私はその時初めてそいつらの姿をはっきりと確認した。
甲高い声の主と思われる男は
目は虚で、黒く楕円形に肥大化した鼻、そして円盤状の巨大な耳という酷く気味の悪い鼠と思わしきキャラクターのお面を身につけており
全身には黒い厚手のコートを纏っていた。
一方の男は金髪で肌が白く
全身が黄金色の衣装に包まれており所々にハート形の装飾が施されていた。
両者とも負けず劣らずの奇怪な服装であったが
どちらもこのスラム街には似つかわしくない服装だ。
その服装からは二人が
だがそんなことは今となってはどうでもいい
私は鼠男の方を見やりながら怒鳴るような大声で叫んだ。
「追い払ってっっ!」
すると私の怒声に応えるようにして
先程まで横たわっていた死体達がズルズルと蠢き始めた。
やがて死体達は産まれたての子鹿のようにぎこちなくゆっくりと立ち上がった。
「っわーーーーーーーーー!やべーーーー!!!wwwwwwwwwWwwwww🐭💦」
驚いた、私の術を目の当たりにして恐れおののくどころか
厄介だ、ならば…
「そいつを殺してっっ!早く!!!」
私は鼠男を指差しながら叫んだ
「ハハッ!お嬢ちゃんこわいよぉ。。。🐭💦」
死体達は一斉に鼠男の方を振り向いた。
そしてすぐさま腕をブランと勢いよく振り上げながら極端な前のめり状態で鼠男に襲い掛かった。
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凍結されています。