本日は1995年にヘール・ボップ彗星が発見された日であります。
・ヘール・ボップ彗星は過去に観測された彗星の中でも最大級の彗星で、
彗星として数多くの記録を持っている事でも知られております。
1995年7月23日、アメリカの天文学者のアラン・ヘール氏と
同じくアメリカの天文学者のトーマス・ボップ氏によって発見されました。
ヘール氏はニューメキシコ州のご自身の私道での観測において、
ボップ氏はアリゾナ州のスタンフィールドでの観測において
それぞれ偶然発見され、天文電報中央局に連絡をされたのでした。
未知の彗星である事が確認されたのは翌朝の事でありました。
発見当初の軌道の位置は太陽から7.3au(au=天文単位)の場所であり、
その距離からコマ(彗星核の周囲を取り巻く星雲状のガスやダスト)を
確認できるほど非常に明るいものでありました。(1au=149597870700m)
また、1993年のアングロ・オーストラリアン望遠鏡においても、
当時は注目こそされないままでありましたが画像が残されており、
これは太陽から13.1auという途方もない距離での発見でありました。
ヘール・ボップ彗星は1996年5月には肉眼でも見られるようになり、
地球に最も近づいたのは1997年3月22日で、距離は1.315auでありました。
同年4月1日に近日点を通過するとピーク時には-1等級程度となり、
シリウス以外の全ての恒星よりも明るくなっただけでなく、
空が完全に暗くなるより前でもよく見えるようになり、
北半球では一晩中観測できるほどでありました。
近日点通過後に彗星は南半球の方へ移動し、南半球からの観測は
北半球からの観測より感銘を与えるようなものではなかったものの、
1997年下半期には徐々に消えていく様子が観測されました。
肉眼で最後に観測されたのは1997年12月の事で、
肉眼での観測を569日間行う事ができたという大きな記録となっております。
肉眼では見えなくなった後も天文学者の方々によって追跡が行われ、
2007年10月には太陽から25.7auの地点でも一酸化炭素による活動が
行われていた事が明らかになっており、2010年にハーシェル宇宙天文台により
撮影された画像からはヘール・ボップ彗星が霜に覆われたような
層から成っている事が示唆されております。
2010年12月には太陽から30.7au離れている地点でも再び検出され、
2012年8月7日には太陽から33.2auの地点でも検出されました。
天文学者の方々は2020年頃になると見かけの等級が30ぐらいとなり、
その頃まで観測が可能であろうと予測されております。
旧アプリ版においてサンドスターは宇宙から飛来してきたものとされております。
それが隕石等の飛来物なのか、彗星が地球のすぐ近くを通過した際の影響なのか、
それともいわゆる星間物質の類いなのかは全くの謎となっております。
宇宙での出来事は途方もなくスケールが大きく、
それが人々を惹き付けてやまない要素ともなっております。
今夜も空を見上げてみれば、何かが発見できるかもしれませんね☆
本日もお祈りいたします、みんみー。