本日はモモイロペリカン「カッタくん」の命日であります。
・「カッタくん」(または「カッタ君」)は、山口県の宇部市にある
ときわ公園で放し飼いにされていたオスのモモイロペリカンであります。
1985年7月8日、日本初の人工孵化によって誕生したペリカンで、
名前は彼の両親の故郷であるインドのカルカッタに因んで名付けられました。
幼い頃から人間の手によって育てられた事もあって人間を怖がらない性格で、
生後しばらくして公園周辺の海岸/団地/学校等に頻繁に飛来するようになり、
特に公園近くの私立明光幼稚園には定期的に訪れ、園児達の歌に合わせて
身体を動かすなど子供たちと戯れる様子がテレビニュースなどで
報道されたこともあって全国的に有名な存在となりました。
1989年には明るい話題を提供したとの事で、
日本動物愛護協会より表彰を受けております。
1995年7月15日には「カッタくん」をモデルとしたアニメ映画
「カッタ君物語」が制作され、全国で上映されました。
1997年7月22日、「カッタくん」を含むペリカン7羽が花火に驚き
行方不明となりましたが、その後に無事に保護されております。
2008年7月16日午後、公園を訪れた人が公園内のペリカン島にて
「カッタくん」が亡くなっているのが発見されました。
発見される前日までは元気な姿が目撃されていた事から、
亡くなったのは16日午後と見られております。23年の生涯でありました。
この時点で1羽の息子/6羽の娘/2羽の孫がおります。
長らく親しまれてきた事から現在でも「カッタくん」は
宇部市の実質的なマスコットキャラクター的存在となっており、
宇部市営バスの観光バスの車体など各所でイラストを見る事ができます。
けものフレンズにはモモイロペリカンのフレンズがいらっしゃいます。
2019年9月27日から10月6日まで品川プリンスホテル クラブeXにて上演された、
「舞台けものフレンズ「JAPARI STAGE!」~おおきなみみとちいさなきせき~」
にて、舞台が初出となる新しいキャストの一人として出演されております。
「カッタくん」のおかげもあってか、ペリカンは著名な鳥類の一つであります。
人間との距離が近く、親しみやすい事は喜ばしい事でありますが、
それ故に気を付けなければならない事、気を遣わなければならない事も
様々にあるはずです。人間には人間の、鳥には鳥の生き方があります。
互いの尊重があってこそ、より良い社会を築く事ができるのであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。