Centurion Mk.1

Last-modified: 2024-02-19 (月) 12:28:40

イギリス RankIV 中戦車 Centurion Mk.1

War Thunder Screenshot 2020.06.28 - 10.36.28.28 (2).png

概要

1.67にて追加された、イギリス陸ツリーのランクIV中戦車。
ドイツのティーガーⅠに対抗するために大戦末期に開発され、何かと偏った車両の多いイギリス陸ツリーにおいてはそのバランスの良さは際立っている。
第1世代MBTに分類され、その完成度から後の西側MBTの基礎を築いた。

車両情報(v1.67)

必要経費

必要研究値(RP)89000
車両購入費(SL)300000
乗員訓練費(SL)87000
エキスパート化(SL)***
エース化(GE)***
エース化無料(RP)***
バックアップ(GE)40
護符(GE)1700

BR・報酬・修理

項目【AB/RB/SB】
(初期⇒全改修完了後)
バトルレーティング5.7 / 6.0 / 5.7
RP倍率1.72
SL倍率1.2/ 1.5/ 1.8
最大修理費(SL)1800⇒*** / 2280⇒*** / 2590⇒***

車両性能

v1.83

項目数値
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後)
砲塔旋回速度(°/s)19.6⇒23.7 / 12.2⇒14.4
俯角/仰角(°)-12/20
リロード速度(秒)
(初期⇒スキルMAX+エース化)
7.6⇒**.*
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
76 / 51 / 38
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
127 / 76 / 76
重量(t)42.3
エンジン出力(hp)984⇒1212 / 562⇒635
2,550rpm
最高速度(km/h)41 / 37
実測前進~後退速度(km/h)41 ~ -13 / 37 ~ -12
最大登坂能力(°)40⇒*** / 40⇒***
視界(%)119
乗員数(人)4

武装

名称搭載弾薬数
主砲76.2mm QF 17ポンド砲74
機銃7.92mm BESA 機関銃3375

弾薬*1

v1.83
搭載武装解説ページ(弾薬テンプレート置き場)を開く

名称弾種飛翔体
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)購入
費用
(SL)
10m100m500m1000m1500m2000m
Shot Mk.6AP7.78831601571331129686
Shell Mk.1HE75808839
Shot Mk.4APC7.7883165160138108948180
Shot Mk.8APCBC7.788317116815614313012080
Shot SV Mk.1APDS1.71203228226207189159134230
17pdr Shell SS Mk.1Smoke8.450754

車両改良

解説ページを開く

Tier名称必要RP購入費(SL)
I履帯******
修理キット
砲塔駆動機構
弾薬開発1
IIサスペンション******
ブレーキシステム
手動消火器
火砲調整
弾薬開発2
IIIフィルター******
救急セット
昇降機構
弾薬開発3
IV変速機******
エンジン
追加装甲
砲撃支援

カモフラージュ

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△△△
[添付]
条件-
説明標準カモフラージュ
△△△
[添付]
条件
説明

研究ツリー

前車両Comet I
派生車両
次車両Centurion Mk.3
 
 

解説

特徴

1.67にて追加されたイギリスのランク4中戦車。後に第一世代MBTとして世界中で活躍したセンチュリオンの最初の型である。

 

【火力】
主砲は紅茶色に染まりきった英国紳士御用達の17pdr砲である。チャレンジャーに引き続き高貫通のAPDS弾が使用可能。APDSの貫通力はこのランク帯でも十分に通用し格上に対しても有効打を与えることができ、威力が足りないと甘える嘆く英国紳士の強い味方となってくれるだろう。しかしご存じの通りどの砲弾にも炸薬は入っておらず口径も76.2mmと小さいため加害力は大きく劣る。引き続き早めの装填速度を活かし弱点狙撃を徹底し手数で押し込んでいこう。

 

【防御】
Tiger重戦車と正面から撃ち合える性能を求めて開発された戦車だけあって、防御力は大きく向上している。
砲塔正面は152mm、防楯127mm、側背面89mmとこれまでの紙同然の装甲から一変して一気に重装甲化(ver1.77.1.21で防楯と正面が127mm、側面と背面が76mmとなった)、車体も前面76.2mmの傾斜装甲となり正面はパンターの車体前面装甲並みの防御能力を備えるまでになった。しかし、側面は50.8mm、背面は38mmと薄く、一応側面には6mmのサイドスカートが装備されているものの所詮気休め程度にしかならない。昼飯や豚飯をする際は角度をつけすぎないように注意しよう。またデカイ弾薬庫が車体前面にあり、車体を抜かれると高確率で爆散する羽目になる。なるべく車体は晒さずにハルダウンに徹するようにすると良い。

 

【機動性】
加速は非常に良いが最高速度が中戦車でありながら重戦車並みの巨体のお陰で低く、陣地転換には困らないにせよ約40Km/h程度までしか出ない。ABでは試合開始直後の占領合戦で味方に後れを取ることもしばしば。速度を殺さないように無理な方向転換は避けるようにしよう。また、ここにきて後退速度が大きく向上している。より臨機応変に戦況に対応できるようになっただろう。

 

史実

皆さんご周知のとおり、第二次世界大戦時のイギリス軍では、歩兵支援用の「歩兵戦車」と偵察・撹乱任務用の「巡航戦車」の二本立てで運用していた。戦法としては「歩兵及び重装甲の戦車が敵陣に穴を開け、その空いた穴から機動力に長けた戦車が陣地を広げる」と言うものであった。
しかし、重装甲の歩兵戦車はまだしも*2、快速でも紙装甲・豆鉄砲の巡航戦車では流石に戦力不足と判断され、新たな巡航戦車の開発の必要が出てきた。
1943年頃になると、巡航戦車の生産とアメリカからの装備が十分揃い、最新の技術を使った新型戦車の開発ができる余裕が出始めた。そして開発に乗り出したのが重装甲巡航戦車「A41」後の「センチュリオン」である。
この戦車に最も求められた事は「17ポンド砲を無理なく載せられる」事と「8.8cm砲の攻撃に耐えられる」という事だった。また、A41はそれまでの巡航戦車に課せられた様々な規則を撤廃した従来の巡航戦車とは一線を画すものだった。一番の変更点は「鉄道輸送を考慮しなくて良い」という事だった。従来は戦車を輸送するには鉄道を使う必要があり、それに則ってイギリス巡航戦車達は大きさを抑えた設計になり砲塔リング径に制限が付いていたのである。その為、強力だが大柄な17ポンド砲を搭載しようとするとチャレンジャーのような”粗悪な”砲塔にやっつけで載せるか、コメットの様にそこそこの威力に落とした主砲を載せるしかなかった。だがA41が開発される頃になると新型戦車を載せられる輸送トレーラー*3の開発に目途がたったので鉄道輸送を考慮する必要がなくなったのである。これにより砲塔リング径に余裕を持たせる事ができ、同じく17ポンド砲を載せていたシャーマンファイヤフライの砲塔リング径が69.5インチだったのがセンチュリオンでは74インチにまで拡大されかなりの余裕を持たせることができた。ここまで余裕を持たせた理由としては、将来の火力強化を見越してのことだった。また、輸送トレーラーの開発の目途がたっていたとはいえ直ぐにできる訳でもなかったので、ある程度の距離を自力で走行できる高い巡航性能も求められた。
防御面では8.8cm砲を防げるよう意図的に設けられた傾斜装甲や優れた防御力を誇る砲塔が載せられた。この砲塔は初期のものにはポールステン*420mm機関砲が載せられていたが、わざわざスペースを割いてまで機関砲を載せる必要性がなかったので7.92mmベサ機関銃に置き換えられた。
この他に細かな要求として、後退速度をなるべく速くするようにというものがった。これは戦車兵達からの強い要望で、身動きが取りにくい環境で危険な状態から早く逃れる手段は可能な限りの速さでバックで逃げることが最善だとされたからである。
原型は1944年にミドルセックスのAEC社に20両発注され、1945年に先行量産型6両が完成し、イギリス軍には引き渡されたが、ベルギーへの輸送中に終戦を迎えた。
イギリス軍最後の巡航戦車として完成したセンチュリオンだが、歩兵戦車の影響も受けている。不整地走行性能はあのチャーチル戦車と同等であり言ってしまえば、歩兵の行ける所ならどんな所でも行けるのである。
後に本車は、中戦車から発達した「主力戦車」の親としてイギリス軍の第一線を支えると共に、鉄道や航空母艦と並ぶ「イギリスのチャレンジで世界が変わった」実例の一つとなった。

小ネタ

最初は巡航戦車としてオーダーされたため、クルセイダーやクロムウェルと同様に「名前の頭文字はC」という巡航戦車の命名規則に沿った制式名となっている。センチュリオンの後、本格的に「主力戦車」「MBT」に舵をきった以降もチーフテンチャレンジャー1、チャレンジャー2(Wikipedia日本語版)と「Cから始まる名前の戦車」がある種の伝統として続いている。


紅茶の国の戦車

イギリス人は紅茶が大好き。朝起きてまず一杯。コーヒーなんて泥水ネー!お昼に一杯。おやつの時間に一杯。もちろん、イギリス軍でもそれは例外ではなかった。訓練の合間に紅茶を飲むのはもはや慣例となっており、いついかなる時も紅茶を飲んでいた。

そんな中、第二次世界大戦が勃発、ドイツと戦争になる。嗜好品としての紅茶はイギリス兵の士気を高めるためだけではなく、一瞬の休息を兼ねていたと思われる。そこまでして飲みたいかね?

さて、本戦車には電気ケトルが装備されていた。なぜかって?そう。紅茶を飲むためだ。

イギリス軍の戦車に電気ケトルが搭載されたのは1945年ころに開発された本戦車が最初といわれており、それ以降の戦車には常に電気ケトルとティーセットが常備されていたという。またそれに伴い、軍専用の紅茶ブレンドが開発され、戦地の過酷な環境の中、「味わい」「香り」を楽しめるように専用にブレンドされたものが使われている。
その紅茶セットは現代のチャレンジャー戦車にも搭載されており、アメリカ独立記念日にはイギリス戦車兵がおいしい紅茶の入れ方をSNSに投稿した。その中には、「ティーパックをマグカップの中に入れましょう。港に捨ててはいけません!」とブリカスイギリス人らしい皮肉も織り込まれた楽しい動画となっている。
参考までに

実装されているセンチュリオンシリーズの一覧

外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

公式Devログ

 

DMM公式紹介ページ

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

コメント

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*1 爆薬量はTNT換算
*2 あくまで「巡航戦車よりは戦える」レベル、とする説もあるが
*3 これは後にアンタ―(Antar)として登場する
*4 ポーランドとステン社の略称