ソ連 RankVIII 中戦車 T-90M
概要
Update 2.33 "Air Superiority"にて追加されたソビエトツリーのランクⅧMBT。
前身のT-90AからTshU-1-7 IRCMはオミットされたものの、走攻守、そして問題点であった索敵能力を強化したその姿は愛称であるプラルィヴ(Прорыв:ブレイクスルー)の名に恥じない性能となっている。
が、ソ連MBT最大の問題点であるひどい後退速度はしっかり受け継がれてしまっている…
車両情報(v2.33.0)
必要経費
必要研究値(RP) | 400,000 |
---|---|
車両購入費(SL) | 1,080,000 |
乗員訓練費(SL) | 310,000 |
エキスパート化(SL) | *** |
エース化(GE) | *** |
エース化無料(RP) | *** |
バックアップ(GE) | 65 |
護符(GE) | 3,100 |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
---|---|
バトルレーティング | 12.0 / 12.0 / 12.0 |
RP倍率 | 244 |
SL倍率 | 150 / 190 / 210 |
最大修理費(SL) | 3,714⇒*** /3,607⇒*** /4,567⇒*** |
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後) | |
砲塔旋回速度(°/s) | 38.1⇒75.3 / 23.8⇒40.0 |
俯角/仰角(°) | -6/13 |
リロード速度(秒) (自動装填) | 7.1 |
スタビライザー/維持速度(km/h) | 二軸/ 60 |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 170 / 80 / 40 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 235 / 70 / 50 |
重量(t) | 50.0⇒51.0 |
エンジン出力(hp) | 1751⇒2156 /999⇒1130 |
2,000rpm | |
最高速度(km/h) | 67 / 60 |
実測前進~後退速度(km/h) | 67 ~ -5 / 60 ~ -4 |
視界(%) | 75 |
乗員数(人) | 3 |
レーダー
分類 | 有無 | 距離 (km) |
---|---|---|
索敵レーダー | 有/無 | **/**/** |
追跡レーダー | 有/無 | ** |
光学索敵センサ | 有/無 | **/**/** |
光学追跡センサ | 有/無 | ** |
敵味方識別装置 | 有/無 | ** |
光学装置
倍率 | 暗視装置 | 種類 | 世代 | |
---|---|---|---|---|
IR投光器 | - | 有/無 | - | - |
車長 | 4.00x-12.00x | 有 | 熱線 | 第二・三 |
砲手 | 4.00x-12.00x | 有 | 熱線 | 第二・三 |
操縦手 | 1.0x | 有 | 赤外線 | - |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | 弾薬費 (SL) | |
---|---|---|---|---|
主砲 | 125 mm 2A46M-5 | 1 | 40 | ** |
機銃 | 7,62 mm PKT | 1 | 2000 | - |
機銃 | 12,7mm 6P49 | 1 | 300 | - |
弾薬*1
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
125 mm 2A46M-5 | 3BM42 | APFSDS | 4.85 | - | 1,700 | 457 | 454 | 445 | 431 | 419 | 406 |
3BM60 | APFSDS | 5.12 | - | 1,660 | 580 | 576 | 567 | 555 | 543 | 532 | |
3BK18M | HEATFS | 19.0 | 2.79 | 905 | 550 | ||||||
3OF26 | HE | 23.0 | 5.24 | 850 | 42 |
名称 | 弾種 | 弾頭重量 (kg) | 弾速 (m/s) | 誘導 システム | 射程 (km) | 爆薬量 (kg) | 貫徹力(mm) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
距離10~2000m | |||||||
9M119M1 | ATGM (tandem) | 17.2 | 400 | 半自動 | 5.5 | 4.72 | 850 |
車両改良
Tier | 名称 | 必要量(RP) | 購入費(SL) | 購入費(GE) |
---|---|---|---|---|
I | 履帯 | 15.000 | *** | *** |
修理キット | 4.500 | |||
ドーザーブレード | 15.000 | |||
砲塔駆動機構 | ||||
II | サスペンション | 12.000 | *** | *** |
ブレーキシステム | ||||
手動消火器 | 3.600 | |||
NVD (暗視装置) | 12.000 | |||
砲火調整 | ||||
LWS/LR | ||||
III | フィルター | 15.000 | *** | *** |
救急セット | ||||
発煙弾発射機 | ||||
昇降機構 | ||||
9M119M1 | ||||
IV | 変速機 | 17.000 | *** | *** |
エンジン | ||||
エンジン発煙システム | ||||
ERA(爆発反応装甲)追加キット | ||||
砲撃支援 | ||||
3BM60 |
カモフラージュ
研究ツリー
前車両 | T-72B3 |
---|
解説
特徴
車体がかなり変わり、エンジンはV-92S2Fになっている。
【火力】
前身であるT-90Aと同じ125mm2A46M-5砲を搭載。最大580mm貫徹を誇る3BM60を発射でき、他のMBTに引けを取らない攻撃力を持っている。
大きな弱点であった俯角‐4°は‐6°まで改善され、たった2°とは言え明確に射撃チャンスを作りやすくなった。また砲塔旋回速度も倍以上に速くなっているため、T-90Aと比べてかなり取り回しが良くなっている。
砲弾搭載量は前ツリーのT-72B3の45発から40発になり、第一次弾薬庫には22発搭載できる。よって、戦場には22発+砲身内1発の計23発を持っていくとよいだろう。
装填速度は7.1秒と、これは同ランクのT-80BVMや(搭乗員を育て上げた)西側諸国の一部戦車に劣る。しかし現BR11.7全体で見れば平均的なため、そこまで不満を感じない性能にはなっている。さすがに日本の4秒装填相手等には厳しい...
そして最大の改善点としてソビエト最高ランクMBT待望の高性能視認装置が搭載された点が挙げられる。車長用キューポラの後ろにそびえたつRWSには光学サイトが鎮座しており、車長視点でx4~12の高解像度サーマル映像を使用できる。
これまでソ連MBTではT-72AV (TURMS-T)とT-72M2 Modernaしか持ち得なかった能力を手に入れたことで索敵面は一気に快適になったと言えるだろう。
【防御】
素の装甲自体はそれほど変化していないものの全身に張り付けられたERAがコンタークト5からレリークトへ変更されたことでERA+複合装甲で守られた部分は鉄壁の防御を誇る。
また、改修を進めると側面にたまごパックレリークトを追加でつけることができ、側面の防御力も以前と比べて格段に上がっている。
砲塔後部に弾薬バスルが追加されたことで予備弾薬10発をしまうことができ、車体貫通された際の誘爆を多少軽減できる。しかし40発フルで詰めると入りきらなかった分が車体後方(弾薬庫とエンジンの間)に配置されてしまうため、運用する際は気をつけよう。
更にVer 2.33でいくつかの車両に先行実装された新要素「スポールライナー」により仮に側面を貫通されてしまっても一度だけ破片を大幅にカットできる。
しかし、肝心のソ連MBT共通の弱点、車体下部と操縦手ハッチ、狭い車内が故の人員配置、びっくり箱仕様砲塔下部の弾薬庫は相変わらずであるため、狙われると致命傷は避けられない。
常に射線を確認し、弱点を狙われないような立ち回りを心掛けよう。
【機動性】
大量の機器やERAが増設され、重量は50トンを超えたものの、搭載された新エンジンの性能が高いこともあって、そこまで不満を感じない機動性となっている。
が、同じエンジンを積んでる前ツリーのT-72B3のUBH改修と比較すると、加速がすこし鈍い。
そして肝心の後退速度はもはや安心すら感じる伝統の-4.2km/hである。エンジンは変わっても変速機は変わっていないため、引き継がれている。
もちろん超信地旋回も不可能であるため勢いそのまま敵の前に出れば致命傷だけではすまなくなる。
ここまでソビエトMBTに乗ってきた諸君であればそれほど気になる点ではないだろうが、T-80シリーズに乗り慣れてしまって感覚を忘れているといざという場面で大惨事になる。
今一度ソビエトMBTの基本を思い出そう。
【総論】
走攻守すべてが高水準にそろったソビエトMBTの終着点。
他国のMBTにも引けを取らないその高い性能は、戦場で多いに発揮するだろう。
しかし、どうしても同ランクのT-80BVMに見劣りする部分が目立ってしまう。主に機動力の面で...
超進化した索敵能力や俯角など、優っている部分も多数あるので上手く活かして立ち回ろう。
史実
「信頼あるT-72に、T-80に匹敵する攻撃力を付与して、大量装備するべき」との意見が運用側から寄せられ、T-72/T-80の改良作業と並行する形で新型戦車の開発が進められ、1989年、開発記号"オブイェークト188"と名付けられた試作戦車数輌が製造。各種試験の結果は上々であり、ソ連軍はオブイェークト188を「T-72BU」として1991年3月に制式採用した。しかしソ連崩壊による経済の混乱等もあって、量産型オブイェークト188の最初のロットがロールアウトしたのは1992年9月となった。同年10月に「T-90」の名称でロシア陸軍の制式装備として採用された。1000mmの均質圧延鋼装甲(RHA)を貫通するとされる劣化ウランの芯を持つ装弾筒付翼安定徹甲弾「ヴァクーム1」などを運用可能にする計画もあったが、数量の試作車が製作されたのみで中止となった。
小ネタ
アルマータT-14が装備するとされている2A82-1M砲の同系列に当たる2A82砲(2A82-1Mはエバキュエーターが無い為T-14以外に搭載するには不向き)をこのT-90Mにも搭載する計画があったものの、2A82を装備する最大の理由である新型砲弾の3BM69、70(通称ヴァクーム1,2)は弾芯長が900mm(3BM59,60:740mm、DM53:745mm、M829A3:924mm)に達するとされており、自動装填装置のカルーセル拡張だけでなく車体内側の切り抜きが必要などかなり大規模な改修が必要になり、それでもなんとか試験まではこぎつけたものの前代未聞の大改修で不具合が多かったのかあるいは費用対効果を疑問視されたのか不明だがその後音沙汰はなくなり計画は放棄されてしまったと見られている。
外部リンク
コメント
【注意事項】
- 誤解や混乱を防ぐために、使用感を話題にする際はゲームモード(AB/RB/SB)の明記をお願いします。
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