その時だった、坂の下の方からザッ、ザッと足音が1人、いや2人
ナイヤガラは独り言をピタっと止めると足音のする方を向いた。
「YO!汚れたブロンドヘアー、ヘドロを被ったテディベア
惨敗?Oh,Don't mind!
お前は囮、籠の中の鳥、俺達の言うとおり
にするだけの役回り だぜYeah」
ピリピリとしたこの場にそぐわない陽気な韻律が響いた。
「うわぁ!負けてね?wwwwwなんかきたないしWWww」
次に聞こえてきたのはいろを貶す心無い声だった。
その声は先程の陽気な声より低い調子でどこか暗い印象を与えるような声だった。
「来たか……」
ナイヤガラは肩に力を込めると体全体をやって来た2人の刺客達の方へと向けた。
「YO!俺の名前はMC 松前、
「はじめましてーどうもWWwwやっぱいいや、どうせキミ死ぬんでわら」
「そうか、それはつまり俺を『殺す』ってことか」
「なら、俺に『殺される』覚悟もできてるんだろな」
気づけばナイヤガラの糸のように細かった目は別人のように見開いていた。
「は?www厨二病おつ」
「プッ、ナイヤガラ 頭がパー Yeah」
「…安心した、これで心置き無く力を使うことができる」
ナイヤガラのその言葉に刺客たちは余裕綽々とした笑みを浮かべながら身構える。
しかし、一触即発の彼らを息を殺して様子を伺う人物が1人、ボロボロになった民家の陰に身を潜めていることはこのときの彼らには知る由もなかった。
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凍結されています。
ナイヤガラ氏ブチャラティ説