エージェント缶ビ 「いやぁ~ 疲れた。今週はエグイぜ~」
ここは海底スナック竜宮。
ママの乙姫も地上のコロナが第5類となりそろそろ地上での営業を考えているようだ。
乙姫 「エグイのは毎週のことでしょ。頑張ってガッツリいただきましょうね」
店の女の娘たちもうなずいた。
タイ 「スプリンターズSはどんな感じ?」
ヒラメ 「そうそう。何がエグイの?」
缶ビ 「いろんな要素が・・。 まず、今年のこの猛暑だ」
乙姫 「なによ、暑いから予想が面倒だなんて言うんじゃないでしょうね」
缶ビ 「いや、そうじゃないよ。今日庭の芝生の草刈りをしたのね。芝刈りじゃないよ、草刈りね」
タイ 「それがどうしたの?」
缶ビ 「今でこそ草がぼうぼうとおがっているが、芝はまだ短い。
というのも、8~9月で芝が猛暑のため枯れて茶色くなっちゃったんだよ。
ようやく緑づいてきたところなのよね」
ヒラメ 「手入れが難しいのね」
缶ビ 「競馬場の芝管理はプロだから、うちみたいに枯れちゃったりはしてないにしても、
生育とかはあまりよくねんじゃね?・・知らんけど・・」
乙姫 「つまり芝コースはパンパンに堅くてスピード競馬になりやすい?」
タイ 「レコードが出るくらい?」
エージェント缶ビが大きくうなずいた。
缶ビ 「うん。そこにもってきてスプリンターズの出走馬。行きたがり屋が多いのだ。
内からテイエムスパーダ、マックドール、ジャスパークローネ、モズメイメイ」
ヒラメ 「早くなりそうね。追い込みが決まりそう?」
缶ビ 「ところがね、土曜中山の結果を見ると・・・
芝レース 逃げ馬 2番手 追い込み(8番手以降追走馬)
2R 1着 2着 -
4R 5 14(2) -
5R 12 3 -
9R 3 4 -
10R 1 2 -
11R 12 4 1着、3着
2番手追走馬の堅実性が・・4Rではずっと2番手で行った馬が14着だが、
一緒に2番手を行って3~4角では3番手に下げてるやつは2着に残っている」
乙姫 「つまり逃げてるのもそこそこに勝つか沈むか。2番手追走は勝ちこそないけど馬券対象ね」
タイ 「つうか、好位からムリなく行った馬が圏内確実?」
ヒラメ 「でも、逃げ馬いっぱいで早くなりそうなスプリンターズSでは?」
缶ビ 「バタバタとハナを取り損ねて2~3番手よりも、
いつものペースで好位を取れてる・・くらいのほうが良いんじゃね?」
乙姫 「ズバリなにから行くの?」
缶ビ 「今の段階ではマッドクールだ!あすの馬場状態等で詰めようと思うが、
マッドに逃げ馬と追い込みを絡ませる」
タイ 「マッドが好位につけるのね?」
缶ビ 「うん。間違いない」
ヒラメ 「こないだマッドクールをマックドールって言ってたわよね。
腹が減ってただマクドが食べたくて言ってるんじゃないわよね?」
缶ビ (う・・そ、それはあるかも・・)
乙姫 (なぜ黙り込むの?)
心の探り合いが続く十五夜だった。