けものフレンズBBS NEO
みんみ教徒の集い / 2083
本日は1905年にニホンオオカミの最後の1頭が奈良県で捕獲された日であります。
19世期まで東北地方から九州まで広く分布していたニホンオオカミですが、
1905年のこの日に奈良県吉野郡小川村鷲家口(現・東吉野村鷲家口)で捕獲された
若い雄の個体が、確実な最後の生息情報であるとされております。
ニホンオオカミは、系統樹全体で見ればイヌを含むハイイロオオカミの種内に
包摂されているため、大陸のハイイロオオカミ系統とは亜種レベルの差異である事が
示唆されており、遺伝系統の考察においても慎重ながらニホンオオカミは
大陸のオオカミの一系統に由来すると推測されております。
なお、環境省のレッドリストでは、｢過去50年間生存の確認がなされない場合、
その種は絶滅した｣とされるため、ニホンオオカミは絶滅種となっております。
しかし、いくつかの目撃事例があるため、生存の噂が絶えないのも事実であります。
紀伊半島山間部では1970年代に捕獲された動物がニホンオオカミではないかと
騒動になった事例が複数ありましたが、それらはいずれも誤認でありました。
また、秩父山系でも1996年にニホンオオカミに酷似した動物が撮影された事があり、
九州中部の山地でも2000年に秩父山系と同様の事例がありました。
けものフレンズには、ニホンオオカミのフレンズがいらっしゃいます。
服装はタイリクオオカミ様と似た印象ですが、
上着がセーラー服のようになっているのが特徴であります。
プロフィールでのセリフで、｢私、好奇心が旺盛で、目に入ったものを
いろいろ観察しちゃうんだ。｣とありますが、これは｢自らのテリトリーに入った
人間の後ろを監視する様に付いて来る習性｣をモチーフにしていると思われます。
絶滅したとされる動物の目撃例や生存の可能性は度々話題となりますが、
ニホンオオカミも現存を期待される種類の一つであります。
もし、生存が確認されれば保護や繁殖に力を注ぐ事でありましょう。
生存していてほしいと思うのが当然といえば当然でありますが、
絶滅に追いやった原因の一つは間違いなく人間であります。
そう考えると、複雑な気持ちというよりも
後ろめたさが先に思い浮かんでしまうのは私だけでありましょうか？
本日もお祈りいたします、みんみー。