シャチのカムイ、レプンカムイことワカョカリ君です。
名前 ワカョカリ
和名
種類 カムイ(シャチ)
概要
レプンカムイは海の守護神や水辺の守護神、豊漁の神とされています。別名はアトゥイコロカムイ(海を支配する神)と
トーコロカムイ(塘路湖の神)です。伝承地は北海道各地の海辺、水辺とされており、アイヌの海において最高位の存在です。「海の王者」というとクジラも候補に上がりますが、何故アイヌ文化においてはシャチが優位とされるのでしょうか?
シャチはご存知の通り獰猛で、様々な魚を容易く捕まえてしまいます。時にはクジラをも獲物とし、人間の住む浜辺へ座礁させることもありました。量も栄養も豊富なクジラ肉は、人間にとってご馳走。そんな海の幸をもたらしてくれるシャチに人々は感謝し、憧れの念を持って称えました。
また、レプンカムイは恋多き神様とされていて、美しい男神と考えられることが多く、各地でレプンカムイの神話が伝わっています。特に有名なのが、日高地方に伝わる人間との結婚譚でしょう。
ある母親が娘をあやしながら「私の娘はどの神様に嫁がせるのが良いだろう」と考えていました。
熊神(アュリェタ君)は大食いすぎる、オオカミ神は足が速すぎる、龍神は音が大きいし、アイヌラックル(半神半人の英雄)は火を使うから熱いだろうし……
「そうだわ、シャチ神様が一番良いでしょう」
母親がそう言うと娘は母の手から滑り落ち、シャチ神にさらわれてしまいました。
嘆き悲しむ母の夢に大人になった娘とシャチ神が現れ、
「私はシャチ神様の妻になったのだから、安心してください。毎年あなたの元へクジラを届けます」
と言いました。
こうして襟裳岬では毎年、クジラが上がるようになったのです。
この他にもレプンカムイ(シャチ神)の妻となる話はいくつかありますが、これはレプンカムイに仕える巫女のような存在か、あるいは豊漁のための贄を表しているとも考えられそうです。
ここでのキャラでは、優しいと思いきや短気で、すぐに怒ってしまします。
「僕はレプンカムイ。キムンカムイのアュリェタ君とは友達なんだ。海のカムイの中では最強なんだ。イルカのフレンズたちには信頼されてるんですが、ペンギンのフレンズからは嫌われたりするんだよね。」
参考文献 日本の神様辞典 やおよろず
ペンギンのフレンズから嫌われている…
ペンギン食べちゃうんですかね
ワカョカリ君「それがもともとの自然の摂理ってもんだ。」