イギリス RankII 駆逐戦車 SP 17pdr. Valentine アーチャー
※後ろから見た姿
ガレージに置かれた本車を見て違和感を覚えたプレイヤーも多いのではないだろうか。
本車は主砲を車体前方に、砲口を後ろに向けた状態で搭載している。言葉で表現しようとするとややこしいが、要するにケツから弾がでる砲塔を常時後方に向けたような状態で戦う車両なのだ。
フロントエンジンの車両はWarThunder内でもさほど珍しくはないが、本車の問題ミソは進行方向と逆向きに砲を積んでいるところにある。
基本的に砲の向いている方向を見て戦うこのゲームの仕様上、スポーン時の視点方向のまま普通に前進キーを押すと進行方向と逆を向いて走り出すことになってしまう。
車両情報(v.2.13.0.59)
必要経費
必要開発費(RP) | *** |
---|---|
車輌購入費(SL) | *** |
乗員訓練費(SL) | 3,000 |
エキスパート化(SL) | *** |
エース化(GE) | 110 |
エース化無料(RP) | 160,000 |
バックアップ(GE) | 50 |
[護符]購入費(GE) | 530 |
基本性能情報
報酬・修理関係
AB | RB | SB | |
リワード(%) | 80 | 110 | 130 |
---|---|---|---|
開発ボーナス(%) | +30 | ||
最大修理費(SL) | 1280 | 930 | 1620 |
最大修理費(SL) 最大改良状態 | 1602 | 1104 | 1702 |
車両性能
AB | RB | SB | |
Battle Rating | 2.7 | 2.7 | 3.3 |
---|---|---|---|
Rank | II | ||
車種 | TD |
初期 | ⇒ | 最終 | |
重量(ton) | 16.3 | ||
---|---|---|---|
エンジン出力(hp) | 169 (AB:218) | ⇒ | 192 (AB:268) |
1,900rpm | |||
最高速度(km/h) | 33 | ||
最大登坂能力(°) | 40 | ⇒ | 41 (AB:43) |
砲塔旋回速度(°/s) | 3.1 | ⇒ | 3.7 (AB:4.3) |
仰俯角(°) | -7/15 | ||
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 20/20/20 | ||
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 20/20/20 | ||
再装填時間(sec) | 8.2 | ||
視界(%) | 76 | ||
乗員数(人) | 4 |
基本武装
名称(戦車砲) | 搭載弾薬数 | |
主砲 | 76.2 mm QF 17-pounder cannon | 39 |
---|
弾薬
名称 | 弾種 | 弾頭重量 (kg) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | 購入費用 (SL) | |||||
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | |||||
Shot Mk.6 | AP | 7.7 | 883 | 160 | 157 | 133 | 112 | 96 | 86 | - |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Shell Mk.1 | HE | 7 | 883 | 7 | - | |||||
Shot Mk.4 | APC | 7.7 | 883 | 165 | 160 | 138 | 108 | 94 | 81 | 20 |
Shot Mk.8 | APCBC | 7.7 | 883 | 171 | 168 | 156 | 143 | 130 | 120 | 20 |
車両改良
Tier | 名称 | 必要RP | 購入費(SL) | 購入費(GE) |
---|---|---|---|---|
I | 履帯 | 350 | 480 | 60 |
修理キット | ||||
Mk.4 APC弾 | ||||
砲塔駆動機構 | ||||
II | サスペンション | 310 | 420 | 60 |
ブレーキシステム | ||||
手動消火器 | ||||
Mk.8 APCBC弾 | ||||
砲火調整 | ||||
III | フィルター | 580 | 790 | 110 |
救急セット | ||||
昇降機構 | ||||
IV | 変速機 | 750 | 1,000 | 140 |
エンジン | ||||
17ポンド砲弾 SS Mk.1 |
カモフラージュ
名称 | 条件 | 説明 |
既定 | - | 標準カモフラージュ |
---|---|---|
基本砂漠迷彩 | 撃破 100 / 200GE | 基本砂漠迷彩 ライトストーン |
シチリア迷彩 | 200GE | シチリア島で使用された迷彩 |
三色DPM迷彩 | 200GE | 三色DPM迷彩 |
北アフリカ二色迷彩 | 200GE | 北アフリカ二色迷彩 |
北アフリカ三色迷彩 | 撃破 160 / 200GE | 北アフリカ砂漠迷彩 ライトストーン |
エル・アラメイン迷彩 | 200GE | エル・アラメインの戦いで使用された戦車迷彩 |
欧州迷彩 | 200GE | 欧州迷彩 深緑/カーキグリーン、1940年 |
冬季迷彩 | 撃破 130 | 標準的な冬季迷彩 |
既定 | |
---|---|
条件 | - |
説明 | 標準カモフラージュ |
基本砂漠迷彩 | |
条件 | 撃破 100 / 200GE |
説明 | 基本砂漠迷彩 ライトストーン |
シチリア迷彩 | |
条件 | 200GE |
説明 | シチリア島で使用された迷彩、浅泥色/濃藍色 |
三色DPM迷彩 | |
条件 | 200GE |
説明 | 三色DPM迷彩、砂色/炭色/白色 |
北アフリカ二色迷彩 | |
条件 | 200GE |
説明 | 北アフリカ二色迷彩、ライトストーン/深緑色 1942年 |
北アフリカ三色迷彩 | |
条件 | 撃破 160 / 200GE |
説明 | 北アフリカ砂漠迷彩 ライトストーン/薄灰色 1941年 |
エル・アラメイン迷彩 | |
条件 | 200GE |
説明 | エル・アラメインの戦いで使用された戦車迷彩 |
欧州迷彩 | |
条件 | 200GE |
説明 | 欧州迷彩 深緑/カーキグリーン、1940年 |
冬季迷彩 | |
条件 | 撃破 130 |
説明 | 標準的な冬季迷彩 |
研究ツリー
前車体 | Valentine Mk.IX |
---|---|
派生車体 | - |
次車体 | Achilles |
解説
バレンタイン歩兵戦車の車体に17ポンド砲を無理矢理搭載した自走対戦車砲。
主砲は高い貫通力と大威力を誇り、装填速度も悪くないため攻撃面は非常に優秀。
一方防御面はあまり良いとは言えない。車体はバレンタインだが装甲は削られたため機銃を防ぐ程度しか装甲は期待できない。例によって戦闘室の装甲もお世辞にも厚いとは言えず、天井から砲の後ろはがら空きのため乗員が死にやすい。また、後述の特徴もあるので扱いには注意が必要。エンジンを前に搭載しているので、たまにエンジンブロックが盾になって乗員を守ることがある。
足回りはバレンタイン戦車ほぼそのままだが、装甲が削られた分軽量化しており気休め程度に速度は上がっている。但し、こいつは砲が後ろ向きに搭載されているので、撃つ際には尻を相手に向けなければならない。逆に言えば撃ったら即座に全速力で逃げられるということでもあるが……。
なお、前進中は戦闘室の開いてる部分が前方に来る。射撃姿勢を取るまでに時間がかかるので、前進中に敵と遭遇しようものなら抵抗する間もなく殺されかねないので注意。
じゃあずっと後進で動けばいいじゃないかと思うかもしれないが、後進速度はたったの4km/h程度しか出ないため現実的ではない。
総評すると、走・守を代償に強力な砲を獲得した車輌と言える。待ち伏せを徹底し、一発撃ったら即座に次の場所へ移動できるように考えて動くといい。
外見や操作の奇妙さに戸惑うかもしれないが、性能・運用的には意外にも真っ当な駆逐戦車であり、特に17ポンド砲の威力は一級品。癖は強いがうまく使えば格上でもなんでも打ち倒す強力な戦車なので、大いに活躍させてあげよう。
その威力はなんと装甲重視のソヴィエトやゲテモノ揃いの英仏を一撃で倒すことができる
特殊な操作性ゆえにABより待ち伏せがしやすいRBでのほうが活躍しやすい。(まぁ人によるが)
小技として、砲を撃つと反動で加速することが出来るので、それを利用した無理な踏破や急加速といったトリッキーな動きが出来る。あまり活用する機会はないが、覚えておいて損はないだろう。
史実
バレンタイン歩兵戦車のシャーシを流用して設計・開発された対戦車自走砲。
主砲が後方に固定で配置されるという世界的にも珍しいデザインのため、一部で有名。
対戦車兵器として優秀な17ポンド砲だが、重く、自走能力がないため機動力に乏しかった。防衛戦なら特に問題にはならなかったが、攻勢に出た際には大きく足を引っ張られてしまう。それまでの主力戦車砲だった6ポンド砲などが力不足になりつつあったこともあり、17ポンド砲を自走化する計画がいくつか考案された。ベースの車輌は、次々生まれる新兵器に押され旧式化していたバレンタインやクロムウェルの他、アメリカから供与されたシャーマンなどが選ばれた。
バレンタイン歩兵戦車を下敷きに開発されたアーチャーだが、元々の車体が小さいため17ポンド砲を収められる砲塔が配置できなかった。結局、元々の砲塔があった部分に砲を後ろ向きに据え付け、オープントップの戦闘室が設けられる形となる。
砲と車体が前後逆に配置されたことは当初欠点になると思われたが、攻撃後の移動が容易になるという思わぬ利点となり、全高の低さも合わせて待ち伏せで真価を発揮した。
奇怪な見た目のものが多いイギリス兵器の中でも異彩を放つが、比較的成功した部類に入る。
……だが、急造兵器なのにプランの完成から実戦配備まで2年以上かかっていること、本来要求されたものは攻撃時に使い勝手のいい兵器だったこと、この自走砲が実戦配備された頃(1944年10月)にはずっと使い勝手のいいファイアフライ(1944年1月)やチャレンジャー(1944年8月)がとっくに配備されていることなど、ネタが尽きない。しかし待ち伏せ攻撃に特化した本車は意外と使い勝手がよく、ドイツ軍相手に活躍し、第二次世界大戦が終わった後も砲兵部隊の運用できる重要な対戦車兵器でもあったため、1950年代までは配備されていた。さらにイスラエルの戦車博物館にも本車の姿があるため、意外と長期にわたって活躍している。
ちなみに正式名称は「ヴァレンタイン17ポンド砲自走砲」で、「アーチャー」の名前はイギリスおなじみの現場で生まれた呼び名である。
外部リンク
コメント
誤解や混乱を防ぐために、使用感を話題にする際はゲームモードの明記をお願いします。
- コイツに乗るには最低搭乗員の生命力をMAXにするべし4~5発は耐えれるようになる更にエースを取れば完璧 -- 2017-01-14 (土) 21:06:43
- 消化器2本で足りるの? -- 2017-01-18 (水) 18:10:50
- 燃え尽きる前にたいてい死ぬし無問題 -- 2017-01-18 (水) 18:51:08
- ごめん、消火器の誤変換だった -- 2017-01-19 (木) 19:09:11
- アーチャーに限らず燃えて運転手さえ無事なら数秒で動けるようになるから消火器を速消費せずにそのまま後退して安全の状態で消化して浪費を防ぐしかない -- 2017-02-09 (木) 02:40:18
- 久しぶりに乗って思ったんだけど、この子ちょっと足速くなった?なんか前乗った時とはだいぶ印象違う。チャーチルや亀さんに慣れたから速く感じるだけかな。 -- 2017-01-23 (月) 16:45:50
- 速度・旋回に関してはBR中の駆逐トップだと思う方向転換→射撃も加速がけば0.5秒程度でこなせる -- 2017-02-09 (木) 02:37:31
- こいつでF2をキルしたときはそれはもう快感の一言だな -- 2017-01-23 (月) 21:53:55
- 「待ち伏せ→狙撃→ダッシュで逃げる」を繰り返したら普通に強い。他の駆逐にも言えることだけど、RBで輝ける戦車。このBRで17ポンド砲持てるのはは素晴らしい。 -- 2017-02-21 (火) 02:01:40
- 久しぶりにこいつのコメ欄見返したらすさまじい紅茶臭だった。このWikiには変態紳士たくさんいるんやなって・・・ -- 2017-02-21 (火) 06:00:57
- RB潜ると楽しい車両。BR3.3でこの火力。素晴らしいね。 -- 2017-04-05 (水) 18:52:48
- 実は操縦手が座ったままの状態で問題なく射撃できると判明(グランドパワー2017年6月号)。 -- 2017-05-20 (土) 20:15:58
- か -- 2018-11-05 (月) 14:55:15
- AB専門だけど、こいつ、イケるね。MAP端からガンガン打てるのがいい。日駆似たいな射角の広さもイイね -- 2019-09-07 (土) 00:02:42
- Zawazawa使ってな -- 2019-09-07 (土) 00:05:39