ペナトピ・Deracine版

マスクを捨てよ 街に出よう / 78

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USA 2023/05/14 (日) 06:42:50 修正

そういえば、遺伝子編集技術についても、時々目にするジャーナリズム的ゴシップは、かなり怪しいものが多い。

SARS-COV2について、HIVを基に「人工的に作られた」というのは、ノーベル賞受賞のフランスの某博士の発言、加えて、一報(もう少しあったかもしれない)、遺伝子加工の跡が見られるという論文があった。だがこの論文は、「査読」を経ていない。そして、それを否定する「査読された」論文が10を超える形でいくつかの国から発表されている。某博士は、HIVの発見でノーベル賞を受賞したが、その後も「?」の発言や行動が多く、業界ではこの人の言うことは真に受けないのが普通だった。

炭疽菌のようにはっきりとバイオテロリズムに使われた例が既にあるが、これは遺伝子操作ではない。そもそも、現状の生物学ではまだピンポイントにコロナ属のVirusを目的に合して変化させる技術を持ち合わせていない。ランダムに効果を予測せず作ったものを、試すということはありえるかもしれないが。これなら、意図的ではない「リーク、封じ込めの失敗」事故だ。

今回のものは、コウモリを宿主とする(コウモリは意外なほど人類に脅威になるVirusの宿主であることは、20年ほど前から指摘されてきた)ウィルスを研究し、新種を単離していた過程での事故ではないかと思う。3種、4種の生物防御レヴェルがあって、個人的に3種までなら封じ込め施設を実際日常に使っているし、訓練もしたことがある。こういう場所ではエアーカーテンを通り、控室で宇宙服(全身の入る映画などで見る奴)に着替えて作業する。訓練では、わざと蛍光を付けた「汚染物質」を道具や作業場、あちこちに付着させておいて、それが「身体の意外な場所に付着」した形で持ち出されないように場を設定するのだが、結構蛍光物質が体のありえない場所についていたりする。訓練の前に自分でやってみて、どれだけ無意識の行動があるか驚いたことがあった。訓練終了後、参加者の体のいろいろな場所を特殊な「UV=紫外線灯」で照射してみると、汚染物質が蛍光を発するから判るという仕組み。首の後ろとか考えられない場所が光る(当然頭は一体型の使い捨てヘルメットで防御している、ただ、この時のは、ヘルメットと宇宙服の胴体とが一体型ではなかった)・・二重の手袋(一つ目に穴が開くことは結構あるから二重にするのだが・・)にピンホールがということも・・・

FAA(Federal aviation administration、連邦航空局)が既に50年も前に、飛行機事故の原因究明から導き出した貴重な教訓は、「人間の注意力」に頼る防御システムは必ず破綻し事故を招くというもの。
今でも事故や事件の後のメディアの論評をみると「注意力不足によるヒューマンエラー、人災」と特定の個人を名指しして終わりというものが多い。特に日本では「誰かに責任を特定する」ことこそ犯罪・事故捜査の論理だが、そもそも「人間の注意力」しか頼りにならない防御システムを採用するのが間違い。

生物学的脅威を封じ込める際にも、同様の轍を踏んでいないか?

ちょっとした気のゆるみなどで生じるヒューマンエラーがあろうと、それを含めて防御できる第二のディフェンスラインが、マニュアル・プロトコールの形で、武漢の研究所(に限らず世界各所)にあったのか?そこは疑問だと思っている。もちろん、尋常ではない「封じ込め」の努力をどの国も行うのだが、事はエラーが「絶対」に許されないタイプの事項。人間の行うことに「絶対」は可能か?

そして、こういう場所には、新しい人が時々入ってくることもあるしね。

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