「やっぱり、リバティアイランドが中心かしら」
乙姫ママの声にエージェント缶ビがふと眼を開いた。
ここは海底スナック『竜宮』
乙姫 「なによ~、寝てたの?」
缶ビ 「いやいや、ちょっと・・・。ねえ、ママ。そろそろ地上でも店やれるんじゃない?
まだまだいきなり出足は以前ほどじゃないにしても」
乙姫 「ららら・・、さてはもう行ってきたわね」
缶ビ 「いや、ちょっと偵察を兼ねて・・へへへ。最近ハマってる『奇跡の地球』やってきた」
乙姫 「ふん。それは良かったわね」
缶ビ 「いや、初歌いだったんで上手くいかなかった。次はね・・・。
ところでママもそろそろ地上に戻る準備だね」
乙姫 「まだ早いかも。それはそうとしてオークスの捜査はすすんでるの?」
缶ビ 「いやぁ~、今回はちょっとワクワクしながら捜査してるよ。
ま、順当に決着するかもしれないが、この段階のワクワクがあると今週が楽しい」
ワクワクを聞きつけたタイトヒラメがやってきた。
タイ 「え、なになに?リバティアイランドのソーダズリング、ゴールデンハインドあたりなの?」
ヒラメ 「桜花賞の2、3着コナコーストやペリファーニアもでしょ。
2400mは誰も走ったことがないんだからわからないんじゃない?
だったら1600mとはいえ実績を残した馬は狙いね」
乙姫 「それは『狙い』じゃなくて順当じゃない?」
缶ビ 「そう、それで言えば遅れてきた馬にもチャンスはあるんじゃね?
振り返れば誰かが泣いている~♪・・いや、啼いているだ。
ミッキーゴージャス・・4月に入って1勝クラスを勝ち上がってこれで2戦2勝」
乙姫 「それでワクワクしてるわけ?見込みはあるの?」
エージェント缶ビが無言のままニンマリした。
タイ ・・(キモイわ)
ヒラメ ・・{なんなの、この無言ニンマリ)
缶ビ 「デビューの未勝利戦は5馬身ちぎりの圧勝だ。
そして2戦目の1勝クラスでは、3着馬に1馬身1/4+4馬身。つまり5馬身と1/4差だ。
3着以下を全然相手にしていない。どうだ!すごいだろう」
乙姫 「でも2着馬には1馬身と1/4しかないんじゃない?まあ、なかなかの着差ではあるけど、それほどの・・・」
缶ビ 「ところがこの2着馬はアップトゥミーという馬で、エバーハピネスに1/2馬身+アタマの3着に来たことがある。
そしてこのエバーハピネスはベゴニア賞で勝馬からクビ+3/4馬身差の3着に来ている。
勝馬はNHK杯の勝馬シャンパンカラーだ」
タイ 「えーと・・つまり・・
シャンパンカラー → (クビ+3/4馬身) →エバーハピネス → (1/2馬身+アタマ) →アップトゥミー
ということね。
つまりシャンパンとアップトゥーミーの差は、1馬身1/4+クビ+アタマということね」
ヒラメ 「ミッキーゴージャスはアップトゥミーに1馬身1/4だから・・・
ミッキーはシャンパンカラーが振り返ればクビ+アタマのところにいるわけね」
乙姫 「ええ~い!めんどくさい。そんな算数の計算通りに行くか~い!
それなら黙ってベゴニア賞でシャンパンのクビ差2着だったヒップホップソウルを買えばいいじゃん」
缶ビ 「それな。ほんとわかんないのね。これからの捜索待ちなのよぉ~。
なにしろ、何度も言うけど2400mになってどうなるか分からないのはどの馬にも言えることだし~。
シャンパンカラーだってマイルの馬だし~」
タイ 「まあ、それもいいけど、夢や希望にすがる時代は過ぎたわよ」
ヒラメ 「振り返れば泣いているのがエージェント缶ビじゃなければいいわね」
缶ビ 「おお~いっ!少しは感心してくれよぉ。ミッキー捜査を応援してくれ~」
乙姫 「・・・すでに振り返れば半泣きだわ」
熱い鼓動で涙が止まらないな(-ω-`)
最近ハズレばかりで、涙が止まらない(´・ω・`)
猫舌のオイラは熱い味噌汁で涙が止まらない~~。😂
(その陰でそっと外れ馬券を捨てさる)
今週はお互いガッツリ勝っちゃいましょうねww。
乙姫 「その後の捜査は進展してる?」
缶ビ 「ミッキーもボチボチだが、他の馬もなかなか・・・」
タイ 「なになに?いい話?」
缶ビ 「まわりでやたら耳に入ってくるのがゴールデンハインド。
東京2000mでの逃げ切りがかなり好評なのね」
ヒラメ 「今回も逃げ宣言をしてるわね」
缶ビ 「じつは最近ハマリの奇跡の地球にちなんで、サザン・・枠連の3-3なんかも狙いかな・・とか思ってたんだけど・・」
タイ 「え~~!リバティが3枠5番よ」
ヒラメ 「そしてゴールデンが3枠6番に入ったわ」
乙姫 「じゃ、もう決まりじゃないの」
しかしここでいつものようにエージェント缶ビの弱気の虫が騒いでいる。
缶ビ 「う~ん、それで決まるかな?」
乙姫 「それで決まらなかったらどうなるのよ?」
缶ビ 「その時は、ヨミをミスったために馬券がチルことになる」
タイ 「ええっ、ミス・・チル・・それって」
ヒラメ 「あっ 奇跡の地球はサザンじゃない。桑田とミスチルじゃん」
缶ビ 「でも他にも・・、ヒップホップソウルも血統的に距離が延びてもバッチリで、
同世代間では問題ないらしいという話とかを聞いているぜ」
乙姫 「じゃ、それにリバティとミッキーの計4頭を混ぜれば?」
缶ビ 「そんなカクテルみたいに上手くいくかなぁ?」
さあ、あと1日で捜査は進展するのだろうか・・・。