本文4
大佐「こんな危険な生物を、ろくな軍事力も持たない日本に任せておくのは危険だ」
カレント「それで?軍隊でも送り込むのか?」
大佐「いや、軍事支援は却下された」
カレント「なぜだ?」
大佐は苦々しくタバコの煙を吐き出した
大佐「『アミューズメント施設に軍を駐屯させる訳には..』との事だ。なんでも自国で『JPP』という部隊を組織しているらしい」
カレント「大国の軍事支援を却下。フッ、なるほど、よそものは受け入れないと言う訳か」
大佐「やはり引っ掛かるよな、カレント。妙に嘘臭い。他国に介入される事を極端に嫌っている」
カレント「他国に介入されると何かまずいことでもあるのか?」
大佐「あぁ...あのパークなにか裏がある。世間に公表出来ないような『何か』を隠している..」
大佐「しかしだ、米軍から『JPP』に一人アドバイザーを送ることがなんとか決定した」
カレント「あんたの交渉術の賜物って訳か?」
大佐が自慢げに答える
大佐「当然だ。だが、アドバイザーとは言ってもそれは"表向き"の話だ」
カレント「....なるほど、俺がよばれた理由が分かった」
カレントが苦々しくそう呟いた
大佐「さて、カレント、任務は二つだ。現地で『JPP』の指揮、訓練を行うこと」
カレント「・・・・・・」
大佐「ジャパリパークの機密情報を盗み出してくることだ。」
カレント「...俺を選んだ理由は『警戒されにくい』からだろ?」
大佐「そうだ。カレント、お前は日本人の血が流れていたな。他のやつらよりお前の方が現地に馴染みやすいはずだ」
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