7月1日 例会
『巨星』ピーター・ワッツ
86点
・分かり合えない異生物との接触、すれ違いがテーマなのが多い。
・そうした異生物との接触は『ソラリス』を思い出す。
・「遊星からの物体Xの回想」は発想、ストーリーが大胆かつ冒険的。
・常に思考し続けて前に進むことが真のテーマだと思う。
・巨星と島のアイデアが面白い。地球外生命体、コンピューター、人間の関係性がうまく描かれている。
・チップを仲間と思っている人と敵対している人の対比が面白い。
・「肉の言葉」の雰囲気も良かった。
・海外なのでわかりにくいところもあった。
・「乱雲」は読みやすくオチも良かった。
・ピーターワッツらしい読みにくさもあった。
・ハードSF特有の理解の難しさも良い味わいを出している。
・短編でやりたいことを簡潔にしており良かった。
「天使」と「付随的被害」の対比も良かった。
『魔眼の箱の殺人』今村昌弘
79点
・特殊な場合における謎解きはとても良かった。
・派手な設定な割に堅実なミステリであった。
・探偵とワトソンの関係は賛否両論だった。
・2人のラブコメ的な展開には否定的意見が多かった。
・前作のインパクトがすごい中でミステリ感ある素晴らしい作品になっていた。
・今回はロジックがメインであった。
・殺害の理由に違和感があった。
・いつのまにか動機を前提として動いていてモヤモヤした。
・超能力がインチキかと思いきや実際の能力で驚いた。
・様々な出来事があれど予言の方に向かっていくのに感心した。
・最後のどんでん返しにも驚かされた。
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