FCM.36

Last-modified: 2023-01-17 (火) 12:58:25

フランス RankI 軽戦車 Char léger d'accompagnement FCM.36

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概要

某博物館を想起させるピラミッドデザインが素敵な戦車。しかし、性能については残念の一言、活躍させるのは至難の技なので覚悟しよう。
アップデートによってツリーから外されてしまった。
今の所、新たに入手する方法はない。
入手したいと思う人が居るかはわからないが…
アップデートにより、ランク2の車両を一つでも入手すれば開発ポイント無しで搭乗できる(ただし無改造状態)。
R.35H.39に慣れていると使用感は辛さがあるだろうか、H.35と比較すればそんなに酷くない……かもしれない。

--加筆求む--

車両情報(v2.7)

必要経費

必要研究値(RP)2,900
車両購入費(SL)700
乗員訓練費(SL)200
エキスパート化(SL)1,000
エース化(GE)20
エース化無料(RP)96,000
バックアップ(GE)30
護符(GE)190

BR・報酬・修理

項目【AB/RB/SB】
(初期⇒全改修完了後)
バトルレーティング1.0 / 1.0 / 1.0
RP倍率1
SL倍率0.2 / 0.2 / 0.2
最大修理費(SL)130⇒167 / 220⇒283 / 130⇒167

車両性能

項目数値
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後)
砲塔旋回速度(°/s)13.3⇒26.4 / 8.3⇒14.0
俯角/仰角(°)-17/20
リロード速度(秒)
(初期⇒スキルMAX+エース化)
4.1⇒3.1
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
40 / 20 / 20
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
40 / 40 / 40
重量(t)12.4
エンジン出力(hp)163⇒200 / 93⇒105
1,550rpm
最高速度(km/h)26.6 / 24
実測前進~後退速度(km/h)*** ~ -*** / *** ~ -***
最大登坂能力(°)40⇒43 / 40⇒41
視界(%)88
乗員数(人)2

武装

名称搭載弾薬数
主砲37mm SA18 L/21 cannon102
機銃7.5mm MAC 31machine gun3000

弾薬*1

搭載武装解説ページ(弾薬テンプレート置き場)を開く

名称砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(kg)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
37mm
SA18 L/21
Mle1937APCR0.5-6003633241685
 

車両改良

解説ページを開く

Tier名称必要RP購入費(SL)
I履帯15050
修理キット15050
砲塔駆動機構150
Mle1892150
IIサスペンション170***
ブレーキシステム170
手動消火器170
砲火調整170
IIIフィルター******
救急セット
昇降機構
弾薬開発3
IV変速機******
エンジン
追加装甲
砲撃支援

カモフラージュ

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△△△
[添付]
条件-
説明標準カモフラージュ
△△△
[添付]
条件
説明

研究ツリー

前車両
派生車両
次車両R.35 (SA38)
 
 

解説

特徴

ピラミッドを彷彿させる珍妙な形がとってもキュートな戦車。一応装甲は40mm以上あるためBR1.0の中ではトップクラスの装甲厚である。しかし弱点が多いので過信は禁物。主砲はあのH.35と同じ主砲・・・と言えば察してもらえると思うが最低レベルの貫通力。機動力もアンダーパワー気味であり辛い。

 

【火力】
対戦車用の砲ではないので仕方ないのだがかなり低い。APCRなのに10mで36mmしかないのである。これは九七式中戦車や八九式中戦車より僅かに貫通力が優れている程度だが、あちらはAPHEであり貫通すればどこに命中しようがだいたい乗員を一掃してくれるのに対してこちらは炸薬が無いAPCRなのでそうはいかない。

砲塔旋回速度については良好なので、H.35よりはまだマシな方である。リロード速度はデフォルトで4.1秒と無難なので、的確に弱点を狙撃しよう。

 

【防御】
車体前面、砲塔全周(防盾周辺を除く)は40mm、車体側面上部は20mm装甲、車体下部はサイドスカートとの合計で40mmの空間装甲という構成になっている。
ここで注意したいのが20mmしかない防盾の裏には文字通り何も無く、この部分は12.7mmでも抜ける弱点となっている。ここを抜かれると砲手が死ぬので救急キットが無いと即撃破されてしまう。

車体も40mmあるとは言え、だいたいBR1.0から60mm以上の貫通力を持つ戦車が多いので相手と距離を取って昼飯など工夫しないと貫通されると考えた方がよい。砲塔は側面・後部は角度次第でかなり敵弾を跳弾してくれるのだが、砲塔正面は前述の20mmしかない部分とほぼ垂直なおでこが足を引っ張る。
しかしそんなのは序の口で一番の問題は車体前面装甲は上から見て角ばった「ひ」の形になっており、昼飯しても必ず水平になる部分が現れてしまう。これを対処するために水平部分を建物に隠すなどさらに工夫が必要である。 いろいろと足を引っ張ってプレイヤーを悩ませてくれる奇怪な形ではあるものの、楔形ではないので車体を正面に向けて戦うのも危険である。

また、車体側面上部と後面上部には8mmしかない部分がありここは7.7mm機銃でも容易く射貫ける。ここを貫通されるとラジエーターが確実にやられてしまい、最悪エンジンが損傷して炎上、というのもあり得る。

以上のようにこの車輛が持つ装甲を十分に活躍させるのには相手と距離を取ることが一番望ましいのだが、主砲の性能が残念なので遠距離ではマトモに貫通できないのがネックとなってしまう。

 

【機動性】
総じてアンダーパワーの一言。平地では速度以外あんまり気にならないが、斜面ではかなり動きが鈍い。また車体旋回も遅い。坂道ではどうしようもないが、一応平地ではギアチェンジを手動にして二速に入れた状態で旋回すれば旋回半径が大きくなるものの素早く旋回することは可能。

 

【総評】
フランス重戦車ツリーで一番最初に使える戦車で、装甲は数値的には厚い。しかし、貧弱な主砲・弱点の多い奇怪な形の装甲、アンダーパワーな機動力と贔屓目に見ても褒めるべき点がほとんど見当たらない戦車である。しかし、活躍できない程ではないのでフランスへの愛と技術、味方との連携、プレイヤーの技術・経験測でカバーしてあげよう。次のR.39も苦行だが、その苦行を乗り越えた者には強車両として名高いB1bisが待っている。頑張れ!!

史実

長くなったので格納

 ルノーFT戦車は革新的な戦車であったが、流石に第二次世界大戦前には陳腐化していた。1933年、オチキス社がフランスの全戦車を代替できるような安価で大量生産のきく戦車を提案すると、これに触発されてフランス陸軍はフランス産業界に広く案を募り開発競争を行った。これにはかなりの企業が参加した(とある表現では1ダース以上)ものの、実際に試作車を作れたのはルノー、オチキス、バティニョール・シャティヨン、そしてFCMのわずか4社だった。ルノーとオチキスには直ちに生産命令がおりたがバティニョールは試作車止まりとなった。そしてFCM社が提案した戦車がこのFCM.36であった。
 FCM.36は当時のフランスの内情が反映された戦車であった。搭乗員は二人であったが、これは当時のフランスが第一次大戦の人口減から立ち直れていなかった事が反映されたものである。当時戦車を設計する際、二人乗りにするか三人乗りにするかはよく議論された。後世から見れば戦闘時などを考えても搭乗員は多い方がよいと思うだろうが、人員不足に悩むフランスからしてみれば二人乗りの方が合理的と考えられた。また、主砲はFT戦車に搭載され陳腐化した短砲身37mmが採用されたが、これは経済的な事情を反映したものである。SA-18 37mm砲は徹甲弾で2cm程の装甲を貫ける程度の性能しかなかったが、第一大戦中に大量に作られた弾薬を流用でき、砲自体もFT戦車のを外して付けるだけなのでコストを抑えられた。
 ルノーFTの次期車輌として非常に有望視されていたFCM.36であったが、癖が強かった為に少数生産となった。問題となった癖とはまさに本車の特徴そのものであった。本車の特徴は、電気溶接を用いた傾斜装甲や、新型エンジンなどである。他の試作車達が鋳造やリベット結合だったのに対して溶接を用いたのは革新的な事でありいくつかの利点もあった。これはFCM社が造船会社であった事から、造船に用いる溶接技術が得意な為にこの工法が採用されたのである。しかし、溶接には熟練工が必要であった事、溶接に慣れているのはFCM社くらいな事から高コストになりフランス軍の期待する「安価な戦車」とはならなかった。一方の新型エンジンは当時では珍しいディーゼルエンジンであった。ディーゼルは燃費がよく、被弾しても燃えにくく、更にこのエンジンには消火器まで備えつけられていた。しかし、ディーゼルエンジンを載せているのはFCM.36だけであり、他の戦車達はガソリンなのに本車の為だけに特別に燃料を用意するというのは兵站の観点から問題であった。
 こうしていざ作ると非常にコストがかかり、おまけに生産していたFCM社が別の戦車生産や本業の造船に人員と資材を取られ更にコストがかさみ、オチキスのH.35で十分だと判断されて少数生産となってしまった。

小ネタ

◇苦行戦車FCM.36
 本ゲーム内でも微妙な性能から運用に苦労する本車だが、この戦車に苦労させられたのはプレイヤーだけではなく、実際の搭乗員達もであった。FCM.36は小柄な戦車で車内が非常に窮屈なのである。小柄な戦車は当時、別段珍しくもなかったが傾斜装甲を採用している本車は特に狭かった。その為、特に操縦手は体育座りを極限まで小さく丸めたような姿勢で押し込まれ、非常な苦痛が伴うそうだ。

◇意外と最先端なFCM.36
 避弾経始を意識した傾斜装甲や、消火器付きディーゼルエンジンなど時代を先取りしたような本車だが、この他にも、この戦車は密閉状態がよく、なんと過圧式NBC防御機能を持っていたのである。ガス兵器登場から20年たっているので意識して当然といえば当然ではあるが。

◇トンデモFCM社
 本車の生みの親であるFCM社であるが、FCM.36にも採用された溶接技術を用いてシャール2Cという多砲塔超重戦車な化け物を生みだした張本人である。(造船会社だけに陸上戦艦が作りたかったようで)

外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

公式Devログ

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

●DMM公式
FCM 36 - 好機を見逃すな

 

コメント

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  • 妙なフォルムに惹かれて使い始めたんだが…全然敵が抜けねえ… -- 2017-12-23 (土) 01:25:41
    • まあ…その…あれだ、装甲はあるんだが砲が…英国と似てる割には真逆なのよね。(1.0だと紙装甲・高貫通だがこっちは重装甲・低貫通という) -- 2017-12-23 (土) 05:23:38
  • 同軸機銃のほうが主砲より砲身長いのかよ... -- 2017-12-28 (木) 22:41:22

*1 爆薬量はTNT換算