漆黒の稲妻・ブラックサーバル参上!
バトル1
菜々と隊長のカウンセリングにより
セルリアンに対する怒りを制御するための
自主鍛練を開始したブラックサーバル。
それを見たミーアキャットは、彼女の
対セルリアン戦への参加を改めて許可する姿勢を見せた。
そんな折、ジャパリパーク警備隊のオオタカと
ジャパリ団の3人が拠点に駆け込んでくる。
彼女らによると、セルリアンの大群があるポイントに集結しており
アフリカオオコノハズクとワシミミズクは
何かの前触れでは?と勘ぐっているらしい。
この情報を知った一同は、セルリアンが行動を起こす前に
先手を打つべく、現地に赴いて緊急の作戦会議を開く事に。
バトル2
隊長とドール、そして博士と助手が
共同で立案した作戦の内容はこうだ。
まず、チームジャスティスとチームダブルスフィアが
セルリアンを挑発し、それに釣られた個体のみを
指定ポイントに陽動。
そのポイントにはドール達3人とジャパリ団、リカオンが待機し
挑発組に陽動されたセルリアンを撃破。
撃破組による殲滅を確認の後、再度挑発組による陽動を実行。
これを繰り返し、大群の数がある程度まで
減ったら、監視も兼ねて待機していたチームサイキョー、
チーム姫騎士、チームガオガオコンコン、
博士と助手が総攻撃を仕掛ける。
これが現状で最良となる作戦であった。
なお、ブラックジャガーとブラックサーバルは
総攻撃組に編入されることになる。
バトル3
日本標準時、午後13時ちょうど。
セルリアン陽動大掃除作戦が開始された。
各組の情報伝達はラッキービーストを介して
行われる事になり、各々の状況把握が円滑に行われる事になった。
そして、挑発組に誘導されるセルリアンを見て
ブラックサーバルは敵愾心を胸中に募らせるも
自主鍛練によってその怒りをある程度抑えられるようになっていた。
バトル1
日本標準時、午後17時30分。
挑発による陽動、陽動されたセルリアンの撃破。
それらが滞りなく順調に進み、作戦開始から4時間半で
セルリアンの大群の数を55%まで減らす事に成功する。
だが、ここまでセルリアンへの怒りを抑え
相手をやっつけたい気持ちに抗ってきた
ブラックサーバルのフラストレーションが
許容限界を迎えつつあった・・・。
バトル2
セルリアンをやっつけたいという苛立ちを募らせるブラックサーバル。
しかしギンギツネによれば、大群の数が
最低でも50%を下回っていないと総攻撃を仕掛けるのは危険であり
もう暫くは我慢せねばならない。
そんな中、ブラックジャガーはブラックサーバルを諭すため
自らの思いの丈を打ち明けた。
「オレは、お前と出会ってからずっと・・・
お前がセルリアンに対して抱いてる敵愾心、怒りを
とても危うく感じていた。」
「怒りで回りが見えなくなり、仲間やお前自身を
傷つけてしまうんじゃないかと、心配で堪らなかった。」
「だから、お前が怒りを制御するための自主鍛練を
始めたと知って・・・確信したんだ。
お前を探検隊に体験入隊させたのは
間違いじゃなかったと。」
「頼む、もう少しだけ耐えてくれ。後少しで総攻撃を実行できるんだ。
セルリアンの陽動を担当しているハクトウワシ達を、
それを撃破しているドール達を、信じてやってくれ。」
ブラックジャガーの思いの丈を聞いたブラックサーバルは
爆発しそうになった怒りを、今一度押さえ込む事にした。
全ては作戦を完全に成功させるために。
バトル3
日本標準時、午後18時50分。
セルリアンの大群の数がついに50%を下回って41%となり
総攻撃を安全に実行できる状態となった。
「よしっ、皆行くよぉ!」
ヒグマの号令と共に一斉に飛び出す一同。
その中で先陣を切ったのはブラックサーバルだった。
「セルリアンは、私がやっつける!!」
鬼気迫るほどの気迫で、眼前に迫る
セルリアンを次々と撃破していくブラックサーバル。
総攻撃開始の連絡を受けて、支援のために
合流したドールやハクトウワシ達は
ただただ、唖然とするしかなった。
この光景を目撃したブラックバックは
「ブラックサーバルの戦い方、まさに轟く稲妻の如しだ・・・」
と、語っている。
そして・・・
日本標準時、午後20時ちょうど。
セルリアン陽動大掃除作戦は、無事に成功した。
次回で最終話となります。