Charioteer Mk.VII

Last-modified: 2023-10-18 (水) 22:39:48

イギリス RankIV 駆逐戦車 Charioteer Mk.VII / チャリオティア Mk.VII

shot 2015.12.16 00.26.38.jpg

高い機動力を持つ戦後戦車だが、車体がクロムウェルを改修したものなので後進速度を-3km/hまでしか出すことができない。

車両情報(v.1.53)

必要経費

必要開発費(RP)100000
車輌購入費(SL)310000
乗員訓練費(SL)90000
エキスパート化(SL)***
エース化(GE)***
エース化無料(RP)***
バックアップ(GE)30
護符購入費(GE)****

基本性能情報

報酬・修理関係

ABRBSB
リワード(%)*********
開発ボーナス(%)+***
最大修理費(SL)*********
最大修理費(SL)
最大改良状態
*********

車両性能

ABRBSB
Battle Rating6.06.36.0
RankIV
車種TD
 
初期最終
重量(ton)30.0
エンジン出力(hp)852
2,550rpm
最高速度(km/h)62
最大登坂能力(°)40
砲塔旋回速度(°/s)10.7
仰俯角(°)-5/10
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
63/25/32
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
30/30/30
再装填時間(sec)8.1**.*
視界(%)89
乗員数(人)3

基本武装

名称(戦車砲)搭載弾薬数
主砲84 mm 20ポンド OQF Mk.I砲25
機銃7.62mm M1919A4機関銃5000

弾薬

名称砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(kg)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
84 mm
20pdr OQF Mk.I
Shot Mk.1APCBC9.1-1,000232229216201187173
Shot Mk.3APDS3.2-1,400285283262239218198
Shelk Mk.1HE7.51.1360015
Shell SS Mk.1Smoke9.30.05250-
 

車両改良

車両改良
Tier名称必要RP(RP)購入費用(SL)
ITracks******
Parts******
Turret drive******
IISuspension******
Brake system******
FPE******
Adjustment of Fire******
Mk.3 APCBC 弾******
IIIFilters******
救急セット******
Elevation Mechanism******
発煙弾発射機******
IVTransmission******
Engine******
Artilley Support******
20ポンド砲弾 SS Mk.1***6400

スキン

名称条件説明
Standard初期スキン
 
スキン画像(クリックで表示)

スキン画像

Standard
[添付]

研究ツリー

前車体Churchill Mk.VII
派生車体
次車両FV4202

解説

チャリオティアはイギリス重戦車ツリーのランク4の車両である。
元々は自走砲という扱いだったが、アップデートにより中戦車に変更され砲撃支援が使えるようになった。*1
性質としては一言で言ってしまえば『オードナンス 84mm 20ポンド砲を搭載したクロムウェル』と言えよう。装甲面、機動性に関してはあちらをほぼ踏襲している。その分新しく得た火力に関しては圧倒的という他なく、改修を進めると使用できるAPDSは高初速且つ285mmと非常に高い貫通力を持ち、ティーガーII等と言った重装甲の戦車すらも正面から貫徹可能となっている。ただし搭乗員の減少とクロムウェル車体にこの砲塔を載せた結果、後述する通りあまりに致命的な弱点を抱える事となってしまっている。

【火力】
FV4202、Centurion Mk.3と同様の84mm 20ポンド砲を搭載している、格上戦車であっても大抵貫通できるだろう。
尚やはり炸薬はないため弱点狙撃のスキルが要求される。

【防御】
前述の通りそんなものはない。比喩でも何でもなくペラッペラである。
車体はRankII水準のクロムウェルから変更がない。それどころか車体機銃が取り外されいかにも狙ってくれと言わんばかりの鋳造延鋼板で覆われるようになり、その箇所はたったの32mmしかないためむしろ悪化していると言えよう。砲塔もまた同様にペラペラでたったの30mmしかない。
だがこれらはまだ可愛いものである。まずは本車両の首元をよく見て貰いたい。何か違和感がないだろうか?そう、ターレットリングが露出しているのである。察しの良い戦車兵はお気づきかもしれないが、これが最大の弱点である。
ターレットリングの装甲値は14mmである。なんとここは重機関銃でさっくりと抜けてしまうのだ。7mmクラスであれば問題はないのだが、ブローニングやDShkなど12mmクラスに撃たれたらひとたまりもない。また搭乗員が減っているのがここで響いており、搭乗員3人中2人が砲塔内部に居るため、RB以上では首元を12mmクラスで一撫でされればもれなくデスを貰うこととなる。

【機動性】
84mmという大型の砲を搭載したにも関わらず装甲を犠牲にし徹底的に減量を行った結果、重量はクロムウェルV比でたったの+2tで済んでいる。出力重量比はAB:38.1 hp/t、RB:20 hp/tと戦中の中戦車系統としてみるとかなりの高さを誇っておりストレスを感じることは無いだろう。なお書くまでもないかもしれないが後退速度は相変わらずの-3km/hである。後退の二文字は存在しないと思おう。

【総評】
総じて中戦車というよりは大型な砲を搭載した自走砲、軽戦車というような性質に収まっていると言えよう。この高い機動力とランク帯に見合わぬ砲を最大限に生かせば勝機は見えてくるはずである。

史実

1950年代初頭イギリス陸軍は王立装甲軍団に新型の20ポンド砲を付与した火力の増強を望んでいた。
というのも、イギリス陸軍が保有していたコメット巡航戦車、チャレンジャー巡航戦車では来るべくソ連戦車(IS-3等)に対する優位性は見いだせず、新型のセンチュリオン主力戦車の本格的な生産ラインが整っていなかったため、仮に有事の際に前線に送れる増援は数はあれど戦中に作られたクロムウェルが大半を占めていたため圧倒的力不足感は否定できなかった。
「じゃあ、これ余ってるし足もあるから改装して20ポンド砲のっけたらええやん」って発想の元にできたのが本車である。
当初クロムウェルの発展型であるチャレンジャーおよび派生型であるアヴェンジャー駆逐戦車が選定されていたが数がなかったため、クロムウェルに変更されている。
この決定に基づき、車体機関銃を撤去したクロムウェルの車体に20ポンド砲を装備した新型砲塔を搭載した暫定的新型車両が開発され、1952年に完成しFV4101の型式番号を与えられた。当初はクロムウェル重対戦車砲(Cromwell Heavy Anti-tank Gun)の呼称が与えられたこの車両は、後にチャリオティア駆逐戦車(Charioteer tank destroyer)もしくは中型戦車チャリオティア(Tank Medium, Charioteer)と称された。
因みにイギリスでは足りないものはあり合わせて作るゲテモノ斬新な発想はイギリスでは普通であり、今回もチャーチル・ガン・キャリアーなどとほぼ同じ理由でできている。

既存の物を改装するだけなので工程としては順調であったが、いざ実用試験すると問題が露呈し始めた。
まず、20ポンドという火力でありながら、当然重量も重たい、しかし機動力は捨てられないので装甲を削るというまるで零戦のような思想で作られたため装甲の薄さは一番に挙げられた
次いで専用の砲塔は、車長用展望塔を持たず、外部視察装置の数が少ない上に配置が不十分で、更に主砲発砲時の発射煙と砲口衝撃波によって巻き上げられる土埃が酷く、砲手席において照準器を覗いている限り周辺視界が取れない。そのため車長は車内で指揮や周囲確認ができないため砲撃戦には車外から出て直接視界で行う必要があった。
乗員も3~4人と少なく、特に装填手は20ポンド砲の手動装填、ラジオの調節、主砲同軸機銃の装弾/不具合発生時の対応とブラック企業顔負けの重労働を強いられた。
更に大型の砲塔でありながら、車体からしたら20ポンド砲なんて規格外の物のため車内に余裕がなく25発しか砲弾が積めなかったため継戦能力は低かった。
総じて、機動性と攻撃力に優れるが、防御力と戦闘継続能力に劣っている車両であり、戦時急造ならばともかく、ある程度の余裕がある状況下で戦力として配備するには予備車両の再利用としても費用対効果が低い、と結論されている。
そのため、当初の予定とは異なり1953年よりイギリスの予備役部隊であるイギリス国防義勇軍部隊だけに配備されて使用された。国防義勇軍での使用期間も短く、1956年より配備部隊からの引き揚げが行われ、順次外国に売却されてオーストリア、フィンランド、ヨルダンとレバノンにて装備、運用された。

因みに日本のフジミ模型の1/44モデルは「イギリス戦車 コマンダー(BRITISH TANK Commander)」の商品名で発売されていた。(名前だけ聞けば強そうなんだが)

外部リンク

 

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コメント

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  • 排煙器欲しい... -- 2016-09-09 (金) 14:04:52
  • 俯角なさ過ぎてちょっとした段差や傾斜で撃てないことが多くて「んアァァッ!」ってなる。その代わり段差少なくて隠れられる場所が多い市街地だとアシを活かして大暴れできる(例:ポーランド -- 2016-09-26 (月) 07:12:25
  • 投稿者「なんぞこれ?(性能的に)」知人「なあ、知ってるか?この戦車車体はともかくこれで戦後戦車なんだぜ。」投稿者「」 -- 2016-10-06 (木) 08:05:00
    • 「余った」車体の有効利用のためぽん乗せだからなぁ -- 2016-10-06 (木) 08:25:32
  • スーパーシャーマン「余った車体の」T-34-122「有効利用と聞いて」 -- 2016-10-10 (月) 23:24:20
  • 久々に乗ったけど相変わらずゴミだなこいつ...俯角ないしだからといって頭出すと紙装甲&乗員数だし。オマケに抜けても炸薬無いから少しでもずれると反撃でほぼ即死...こいつの利点は足(前進のみ)と装填速度(装弾数25)と修理キットと消火器が要らないことだな(当たればワンパンだし) -- 2016-10-13 (木) 00:11:32
  • ようやくマシな修理費になったな -- 2016-10-26 (水) 17:50:11
  • 4日前ほどに購入して、APDSまで辿り着いた本車の感想。酷評されていたから期待()していたが、高い貫通力でドイツ重戦車、中戦車を割と容易に撃破できて拍子抜け。アベンジャーに慣れてたからかな?問題点は、迂回の難しい形をした市街地の戦闘、過貫通によるノーダメ、弾薬庫ガードの3点。キルレが2ギリギリなのは、この3点が理由。総括としてはトータス目指す紳士諸君は毛嫌いせずに乗ってあげてほしい。他国の強戦車()には劣っても、ここまで来た紳士なら十二分に扱えると保証する。追記:6.3のレーティングは不釣り合いです。間違いなく。 -- 2016-11-04 (金) 11:14:18
    • せめて5.7・・・(AB・RB両方) -- 2016-11-04 (金) 12:12:14
      • 正面から粗連戦車を貫くから許さんってことなんですかね、このレーティング。 -- 木主 2016-11-04 (金) 12:47:00
      • まあ個人的には6.0が妥当と思うがね。主砲と脚を強化したコメットみたいな感じだし(乗員少ないけど)5.7にするとマッチングするようになるKV-1やらチャーチル7やらが泣く。 -- 2016-11-04 (金) 14:46:05
  • 開発終わって乗ってみたが、とりあえず足速いね。未改修なのにスイスイ行けてストレスフリー。まともに戦う前に対空砲にハチの巣にされたから性能は知らん。 -- 2016-11-24 (木) 21:27:25
  • 火力という1点のみを見ればかなり優秀 -- 2017-01-13 (金) 11:36:50
  • 虎2を正面から簡単に粉砕出来るのには感動、弾の少なさが少し気になるが、普通に使えるなこいつ...やはり火力は正義 -- 2017-01-16 (月) 10:42:02
    • 火力は無いが、貫通力がある、の間違いか?虎2の正面も砲塔しか抜けなくね?どのみち簡単だけど -- 2017-01-16 (月) 15:00:59
      • 貫通できる、つまり倒せるという事だろう?(キチガイスマイル)まぁ地形にもよるのかもしれないけど、前に車体正面ぶち抜いて倒した記憶があふ(砂漠だったしこっちが微妙に高所にいたからか? -- 2017-01-16 (月) 15:05:54
      • ちょっと気になったからテストドライブで試してきた、少なくとも近距離なら同じ平地でも正面を抜ける(但し照準が黄色だから運が絡んでくるかな?)、車体正面抜ければ乗員一気に刈り取れるし楽しいぜよ -- 2017-01-16 (月) 20:52:51
      • バックさえできればなぁ、と何度も思うわ -- 2017-02-08 (水) 16:06:14
      • 超信地旋回早いからバックできなくても十分よ。飛び出し撃ちがしたい?これそういう戦車じゃないから -- 2017-02-26 (日) 23:42:42

*1 ただし中戦車というよりは自走砲と思って運用した方が良い面が目立つ。詳細は後述。なお、史実イギリス陸軍では旋回砲塔で同軸機銃がついている車両は一律中戦車分類となる。