札学心理学

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第9章 社会心理学

課題2
私の応援しているアイドルグループ(乃木坂46)を実例に、利用可能性ヒューリスティックとステレオタイプを取り上げる。
乃木坂46は1~5期生という加入した時期によって分けられている。その中の5期生の中の2名は、加入当初に不祥事を起こし、活動謹慎を受けたことがある。
それから、5期生のメンバーがブログや雑誌インタビューで語弊を生むような発言や失言をした際に、「また5期生かよ」「5期生まともな奴いねえな」といったコメントが、TwitterをはじめとしたSNSで散見される。
しかし、「まともな奴いねえ」なんてことはない。もちろん、語弊を生む発言であることに変わりはないが、5期生全メンバーがしたわけではないことに加え、1~4期生のブログなどでも頻繁ではないが見られる。
これは、利用可能性ヒューリスティックとステレオタイプの事例である。
利用可能性ヒューリスティックとは、目立つことや思い出しやすいことを、実際の数より多いと錯覚してしまうことであるが、この事例でいえば、不祥事が大きく取り上げられたことで、5期生の語弊を生む発言が、実際よりも頻繁に起こると錯覚し、「また5期生か」という思考を引き起こしている。
また、そのことによって5期生に対するステレオタイプが構築されている。ステレオタイプとは、特定のカテゴリーに関する知識や信念から構成される知識構造であり、この事例でいえば、語弊を生む発言をするたびにSNSで拡散されるため、毎回その情報が入ってくる。そのことによって「5期生にはそういった発言をする人がいる」という認知、またその知識の般化により、「5期生まともな奴いねえ」という思考を引き起こしている。
この5期生に対するSNSでの発言は、利用可能性ヒューリスティックとステレオタイプの事例といえる。

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  • 911

     課題2: 利用可能性ヒューリスティックによって「5期生」の概念が形成され、その概念からのトップダウン処理によってステレオタイプが生まれたということでしょうか。面白い複合のさせ方だと思います。
     ステレオタイプというのは社会集団でなくてもいいのですね。これは確認です。

    8点差し上げます。