ソ連 RankII 重戦車 KV-1 (L-11)
概要
1939年から生産が開始されたソビエト連邦の重戦車。
独ソ戦初期に、その高性能からT-34と共にドイツ軍へ大きなショックを与えた。
武装は45mmから格段に向上した76mm L-10戦車砲を搭載。
装甲に関しては同格トップクラスを誇り、側面ですら75mmという重装甲ぶりである。
ただし機動性は低く、RBではもっさりとした動きに悩まされることになるだろう。
車両情報(v1.101.0.61)
必要経費
必要研究値(RP) | 11,000 |
---|---|
車両購入費(SL) | 38,000 |
乗員訓練費(SL) | 11,000 |
エキスパート化(SL) | 380,00 |
エース化(GE) | 210 |
エース化無料(RP) | 220,000 |
バックアップ(GE) | 50 |
護符(GE) | 750 |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
---|---|
バトルレーティング | 3.7 / 3.7 / 3.7 |
RP倍率 | 1.24 |
SL倍率 | 0.6 / 1.1 / 0.9 |
最大修理費(SL) | 1130⇒*** / 1500⇒*** / 1990⇒*** |
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後) | |
砲塔旋回速度(°/s) | 9.7⇒13.4 / 7.1⇒8.4 |
俯角/仰角(°) | -7/25 |
リロード速度(秒) (初期⇒スキルMAX+エース化) | 9.3⇒7.1 |
スタビライザー/維持速度(km/h) | 無し/ - |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 75 / 75 / 70 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 75 / 75 / 75 |
船体崩壊 | 無 |
重量(t) | 46.0 |
エンジン出力(hp) | 775⇒*1145 / 531⇒600 |
1,900rpm | |
最高速度(km/h) | 36 / 34 |
実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -*** / *** ~ -*** |
最大登坂能力(°) | ***⇒*** / ***⇒*** |
視界(%) | 101 |
乗員数(人) | 5 |
レーダー
なし
暗視装置
なし
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | 弾薬費 (SL) | |
---|---|---|---|---|
主砲 | 76 mm L11戦車砲 | 1 | 111 | ** |
機銃 | 7.62 mm DT 機関銃 | 1 | 1890 | ** |
弾薬*1
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
76 mm L-11 | BR-350A (MD-5 信管) | APHEBC | 6.3 | 0.15 | 615 | 78 | 76 | 69 | 51 | 43 | 37 |
BR-350SP | APBC | 6.78 | - | 615 | 93 | 91 | 83 | 74 | 66 | 58 | |
OF-350M | HE | 6.2 | 0.621 | 615 | 10 | ||||||
Sh-354T | Shrapnel | 6.2 | 0.085 | 615 | 37 | 35 | 29 | 25 | 20 | 17 |
車両改良
Tier | 名称 | 必要RP | 購入費(SL) | 購入費(GE) |
---|---|---|---|---|
I | 履帯 | 690 | 1,600 | 90 |
修理キット | ||||
砲塔駆動機構 | ||||
II | サスペンション | 470 | 1,100 | 60 |
ブレーキシステム | ||||
手動消火器 | ||||
砲火調整 | ||||
BR-350SP | ||||
III | フィルター | 870 | 2,000 | 110 |
救急セット | ||||
昇降機構 | ||||
IV | 変速機 | 1,700 | 3,800 | 220 |
エンジン |
カモフラージュ
既定 | |
---|---|
条件 | - |
説明 | 標準迷彩 |
Winter camouflage | |
条件 | プレイヤー 130 撃破 / 200 GE |
説明 | Standard winter camouflage |
Forest camouflage | |
条件 | プレイヤー 160 撃破 / 200 GE |
説明 | Tricolor summer camouflage |
Tricolor summer camouflage | |
条件 | 200GE |
説明 | Tricolor European camouflage |
Tricolor desert camouflage | |
条件 | 200GE |
説明 | Tricolor desert camouflage |
Bicolor desert camouflage | |
条件 | プレイヤー 91 撃破 / 200 GE |
説明 | Standard bicolor desert camouflage |
Bicolor winter camouflage | |
条件 | 200GE |
説明 | Late bicolor winter camouflage |
研究ツリー
解説
ソ連で最初に手に入る重戦車である。
KV(ロシア語表記КВ)は当時のソ連国防相であったクリメント・ヴォロシーロフ(Климент Ворошилов)のイニシャルをとってつけられたものである。
特徴
【火力】
T-34 1940 L11とまったく同じ砲、砲弾を使える。
向こうはBR3.3だが、こちらはBR3.7あるため相対的に少々控えめな火力となっている。
同格以下の戦車なら十分貫通・撃破できるが、同じKV-1や格上の敵には厳しい。KV-1同士で出会うとお互いに装甲が抜けず、近距離で鉢合わせしようものなら車体を押し付け合いながらターレットリングや砲身、僅かに貫通の可能性が高い装甲の垂直な部分を狙う泥試合になることも珍しくない。
【防御】
車体後部以外は、垂直に近い部分が多いとは言え75mmの重装甲を持ち、BR3.0前後の格下相手一部格上相手にはかなり強い。
敵として出会ったとき、どこを狙っても貫通できなくて絶望した人もいるだろう。
角度次第だが、装甲が垂直に近い車体後部や、砲塔の側面と履帯や転輪の奥の車体下部が撃ち抜かれやすい。
距離が近ければ、砲塔と車体の継ぎ目のターレットリング部分も弱点として狙われる。
基本的には避弾経始を考えて、敵に対して斜めに構えて戦うようにすればかなりの生存能力を発揮できる。
ちなみに車体上部の装甲はかなり薄い。後記の事はあまり起こらないが、斜面で上部を晒す・坂の上から襲撃されるとあっさりと撃破されかねないので注意が必要。
また本車は111発もの弾薬を車内に抱えることができるが、諸官の予想の通りそれは弾薬ラックを各所に抱えるということである。特に砲塔側面は両側に弾薬ラックがあり抜かれると大爆発を起こしかねないので適時装填数を調節して戦闘にあたられたい。
4発下せば砲塔片側、9発で砲塔ラックを空にできるほか、さらに20発(搭載砲弾数を89まで減らす)おろせば車体底の大型弾薬庫のみにすることも可能である。とはいえ89発もあれば割合に戦闘は可能なので好みに応じて調節されたい。
【機動性】
車重が46tもあるため、快速とは程遠い機動性能である。
もっとも、出だしの加速はそこまで悪くないため実用的なレベルではある。ただし、上り坂は苦手。
後退速度が-6km/hしかでないため、位置取りに気を付けないと敵の射線に身を晒し続けることになる。
砲塔の旋回速度も遅いため、常に足の速い敵戦車の動向に注意を払う必要がある。
【総評】
機動性能は重戦車らしく控えめなため、初動で大きく前進して敵の機先を挫く様な攻勢には向いていないが、先行した味方が確保したストロングポイントを守備したり、膠着した前線を押し上げるのに十分な防御力と火力を兼ね備えた重戦車である。
ただし、砲性能が低めであるため同じ戦車や格上相手には辛い。砲撃支援を使える他の戦車や、迂回して側面を突いてくれる味方との連携が欠かせない。
史実
もともとは多砲塔戦車の後継機として発注された。しかしスターリンによる多砲塔への懐疑的見解による影響により候補のSMKとT-100は二つだけに、そしてSMKを試作したキーロフスキー工場では独自に単砲塔を試作していた。冬戦争で2機の試験結果が散々だったのを受けてその枠を埋める形で本車は採用された。
当時最強の砲の一つだった76.2mm砲に加えて初期の対戦車兵器をあらゆる角度からをものともしないその厚い装甲によって大戦初期は無敵を誇った。
しかしその重量に加えてソ連特有の地形の悪さと加工精度の低さからトラブルが乱発。なにより同じ砲を装備して機動性が高く防御面もほぼ同等のT-34の存在もあって攻勢が始まると足を引っ張りだした。
特に中期に入って並みいる対戦車兵器の貫通力が大幅に上昇し本機の装甲が陳腐化するなか、重量ギリギリで全周囲均等という甘い装甲配置でもあった本機はほとんど改良する余地はなかった。
しかしクセが非常に強かったとはいえ大戦初期には大いに活躍し、ほぼ同じコンセプトのドイツのtigerの活躍から反省を生かし、重装甲、高火力かつ自軍に追従できる機動力を持った完成度の高い戦車、ISシリーズ開発の礎を作った事から、戦車開発史の中でも重要な一機である。
小ネタ
皆さんはKV-1のX線を確認した時、不思議に感じたことはなかっただろうか。「車長と装填手逆じゃね?」と...。実はKV-1に装填手はおらず、車長は装填手を兼任していたのである。つまり車長はあの席で合っているのだ。じゃあ砲塔後部にいるのは誰なのか。それは補助操縦手、操縦手が疲れた時の交代要員などがいて、すごく邪魔だった。車長は外を見るたびに彼の頭に乗らなければならなかった。
足回りにはSMK同様スウェーデンのランズベルク軽戦車に倣ったトーションバー・サスペンションが採用されていたが、これはもともと冶金工場であったキーロフスキー工場だからこそ導入できた新技術であった。
転輪および履帯は当初はSMKと同じものが使われていたが、車体の小型化に伴い、SMKでは片側8個だった転輪はKVでは6個に減らされていた。この初期型転輪は他の普通の戦車と違い、リム部は鋼製で緩衝用ゴムをリムとハブの間に挟み込んで内蔵するという独特の構成であった。 砲塔上のハッチは一枚だけで、しかも戦車長は装填手を兼ねるため前方に移動するので、ここからの外部視察は不可能だった。
車両 | ランク | ツリー | 入手方法 | 概要 | 国家 |
---|---|---|---|---|---|
KV-2 1940 | III | プレミアム | イベント | KV-2と比べ砲塔正面が垂直になっており機銃も追加されている | ソビエト |
KV-220 | IV | KV-85と比べ装甲が増し、車体が長く、砲塔が大きくなっている | |||
KV-1E | GE | 砲塔に35mm、車体に25mmの装甲版を取り付けたタイプ | |||
KV-2 ZIS-6 | KV-2 1940に107mm砲を装備したタイプ | ||||
KV-122 | IS-2の砲塔をそのまま搭載している | ||||
KV-2 | III | 通常 | 研究 | 152mm榴弾砲を装備したタイプ 砲塔がかなり大きくなっている | |
KV-1S | KV-1と比べ装甲を削り機動力が増している 主砲はKV-1向けに改良された76mm砲 ZIS-5を装備している | ||||
KV-1 ZiS-5 | IV | KV-1Sと比べ機動力は落ちたものの火力、装甲共に大幅に向上している | |||
KV-85 | KV-1Sの車体にIS-1の砲塔を乗せたタイプ KVシリーズの終着地点 | ||||
SU-152 | III | KV-1Sの車体に152mm榴弾砲を装備したタイプ | |||
(DE)KV-1B | III | プレミアム | GE | フィンランドが鹵獲したKV-1B 性能は変わらない | ドイツ |
(DE)Pz.Kpfw.KV-1B 756r | フィンランドが鹵獲したKV-1 キューポラが追加されている他、主砲が防楯ごとIV号戦車と同じ長砲身75mmになっている | ||||
(DE)KV-2 754r | ドイツが鹵獲したKV-2 1940 キューポラがある以外に性能に変化はない |
外部リンク
コメント
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- なんで露助はもっとマシな砲を積まなかったんだ・・・ -- 2016-09-07 (水) 03:57:51
- 中戦車相手ならなんとでもなるけど、チャーチルとかの重戦車は砲が非力だから相手するのキツイよなぁ。まあこいつの次の戦車で砲がマシになるからそれ開発するまで我慢するしかないね… -- 2016-09-07 (水) 04:21:24
- WTじゃBRのせいでこれだけど史実だとこれ39年に完成してるからね。ドイツなんてⅢ号に37mm搭載して喜んでた頃やぞ -- 2016-09-07 (水) 06:17:13
- 作った時には最強クラスの戦車砲だから…むしろこいつの砲と装甲のお陰で装甲と砲の恐竜的進化が始まったんで通用しない車両はそういうことだな -- 2016-09-07 (水) 15:54:38
- 当時の相手は3号4号あたりだからなぁ -- 2016-09-08 (木) 12:09:35
- br下げろってわけじゃないんだけどt-34最初期型より高い要素ってなんだ?AB、RBはおろかSBだとt-34は2.7まで下がるのにこっちは一律3.7・・・。一応側背面は厚いとはいえその分機動力ないし傾斜してないから格上には傾斜させないとほぼ無力だしむむむ・・・ -- 2016-09-08 (木) 10:52:57
- 重戦車は各上には工夫しないといけないぞ。あとt-34は正面の弱点が45mmでt-50の砲塔正面から5mm厚いだけ。しかしkv1は正面は最低でも75mm, -- 2016-09-08 (木) 11:04:33
- 狙える中で一番薄いところでも後部60mmとかなり固い -- 途中送信しちゃった? 2016-09-08 (木) 11:05:36
- 砲塔もこっちのが硬いし -- 2016-09-08 (木) 13:10:26
- 重戦車は各上には工夫しないといけないぞ。あとt-34は正面の弱点が45mmでt-50の砲塔正面から5mm厚いだけ。しかしkv1は正面は最低でも75mm, -- 2016-09-08 (木) 11:04:33
- シャーマンで側面取って砲手を潰した後どこを狙えばいいか分からない。 -- 2016-09-17 (土) 20:54:49
- 側面を垂直に取れたなら後は車体側面も抜けるだろうし、砲塔→車体側面前部→砲塔を繰り返せばいいかと、もしくは燃料に着火するか弾薬庫を狙うか -- 2016-09-17 (土) 21:26:25
- こいつの車体側面って転輪吸収か何か知らないけどHIT止まりな事が多いんだよね。 -- 2016-09-17 (土) 21:32:49
- 履帯の上の垂直部を狙えばよかろう・・・ -- 2016-09-17 (土) 21:35:03
- 足回りがある部分は転輪とかに吸収されやすいので、上の人が言っているように狭いけど砲塔がある位置のフェンダー上の部分の狙うのが一番安定 -- 2016-09-17 (土) 21:51:18
- 側面を垂直に取れたなら後は車体側面も抜けるだろうし、砲塔→車体側面前部→砲塔を繰り返せばいいかと、もしくは燃料に着火するか弾薬庫を狙うか -- 2016-09-17 (土) 21:26:25
- 久しぶりにWTやったんだけど、こいつ燃えやすくなった? -- 2016-09-25 (日) 19:49:21
- 特には変わってないよ -- 2016-09-25 (日) 20:22:12
- なんかシャーマンでいつまでたっても追いつけない気がする… -- KV-1≒翔鶴?? 2016-10-01 (土) 14:44:09
- こいつのAPHE強い -- 2016-10-02 (日) 17:30:48
- 周りの敵は中戦車ばかりだったとは言え、さすがに6対1では一矢報いることすら叶わず、なぶり殺しになった(リスポーン地点) -- 2016-10-08 (土) 18:40:17
- 重戦車有る有る、囲んで棒でたたかれる -- 2016-10-08 (土) 18:41:29
- マチルダと同じ匂いがする -- 2016-10-25 (火) 07:37:04
- なんかkv1同士で戦うとちっとも終わらない -- お肉2当兵? 2016-10-25 (火) 07:53:11
- 低火力重戦車の常である -- 2016-10-25 (火) 12:29:15
- こいつとチャーチル7は相手が自分と同じ戦車だった場合、終わらねぇから無視して戦ってるのたまに見かけるな -- 2016-10-25 (火) 14:21:56
- BRのせいで重戦車らしさを感じられないただの遅い軽戦車 -- 2016-10-25 (火) 22:48:52
- 軽戦車は言い過ぎた。 -- 木主 2016-10-25 (火) 23:24:51
- 昼飯豚飯活用すれば普通に固くてかなりタフなんだよなぁ(呆れ -- 2016-10-26 (水) 07:34:29
- そんな君には英国式ブートキャンプへの入門を強くおすすめしよう -- 2016-10-26 (水) 08:03:19