kagemiya@なりきり 検索除外

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変態人妻はあまり知らないんだけどとにかくやべーやつらだというのは嫌になる程伝わった
なんでこんなアクの強い人妻をパロディしたんです?というツッコミも含めて楽しい泥だと思います

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ケローネー
ル・カルコル
便乗してパロ泥を自薦
何故私は二騎も変態人妻パロを...

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ありがとうございます

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シュナ子的に一番人を見る目に長けていたのはドローナ

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天魔聖杯戦争 弓主従 日常の一幕 2022/01/27 (木) 14:33:39

むにぃ。
背後から伸びた褐色の指が、俺の頬を痛くない程度に摘まんだ。
「……にゃにをしゅりゅんだ、あーひゃー」
「いやなに、マスターが辛気臭い顔をしていたからね?」
下手人を問い詰めようと振り向いた先には、艶やかな褐色肌の少女───アーチャーがにんまりとした笑みを浮かべていた。
「……」
「ああもう、わかった、わかったってば」
無言で抗議の視線を投げかけ続ければ、彼女は堪忍した様子で浮くのをやめ、先程までの喜色の表情から一転して凛とした顔つきで俺を見つめてきた。
「ボクはね、心配してるんだよ。人の幸福のために頑張るのは善いことだ。でも君のそれは度が行き過ぎてる。インドラに身を捧げた兎のように、自分を使い潰してまでも他人に尽くそうと言わんばかりの勢いだ」
「そんなことは、」
「あるよ。かの時代で最も……いや、二番目に人を見る目に長けたボクが言うんだから間違いない」
ずいっと顔を近づけて俺の瞳を覗き込む彼女。
それに対し、今の俺は何も言い返せず、ちょっとした気恥ずかしさから目を逸らすことしかできなかった。

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20XX/○○/○○ 鬼の噂
夜の「梅田」には鬼が出る、なんていう噂が、一時期あった。今も噂自体は流れてるんだけど、多分本当に鬼のサーヴァントがいて、それが毎晩お酒を飲むとかで練り歩いてるということなんだと私は思っていた。
もしもその鬼が危険な存在なら、カレンなり《夜警》なりが対処してるだろうし、もしかしたら梅田都市軍自体が対策に乗り出していたかもしれないけど、そういう話も聞かないし。だから、私自身もあまり気にしてはいなかった。
……今日、その鬼が誰なのかがようやく分かった。「壊し屋(クラッシャー)」。サーヴァントに殴りかかっては謝ったり止められたり、そんなことを繰り返しているという女性だ。
鬼という情報とあまり結び付かなかったのは、風貌の情報にあまり注目していなかったから。彼女の頭からは、事故に遭った時に突き刺さったという鉄片がそのまま残っていて、それが鬼の角のように見えるから、ということらしかった。
で、何故そのことがわかったのかというと……仕事帰りの夜の街で、丁度その場面を私が見ていたからだった。鬼気迫る様子で、巨大な武器を振り回している彼女の姿は、確かに鬼だと言われても仕方がない。
相手が何故かメイド服を着た体の大きな男性だったから、てっきり変質者をとっちめようとしているのかと思ったけど、実際のところは、彼がスキルなどの延長で炎などを使っていたのが何かスイッチになった……ということ、なのかな?
私自身はこっそり影から見ていただけで、詳しい話を見ていたわけではないけど、結局その後彼女は大人しく謝って、そのまま帰っていった。男性の方が、謝られた後に何やら感心していたのが、ちょっと気になるけど。
それにしても、鬼か。ちょっと怖かった。……お化けよりはマシだけど。

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こちらのクリシュナへのリンクを
https://seesaawiki.jp/kagemiya/d/%a5%af%a5%ea%a5%b7%a5%e5%a5%ca%28%b5%b3%29
に直してもらえるとありがたいです

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いってらっしゃいませええええとメイドで露骨なのに気付かなかった…
自発的なのと微妙に意に沿わない感じの差がちょっとくすっと来たので好き

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SCPネタいいよね!僕も大好きだ!
メカニトパロの伏犠も見てみたいけど難しそうだよね…

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折角なので便乗して
女媧
夏王朝が超古代文明と判明した時からコッソリと考えてた物

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ジャグラーとピエロ 2022/01/26 (水) 01:32:56

「風記箒はOLである。業績はまだない。なーんて……うちはうだつも上がらないOLですよーと」
などと呟きつつ、今日も興行の出来る場所を探し、裏路地を歩く。そんな折、ふと目に付いた存在がいた。あれは──ピエロ!?本物の。本物の、尊敬するピエロ。
遠いからか声も聞こえないか。そろりと、近付いて見れば。──ジャグリングは非常に鮮やか。楽しげにもしている。ああ、これは目指していた物そのもの、道化そのものだ。
──しかし、その感情は一瞬で無に変わる事になった。その人物が振り返った瞬間にあったのは、
「ァ……アナア、ミヘタ?」
──あったのは。……なんだ、これは。さけた、くち?それに全身が…わらえない。わらえない。これはわらっていいものではない。わらえるはずがない。いなくなるべきだ、わらわせなければ、『これ』はうちが■■■なければ──
「オーイ?……エヘト、コジンレンフウダケド、ミテク……ツモイ?」
……あれ。うちは何を考えてたんだっけ?緊張のせいかな、意識が飛んでたような。
こうして見ると、よく聞こえなかった声も優しさを感じる。意識が飛んでいたとして、興奮もきっと原因だろう、と即座に判断し。まずは落ち着いて、息を整える。
「色眼鏡って言うけど、色目……こう言うと上司みたいだな、うぇ」
ともあれ、自分の能力なのだから多少は覗いていいだろう。別に深くまで見通せるわけではないし。と自分に言い訳をし、深呼吸。
起動するのは、白い左目。……うん、まずこの目じゃ体は分からないけど…雑感としてその体も『うちと同じようなもの』、に見える。
さて、どのみち自分の目では心の方しか見えないのが恨めしいけれど。『見る』限り心から笑ってる。……うちが笑わせるまでもない、風格というか、プロ意識というか。
これはもうピエロとしての先輩、としてといいと思った。
「は、はい!ピエロとして尊敬……あっちがっ!えっと…いいんですか?」
そう言うと、どこか照れたような感情と心からの『楽しい』を見せてくれた。それはそれは青い顔と、赤みの差した頬も一緒に。
「……スコヒダヘ、ネ」
喜色満面の笑み、というやつがあればこうなるんだろうな、と思うくらいに口を引っ張って、彼女がにっこりと笑う。
それを見ると、うちもつい真似して。……何本か、物真似するには腕とかが足りなかったけど。
「は、はひ……!」
指を使って、口角を上げてから、これ以上は生きている内にはないんじゃないか、ってくらいに…盛大に笑った。

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久しぶりに自薦でも
山本五郎左衛門〔パロディ〕
元々曲ベースで泥練ることは再々あったんですがパロ泥に合わせて全力でぶっ込んでみたやつです
相方の咲夜さんじゃないさんもよろしくね

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20XX/○○/○○ 悪い夢
何かが燃える夢を見た。何が燃えているのかとか、どこで燃えているのかとか、そういうことは何もわからなくて、ただ、めらめらと炎が燃えていた。
暑くて、熱くて、死にそうで、死にたくなくて走ってまた痛くて潰されて、でも暖かくて、ぐずぐ██████

……書くのはやめとく。頭が痛い。思い出してはいけないことだ、多分。
何だか、妙に気分が重い。日記を開いたことさえも久しぶりな気がする。時間の感覚がおかしくなっているのか。

ちょっとだけ良かったのは、懐かしい匂いを思い出せたこと。
お酒と煙草の匂い。それから、コーヒーの匂い。コーヒーの方は分かるけど、お酒と煙草の方は、何故それを思い出したのかを思い出せなくて、ちょっと残念だけど。
でも、それを思い出したら、ちょっとだけ気分がマシになった。

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イーサンとギドィルティ・コムの節分の話 2022/01/26 (水) 00:38:18

「ナあ、豆を撒クぞマスター」「は?」
自分のサーヴァントがまた妙なことを言い出した。
豆を撒くってなんだ、鳥でも呼んでそいつを食うつもりなのかコイツは。
あまりに唐突なことに反応するのが遅れた俺に対し、ギドィルティ・コムは何も気にせず話を続ける。
「この国の人間ハは豆を撒いタ後に豆を食って恵方巻とヤらヲ食うと聞いたぞ」
そう言うと同時にギドィルティ・コムはチラシを渡してくる。前にもこの流れを見た気がする。
チラシには『節分セット!』とデカデカと書かれた煎豆と恵方巻という物が書かれていた。
「…節分」
「ソウだ節分だ」
なるほど確かに時期としてはそれほど遠くない。準備もしようと思えばできそうだ。だが問題があった。
「俺は節分がどういう物か知らないぞ」
「ナンだ知ラないのカ?」
この前の年越しそばとは違い、今度の節分に関して俺は一切の知識がなかった。なぜ豆を撒くんだ、恵方巻っていったいなんだ。
「まぁ知ラなくテもいいカ、オレはこの恵方巻ト豆が食いタいんだ」
「まぁ分かった用意して…」
そう言いかけ改めてチラシの値段を見ると、思っていた以上に高かった。この前買ったモチより高いのだ。
「いや駄目だ駄目だ!この前買ったモチより高いじゃねぇか!」
「なんダケチケチしてるナマスター、この前はあんなニ素直になってタじゃないか」
「豆はまだ買うがこの恵方巻が高いんだよ!どうなってんだよ○○○○(クソッ)!」
「それじゃあ当日は腕ガ恵方巻代わりダなマスター」
「……チッ当日になるまで死ぬほど働いてもらうからな!」

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イーサンとギドィルティ・コムの年末あたりのお話② 2022/01/25 (火) 20:10:39

年末に店をいくつか回って最安値で餅を買い集めたイーサンは、普段よりわずかに穏やかな気分で大晦日の夜を迎えていた。
食事を終えたギドィルティ・コムはテレビのチャンネルをぱちぱちと切り替えている。
2チームに分かれて歌で競い合う番組、中年の男たちが尻を殴られている番組、各地の様子をリポートしている番組、警察活動に密着した番組。
イーサンはアルコールによって軽く酩酊した頭で、それを見るともなくぼんやり見る。
ギドィルティ・コムがリモコンのボタンを押す手が止まる。
『老舗の蕎麦屋さんの……ではみなさんが年越し蕎麦を……細く長くという願いを込めて……』
「ナあ」
「あん?」
「この天ぷらそばッテやつが食いタいなマスター?」
語尾の上がり具合に込められた恫喝に近い響きに、酔いが一瞬で覚める。
「いやいやちょっと待て、そういうことは事前に言ってもらわねえとこっちにも準備ってもんが」
そんな上等なものをすぐに届けてくれそうな近場の店を脳内で検索するが1件もヒットしない。
「しょうがナイ。仕方ガないから手近ですまスか」
「○○○○(クソッタレ)!!」
テレビから気の抜けた鐘の音が聞こえてくる。
イーサンが年明けの最初に見たものは、妙に尖った歯が生えそろった大きすぎる口を開けて飛びかかってくるギドィルティ・コムの姿だった。
「いってぇ!!!!」

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イーサンとギドィルティ・コムの年末あたりのお話① 2022/01/25 (火) 20:10:20

ギドィルティ・コムが腕を組んでカレンダーを眺めている。
その様子を視界に入れながら、イーサン・ジョン・スミスは請求書やレシートの類を整理していた。
あいつがカレンダーを見てるだけでちょっとイヤな気分になるのはなんだろうな。
そんな答えが分かりきった疑問が頭に浮かんだが、正解を言語化するのも癪なので、金の収支に無理やり意識を向ける。
やはり食費が重い。
その出費のほとんどは、傍でカレンダーを眺めている我が親愛なるサーヴァント様に胃袋に収まった。
ただでさえ食事を頻繁に要求していたのが、どこからかクリスマスだのバレンタインデーだの余計な知識を付けてきて、それにちなんだ食べ物をせびるようになりやがった。
そのためだろう。カレンダーに自分が付けていない印があるのを見ると気が重くなるようにさえなってしまった。
壁だろうが凄鋼だろうが食えてしまう胃袋の持ち主なので、わざわざ人間と同じ食べ物にこだわる必要はなさそうなものだ。
それでも、食事としてはまともな味のものを好むし、無機物のたぐいを食べさせすぎると機嫌を悪くするので仕方がない。
サーヴァントの扱いを間違えて一時の感情で頭から丸かじりされるのは御免こうむる。
肩もこったので、一向に改善しない懐事情から目を上げ、イーサンもカレンダーに視線を向けた
そろそろ年も暮れようという時期だ。
別に年末年始に特別なことをしようという気はないが、年が明けるとなると多少の感慨はなくもない。
などというイーサンの思考を遮るように、ギドィルティ・コムがくるりと振り向き、テーブルのイーサンの向かいの席に音を立てて座る。
「おイ、マスター」
「なんだよ」
イーサンはほぼ整理し終えた紙の束の上に、重しとしてジャンクになった武器の部品を素早く置く。
こいつの前では散らばって困るものは放置しないことにしている。というかするようになった。
「そろソろ新年だナ」
「ああ」
「来年ハ何か新しイことをやロウとか考えナいのか?」
「あー……そうだな。来年はもうちょっと金に余裕を作りてえもんだな。そうすりゃ新しい武器や装備が買えて探索も楽になるだろうし、新しいことにチャレンジもできるだろうよ」
イーサンは、ギドィルティ・コムの食事に消えた金額を証す紙の束を持ち、彼女のすぐ目の前でこれみよがしに振ってみせる。
「ナるほどナるほど、イい心がけだな」
ギドィルティ・コムは腕を組み、さも感心したかのようにうんうんとうなずくような仕草をする。
本当に皮肉が通じねえなこいつは……!
自分のサーヴァントの頭と神経の雑さには、たまに本気で腹が立つ。
「ところデ、世の中ニは面白いモノがあってナ。ふだんハ白くて固いノに、火にカけるとふくラんだり伸ビたりするらしいゾ。知っテるか?」
「なんだそりゃ。どっかの合成物質か何かか?」
「そシてこの国の人間ハは新年にそれヲ食う!」
そう言うと同時に、ギドィルティ・コムはパーカーの前ポケットに手を突っ込み、紙を取り出すとテーブルに叩きつける。
重しを乗せた領収書の束を反射的に手で抑えたイーサンは、顔を寄せてギドィルティ・コムが出したカラフルな紙を眺める。
グロースリーストアのチラシだった。
カトウの切り餅 1kg+200g 期間限定200g増量! ***円(税込み)
「なるほど餅か」
以前もこんな流れがあったような気がする。
そして生意気にもクイズ形式で前フリをするようになったのは成長したと見るべきか、妙なことを覚えたと言うべきか。
「たんに食えルだケじゃなくテ、変形シて目からもオレを楽しませヨウとはなカなかシュショウなやつじゃないカ」
ギドィルティ・コムは、焦げ目のついた餅の写真を指でトントンとつつく。たしかに膨らんでいる。
「ふむ」
オセチなる、新年に食べる豪華な料理を要求でもされるのかと思っていたところ、そこまで高くはないものだったので一安心だ。
火を通すだけなら調理が簡単だし、携行食として使えなくもない。
これでこいつの機嫌が取れるなら、そこまで悪い取引というわけでもない。
「OKOK、じゃあ買っといてやるから楽しみにしとけ。そのかわり来年も今年以上に働いてもらうからな」
「ハハハハ、以前はアんなにガンコだったマスターもズイブンと素直になったヨうでオレはうれしイぞ。うんうン」
「うるせえよ」
苦笑だろうか。イーサンは己の口の端がわずかに緩んでいるのを感じた。

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しいたけきらいin術主従 2022/01/24 (月) 02:13:12

「食べぬのか?」
食卓に並ぶ既製品の弁当、惣菜。気持ち茶色に偏ったテーブルの上を眺めながら、キャスターは怪訝そうに問い掛けた。
目線の先にあるものは……私の手に握られた五目おにぎり。適当にコンビニで買った中に混じっていた、出来合いのおにぎりだ。
正直……五目おにぎりは嫌いではない。鶏五目なら好物と言える程度には好きなものだ……けど……
「……この五目、しいたけ入ってる」
これが五目の罠。私が密かに『シュレディンガーの五目』と名付けた、五目ご飯ならではのデストラップ。
五目を銘打ったおにぎりの中には、このように椎茸を炊き込んでいるものがあるのだ。というか、割合的には混ざっている方が多い。
イチかバチかで食べてみれば案の定広がる椎茸の風味。込み上げてくる吐き気を抑えながら、私は己の運の無さに打ちひしがれていた。
そんな中でキャスターは怪訝そうに、そして心配するように問いかける。そこまで深刻なことではないんだけど……。
「シイタケ……それは毒か?」「どっ――――うん、まあ……私にとっては毒みたいなもんかな」
思いも寄らない剣呑な言葉に思わずむせそうになった。食べられない、という意味では毒ではあるのだが。
「食べれば死する、という訳でも無さそうだが……そうか、毒であれば仕方あるまい」
それは意外な反応だった。私が椎茸嫌いを告白すれば、大体の人間は“美味しいのに”と知ったような顔で言い放ってきたのに。
「儂が生きた世には致死性の菌糸類は多々あった、時代は違えど毒性の茸の危険性は熟知しておる。
 毒全てを拒む、というのも健全とはいい難いが……ふふ。見たところお前は既に、体を蝕む“毒”の味を知っておるようだからな」
…………それはまさか、希釈魔術髄液の……。召喚してからまだ一日にも経過していないのに、私が使っている薬のことまで見抜いている……?
キャスターは魔術師のクラスだと聞いてはいたが、まさか自分の体のことまで見抜かれているなんて。
その上で彼女は私のみを案じ、気を使ってくれたのだ。それはまるで……まるで、我が子を気遣う母親のように。
「……べ、別に食べれないわけじゃないよ。毒、だけど……味と、食感と、風味が嫌いなだけ」
「そうか。では……儂が喰らおう。英霊の身とはいえ栄養補給をすれば、多少なりとも魔力の糧になるだろう?」
そう言って私の手からひょいとおにぎりを掴むと、そのままぱくりと食べてしまった。
見覚えのある光景に思わず思考が止まる。この流れは昔……家で、食べ物を残した時のお母さんと同じ――――
――――脳裏に過る光景を振り払い、仕方なく私はかたわらの唐揚げ弁当に手を付ける。うん、これなら間違いはない。
「ふむ、成程…………この味わい。悪くはない。味は儂の時代に及ばんが……他の食材との味付け、風味付けが見事だな」
……椎茸さえなければ、私も同じ感想を言えたのに。冷めてしまった唐揚げを頬張りながら、俯き加減で夕餉を過ごした。

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天魔召喚SS 殺主従 2022/01/24 (月) 01:40:07

地に描かれた陣の上には、触媒たる髑髏の面。その前に立つのは、およそ魔術世界とは無縁そうな一介の学者。
「…汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ……これで良いハズ、なんデスけど」
アンジェラが首を傾げた瞬間、召喚陣に光が宿った。
「ひゃ──」
強烈な光が収まった後、そこに居たのは黒衣の女性。
「サーヴァント、アサシン。山の翁、ハサン・サッバーハ。召喚に応じて…」
「……オォー」
「近い。…あなたが私を召喚したの?」
「あっハイそうデス!本職は心理学者なんデスけど色々あってマスターをやる羽目になったデス!周りに内緒で!」
無言でも、仮面の上からでも分かる程に、アサシンはえぇ…という反応を返す。
「あっ今ちょっと残念がりましたデスね!?心理学でわかりマスよ!」
「流石に心理学関係ないでしょうそれ。……まぁ、いいわ。精々私をうまく使ってみせなさいよ」
「そうデスね、アサシンならたぶん大当たりデス!最初は無闇に戦闘を仕掛けずこっそり調査してもらいたかったデスし、ワタシはワタシで最初はマスターとしてではなく、表舞台から警察と協力して動くデスし。機動力があって、運よくマスターを捕捉できればkill!も現実的なクラスとなれば相当動きやすー……あ、ごめんデス話しすぎたデス?」
「……へぇ」
軽い調子のまま、つらつらと戦術を述べていくアンジェラを見てアサシンの声色が変わる。
「いいえ、むしろ、少なくとも印象よりはちゃんとしているみたいで安心したわ」
「むきー!印象よりはってなんデスかー!」
大人げなくきゃいきゃいと騒ぐ自らのマスターの姿に、仮面の裏でアサシンは微かな笑みを漏らして。
「そういうところよ。……まぁ、一先ずは従ってあげるわ。よろしくね、マスター」
「なんか体よくあしらわれた気もするデスが……ハイ、よろしくデス」

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ツクシちゃんで良ければ書きますね

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「そうイえば、この国では年越しソバとかいうもの食ベルらしいな」
12月31日大晦日、時刻は23時30分頃。
自分のサーヴァントであるギドィルティ・コムはよりによってもう年を越すときにそんなことを言い始めた。
無論何の準備もしていない、モチは以前言っていたので用意はした。
「…そんな文化があるんだな知らなかった」
嘘である、本当は知っているがめんどくさそうなことが増えると思い今まで黙っていたのだ。
「そうカ知らナイか、でもオレは食イたいゾ」
「ソバなんてねぇよ、せめてもっと前から言え!」
思い付きでアレが食べたいコレが食べたいと言う自分のサーヴァントに苛立ちを覚える。
ある程度は慣れた物だが、やはりイライラするものだ。せめて事前に言って欲しい。
「ソうかじゃあソバはもうイイぞ、代ワリにウデを食って年越しウデだ、ハハハハ」
「おいやめろ○○○○(クソッ)!年越し腕ってなんだよそういう物じゃねぇぞ年越しってのは!」
「ハハハハ、やっパり知ってテ黙っテたな、次カラはちゃんト用意しろヨ」
「イッテェ!腕を食いちぎりながら文句言うな!」

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企画やモザイク市が主流になる以前の懐かしい泥が動くSSが見たい

12

セクター・ゼロ収監者泥(鯖鱒問わず)
特にリツとユウヒが見たい

11

奇妙なタイプのアドベンチャー泥
できれば女性で見たい

10

企画に参加したマスターの擬似サーヴァント

9

東京聖杯戦争勢が二回目に死ぬところ
正史でもifでも穏やかでもむごたらしくでも

8

サイボーグになりたてのココノちゃんが欲求ではなく反射的に食べ物や飲み物を口に運ぼうとして一瞬なんとも言えない雰囲気になるが走って発散する話
寒い日にココノちゃんでツクシちゃん辺りが暖を取る話
ココノちゃんとフェリペ2世の絡み(トラックでPTSDに陥ったココノちゃんを元気付けたりしてそう)

7

書き忘れた
SSの続きはWikiのコメント欄やここで引き続き募集します
備忘録:1×2、2×3(出したスレにおける票数)

5

宇宙機系のサーヴァントを見たいです

4

アズキちゃんが緑茶ときんつばで静かにリラックスしてたら身内や知り合いが来てわちゃわちゃになる話が見たい

3

ニコちゃんがかわいいSS

2

魔術髄液常用してる泥が魔術髄液注射してるシーン
疑似的な魔術回路を形成されていく感覚や激痛、副作用で色々と手遅れ感があればそれも

1

当職ちゃんと遊園地デートSS
お化け屋敷的な施設でビビり倒してたり絶叫マシーン乗ったりを見たい

104

ドンペンwikiには登録できないけどスレに1回だけ投げて死蔵するのもなんだかなーと思ったのでここに置いておきます

ドン.キホーテ・デ・ラ・マンチャ.txt
Shared with Dropbox
Dropbox

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泥新宿×綺羅星 魔女と忘失と守護者、さ迷える者達 2021/10/24 (日) 21:43:18

「あれが漆黒の魔女ね…」
羽々斬の後ろから嗄れた声が聞こえた。
ボロキレのような残骸を羽織った彼の事を羽々斬は知っていた。
「今更何しに来たわけ?『ユダヤ人』」
ふん、と不満そうに鼻を鳴らすとじろりとユダヤ人と呼んだ泥新宿第三のランサーをにらみつける。
その真名をさ迷えるユダヤ人。救世主を罵倒した為に、最後の審判、再臨のときまで生き続けるさだめを背負わされた男。
「なに、御同類がいたと聞いて顔を見に来ただけだ。……Amen」
羽々斬を一瞥するとユダヤ人は魔女の去った方向へ十字を切り、聖句を唱える。
「なに、魔女に祈り?」
「知らないのか?案外『あいつ』は寛容なんだ。汝の行先に幸多からんことをってな」
顔をしかめる羽々斬にユダヤ人は皮肉そうに笑みを浮かべた。

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泥新宿×綺羅星 魔女と忘失と守護者、さ迷える者達 2021/10/24 (日) 21:39:58

漆黒の魔女はつい先程一仕事終えたばかりの「それ」を目にして、久方ぶりに一方たじろいだ。
魔女の目には黒い靄にしか見えないそれは短剣を手にゆらりと(恐らくは)立ち上がった。
ぎろり、と靄の双眼が魔女を見る。
敵意はない。ただ、じっと興味深そうに魔女を見ていた。
「……私も殺すのか?」
魔女の口からふっと口から言葉が漏れ出る。死など縁遠いものとなって随分経つのに。
「いや 君は…… 何れ 君に 晩鐘が聴こえる 時が 来たとしても  それを鳴らすのが 私とは 限らない。 そして 今ではない  」
途切れ途切れのノイズのような声、双眼の視線が魔女から外れる。
黒い靄の中で月光に反射する短剣を納めると、靄は闇の中に溶け行くように消え去った。
「……やっぱり、彼が来たのね。ああ、貴女、誰かは知らないけど助かったわ」
それから暫くして呆然と立ち尽くす魔女の元に現れる人影があった。
青い髪の巫女のような衣装を纏った彼女は天羽々斬。セイバーのサーヴァントにして、抑止力の守護者でもある。
彼女は一目で異質と分かるであろう魔女に対しても礼を言うとにこやかに話し掛ける。

「……あんた、私の事が気にならないのか」
魔女の言葉に天羽々斬が口の端を歪めた。
「サーヴァント…いえ、抑止力の守護者って貴女と同じようなものなのよ。たった一つの願いと引き換えに、人理の終わりまで永遠に戦い続ける。 そういう契約。だから貴女みたいな存在は私達に取っては良くあることなのよ。 最新の魔女さん」
「……そうか。 あんたらも大概なんだな」
羽々斬の言葉に頷くと魔女は背を向ける。
「……漆黒の魔女! 今回のお礼も代わり一つ教えて上げる! 生きるのが、存在し続ける事が苦痛となったら、サーヴァントを、さっき見た彼を呼びなさい!」
魔女の背に向かい、羽々斬は叫んだ。まるで未練を絶ち切る為に、後悔をしないように。
「サーヴァントが私を殺せるの?」
「彼はね、命ではなく…『記憶』を殺すのよ。 それが誰からも忘れられたもの。忘失のハサン」
「……ああ」
羽々斬の言葉に漆黒の魔女は納得したように頷くと無言で立ち去る。