6月24日 例会
『プリズンホテル 夏 1』
75点
・コミカルな場面と重い場面がすぐ隣り合わせにあってハッとなる。
・個性的な人物が出てきて読んでて飽きない厚みのある物語にある。
・ピカレスク小説であるため登場人物に好き嫌いがあるかもしれない。
・ヤクザの経営するホテルというのは新鮮だった。また人情ものであることからぴったりである。
『鍵のない夢を見る』辻村深月
76点
・他人との価値観のすれ違いを強く感じる。
・他人の気持ち悪さ、コミュニケーションのズレがテーマになっている。
・男性と付き合う、子供を産むなどがヒエラルキーの上位に必要という古い価値観が全体的にあり、違和感があった。
・フィクションとして遠いかもしれない。
・純粋に面白いとは言えないが、新しいことに気づかせてくれる。
・特に4つ目の短編がとても印象的であった。
・どの女性もズレている。
・タイトルが秀逸。どの主人公も鍵のない(悪)夢の中に閉じ込められている。
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