本日は1966年に富山県で日本初の「登山届出条例」が公布された日であります。
「登山条例」は日本の地方自治体による登山に関する条例であります。
山岳遭難の防止を目的として、山岳地域および山頂に入る登山者を対象に、
登山届の提出を義務化する事を柱とする条例で、
「登山届出条例」とも呼ばれております。
日本国内では第二次大戦以降、山岳の観光地化や登山者の増加に伴い、
踏破困難な登山ルートに経験や実力のない登山者による安易な挑戦が増え、
遭難事故が続発し社会問題となった事から富山県、群馬県等では登山条例を設け、
登山の安全に関わる季節やルートに対して規制を行うようになりました。
1963年、富山県が初めて登山条例を検討した際には、
「スポーツである登山を条例で制限できるのか」等の批判が起こりましたが、
県は登山関係者や有識者から意見聴取や検討会を重ねた上で、
ようやく1966年3月26日に富山県登山届出条例を施行させるに至りました。
条例施行後も批判は収まりませんでしたが、施行当年度に県の条例に基づく
勧告を無視して冬山登山を強行された末に遭難し、パーティーに犠牲者が出る事故
(厳冬期の剱尾根登にて3人)もあり、徐々に認知される存在となりました。
2015年には前年9月の御嶽山噴火の発生時に行方不明者の把握難航が発生した
過去の事例を教訓に、長野県が全国初の登山届提出義務化の条例が可決されました。
また長野県に続き、遭難に備えた迅速な救助活動を行う事を目的として
全国的に登山届の義務化を進める動きが広がっております。
ジャパリパークにおいて、サンドスターが噴出する山については、
登山届のようなものは特に見当たりませんでしたが、
もしフレンズの方々が山に登られようとする時には、
博士の許可が必要であるとされております。
これは主に火口にてサンドスター・ロウをフィルタリングする役割を担う四神が、
ジャパリパークにおける最重要なアイテムの一つに位置付けられており、
その事から「神聖な場所」とされているからでありましょう。
山は天候の急変など不測の事態に陥る可能性もあり、
それ故に登山は危険と隣り合わせと言っても過言ではありません。
登山者の所在や動向は出来る限り把握しておくためにも、
登山届はそのための手始めとして重要や役割を担っているのであります。
万全の準備と適切な手続きを経て、決して無理をせず、
出来る限り安全に配慮しつつ登山を楽しむのに越した事はないのであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。