【AB/RB&SB】
最高速度(km/h)540⇒592 / 526⇒565
(高度4572m時)
最高高度(m)9143
旋回時間(秒)26.3⇒23.8 / 27.4⇒25.0
上昇速度(m/s)11.9⇒19.1 / 11.9⇒15.1
離陸滑走距離(m)310
最大出力(hp)***⇒*** / ***⇒***
離陸出力(hp)***⇒*** / ***⇒***
毎秒射撃量(kg/s)6.46
燃料量(分)min 17 / 20 / 30 / 45 / max 59
銃手(人)0
限界速度(IAS)750 km/h
フラップ破損速度(IAS)(戦闘)420 km/h, (離陸)413 km/h,(着陸)250 km/h
主翼耐久度-10 G ~ 5 G

武装

分類名称搭載数装弾数搭載箇所
機関砲20mm
イスパノ マークV
4800翼内

弾薬

武装名ベルト名内訳費用(SL)
20mm
イスパノ マークV
既定HEF-I/P/T-
汎用HEF-I/HEF-SAPI/AP/T100
地上目標AP/HEF-I/T100
空中目標HEF-I/HEF-SAPI100
曳光弾AP/T/HEF-I100
ステルスHEF-I/HEF-SAPI/AP150

追加武装


名称

影響【AB/RB/SB】費用
(SL)
搭載条件
最高速度
(km/h)
上昇速度
(m/s)
ターン
アラウンドタイム
(sec)
T817kg
18インチ Mark XV
1-**/-**/-**-**/-**/-**+**/+**/+**400FTC mk.lV投下可能速度
0-281km/h
投下可能高度
0-105m
B250lb2-**/-**/-**-**/-**/-**+**/+**/+**120HSBC mk.2合計搭載量
**lbs
(爆薬量**kg)
R

B
152mm
RP-3 ロケット
8-**/-**/-**-**/-**/-**+**/+**/+**440HRC mk.8-
250lb2-
B500lb2-**/-**/-**-**/-**/-**+**/+**/+**160HMBC mk.2合計搭載量
**lbs
(爆薬量**kg)
B

B
1000lb
(454kg)
G.P1000lb
Mk.l bomb
1-**/-**/-**-**/-**/-**+**/+**/+**360HMBC mk.2
HLBC mk.2
-
500lb2
B

B
1000lb
(454kg)
M.C1000lb
Mk.l bomb
1-**/-**/-**-**/-**/-**+**/+**/+**360HMBC mk.2
HLBC mk.2
-
500lb2
B1000lb
G.P1000lb
Mk.l bomb
1-**/-**/-**-**/-**/-**+**/+**/+**200HLBC mk.2-
B1000lb
M.C1000lb
Mk.l bomb
1-**/-**/-**-**/-**/-**+**/+**/+**200HLBC mk.2-
R152mm
RP-3 ロケット
8-**/-**/-**-**/-**/-**+**/+**/+**320HRC mk.8重量344.0kg

機体改良

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Tier名称
I胴体修理
ラジエーター交換
FTC mk.lV
HSBC mk.2
IIコンプレッサー交換
機体交換
HMBC mk.2
III翼修理
エンジン交換
20mm弾薬ベルト
HLBC mk.2
IVインジェクター交換
カバー交換
新しい20mm機関砲
HRC mk.8

スキン

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条件-
説明標準スキン
△△△
[添付]
条件
説明

研究ツリー

過去の修正

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解説

特徴

主武装は第二次大戦時の20mm機関砲の中では最高峰の完成度を誇るイスパノMk.Vが4門(装弾数800)と非常に優秀。さらにプライマリは爆弾、魚雷、ロケットと全種類搭載が可能なマルチロール機となっている。他にもエアブレーキも装備し、エンジンは2000馬力相当で高速域での操作性も比較的優れているため、活躍することも難しくはない・・・

と思わせておいて自重は驚天動地の5.1t。肝心要のP/Wレシオが絶望的に不足しており、上昇性能も加速性能も最高速度も戦闘機を名乗れる水準にない。ロールの致命的な鈍重さも相まって操作感はもはや双発機に近く、空戦ではほぼあてにならない。一応、高速時の飛行特性に限ればギリギリ及第点と言えなくも無いのだが、あまりの加速の悪さと驚くべき高空性能の無さ故に生かすのは至難の業だ。
単発単座攻撃機の基準でさえ極めて鈍重*1と言わざるを得ないが、爆装は全く優れておらず、前任機Firefly FR Mk Vにあった1000lb×2が削除され、頼みのRP-3も16発から8発に半減。追加された魚雷はWT中ぶっちぎりの低性能を誇っており、奇跡的に攻撃目標に到達しても脅威どころか良い的である。
さらに機体=被弾面積が異様に大きく*2、しかも重要部品が横に並んでいる関係上被弾にめっぽう弱い。さらにさらに発艦時は手動でラダーを操作し左に曲がらなければ、大きすぎる主翼が艦橋にぶつかってしまう。着艦時も200km/h前後で舵が利かなくなるくせに、250km/hで軽く吹っ飛ぶ脆弱なフラップとF4U以下の劣悪な前方視界を兼ね備え、RB/SBでの離着艦難易度が並の比ではないという致命的欠陥を持つ。

そしてこれらの欠点を堪え忍んだとしても、イギリスのBR4前後帯はタイフーンmk1bを筆頭とする高性能戦闘爆撃機の苛烈な競争地帯であり、重要な全性能が低レベルに纏まった本機の存在意義は、限りなくゼロに近いという現実が待ち構えている。

なお、毎度虐殺されている低性能機の常として、救済措置で修理費が異様に安くなっている。

立ち回り

【アーケードバトル】
どのゲームモードでも同じだが、高速時の引き起こしがかなり悪い。速度制限が事実上存在しないアーケードバトルでは特に注意が必要。ダイブ攻撃や急降下爆撃の際には速度に気をつけ、必要に応じてエンジン出力の調整やフラップを展開などを行い機体を減速させて、地面に激突させないようにしよう。
最近のアプデの影響か、全改修すると最高速が減る改造(機体とカバー交換)が出る。

【リアリスティックバトル】
ランク3機体にしてイスパノMk.Vを装備しているので使い方によっては光る部分があるが、上昇・旋回能力が戦闘機より劣るので積極的に戦闘を仕掛ける機体ではない。
迎撃機なので戦闘機より少し高い位置でのスポーンが可能で、艦上戦闘機も兼ねているのでノルウェーや対日マップ等での空母着艦も可能。
対地攻撃は爆弾を装備できるようになってからが本番。1000ポンド爆弾の種類はちゃんと見て装備しよう。
BR4.3は格上の5.3に当たる場合があるので目をつけられた場合は味方に助けを求めるべき。

本機が搭載する Mark XV 魚雷は、従来機が搭載可能な Mk.VII 魚雷と比較したとき全ての性能が向上している。特に最高投下速度 443 km/h、最高投下高度 122 m、爆薬量 224 kg (TNT) と、水上目標へ高速雷撃による有効打を与えやすい。海戦RBで使用する際は目標を定め、島を利用し視界と標的からの対空砲火の射線を切りつつ低高度で接近し魚雷を放とう。

【シミュレーターバトル】
戦闘機としての性能は語るに値しない。唯一のストロングポイントとして、イスパノ Mk.V を4門備え搭載弾薬数は計800発あるため、一瞬の射撃機会に有効打を与えることが可能だ。火力を生かす方法論としては、敵爆撃機の予想真路上での待ち伏せは状況次第でオプションに入るだろう。ただし前下方視界の欠如から見越し射撃はやりにくい。
攻撃機としても平凡以下であり、セットアップ 3.7 - 4.7 では搭載兵装、搭載量、速度の観点から他の機種*3の方が有力な選択肢として考えられる。何らかの事情でデッキに入れる場合、上述の魚雷を装備し雷撃機として空母や輸送船団を叩くか、Uncle Tom を装備し地上コンボイを破壊しよう。
SBでは地表スポーンであるため上昇に苦労する。基地周辺で高度と速度を確保したうえで目標空域へ向かおう。空戦は厳禁、絶対に不可。敵戦闘機に発見されないようホットスポットを避け高度を保って飛行し、万一補足されたら援護要請しつつ飛行場までまっしぐらに逃げよう。味方の動向把握やドットサーチは、本機ではより重要になる。バブルキャノピーの恩恵で、後方確認と全周警戒は行いやすい。
しかし前下方視界は皆無であるため、低速時の鈍重さと相まって着艦時に非常に危険を感じるだろう。幸いセットアップ帯で着艦する空母はスーパーキャリアーたるフォレスタルであり、広大な甲板に多少強引に着艦することもできる。ここは惑星、着艦信号士官からのお説教なんてものはない。

史実

f.jpg
ブラックバーン ファイアブランドはイギリス海軍が新たな主力艦上戦闘機を求めて開発された“戦闘機”である(一応)。

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イギリス海軍ではそれまで、艦上戦闘機というとロックやフルマーといった「複座戦闘機」が主流だった。イギリスでは「艦載機はパイロットとは別にレーダー要員を載せないと母艦まで帰還できない」との考えが主流だったためそうなったわけだが、複座ゆえに重量がかさみ、その性能は陸上機艦載機問わず他国の主力戦闘機には敵わないというものばかりだった。
 
そこでブラックバーン社に対して「次期主力艦上戦闘機の開発」が依頼されたのだが、そのスタートも進行も遅すぎた。これはひとえに当時の英国内の、航空機開発におけるめんどくさい事情がある。当時英国内の軍用航空機開発の主導権を握っていたのは空軍で、エンジンの供給も空軍機が優先されていた。そのため搭載予定であったセイバーエンジンはタイフーンに回されたりしている。さらにいっこうに海上機動戦力が実戦配備されないドイツ海軍の体たらく、といった事情もあり、「ドイツが空母持ってないんだったら、戦闘海域の制空権奪取を目的とした艦上戦闘機ってそもそもいらないんじゃない?」的な風潮さえあったらしい。
それでもエンジンの変更などを繰り返して何とか実機の完成に漕ぎ着けては見たものの、試験飛行の結果はスピットファイアを艦上機化した俄作りのシーファイアの足元にも及ばなかった。
 
結局「戦闘機としては使い物にならない」とされてしまったため、ブラックバーン社では方針を変更して新たに戦闘雷撃機(TF)というコンセプトで再設計することになった。最初に設計されたTF.Mk.IIは、魚雷を搭載するために元のファイアブランドと比べてランディングギア間の距離をより幅広くしている。これによって着艦時の安定性も確保されたように見えた…と思ったら着艦試験で見事に事故を起こしてしまい、開発には暗雲が立ち込める。その後、セイバーエンジンからセントラースIVエンジンに換装したTF.Mk.IIIが開発されたが、こちらはエンジントルクの大きさのために離陸時が不安定となり、これもまた失敗に終わってしまった。
 
その他諸々の不具合を改善していき、ようやくTF.Mk.IVが完成したのは遅れに遅れて1945年5月のこと。
その頃には既にナチスドイツは降伏、日本海軍もアメリカの機動部隊によって壊滅させられてしまった後だったため、ファイアブランドの活躍の場は既に無かった。
 
結局、実戦に参加することなく終戦を迎えたファイアブランドは発展型のMk.Vも開発されたものの、活躍の場を与えられることは遂に無かった。その後はカタパルト試験のために無人でぶっ飛ばされたり、消火訓練のために燃やされたりと、かなりアレな扱いをされて消えていったのだった。

小ネタ

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外部リンク

 

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WTフォーラム・データシート

 

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インターネット百科事典ウィキペディア

 

コメント

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  • 高速での引き起こしが鈍すぎて地面に突っ込むので,ABでもエアブレーキ展開必須. -- 2016-12-02 (金) 09:44:37
  • 火力も装弾数も最高だけどほんと舵鈍いな、ダイブしたら機首上げ間に合わず地面とキスしてしまった -- 2016-12-29 (木) 14:47:00
  • そういやこいつプロペラ珍しく折れるんだよな。なんか木製みたいな折れ方すりけどそういう耐性の金属なんだよな。まさか木造戦闘機ことモスキートもプロペラは金属だしまさかねhahaha・・・ -- 2017-01-14 (土) 23:44:21
  • 空飛ぶ的 -- 2017-01-20 (金) 17:29:50
  • これでハリケーンくらいの機敏さがあれば強機体だった -- 2017-01-28 (土) 18:19:07
    • BR上がって逆に辛そう -- 2017-01-28 (土) 20:34:05
    • もっと動けるP-51との比較からすると、BR高すぎなんだよなあ。3.3くらいが適正か? -- 2017-01-29 (日) 14:35:20
  • でめて対地性能もBR下のファイアフライmk5に負けてるのどうにかならんかなぁ・・・rp3×8+250lb×2の武装に1000lb爆弾を追加できりゃかなり違うってのに・・・ -- 2017-02-14 (火) 09:18:20
  • 一部更新、英国魚雷マン非課金の星() -- 2017-02-26 (日) 23:28:14
  • ロケット弾が直撃してしまうって機体でかすぎでしょう・・・ -- 2017-02-27 (月) 01:57:47
  • 見た目に惹かれて買ったが言うほど弱くないな、深追いさてしなければ一撃離脱機として4-5キルは安定して取れる(AB) -- 2017-03-15 (水) 07:07:52
  • アラドよりデカイって知って驚愕している -- 2017-05-19 (金) 05:32:18

*1 AD-1は4.7t@2500馬力
*2 前後左右共にTa152よりも大きい
*3 対地攻撃を考えた場合、RP-3 を十六発または 1000 lb M.C. Mk. I を二発搭載可能な Firefly FR Mk V 、本機が搭載する Uncle Tom を4発携行しより優速な Mosquito FB Mk VI、課金機であるが爆装、機体性能において非常に優る Wyvern S4 が競合する機体として挙げられる。