突然すみません。
多分バレますが形式上は匿名でやります。(色々当時やらかしたので)
なお当初は、本家2に繋げる形でやるつもりでした。
最後まで書けたら良いけども……
見やすいようにPIXIVもあります。
注釈:7話まで描き終わってるので8話から更新遅くなります。添削や加筆修正等もしてるので投稿頻度は元々遅いです。
また、アニメ版、漫画版、Nexonアプリ版の記事を参考に書いています。
(ここの文sageで更新したい)
突然すみません。
多分バレますが形式上は匿名でやります。(色々当時やらかしたので)
なお当初は、本家2に繋げる形でやるつもりでした。
最後まで書けたら良いけども……
見やすいようにPIXIVもあります。
注釈:7話まで描き終わってるので8話から更新遅くなります。添削や加筆修正等もしてるので投稿頻度は元々遅いです。
また、アニメ版、漫画版、Nexonアプリ版の記事を参考に書いています。
(ここの文sageで更新したい)
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// generating...
タイトル背景・アイコン募集中🐍
週間フレンズ+月刊けものを統合し、総合ファンスレとしてリニューアル
詳しい事はスレで
2025/2/19
本日、子どもが生まれました。ここまでこれたのはけもフレとけもねおのお陰だと思います。暫く夜泣き、お風呂、食事があるので大変ですがこれからも宜しくお願いします。
トラたぬより
2025/06/04
昨日は朝ごはん食べて寝るだけだった
ここまでがあなたのコンテンツ
ここからもあなたのコンテンツ
※5話加筆修正行いつつ1.9期までのプロット作ってる
ついでにけもフレ2>3への創作も考えてみるのだ
色んな考察見た感じ
漫画→NEXON→けも3→けも1→けも2が自然そうだから諦めるのだ
パビリオンは多分けも3後なのだ
午前0時頃投稿するのだ!
やっぱり色々と長くなりそうだから今から投稿していきます!
突発で出したから1話のキャラとんでもないことになってたのだ
修正いれるのだ()
と思ったけどなんか話乱れそうだからオリフレとしてぶち込むのだ(ホオジロザメ)
久しぶりにイラスト描くます
カッパもついでに描くけど多分💩
がんばってくださいなのだ!
イラスト楽しみですのだ!
バスの中、サーバルの膝の上で、かばんは目を覚ました。
「うーん……。ボク……眠っちゃってたんだ……。」
辺りは既に明るく、陽が照っていた。
目を擦り大きな欠伸をしながら、彼女はバスの窓を開けて外を見る。
バスは停まっていた。
そうだ。
そういえば、昨晩――
【オープニング】
昨晩。
バスの中で。
「アライさん、そろそろ眠くなってきたのだ……。」
アライグマが目元を擦りながら言った。
すると、そんなアライグマにフェネックが手を伸べた。
「今日はもう遅いからねえ。ゆっくり眠ると良いよー。」
……日没からは、既に6時間が経過していた。
アライグマはフェネックの言葉を聞くと、そんな彼女の膝元に頭を乗せた。
「みんなおやすみなさいなのだ。」
アライグマは言うと、一回大きなあくびをして、瞼を閉じた。
かばんはバスの揺れがそんな彼女の眠りを妨げぬように、ラッキービーストに言った。
「ラッキーさん。バスを停めて下さい。」
「ワカッタヨ。」
ラッキービーストがいつもの無機質な、機械的な声でかばんの指示にそう答えた。
ラッキービーストはスピードをゆっくりと落としながら、ある程度収まったところでブレーキを掛けた。
静かに、音を立てぬよう。
……それから数分後。
アライグマが静かで、なおかつ規則的な寝息を立て始めた。
そしてそんな、己の膝の上で横たわるアライグマを見つめながら、フェネックはその頬をゆっくりと撫でた。
「……へねっくやめるのだぁ〜」
アライグマが眉をひそめながらそんな寝言を言い、バスの中にクスクスというささやかな笑い声が響く。
かばんはそんなアライグマを見て目を擦りながら、大きく口を開けて息を吸い込んだ。
それはとても大きなあくびだった。
「ボクも、アライグマさんを見てたら眠くなってきました……。」
かばんは重いまぶたを少しだけ開け、うつらうつらとしながらそんな言葉を浮かべた。
「かばんちゃん、夜行性じゃないもんね! ゆっくり眠ったらいいよ!」
サーバルが、かばんを横目で見つめながら、眠そうな彼女にそう語りかけた。
「サーバルちゃん……。」
かばんが眠たげに呟く。
「ほ、ほらほら!」
サーバルは両手でかばんの上体をゆっくりと下ろすと、そう言いながら彼女のもみあげ辺りを優しく撫で回した。
……バスの座席の上から、かばんは外を眺めた。
月は、既に天高く上り、夜もかなり更けてきた。
淀んだ視界に、サーバルの優しい手の感触も相まって、徐々にかばんの視界は暗くなり、それらは彼女に深い眠りをもたらした。
「おやすみ、かばんちゃん。」
視界が黒く染まりきる前、サーバルが言った。
かばんはその言葉に答えようと口を動かそうとしたが、全く動かさない内に彼女は眠りに入った。
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
―――――――――――――――――
「……結局、宿泊場所を見付けるどころか、次のちほーに辿り着く前に、夜になっちゃったんですよね……。」
バスの壁にもたれ、その窓から上体を少しだけ覗かせたかばんがふと、昨晩の事を思いだしながらそう呟いた。
そんなかばんに、運転席でフレンズ達が起きるのを待っていたラッキービーストが声掛けた。
「オハヨウ、カバン。」
はっきり言ってまだ少し眠い。
だがまあ、もう起きたのだからそろそろ起きなければと彼女は上体を起こしながらそんな問いに返した。
「あ、おはようございます。ラッキーさん。」
「キョウハヨクネムレタカナ。」
いつも通りの単調な声で語るラッキービーストだが、彼(彼女?)は休まなくても平気なのだろうか……と脳の片隅で考えながら、かばんはそんな彼の声がけに答える。
「はい。……まあ、いくらかは。」
かばんはラッキービーストの問いかけにそう答えると、辺りを見回した。
ふとベンチに目を向けると、その上に頭をうつ伏せにし、正座したまま眠っている、タイリクオオカミの姿が見えた。
……いや、よく見るとタイリクオオカミが頭を付けているのは、ベンチの上ではないようだ。
タイリクオオカミが顔を付けているのは、その厚さと色からするに、真っ黒な原稿用紙だった。
そしてさらにそのそばには、黒い液体の入ったビンが倒れていた。
恐らく、あの真っ黒な原稿用紙は、元々はただの、白い普通の原稿用紙だった。
だが、あのビンの中の黒い液体――恐らく黒のインクだ――が何らかの原因……
例えば、原稿用紙を描いている途中で眠ってしまうなどする。
その時にタイリクオオカミが上体を倒したその衝撃で倒れて溢れてしまい、原稿用紙へと染み入って、真っ黒になってしまったのだろう。
だが、タイリクオオカミがそんなへまをするものなのだろうか。
まあいずれにせよ、あの原稿が完成していなかったとしても……まだ描いていなかったとしても、可哀想なものだ。
かばんがぼんやりと、そんな事を考えていると、未だ気持ち良さそうに寝入っているサーバル達の姿が目に入った。
彼女達とはこれまで、沢山旅をして来た。
そして今日も旅をする……。
そうだ、旅だ。
かばんはやっと脳を眠りから完全に覚醒させた。
そして今、自分達がどこにいるのかという、疑問を持った。
「ラッキーさん、ここはなにちほーですか?」
かばんはラッキービーストに聞いた。
ラッキービーストはそんなかばんの問いに、相変わらずの無機質な声で答えた。
「マダココハ、カセンチホーダヨ。」
かばんはラッキービーストの答えを聞くと、周りを見渡して再度聞いた。
「次のちほーまで、あとどのくらいかかりますか?」
ラッキービーストは答える。
「タンジュンケイサンデアト、イッテンロクキロクライダヨ。ジカンニスレバ、ジュウゴフンモカカラナイヨ。サーバルタチガオキタラシュッパツダネ。」
かばんはラッキービーストのそんな言葉を聞き、何か思い付いたように天を見上げると、にこやかに微笑みながら言った。
「じゃあ、ラッキーさん。あれの準備、お願いします。」
「ワカッタヨ。」
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
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「こーけこっこー! みんなー! 起きてー! 朝だよー!」
明け方のジャパリバス周辺に、そんな声が響いた。
この声は、アヒル――昨日の朝、かばんがアヒルとラッキービーストに頼み、録音してもらった物――の声だ。
かばんはその声を、目覚まし時計として辺りへ響かせた。
するとかばんの思惑通り、バスの中に居たフレンズ達は起き始めた、
「うーん……おはよう、かばんちゃん。」
サーバルがウトウトと頭を揺らしながら、片目を擦ってかばんに声がけた。
「おはよう、サーバルちゃん。」
かばんはサーバルの言葉に、バスに戻るハシゴを降りながらそう答えた。
「ソレジャア、シュッパツスルヨ。」
ラッキービーストは言うと、バスのエンジンを掛けて、タイヤを前転させ始めた。
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
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の の の の の の の の
の の の の の の の の の
―――――――――――――――――
……それから数分後。
「モウスコシデツギノチホーニハイルヨ。カセンガワノマドヲミテミテ。」
かばんはそんなラッキービーストの言葉に、河川側の窓から、外を覗いた。
「うわあ……!」
かばんは驚愕し、そう呟いた。
なにせ、今まで川があったと思っていた場所が、どんどん、みるみるうちに低く、遠くなっているからだ。
「すっごーい!」
サーバルがその光景に、そんな言葉を放った。
その景色はこうざんで見た物よりも輝かしく見えた。
なにせ、かばんはトキに掴まりながら飛んで、遊覧飛行のように楽しんだものの、ここまで高度が高いところに来るのも初めてだったからだ。
バスの前方は未だ、上方に傾いている。
「ツギノチホーニハイッタヨ。」
運転を続けながら、ラッキービーストが言った。
「つまりここがけいこくちほーなんですね!」
かばんがあたりを見回しながら、ラッキービーストの言葉にそう問いかけた。
「セイカイダヨ。ムコウニミエル、モウヒトツノガケトコノガケノサカイメノコトヲタニ、サラニソノシタニカワガアルカラ、コノバアイハケイコクデアルコトガオオク、オモニコノチホーニハ、トリノフレンズガスンデイルヨ。」
ラッキービーストはそう答えた。
「へえー。」
かばんはぼんやりとそう呟いた。
目の前の川が、どんどん、どんどん遠くなっていく。
どんどん、どんどん――
「キキィーーーーーーーッ!」
甲高い音を立てて、バスは停車した。
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
―――――――――――――――――
「キキィーーーーーーーッ!」
そんな甲高い音を立て、バスは停車した。
「うわわ! なになに!?」
サーバルが慌て、そんな声を出す。
「ラッキーさん! どうしたんですか!?」
かばんがラッキービーストにそう聞いた。
「アワワ、アワワワワ……。」
ラッキービーストは慌ててそんな声を出しながら、ただ前方を見つめている。
「ん……?」
かばんはラッキービーストの見つめる場所に目を凝らした。
「フレン……ズ……?」
かばんはそれを見ながら呟いた。
ラッキービーストが見つめる場所……バスの前には、一人のフレンズ――恐らく鳥のフレンズだろう――が立っていた。
「あの――。」
かばんがそのフレンズに話し掛けた。
「あ、あぶないだろっ!」
バスの前に立っていたフレンズが言った。
「す、すみませ……。」
かばんがそう言葉を返すも、そのフレンズはそれを遮るように言った。
「あんたみたいに、図体がめちゃめちゃ大きいフレンズが走っちゃ!」
「……へ?」
かばんはフレンズの言葉に、そんな疑念の声を上げた。
そして思った。
ははあ、これはバスを、フレンズだと思い込んでますね。と。
まあ、そう思い込むのも仕方がない。
かばんはバスの入口に向かった――
「フレンズからフレンズが!?」
そのフレンズは言った。
ああ。――これは――
――面白いことになりそうだ。
かばんは、彼女にしては珍しく、いたずらに微笑んだ。
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
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「も、申し訳ない! あんな大きなの、あたしあんまり見たことねえから、ついついフレンズかと……。」
そのフレンズが申し訳なさそうにそう言った。
かばんは笑みを浮かべながら申し訳なさそうに頭を下げるフレンズに言った。
「いいんですよ。」
タイリクオオカミが冷静沈着な顔を見せながら、かばんの横に立った。
「良い顔も頂けたしな。」
タイリクオオカミは言うと、笑いを吹き出して続けた。
「特に、バスだと気付いて恥ずかしがっている時の顔を。」
そのフレンズは笑みを浮かべながら言うタイリクオオカミを見つめ、軽く不満の声を漏らすと、次に表情を変えて言った。
「……あたし、ウィリアムソンシルスイゲラのウリスってんです。呼び捨てでもさん付けでもいいんで、好きに呼んで下さい。」
▼■■■■■▼ キツツキ目 キツツキ科 ズアカキツツキ属
■ ■ ■
■ ■ ■ ドングリキツツキ
■ ■ ■
■■ ■ Acorn Woodpecker
「分かりました。」
かばんが言った。
「じゃあ、ツキちゃんで!」
サーバルがややテンション高めに微笑みながら、大きな声でそう言った。
そして、そんなサーバルの言葉に、ドングリキツツキは唖然とした……。
困惑した表情で呟いた。
「ツキ……ちゃん……。」
「ダメだった?」
サーバルがドングリキツツキに聞いた。
すると彼女は慌てて表情をにこやかに変えて言った。
「いいえ! 全然そんなわけじゃねえんですよ!? だ、だけど……。あたしあまり……ちゃん付けで呼ばれたことねえから慣れなくて……。」
「じゃあ、ツキ。……でいい?」
サーバルは彼女にそう聞いた。
「いや、ちゃんで良いですよ。」
彼女はそう答えた。
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
「―――――――――――――――――
せいぶつかがくけんきゅうじょ はどりおにいさん(おかやま)
「えー。ドングリキツツキはでしね。おんもに団体で移動してで〜。基本的に樹木の汁……蜜を主食にたべてるんでしよ。」
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
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「ところで……、ツキさんは何をしてたんですか?」
かばんが聞いた。
そんなかばんの問いに、ドングリキツツキは彼女から目を背け、手を遊ばせながら答えた。
「えと……。ジャバリまんを持ったボスを探してました……。」
かばんはそのドングリキツツキの言葉を聞くと、何か思い付いた様に顔を上げた。
そして、彼女は言った。
「それなら……、もっと良いものがありますよ。」
「……へ?」
かばんの言葉に、ドングリキツツキはぽかんと口を開けたまま、そう呟いた。
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
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「わあ……すごい……。」
ドングリキツツキが嗅いだ香り。
それは、何種ものスパイスとスパイス同士で混ざり合い、実に濃厚で、己の心に深い安心感を与えてくれる、そんな香しい匂い。
だが安心感だけではなく、多めの刺激も与えてくれるのがそれ……その料理の特徴だ。
彼女の目の前にあるのは、かばんがキョウシュウエリアで、初めて作った料理……カレー。
インド発祥で、フランスを経由してジャパリパークのある国、“ニッポン”で、国民食とまで言われたこのカレー。
かばんは彼女が草食(?)動物であることも考慮し、卵や肉といった食材は使用せずに、材料にハチミツやリンゴを加え、彼女が食べやすいように作った。
かばんはアフリカオオコノハズクやワシミミズクが食べてしまわないかと警戒したが、生憎彼女達は肉食。
“甘ったるい物は食べないのです。我々は長なので。”
食べようとする気配は全く無く、かばんは少し悲しくもあったが、一安心した。
「ツキさん。食べても構いませんよ。」
かばんは言った。
「うぇ……? あ、はい!」
ドングリキツツキは戸惑いながら、そう答えた。
彼女は己の目の前のスプーンを鷲掴みして、それをすくい上げ――口へ運んだ。
彼女はそれをいくらか噛んで、飲み込むと、驚いた様に口を開け、目を見開いて言葉を失った。
「ツキ……さん?」
かばんがそんな彼女の顔を覗き込みながら言った。
彼女はかばんの言葉を聞いて、かばんに目を向けると、頭を振ったのちこう言った。
「うぇ……あっ、美味しかったです……! と……、とっても……!」
かばんはそんな彼女の反応に、ニコリと微笑みながら言った。
「どんどん食べていいですよ。まだまだ沢山ありますから。」
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
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「ごちそうさまでした!」
ドングリキツツキが両手を合わせながら笑顔で叫んだ!
「おそまつさまでした。」
かばんがドングリキツツキの言葉にそう答えた。
かばんが鍋の中を覗くと、その中は何も無かったかのように空っぽだった。
よっぽど腹を空かしていたのか、夢中で食べていた為に、彼女の口もとにはカレーがぺっとりと付いていた。
かばんはそれを見て口もとを歪めた。
ドングリキツツキはそれに気付くと、口もとに付いたカレーを片手で拭うと、おじぎをしながら言った。
「マジで美味しかったです! どうも有難う御座いました!」
「いえいえ、こちらこそ、ありがとうございました。」
かばんはそう答え、ニコリと微笑みながら、お辞儀をした。
「え? あたし何か、お礼されるような事しましたっけ?」
ドングリキツツキはかばんの言ったことに首を傾げて問うた。
そんな彼女の言葉に、かばんは答えた。
「美味しそうに食べてくれてたので。口もとにカレーを付けるくらい、夢中に。」
ドングリキツツキは首を傾げながら顔を赤らめ、疑念の表情を浮かべた。
「さあ、行きましょう! ラッキーさん!」
かばんの言葉に、ラッキービーストは答えた。
「ワカッタヨ。」
ラッキービーストはバスの近くで燃え盛る薪に水を掛けた。
その間にかばんは座席へと乗り込んだ。
ラッキービーストは運転席に乗り込むと、一息ついて言った。
「ソレジャア、シュッパツスルヨ。」
かばんはそんなラッキービーストの言葉に「はい。」と答えると、窓から顔を覗かせ、ドングリキツツキに手を振った。
「それじゃあ、またー!」
「またねー!」
サーバルがかばんの後に続けて言った。
「ま、またいつかー!」
ドングリキツツキは答えた。
……バスが発車し始めた。
彼女の姿は徐々に、少しずつ小さくなって行く。
彼女の姿は、点になって、そのうち、いつの間にか消えた。
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
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……それから小一時間が経って。
「何だか水のはねる音がするねー!」
サーバルが、その大きな耳をぴょこぴょこと揺らしながら、その場にいるフレンズたちにそう語りかけた。
「緑も多くなって来ましたね。」
かばんはサーバルに続けて、周りを見渡しつつ言う。
すると、そんな二人の言葉に、ラッキービーストが答えた。
「タキニチカヅイテキテルカラネ。コノママシバラクナニモナケレバ、キョウマデニタキチホーニハツクヨ。」
――。
そんな時。
「キキィーーーーーーーーーッ!!!!!!!」
バスが停まった。
「ま、また〜〜〜!?」
サーバルが少しだけ呆れたような様子で叫んだ。
「ど、どうしたんですか!?」
かばんがラッキービーストに聞き、前を見る。
するとそこには、ある障害物があった。
だがそれは先程とは違い、フレンズではなかった。
それは横転した、大きな樹木。
林から飛び出て、バスの進行を邪魔している。
「サーバルちゃん、あれ動かせる?」
かばんがサーバルに聞いた。
「流石に無理だよ! でもまあ、皆でやったなら……。」
サーバルが答え、そこまで言った時。
「バス……!? なんでこんな所に……。」
そんな声が聞こえた。
もちろんその声は、バスに乗っている7人の物でも、今まで会ってきたフレンズ達の物でもない。
かばんがその声を聞き、辺りを見回したが何かある気配もない。
この声は一体どこから聞こえて来るのだろうか?
ふとかばんが再び正面へ目を向けると、倒れている大木が少し揺らいだのが目に入り、それをじっくりと見つめた。
すると大木が削れ行くように消え去り、窓の外の空が歪んだ。
「もう、人類はここには居ないはずなのに……。」
そんな声が聞こえたかと思うと、バスの入り口が歪んで見えた。
「設備も、あの時と何ら変わりないし……。」
またもそんな声が聞こえ、バスの中のフレンズ達が一斉に、入り口に顔を向けた。
すると入り口の歪みがどんどん、かばんへ向かってきて、こんな声が鳴り響いた。
「その姿……その服……あなた、もしかしてヒト!?」
その音の発生源はかばんの目の前からだった。
「ふぇ、ふぇええ!?」
かばんは姿の見えない声の持ち主が、居るであろう場所を見つめながら、困惑した表情で言った。
「あ……ごめんなさい。元に戻るのを、忘れていたわ。」
そんな声が聞こえると、そのフレンズの姿が、かばんの目の前にゆっくりとフェードインした。
「あ……あなたは……。」
かばんは呟くように問い掛けた。
「私? 私はエボシカメレオンよ。」
▼■■■■■▼ 有鱗目 カメレオン科 カメレオン属
■ ■ ■
■ ■ ■ ジャクソンカメレオン
■ ■ ■
■■ ■ Jackson's chameleon
「ジャクソン……。」
「ジャクソンカメレオンハ、パンサーカメレオントオナジク、ユウリンモクノカメレオンカデ、カメレオンカノカメレオンゾクニゾクシテイルドウブツダ
ヨ。」
ラッキービーストがいつも通りの単調な声で、そのフレンズについて解説を続ける。
ラッキービーストの声に、かばんは彼の方向へと顔を向けた。
「カノジョハパンサーカメレオントオナジヨウニ、カラダノイロヲマワリノハイケイトドウカサセテカクレルコトガデキルンダ。」
「なるほど、歪んで見えたのは背景と同化してたからなんですね。」
かばんはうんうん、と頷きながら言うと、エボシカメレオンがいる方向へと向き直る。
「あれ。」
見てみると、ジャクソンカメレオンは何やら手を振りながらかばんに背を向けている。
どうやら、知り合いのフレンズに声をかけているようだ。
「おーい!カワウー!ヒトだー!ヒトがいたよー!」
「マジでか!」
新たなフレンズの声が聞こえ、かばんがその声に聞こえた方向へと目を向けると、頭に黒い羽を生やしたフレンズがこちらに向かってきた。
「どうも、私はカワウ。名前の通り、カワウのフレンズだ。」
▼■■■■■▼ カツオドリ目 ウ科 ウ属
■ ■ ■
■ ■ ■ カワウ
■ ■ ■
■■ ■ Great Cormorant
「おおっ、ボス! 久し振りじゃーん!」
カワウはバス内を見回し、ラッキービーストを見つけると彼の元へと近づき、彼の身長に合わせるようにしゃがみながら言った。
「お二人、知り合いなんですか!?」
かばんは二人の意外な関係性に驚いて声を漏らした。
「まあ、知り合いっちゃあ知り合いかなあ。」
カワウは、かばんの問いにそう答えると、ラッキービーストに目を向けて言った。
「ねえボス! 久し振りにあれ、やってもいいかしら。」
「ダメダヨ。」
ラッキービーストは少し急ぎ気味にそんな反応を返した。
「ありがとー。」
カワウはラッキービーストの答えにそう返すと、運転席へと飛び乗った。
「ダメダヨ。……カバン、カワウ……カノジョヲハヤクココカラホウリダシテクレナイカナ。」
ラッキービーストは言った。
「……え。なんでですか?」
かばんが言った。
「そーだよー。追い出すなんてひどいよー。ねー。ヒトさん?」
カワウがかばんの言葉に反応して言い、さらに彼女はかばんの同意を求める為に瞼をパチパチと瞬いた。
「ヒドクナイヨ。カバン、ハヤクカノジョヲバスカラオイダシテ。」
ラッキービーストが言った。
「だ、だからなんで……。」
かばんはラッキービーストに、なぜ彼女を追い出そうとするのか聞こうとした。
だがその瞬間。
「う、うわあああああ!」
バスがハイスピードで走り出した。
辺りに悲鳴が響く。
「……コウイウコトダヨ。」
そしてそれと共に、バス内に積み込まれていた様々な物が崩れ落ち、その床に散乱した。
「な、何!? なんなの!?」
サーバルが焦り、そう叫ぶ。
すると運転席のラッキービーストが、そんなサーバルの叫びに答えるように言った。
「カノジョハモトモト、ジャパリパークカーレースノレーサーダッタンダ、ダケドセルリアンノシュウゲキニヨリ、モトモトアッタレースシセツガハカイサレタンダ。ソレデレースガデキナクナリ、ソノタメニタメテシマッタストレスガフンカチョクゼンダッタンダ。」
ラッキービーストが言っている間にも、どんどんスピードは加速して、かばんが気付いた頃には既にスピードは限界に達していた。
「やっほーーーーーーー!!!!!」
かばんはそれを表すパラメーターを見るや否や、ショックのあまり気を失いかけた。
だがなんとか我をその場に留め、カワウに向けて言った。
「カワウさん……。」
恐怖のあまり、中々声が出ない。
「速いでしょー!?」
カワウはかばん達の様子を気にも止めず、得意げに、楽しげにそう答えた。
かばんはそんなカワウの言葉に、恐怖を押しのけながら言った。
「そうですね……。速いですね……。」
カワウの笑顔はより一層強まっていく。
かばんは力を振り絞って続けた。
「でも……、お願いですから停めて下さい!」
かばんのその言葉を聞き、カワウは顔を不満げに歪めながらもゆっくりとバスを停めた。
「せっかく面白かったのに……。」
カワウは拗ねたように呟いた。
「ひ、控えましょうね……。」
かばんはカワウの呟きに、そう答えた。
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
―――――――――――――――――
「さようならー!」
ジャクソンカメレオン達がそう言いながら手を振って去っていった。
かばんはそんな彼女に手を振り返しながら言った。
「またー!」
かばんは彼女の姿が見えなくなった事を確認した。
するとバスの中へと向き直り、バスの床の上に散らばる物へ目を向けて、ため息を漏らしながら気だるそうに言った。
「……さて。始めますか。」
【エンディング】
――――――――――――――――
の の
の の
の の タイリク予告 の の
の の
の の
――――――――――――――――
どうも。
タイリクオオカミだ。
今回は「たき」について、予習していこう。
滝は、川の段差が高い場合に出来る地形で、中にはとても高度が高い位置に位置する滝もある。
そう、ナイアガラの滝などがその主な代表だな。
さて、次回も少々、遅れをとる可能性があるが、みんなどうか楽しみに待っててくれ。
次回、「たき」。
ラッキービーストがフレンズと会話した!
カワウのカーレーサー設定 意外でしたのだ
アヒルのこけこっこーは本家よりうるさそうなのだ~😁
(こっしょり)そういえばアカウント登録しました
別のスレにもおじゃまするかもです
これからもよろしくですのだ!
原文があまりにもスカスカ過ぎたのでもうしばらくお待ちを。一旦4000字ほど消したのでしばらく更新遅くなります。
あと約6000字。
頑張ります💪。
この二次創作、9章まで作る予定ですが最終予定計算してみたら全部の文字数が大体原稿用紙2700倍分以上になりますね。
今更ですがオリフレの設定です。
はまべちほー
「やあやあ!私はホオジロザメ。普段は海でサーフィンや水泳などを楽しんでいる!困り事か……?私を頼ってくれ!」
「じゃぱりまん……?そうだな、私の食べ方は、こう、両手で抱えて……大口でガブッと!これが美味いんだよなぁ〜」
B:1.15
W:0.8
H:1.1
頭頂部に大きなヒレがあり、全体は灰系色のパーカーに身を潜めている(胸を除くお腹の部分は白め)。
また、フレンズの中でも割と筋肉質な体をしています。
薄く暗い碧系色のストレートロングヘアで、(かなりの頻度でサングラスをかけているため見えないが)目は碧い。
かせんちほー
「こんにちは、カッパです。……泳ぐのと力が自慢です。……よろしくお願いします」
「じゃぱりまん……ですか?私、あまり人前に出ないので、そのようなものはあまり食べたことがないのですが……。」
B:1
W:0.7
H:1.01
頭頂部に丸いお皿のようなものがあり、その底面は何か黄土色のギザギザしたものに覆われている。
全体は緑系色のニットに身を潜めている
また、黄色味がかった白のオーバーオールを羽織り、背中には緑のリュックサックを背負っている。(中にきゅうりをかなり溜め込んでいるのはまた別のお話)
エメラルドグリーン系色の目と髪を持つ。
ホホジロザメのフレンズ

リデザしてみましたのだ
>> 44
とても良い……
ありがとうですのだ!
カッパの設定ちょっと変えます
現在7000文字。
ストーリーの添削や1.9までの全体のストーリーに関わる伏線の伏線の伏線の追加を行なっております。残り約4000文字ってところですがここで弱音。
今回、戦闘描写がまたまたあるにはあるんですが、戦闘描写難しすぎる!
今後も戦闘描写など、まだまだ書いたりもすると思うんでどうにか頑張ります。笑
明日か明後日には完成して投稿したいところ。
ちょっと戦闘描写学んできます汗
一期の円盤は持ってるけど二期の円盤持ってないからどうしたもんかな()
公式フレンズはもちろん主軸に入れますが、今後もオリフレを何体か入れるかもしれません。
DVDプレイヤーの方が壊れてた泣
そういえば
ツッコミ隊長も2の漫画版を古本屋に買いに行ったら
どこにも無かったのだ
一期の円盤は持ってるけど二期の円盤持ってないからどうしたもんかな()
公式フレンズはもちろん主軸に入れますが、今後もオリフレを何体か入れるかもしれません。
もちろん「動物」というテーマにはできる限り沿いますのでご安心を(カッパはアレだけど)
どんなオリフレが来るのか
楽しみですのだ
更に改稿中……
デジタル初心者でかなり下手ですが、はまべちほーの情景を描いてみました。
ネッ友からイラスト用に貰った写真を参考にしました。
雲の情景がよく出てると思いますのだ
若干ゃセリフを引用しますのだ
大上さんほどの使い方はしませんが、数々の公式設定を引っ張りだしますのだ
大上さん?
進捗です。やっと8000文字行きました。
「いやー……。それにしても大変でしたねー。」
崩れて、バスの中……座席周辺に散乱した、積み上げられていた物品を、元々積み重ねられていた場所に戻しながら、かばんはラッキービーストとフレンズ達に語りかけた。
「とりあえず、バスの外に落ちてたのはぜんぶ拾ってきたよ〜!」
サーバルがバスの外から、たくさんの荷物を抱えながらバスの中にいるフレンズたちに語りかける。
「ほんとにもー、ああいうことはもう勘弁してくれなのだ」
忙しなくその手を動かしながら、アライグマは気だるそうにため息をつく。
「全くだよ〜」
同意するフェネック。
「ボスも今度会ったら、みっちり叱ってやらないとだめなのです。」
アフリカオオコノハズクがラッキービーストに向かって、すこし不満げに語りかける。
「そうなのです。」
アフリカオオコノハズクの言葉に続き、ワシミミズクもそんな彼女の言葉に同調した。
「コンゴハボクモキヲツケルヨ。」
口々に吐き出されるフレンズ達(+かばん)の言葉に、ラッキービーストはバス点検の片手間に、相変わらずの無機質な声でそう答えた。
「これは……私の鉛筆か」
呟きながら、タイリクオオカミは自分の足元へと手を伸ばす。
そんなことなど知らず、多くの荷物を運び込むサーバルがタイリクオオカミの手に足を引っ掛けた……
「うわあああああ!」
……ガッシャーン!
「サーバルちゃん!」
慌てふためくかばんの声が、バス外まで響き渡った。
【オープニング】
……数分後。
散乱した物の片付けを終え、かばん一行は各々の席へと座り込み、気力を失ったように項垂れた。
「疲れたー!」
カワウの件(※前回参照)の後片付けを終え、フレンズ達は口々にそう吐き出した。
「ミンナ、カタヅケオツカレサマダヨ。」
ラッキービーストはかばん含むフレンズたちに労いの言葉をかけると、各々にジャパリまんを一つずつ差し出した。
「ありがとうございます、ラッキーさん。」
かばんはラッキービーストにお礼を言うと、ジャパリまんを頬張りながら少しだらしなく背もたれに肩を預けた。
かばんは、ふと横を見ると、また一人のフレンズがバスに近づいていることに気がついた。
「みんな、また誰か来たみたいです。」
かばんの言葉に、フレンズたちは一斉にバスの外を眺めた。
「また鳥のフレンズなのだ?」
「今度はもうさすがに、変なことは起きないのですよね?」
少し前のカワウの件のおかげで、バス内のフレンズたちにそんな不安が募る。
しかしそんな不安も束の間、かばんたちの前に現れたフレンズはやけに気取ったような面持ちでかばんたちに語りかけた。
「こんにちは、旅の方々。この先の滝に、とても美しい風が吹いているんです。よければ、ご一緒しませんか?」
ふわりと腕をはためかせ、そのフレンズはかばんたちの目を見つめた。
「とりあえずはまあ、大丈夫そうだねぇ〜」
フェネックがいつも通りのゆったりとした話し方で、そんなことを口にした。
―――――――――――――――――
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
の の の の の の の の
の の の の の の の の の
―――――――――――――――――
「わたしはツバメ。空の旅をしていて、たまたまこの辺りに降り立ったところです。」
▼■■■■■▼ スズメ目 ツバメ科 ツバメ属
■ ■ ■
■ ■ ■ ツバメ
■ ■ ■
■■ ■ Barn Swallow
ツバメはそう言って優雅に一礼をする。
「よろしくお願いします、ツバメさん。」
かばんの返答に、ツバメは満足げに顔を上げると、フレンズ達の顔を覗き込む。
「……なんなのだ?」
アライグマの言葉にツバメはハッとした表情を浮かべ、二三歩ほど後ずさり答えた。
「まじまじと見つめてしまいすみません。みなさん、どうやらお疲れのようですね。」
「まあ……いろいろとあったのです。」
先ほどの災難を思い出しながら、アフリカオオコノハズクがそんな声を上げる。
そしてそんな言葉を聞いたツバメは、バスの行く先へと向き直ると、落ち着いた声で答えた。
「では、ひとときの休息がてら……風を感じに行きませんか?」
ツバメはくるりと向きを変え、バスの進行方向――木々の間から音を立てて流れる水の音がわずかに届く方角を、羽をやや広げながら示した。
「なんだろう、耳を澄ましてみたら、なんだかちょっと音が聞こえるよ〜!」
サーバルがピョコピョコと耳を揺らしながら、音の聞こえる方向へ顔を向ける。
「ソウイエバカワウガボウソウシタセイデワスレテイタケド、ココカラスコシイッタサキニ、コンカイメザシテイタ『タキ』ガアルネ。」
音に反応するサーバルを横目に、フレンズ達の会話を聞きながらいそいそとジャパリまんを片付けていたラッキービーストが、そんなことを呟いた。
「そうそう。私が話してたのも、その『たき』の事です。」
ツバメはひらひらと翼をはためかせながら、にこやかに語った。
「ならこのまんま進もーよ!ツバメちゃんも乗ってく?」
サーバルが滝の音に胸を躍らせながら、そんなことを口走る。
「皆さんが行くのでしたら、私もご一緒しようかしら。」
「ソレジャア、シュッパツスルヨ。」
「おっけー!」
いつも通りラッキービーストの単調な呼びかけに、サーバルが右手を軽く上げながら元気よく応える。
バスがゆっくりと発車し、かばんとフレンズの一行はまた、新たな目的地へ向かって走り出す――
「止まってください!」
かばんの呼びかけに、ラッキービーストは急いでバスを止めた。
少しだけ進んだ先、かばんは道の先にフレンズたちにとっての脅威……即ち、セルリアンの集団がいることに気がついた。
「あれじゃ、通れませんね……。」
かばんは困り果てた様子で眉をひそめながら、フレンズたちの方へ目線を向け語りかける。
「ラッキーさん、ここ以外にこの先に行ける道ってあるんでしょうか?」
「ボクモミチヲカエタイトコロダケド、アイニクコノミチイガイニイケルミチハ、カナリトオマワリニナッテシマウンダ。」
かばんの問いかけに、淡々と答えるラッキービースト。
「うーん……。」
ラッキービーストの言葉を聞き、戸惑いかばんは少し虚空を見上げながら考える。
――そんな時だった。
「突っ込め!群れごと粉砕でござるー!」
見える道の脇、茂みの中から一人のフレンズが飛び出し、そんなことを口走りながらセルリアンの群れへ向かって勢いよく突進した。
「ええっ!?」
かばんはあまりの突然の出来事に頓狂な声を上げながら、その声が聞こえる方向へと向き直る。
目線を向けた先では甲冑のようなものを身につけたフレンズが、セルリアンをなぎ倒しながら前へ前へと突き進んでいる。
「すっごーい!何あの子何あの子!強くない!?」
様子を見てサーバルは興奮したような声色で言った。
会話をしている間にも、そのフレンズは自身の前に現れたセルリアンを、華麗な手さばきでなぎ倒していく。
「私達も協力しようよ!」
……サーバルの呼びかけを発端に、バスの中のフレンズたちも慌ただしく動き出した。
「なのだ!アライさんも行くのだ!」
アライグマが勢いよく立ち上がり、尻尾をピンと立てながらバスの外へと飛び出した。
「やれやれ、仕方ないのです。」
アフリカオオコノハズクとワシミミズクも互いに目を合わせ、息を合わせて羽ばたきながら続く。
「フェネックさんも、行くんですか?」
「行かないと仕方ないよねぇ〜」
フェネックも肩をすくめ、のんびりとした調子のまま足を進めた。
「タイリクオオカミさんも……」
「……ああ、こういうの、嫌いじゃないよ。」
呟くと同時に、タイリクオオカミも他のフレンズたちの後を追った。
「皆さん、どうか無理はしないでくださいねー!」
かばんも行きたいところではあったが、生憎のところラッキービーストに止められた。
「うみゃみゃみゃ……みゃー!」
いつも通り張り切りながら、セルリアンへと拳を下ろすサーバル。
「なんでござるか……うわぁっ!」
サーバルの声に気をとられ、そこにいたフレンズは足元への注意が疎かになり、よろめく。
「大丈夫なのですか!?」
倒れたフレンズを見かねて、一匹のセルリアンが近付く。
「くっ……、ここまででござるか……?」
万事休すか……。
そう思ったフレンズは俯き、目を瞑りセルリアンからの捕食を覚悟する。
……刹那、横からタイリクオオカミが飛び出し、目の前のセルリアンに向け勢いよく拳を振り下ろした。
「た、助かったでござるか……?」
度重なる突然の出来事におどおどとした様子を見せながら、そのフレンズは前に立つタイリクオオカミへと視線を向けた。
「危なかった。大丈夫かい?」
タイリクオオカミは言いながら髪の毛をかき分けると、そのフレンズに向け手を差し伸ばした。
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の の の の の の の の の
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「キミのお陰で助かったよ~!」
サーバルがホッ、とした表情でバスの座席に座り込み、新たなフレンズのいる方向へと顔を向けながら、胸をなで降ろす。
「みなさん、お疲れ様でした。」
かばんは疲れた表情のサーバルを横目に、新たにバスに乗り込んだフレンズへと目を向けた。
「あなたは、なんのフレンズさんなんですか?」
かばんの言葉にフレンズは立ち上がると、胸を張り、軽く手を当てながら自己紹介を始めた。
「拙者の名は、ニホンイノシシでござる。最近、このあたりでセルリアンがウロチョロしていたもので、片付けに興じていたでござる。」
▼■■■■■▼ 鯨偶蹄目 イノシシ科 イノシシ属
■ ■ ■
■ ■ ■ ニホンイノシシ
■ ■ ■
■■ ■ Japanese Wild Boar
「なるほど、今のセルリアン達だけ、というわけではないんですね。」
かばんはニホンイノシシの言葉に、「もしかしたら他にもいるのかもしれない」と推測する。
「拙者も下流の方から登ってきて、セルリアンを倒していたでござるが、このあたりになってきて少しセルリアンが強くなってきたでござる。」
「もしかしたらこのへんに、セルリアン達の拠点があるのかもしれないのです。」
「可能性は高いのです。」
アフリカオオコノハズクが横から顔を出し、ワシミミズクがそれに頷く。
二人の言葉を聞いてかばんは「うーん」とあごに拳を軽く当てて考えた後、口を開く。
「少しだけ、滝の方までバスを動かしてみましょうか。」
「リョウカイダヨ。」
ラッキービーストは答えたあと、バスを運転し始めた。
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みえけんそうごうはくぶつかん たきざわおにいさん
「ニホンイノシシは、ンま基本的には雑食で、雪が苦手なンすよ。雪の降ってない地域とかは特に、意外に身近なところに住んでいて、主に夜間活動する動物なンで、ンま滅多に出会うことはないンすけど、結構いっぱいいるンすよね。」
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そして暫く経った後、ラッキービーストはゆっくりとバスを停止した。
「ココガ「タキ」ダヨ。モトハカンコウメイショトシテモ、ニンキダッタエリアノヒトツダネ。」
ラッキービーストは観光ガイドさながら滝についての解説をすると、フレンズたちのいる方へと体を向けて言った。
「ドウヤラ、ココニセルリアンタチノキョテンガアルヨウダネ。」
かばんはラッキービーストの言葉を聞くと、ゆっくりと窓の外を見渡した。
見渡せば荘厳な絶景……然しその横では、一つ目のセルリアン達がキョロキョロと辺りを見回す様子が伺える。
「思った通り、近くにセルリアンたちの拠点があったのです。」
「我々の言った通りなのです」
アフリカオオコノハズク・ワシミミズクが口を揃えて状況を見ると、周りにいたフレンズたちもそれぞれ声を上げた。
「なんだか、何かを狙っているみたいに見えるのだ」
アライグマが少し身を乗り出し、滝の近くをうろつくセルリアンたちをじっと見つめながら言った。
「確かに……。あの動き、なんか普通じゃないよねぇ〜」
フェネックがゆったりとした口調で呟きながら、耳をピクピクと動かして周囲の音を拾う。
かばんはバスの窓から外を観察し、眉をひそめた。滝の周辺には、岩や木々の間にいくつものセルリアンが点在している。
だが、ただ徘徊しているだけではなく、何か特定の方向を気にしているように見えた。
「とりあえず、あのセルリアン達を倒さないと、『たき』は通れなさそうだな。」
タイリクオオカミが言うと、ニホンイノシシは険しい表情でバスを飛び出した。
「ニホンイノシシさん!?」
かばんの驚いた反応を尻目に、ニホンイノシシは己の武器を構え、セルリアンに向けて言い放つ。
「拙者、勇猛果敢なるモノノフ、ニホンイノシシでござる!いかなる時も後ろを振り返ることなく突き進む!前進あるのみでござるー!」
「待ってください、ニホンイノシシさん!一人で突っ込むなんて無茶ですよー!」
かばんは叫ぶも、声は滝の轟音にかき消され、ニホンイノシシは己の武器を手にセルリアンの群れへ向かって猛突進を始めた。
そんな彼女を見るやいなや、アフリカオオコノハズクとワシミミズクは彼女の背を追いかけるように張り切って飛び立った。
「我々も動くのですよ!」
二人を皮切りに、他のフレンズたち四人もバスを飛び出した。
そんなフレンズたちの声に気が付いたのか、セルリアンたちは彼女らの方向へ体を向けた。
――刹那、ニホンイノシシが先頭のセルリアンのコアに槍を突き刺し、セルリアンは粉々に砕け散った。
「前進せよ!前進でござるー!」
ニホンイノシシの攻撃を皮切りに、サーバルたちが横から這い出るセルリアン達を一体ずつ片付けていく。
「うみゃみゃ、なんだかこのセルリアン達、少し強いよ!」
「まるで前の大きいセルリアンの時みたいなのだ?」
サーバルがセルリアン達を片付ける最中、アライグマとともにそんな言葉をこぼす。
「ラッキーさん、大丈夫なんでしょうか?」
かばんは思わず、ラッキービーストにそんな問いかけをした。
「チカクニ、ビジャクナサンドスター・ローノソンザイヲカクニン。モシカシタラコノシュウヘンニ、サンドスター・ローモトニナルモノガアルノカモネ」
淡々と、ラッキービーストが答え、かばんは聞き覚えのある単語に疑問を抱き、問いかける。
「サンドスター・ロー?……それって、前に大きいセルリアンと戦ったときに、かざんから出ていたものですよね?」
かばんの問いにラッキービーストは自らの耳をピョコピョコと揺らしながら、緑のデバイスを光らせ話し始める。
「ソウダヨ。サンドスター・ローはサンドスターノアシュデ、マダヨクワカッテイナイコトモオオインダ。デモ、イチブノコウカトシテ、セルリアンヲキョウカスルコトガ、コレマデノケンキュウデワカッテイルヨ。」
「そうか……だからあの時の大きいセルリアンも……。」
ラッキービーストの言葉に、「そうだったのか」とかばんは頷きサーバル達のいる方角へ向き直りながら、続ける。
「今回は大丈夫そうですよね……?」
前回のこともあり、今回のセルリアン戦に関しても少しだけ不安が残る。
「コンカイハ、ケンシュツサレタサンドスター・ローノノウドガビリョウダカラ、ソンナニモンダイハナイトオモウヨ。」
「よかった……。」
安堵するかばんを尻目に、ラッキービーストは続けて言う。
「マア、スコシハキヲツケタホウガイイトオモウケドネ。」
「まぁね……。」とかばんは少し眉をひそめつつ、ラッキービーストに同調する。
そんな会話が続けられる一方、サーバルたちは滝周辺に広がるセルリアンへの対処に、手を焼いていた。
「こいつら、少しすばしっこくないのです!?」
拳を振り下ろすも、セルリアンには当たらず。
アフリカオオコノハズクは今回の小型セルリアンのすばしっこさに、異変を感じていた。
「しかも、やけにいつものセルリアンとは違って硬いのですよ、はかせ。」
アフリカオオコノハズクと肩を並べ、もう一方のセルリアンを小突きながら、ワシミミズクはアフリカオオコノハズクの言葉に応える。
「もしかしたらセルリアンたちが何か集まっているように見えたのは、原因があるのかもしれないな。」
タイリクオオカミも同様にセルリアン達の相手をしながら、ふとそんなことを呟く。
「そういうことなら、とりあえずセルリアンたちの相手が終わったら、原因をみんなで探すのだ!」
「よーし、みんなで力を合わせてこのセルリアンたちをやっつけるよー!」
サーバルが元気いっぱいに叫びながら、鋭い爪を振り上げて目の前のセルリアンを弾き飛ばした。
「うみゃみゃ! やっぱりちょっと硬いけど、こうやってガツンとやれば大丈夫だよ~!」
「サーバル、油断し過ぎは禁物なのですよ。」
アフリカオオコノハズクが冷静な声で注意しながら、素早い動きで別のセルリアンに飛びかかり、そのコアを正確に叩き潰す。
「もー!分かってるよ!」
サーバルは思わぬ注意に少し顔をしかめながら答える。
「拙者も負けてはおられぬでござるな!」
ニホンイノシシは槍を握り直し、突進の勢いを活かして複数のセルリアンを一気に薙ぎ払う。彼女の攻撃は直線的だが、その勢いは周囲のセルリアンを一瞬怯ませるほどだった。
「みなさん、すごいですね……!」
かばんはバスの中からサーバル達を遠目で観察しながら、そんな声を上げた。
「キョウシュウエリアノレイノイッケンイコウ、サーバルタチハ『ドウタタカウカ』ヲシンケンニカンガエルヨウニナッタカラネ。カバンヲマモルタメニト、ヒッシニナッテイタヨ。」
「みんな……。」
かばんは戦うサーバルたちの姿を見つめながら、聞こえないように呟いた。
「モットモ、サーバルタチガジブンジシンモマモレルヨウニナルタメニ、ヒツヨウナコトデハアルンダケドネ。」
そんな会話が続く最中、サーバルたちとセルリアン達の戦いは、いよいよ大詰めを迎えていた。
「だいぶセルリアンの動きが落ち着いてきたようですね〜。」
残り少なくなったセルリアンを見て、ツバメはふとそんな言葉を呟く。
「うみゃ、みゃー!こっちは終わったよ!」
腕を勢いよく振り下ろし、セルリアンのコアを砕いた後、サーバルはアフリカオオコノハズクの方へ振り向いた。
「こっちももう少しなのだ!」
アライグマが嬉々として答える一方、その背後からは一匹のセルリアンが忍び寄っていた。
「危ないよ〜、アライさーん」
そんなのんびりとした口調とは裏腹に、フェネックはアライグマの背後に忍び寄るセルリアンのコアを恐ろしく機敏かつ正確に叩き割る。
「うわっ、危なかったのだ! フェネック、ほんとに助かったのだ!」
アライグマは目を丸くしながら、フェネックにぴょんと飛びついて感謝の意を伝える。
「ふふ、いいってことよ~。アライさんがいつも突っ走るから、こうなるんだよね~」
フェネックは変わらずのんびりした口調で笑いながら、アライグマの頭を軽くポンポンと叩いた。
「これで最後のようだな。」
タイリクオオカミは拳を振り下ろした後、右腕でかいた汗を多少拭き取って安堵の声を上げる。
「やっと終わったのだ〜!」
ホッとした表情を浮かべながら、アライグマは疲れ果てた様子でそんな声を上げた。
「みんなお疲れ様だ。しかし……今回のセルリアン、なんだか様子がおかしく無かったか?」
タイリクオオカミはポンポンと手をはたくと、顎にそっと拳を当てながら、そんな疑問を唱える。
「確かに、もしかしたらこのあたりに原因があるのかもしれないのです。」
タイリクオオカミの言葉に、アフリカオオコノハズクはそんな考察を浮かべる。
「そういえば、さっき戦ってた時にへんな石を見つけたのだ。」
アライグマは言うと、己の懐から一つの「石」を取り出した。
「その石の形、なんだかボスのやつと似てるね〜」
フェネックはアライグマの取り出した石をみるなり、ラッキービーストの胸にかけられたデバイスの形を重ね合わせて呟いた。
「なんなのか分からないけど、ボスに見てもらおうよ!」
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の の の の の の の の の
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の の の の の の の の
の の の の の の の の の
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「片付けといい、今回のセルリアンといい、さすがの私も疲れたよ〜」
サーバルが気だるげな表情で、バスの座席へと項垂れる。
「ほんとにお疲れ様だよ、サーバルちゃん。それにみんなも。」
かばんの言葉にフレンズたちは少し口角をあげながら口々に言葉を上げ始める。
「特に何事もなくて良かったよ〜」
フェネックがいつも通りの様子で。
「かばんさんが無事で一安心なのだ!」
とアライグマはかばんを見ながら。
「キョウシュウエリアの長として、我々もかなり尽力したのです。」
とアフリカオオコノハズクは得意げに。
「あっそうだ、ボス!」
サーバルはそんな言葉でラッキービーストに呼びかけると、己の懐から先ほどの石を取り出し、ラッキービーストに手渡す。
「これ、さっきの戦闘中にアライさんが見つけたんだけど、何かわかる?すっごくボスの胸のやつに似てるよね?」
疑問を抱くサーバルに、ラッキービーストは声を上げる。
「イシカラ、ビリョウナサンドスター・ローヲケンシュツ。」
「ええ、これが?」
突然の情報に、かばんは思わず声を上げた。
「ナンデボクトミタメガニテイルノカハワカラナイケド、コレガビリョウナサンドスター・ローノハッセイゲンデアルコトハマチガイナイネ。」
「持ってて大丈夫なんですか!?」
ラッキービーストの淡々とした説明に、かばんは頓狂な声を上げる。
「モチロン、コノママモッテイルトキケンダカラ、ハカイスルコトヲオススメスルヨ。」
「思うところはありますけど、仕方ないですね……。」
かばんは言うと、石をサーバルの元へ手渡す。
「よければ、拙者がその石を破壊しとくでござるよ。」
横からニホンイノシシが飛び出し、サーバルに声掛ける。
「それじゃ、お願い。」
サーバルがそう言って石をニホンイノシシに託すと、かばんが前に出てツバメとニホンイノシシに向け頭を下げた。
「偶然だけど、ここまで手伝ってくれてありがとう、ツバメさん、ニホンイノシシさん!」
かばんが頭を下げると、ツバメは優雅に翼を広げて微笑んだ。
「ふふ、旅の縁ですわ。またどこかで風を共に感じましょう。」
「うん! また会おうね~!」
サーバルが手を振ると、ツバメは軽やかに木々の間へ飛び去った。
「ツバメさん、ほんとキレイだったのだ~!」
アライグマが言うと、フェネックがのんびり笑う。
「だよね~、なんか見ててホッとするよね。」
一方、ニホンイノシシは石を手に、胸を張った。
「この石、拙者が下流で粉々に砕いてくるでござる! 心配無用!」
「気をつけてね、ニホンイノシシさん!」
かばんの言葉に、彼女はもう一方の手で槍を掲げて答えた。
「はは! かばん殿、また会おうでござる!」
ニホンイノシシは勇ましく滝の下流へ歩き出す。
「うみゃ! ニホンイノシシさん、かっこいいね~!」
サーバルが興奮すると、タイリクオオカミがクールに笑う。
「ああ、嫌いじゃないね。」
かばんは二人の背を見送り、呟いた。
「無事に石を壊して、落ち着いてくれるといいな…。」
「アラタメテ、ミンナオツカレサマダヨ。」
二人のフレンズがバスを去った後、再びラッキービーストがそんな言葉を呟く。
「コレデコノエリアノガイドモ、ヨウヤクマトモニデキソウダネ。……ミンナ、マドノソトヲミテミテ。」
ラッキービーストに言われ、一行は再び外の景色へと目を向けた。
「わあー!」
先ほどまでセルリアンたちと対峙していた場所が、彼らがいなくなったことにより、より荘厳に思える光景として目に映る。
「少しだけ、スケッチしてもいいかな。」
手を挙げ、タイリクオオカミが声を出す。
フレンズたちがそんなタイリクオオカミの言葉に頷くと、タイリクオオカミは徐ろに原稿用紙を取り出し、その情景を描き写し始めた。
タイリクオオカミがスケッチを進める間、かばん、サーバルはバスから身を乗り出してつぶやく。
「おっきーねー!」
「今まで見た滝とは大違いだねー!」
轟々と、辺りに威厳のある滝の音が鳴り響き、その音の心地よさに、かばんは少し眠気を覚える。
次はどんな場所を旅しようか、そんな思い浮かばせながら、かばん達はまた空を見上げた。
【エンディング】
――――――――――――――――
の の
の の
の の タイリク予告 の の
の の
の の
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どうも。タイリクオオカミだ。
投稿遅れてすまない。
ま、小話に纏めるがな。
それでは、今日も予習に入るとしよう。
今回は「どうくつ」を予習する。
“洞窟”……それは、地面の下ににぽっかりといた穴で、またの名を“洞穴”ともいう。
ヒトやフレンズが通れるようなものや通れないようなものという条件はあるがな。
洞窟の中には空気があって、人や動物たちが呼吸したりできる。
クマなんかは、洞窟の中ですみかを作ったりもしてるな。
それは次回のお楽しみ。
次回、「どうくつ」。
やっと投稿できた〜
更新おつかれさまですのだ
すさまじい大ボリュームですのだ
いのししが石を即破壊せずにどっかにもっていったのが
すごくいやな予感がしますのだ
旬フレンズのツバメが出てきたのおどろきですのだ