本日は2003年に国際ヒトゲノムプロジェクトによって、
ヒトゲノム解読の全作業が完了した日であります。
・ヒトゲノムはヒトのゲノム(遺伝情報)の1セットであり、
核ゲノムとミトコンドリアゲノムによって構成されております。
ヒトの核ゲノムは約31億塩基対あり、細胞核内で24種の
線状DNAに分かれて染色体を形成しております。
(塩基対とは、デオキシリボ核酸の2本のポリヌクレオチド分子が、
アデニン(A)とチミン(T)(もしくはウラシル(U))、
グアニン(G)とシトシン(C)という決まった組を作り、
水素結合によって繋がったものの名称)
染色体は22種類の常染色体とXとYの2種類の性染色体に分類されます。
核を持たない赤血球をのぞく体細胞は2倍体であり、
同じ種類の常染色体を2本ずつ、性染色体を2本
(女性はXとX、男性はXとY)の合計46本の染色体を持っております。
生殖細胞は1倍体であり、常染色体を1本ずつ、性染色体を1本の
合計23本の染色体を持っております。なお、細胞核中のゲノムは
(フラクタル構造の一種である)ヒルベルト曲線と類似した、
コンパクト形に折り畳まれている事が近年になって判明しております。
ミトコンドリアゲノムは16569塩基対の環状DNAで、
ミトコンドリアの中に多数存在しており、
体細胞も生殖細胞も約8000個ずつ持っております。
・ヒトゲノムプロジェクトは、ヒトのゲノムの全塩基配列を解析するために
組織されたプロジェクトで、1953年のDNAの二重らせん構造の発見から
50周年となる配列コンソーシアムによって組織され、
これまでにワーキング・ドラフトを発表し、
その改良版の発表が継続して行われております。
このプロジェクトは1990年にアメリカのエネルギー省と厚生省によって
30億ドルの予算が組まれて発足し、15年間での完了が計画されておりました。
発足後、プロジェクトは国際的な協力の拡大と、ゲノム科学の進歩
(特に配列解析技術)、およびコンピュータ関連技術の大幅な進歩によって、
2000年にはドラフトとも呼ばれるゲノムの下書き版が完成しております。
これは当初の予定より2年早い完成でありました。
2000年6月26日、アメリカのビル・クリントン大統領と
イギリスのトニー・ブレア首相によって完成のアナウンスがなされました。
その後、完全・高品質なゲノムの完成に向けて作業が継続されて、
2003年4月14日には完成版が公開されました。そこにはヒトの全遺伝子の
99%の配列が99.99%の正確さで含まれるとされております。
上記のようにヒトゲノムはほぼ完全に解読されている点を考えると、
フレンズのゲノムがどのようなものであるか、
という点はやはり気になるところでありましょうか。
元の動物の特徴をある程度残していながら、外見がヒトに近いだけでなく
言語やコミュニケーションの能力も持ち合わせている存在は
生物として極めて稀であり、もちろん研究対象となっているはずであります。
ジャパリパーク内の研究施設では作業が日夜進められているものと思われます。
生物の様々な情報が明らかとなり、医療などの現場で活用されている事実は、
日進月歩の科学技術の賜物であると実感せざるを得ません。
ゲノムの解析が、より良い未来に繋がる事を願っております。
本日もお祈りいたします、みんみー。
つい先日、完全解読がなされたそうですね
果たしてこれが福音となるのか、それともパンドラの箱となるのか?
神のみぞ知る・・・なんてことはなくて、結局ヒトの使い方次第なんですよね