真昼の迫真ランド

【SS】Requiem:channel / 61

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ちゃむがめ 2021/07/04 (日) 15:34:52 修正

「そして、先程も述べた通りこれは実戦へと発展する危険性を孕む作戦である。君達が普段務める治安管理任務よりも命を落とす危険性は遥かに高い、その為この作戦は可能な限り自ら志願する者達のみで部隊を編成したい…これよりこの作戦に参加する意志のある者のみが部屋に残れ。無理強いはしない、恥じる事はない、誰でも自分の命は惜しい。」

米田がそう告げると幾人かの局員が後ろめたそうに背を向け、ゾロゾロと会議室を出ていく。
おれは迷ったが昇給と少しの命の危険を天秤に掛けた結果、会議室に残ることにした。

「ふむ…38名か…まぁ上々だ。よし、それでは君達を明日の7月3日7:00(ナナマルマル)の水際作戦の作戦部隊(メンバー)とする、異論は…ないな?」

視線の端で残った面々達を確認する…レミートヘタルリョックバイパーゼロ…そして…大水木…多くの見知った顔触れが並ぶ。

「さて、ここまでで本作戦の概要に関して何か質問のある者は挙手してくれ」

米田の問いに間髪入れず一人の局員が(さっ)と手を挙げる。

「…どうした?レミート」

「上官殿、内証(ないしょ)ごとはやめて頂きたい。今日話された作戦の内容と昨日我々に送られた通達に書かれていた""には些か相違点があるようだが?説明して頂きたい。」

何を言ってんだこの女は…??昨日送られた通達と今日の作戦の伝聞に大した違いなんて無かったはずだ…しかし会議室の中に残った面々の中の数人はレミートの指摘に腑に落ちた面持ちを見せている、俺と大水木とその他有象無象を除いては…

「それについては後で"君達"に内密に話そうか迷っていたところだったんだが…まぁ後々諸君らも分かるだろうことだ…今この場で"その話"をしよう…。」

レミートの指摘を切っ掛けにこの緊急治安管理会議は予想だにしなかった方向へと発展していく…。

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