本日は国際識字デーであります。
1965年のこの日、イランのテヘランで開かれた世界文相会議で、
イラン国王のモハンマド・レザー・パフラヴィー氏が
軍事費の一部を識字教育にまわす提唱をした事を記念して、
UNESCOによって制定された国際デーの一つであります。
その狙いは個人とコミュニティ、そして社会にとっての
識字の重要性を強調する事であり、世界中で式典が行われます。
資料によりますと、およそ7億7600万人の成人には最低限の識字スキルすらなく、
世界中で5人に1人は読み書きができず、そのうち3分の2は女性であるそうです。
7500万人の子供は学校に行っておらず、さらにより多くの子供は定期的に行かないか、
中退しているというのがおおよその現状であるそうです。
UNESCOのレポート"Global Monitoring Report on Education for All"(2008)
によりますと、識字率と貧困及び性差別との関係がはっきり表れているとの事で、
識字率が文化レベルの水準に直結している事を如実に表しております。
けものフレンズにおいて識字といえば、第七話のクイズの森が思い出されます。
かばん様がプレートに書かれた問題を読まれる様子に、みんみ様は困惑されました。
そこで初めて文字という存在を認識される場面が印象的であり、
この識字がかばん様の存在を知るための足掛かりとなりました。
文字は情報そのものであり、様々な情報を知った上で取捨選択を行い、
必要な知識を深める事により、文化的で充実した生活を送る事ができるのです。
生まれた地域や環境に差はあっても、教育はどなたにも行われる必要があります。
そして可能な限り多くの方々が充実した教育を受けられる事が、
やがては動物達にとっても生活のしやすい世界を作る事に繋がるはずなのであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。
日本の識字率は諸外国から抜きん出ていて、
寺子屋制度のおかげで、江戸時代で既に70%以上はあったそうですね。
(当時のイギリスで20〜25%)
日本のみんみ率は303%