アメリカ RankVI 自走式対空砲 Improved Chaparral
概要
Update 2.29 "Sons of Attila"にて追加された。
砲手以外の搭乗員が前に4人仲良く並んでいる。
車両情報(v2.27.0)
必要経費
必要研究値(RP) | *** |
---|---|
車両購入費(SL) | *** |
乗員訓練費(SL) | *** |
エキスパート化(SL) | *** |
エース化(GE) | *** |
エース化無料(RP) | *** |
バックアップ(GE) | *** |
護符(GE) | *** |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
---|---|
バトルレーティング | *** / *** / *** |
RP倍率 | *** |
SL倍率 | *** / *** / *** |
最大修理費(SL) | ***⇒*** / ***⇒*** / ***⇒*** |
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後) | |
砲塔旋回速度(°/s) | **.*⇒**.* / **.*⇒**.* |
俯角/仰角(°) | -**/** |
リロード速度(秒) (初期⇒スキルMAX+エース化) | **.*⇒**.* |
スタビライザー/維持速度(km/h) | 一軸・二軸・肩当て式・無し / *** |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | *** / *** / *** |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | *** / *** / *** |
重量(t) | **.* |
エンジン出力(hp) | ***⇒*** / ***⇒*** |
*,***rpm | |
最高速度(km/h) | *** / *** |
実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -*** / *** ~ -*** |
視界(%) | *** |
乗員数(人) | * |
レーダー
分類 | 有無 | 距離 (km) |
---|---|---|
索敵レーダー | 無 | **/**/** |
追跡レーダー | 無 | ** |
光学索敵センサ | 無 | **/**/** |
光学追跡センサ | 有 | ** |
敵味方識別装置 | 無 | ** |
光学装置
倍率 | 暗視装置 | 種類 | 世代 | |
---|---|---|---|---|
IR投光器 | - | 有/無 | - | - |
車長 | **x-**x | 有/無 | 赤外線/熱線 | 第一/第二・三 |
砲手 | **x-**x | 有/無 | 赤外線/熱線 | 第一/第二・三 |
操縦手 | 1.0x | 有/無 | 赤外線/熱線 | 第一/第二・三 |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | 弾薬費 (SL) | |
---|---|---|---|---|
主砲 | △△ | * | ** | ** |
機銃 | △△ | * | ** | - |
弾薬*1
名称 | 弾種 | 弾頭重量 (kg) | 弾速 (m/s) | 誘導 システム | 射程 (km) | 爆薬量 (kg) | リロード | 貫徹力(mm) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
距離10~2000m | ||||||||
MIM-72A | SAM | 86.3Kg | 720m/s | IR、後方 | 5.5km | 3.54Kg | 有/無 | *** |
MIM-72C | SAM | 86.3Kg | 720m/s | IR、全周囲 | 5.5km | 3.98Kg | 有/無 | *** |
車両改良
Tier | 名称 | 必要量(RP) | 購入費(SL) | 購入費(GE) |
---|---|---|---|---|
I | 履帯 | *** | *** | *** |
修理キット | *** | |||
砲塔駆動機構 | *** | |||
MIM-72C | ||||
II | サスペンション | *** | *** | *** |
ブレーキシステム | ||||
手動消火器 | *** | |||
航空攻撃 | *** | |||
III | フィルター | *** | *** | *** |
救急セット | ||||
昇降機構 | ||||
IV | 変速機 | *** | *** | *** |
エンジン | ||||
砲撃支援 | ||||
強化照準器 | ||||
NVD |
カモフラージュ
研究ツリー
解説
特徴
一番の特徴はやはり、砲手以外の全員が前に四人仲良く並んでいる点。機銃掃射でもされようものならお陀仏である。
【火力】
初期ミサイルはリアアスペクトのMIM-72A。一応戦えないことはないのだが、いかんせんヘリや低排熱のドローンはまずロックオンできない。幸い、一段目の改造にオールアスペクトミサイルのMIM-72Cがあるので、真っ先にそれを開発してもよいだろう。
ミサイル自体はストレラと93式を足して2で割ったような性能で、フレアに吸われたり吸われなかったりと、いまいち誘導が安定しない印象。ましてや排煙でミサイルの接近を警告しているレベルで、油断して低空CASにこだわる航空機を中心に狙うのが吉。
なおミサイルは当たればほぼ一撃撃破クラスのものなので、憎きSU-25シリーズをワンパンできる。
なおレーダーの代わりにIRSTを装備している。これは航空機が出す赤外線でロックオンする単純な仕組みのもので、距離や方角、相対速度が不明な分、敵にロックオンされたことが気付かれないメリットがある、積極的に使っていきたい。
【防御】
図体がでかく、7.62mm機銃ですら死にかねない。また、なぜかは知らないが砲手以外の4人が前部座席に仲良く並んでおり、横から撃たれると全員が気絶→戦闘不能に陥る。つまりは一番の敵は上空から接近してくるCAS機。次の脅威が支援砲撃。
攻撃されているようなら素直に陣地転換し、隠れたりやり過ごしたりするべき。
また車体で一番厚いところで10mm程度しかなく、これもまた7.62mm機銃ですら死にかねない。一番厚い箇所で、車体前面の履帯(15mm)。ここでやっと7.62mmを防げるかどうか程度。
【機動性】
悪くはない。アメリカ製エンジンとトランスミッションのおかげで素早い移動が可能。ただし坂道には弱く、数km/h出すのも限界レベル。まあ勢いを付ければいいんだけどさ敵の攻撃をかいくぐりながらいかに身を隠せるポジションに着くかが勝敗を握るだろう。
史実
開発はサイドワインダー短射程空対空ミサイルを元に行われ、1969年にアメリカ陸軍で運用が開始され、1990年-1998年に段階的に退役した。より短距離で短時間の交戦をカバーするM163対空自走砲と併用され、より長距離の目標の攻撃に使われることを目的とした。
1950年代末より、アメリカ陸軍は、前線防空用の新しい短距離防空ミサイルとしてMIM-46 モーラーの開発計画を進めていた。これは、極めて先進的なコンセプトを採用した短距離防空ミサイル・システムであったが、1961年ごろよりいくつかの問題に直面していた。
このことから、1963年9月、陸軍資材軍団(AMC)は、陸軍ミサイル軍団(MICOM)に対して、アメリカ海軍の短射程空対空ミサイルであったAIM-9 サイドワインダーを地対空ミサイルに転用するための基礎研究に着手するよう要請した。そして、これに基づき、暫定野戦軍防空研究(IFAADS:Interim Field Army Air Defense Study)が開始された。この研究では、サイドワインダーを転用して短距離防空(SHORAD)を担当させ、これを補完する近距離防空(VSHORAD)兵器としてM61 バルカンとFIM-43 レッドアイを配備、これらの火力システムとAN/MPQ-49 前線防空レーダー(FAAR)を連接することで防空システムを構築することを提唱した。IFAADSで検討された防空システムは、モーラー・システムよりも性能面では劣るが、より堅実・安価であり、しかも、早期に実現可能なソリューションであった。
1963年11月、MIM-46 モーラーは単なる技術実証計画に変更され、1965年11月には完全にキャンセルされた。一方、IFAAD研究は1965年に完了し、実現に向けて動き始めた。最初のXMIM-72Aミサイルは、1967年にアメリカ陸軍に届けられた。フォードは、M113装甲兵員輸送車の派生型の内の1つであるM548 装軌貨物輸送車からM730 装軌車輌を開発した。そして、最初のチャパラル大隊は、1969年5月に配備された。
一方、AN/MPQ-49 FAARは1966年に開発されたが、FAARはM561 ガマ・ゴート(六輪駆動の1.5t非装甲装輪トラック)で輸送されたため、最前線(FEBA : Forward Edge of the Battle Area)における使用に適さなかった。
MIM-72A ミサイルは、AIM-9D サイドワインダーを基にしていた。主な違いは空気抵抗を減らすために、MIM-72Aの尾翼のうちの2枚だけにローレロン(rolleron:スリップ気流駆動フライホイール)を持つということである。他の2枚は非可動の薄い尾翼と取り替えられた。MIM-72のMK 50固形燃料ロケット・モーターは、AIM-9D サイドワインダーで使われるMK 36 Mod 5と基本的に同様のものであった。
MIM-72 ミサイルは、M48 発射装置(ミサイルを左右に片側2基ずつ4基保持するM54 ミサイル発射機とM730 装軌車輌からなる)から発射される。M48には渡河能力がある。
M48は、予備のミサイル8基をM730の後部内に収納している。予備のミサイルは嵩張らないように操舵翼と尾翼を取り外され、二分割のカバーに覆われている。ミサイルの装填は全て人力で行われる。ミサイルの重量は1本あたり86kgあるため、人力で運搬や装填作業をするには4人ほど必要とする。
ミサイルの装填手順は、M54を後ろ向きにし、ランチャーレールに俯角をかけ、M730後面のハッチを開け、操舵翼と尾翼とミサイルを取り出し、ミサイルのカバーを外し、ランチャーレールにミサイル尾部の方からスライドさせて装填後、空のカバーをM730の後部内に戻し、ミサイルに操舵翼と尾翼を取り付ける。
M54は、ミサイル本体の赤外線シーカーによる赤外線ホーミング誘導の撃ちっ放し方式であり、管制装置を必要としない。M54には射手席があり、天井が前方開きの透明窓兼ハッチになっている。M54は360度旋回、-5度~+90度の俯仰角が可能。M48は非戦闘時にはM54を後ろ向きにして基部をM730内に収納する。M54はM730以外の車輌にも搭載可能。
M730は、エンジン換装などによりM730A1、M730A2に発展している。
MIM-72Aは、FIM-43 レッドアイのような第1世代の赤外線シーカーを使っていたため、フレアと「ホット・ブリック」妨害装置(例えば、Mi-24に取り付けられたL166 IRCMユニット)によって欺瞞することができた。また、シーカーに航空機の排気熱を捉えさせる必要があり、ミサイルを航空機の背後から追尾させることしかできなかった。訓練用のMIM-72Bは、信管が異なることを除いてA型と同様であった。
MIM-72Cは、1974年から、新型のドップラー・レーダー信管と改善された弾頭ばかりでなく、ミサイルに全方位攻撃能力を与える改善された誘導部を持っている。信管と弾頭は、以前のモーラー計画のものを変更して作られた。C型は1976年-1981年に配備され、1978年に作戦可能状態に達した。MIM-72Dは実験的にA型からシーカーを、C型から弾頭を使ったが、配備はされなかった。
MIM-72Cは、海軍バージョンであるRIM-92C シーチャパラルを基に開発された。RIM-92Cはアメリカ海軍には採用されなかったが、台湾に輸出された。なお、型式名の92は、FIM-92 スティンガーに割り当てられたものであるため、正式なものではない。
チャパラル・システムは、目視で目標を追跡し、大まかな方向にミサイル発射機を回転させ、ミサイルのシーカーが目標にロックオンするのを待って、手動で発射される。これは、チャパラル・システムを昼間だけの交戦に制限し、その場合でさえ、シーカーがロックオンするのに十分に長い時間目標が見えていることを必要とする。それは、例えば遮蔽物の向こうから突然現れるヘリコプターとの交戦には適さないことを意味する。
1977年に、フォード・モーターとテキサス・インスツルメンツは、FLIR(Forward Looking InfraRed、前方赤外線監視カメラ)を追加することでチャパラルに限定的な全天候能力を与える計画を始めた。テストは成功したものとされ、FLIRによるアップグレードは1984年9月に行われた。FLIRは、発射機左側の上下ミサイル間に追加された。
1978年の試射では新型の無煙ロケット・モーターを使用し、それは発射後の可視性を大幅に低下させ、引き続いてのミサイルの発射を非常に容易にした。新たに製造された無煙ロケット・モーター型ミサイルがMIM-72Fとして知られる一方、既存のミサイルも同様に改善され、MIM-72Eとなった。
最後のアップグレードは1980年に始まり、FIM-92 スティンガーのシーカーを元にMIM-72のために大幅に改良されたシーカーを作った。スティンガーのシーカーは、大部分の一般的な妨害を無視することができるのみならず、照準軸外の目標に対してかなり高い能力がある。改良の結果としてMIM-72Gと呼ばれるミサイルを供給するためにフォードに契約が与えられ、供給は1982年に始まっている。その後、すべての既存のミサイルは1980年代後期までに更新された。新たに製造されたG型は、1990年-1991年に製造された。この時までに、チャパラル・システムはすでに正規の陸軍の任務からは外されていて、陸軍州兵(ANG)に譲渡されていた。
MIM-72の2つの輸出専用バージョンも造られた。MIM-72Fの輸出型であるMIM-72Hと、MIM-72Gの誘導部および制御部をダウングレードしたMIM-72Jである。
小ネタ
本車両の特徴といえば、やはり前部座席に座る4人。防御するものなど一切なく、生身の人間が剥き出しでそのまま座っているレイアウト。どう見ても人命軽視だ。最低限装甲車ベースにすればよかったのに・・・と思うそこのあなた、実は違う。
そもそもアメリカ軍は、事実欄にもあるようにM163と随伴し、M163の射程に入る前の敵航空機にミサイルで先制攻撃を仕掛ける、というドクトリンを採用していた。つまりこれは、敵が編隊を組んでやってくる場合、ミサイルを撃ち切るとM163でどうにかしなくてはならなくなってしまう。そこで、アメリカ軍は「大の大人4人一緒にしておけばすぐにリロードできるんじゃね?」と考えた。ミサイル自体の重量が100kg近いため、大の大人でも相当無理をして持っていたようだが。
外部リンク
コメント
【注意事項】
- 誤解や混乱を防ぐために、使用感を話題にする際はゲームモード(AB/RB/SB)の明記をお願いします。
- 荒らし行為に対してはスルーしてください。不用意に荒らし行為に反応し、荒らしを助長した場合は、荒らし共々BANされる可能性もあります。
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