8620型蒸気機関車58654号機
生まれは大正11年、生まれ変わったのは平成21年。
この車両、一度車両の台枠の歪みで一時は走れなくなるものの、一から部品を取り替え見事復活。こんな経歴を持っているので「テセウスの船」とも呼ばれる。
8620型蒸気機関車。でも、なんでこんなにでかい数字である58654という付番が付けられたんだろう。
こんなに作られてるはずないし、好き勝手にその番号にしたわけでもないしあとにその番号にしたわけでもないし....
でも実は理由がある。それは、8699号機が作られた後。通例であれば、この先8700と続いていくが、この当時8700型蒸気機関車がいたせいで被っちゃうということが発生。
どうしたらいいのか?
なんてことはない。「頭に1をつけてまた8620から始めればいいじゃない。」
つまり、「8699」となった後の車番は「18620」とつければいいのだ。
そう、この番号の付け方、「80進法」なのである。
実は同じ事例が「9600型蒸気機関車」でも起こっていた。
昔の人が遺した機関士用の手袋と懐中時計。
古さを感じられる、逸品である。
とくせい
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