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この鯖の決まりごと(法律のようなもの) 1 年前
『α-3、侵入を開始します』
無線の中から強風のノイズとともにトラスト機動部隊「TTF」改め緊急機動部隊「ETF」α‐3の「鷹の眼」が侵入開始の合図を告げた
「分かった、2023年12月5日の深夜1時47分40秒、5‐5侵入作戦を開始する」
その声と同時にα‐3はLV.2職員カードをドアにかざし入った
「ただいまメインホールに到達、探査機にはまだ生体反応はありません」
『分かった、随時連絡してくれ』
そんなことで彼らはメインホールを抜け職員居住空間に入っていった…が、そこは地獄だった
「こ、こちらα‐3。第三職員居住空間にて多数の変死体を発見。服装から判断するにはおそらくこの施設の博士と思われます」
『わかった、安全に気を付けて探索を続行せよ』
そのとき…
《制限時間ラスト47分39秒、次の脱出口は南部地下下水道です》
彼らが一度は耳にしたことのある音声がスピーカーから流れた
「うぅ、寒い」
ハスの知り合いのおかげで住む場所を見つけた仁、彼はスカーレット連邦の最大の都市「ブカレスト」に住んでいた。
「ここ、地中海付近でしょ?なにがなんでも寒すぎない?」
そんな文句を言いつつ、彼は仕事に出る準備をしていた。
「よいしょっと、今日の仕事は…ゲゲッ!トラキア州かぁ…海辺だから絶対寒いだろ」
愚痴をこぼしつつ、バッグを背負い、ガンケースを手に取った
「それでは、お仕事開始!」
今までは「雇われ兵士」として仕事していたが、いまは
「野獣ハンター仁、出発!」
ハンターとして生活を支えていた
日本語ムズイ
イラク Badra Spend 33°13'45.3"N 45°53'19.3"E 特殊作戦臨時司令部
輸送機のハッチが開くと同時に目に飛び込んでくるのは、大量のM4A6戦車、UV-23S、様々なヘリや装甲車だった。上空をMH-3が飛んでいき、轟音が鳴り響く。
「イラクか、久しぶりでもないはずなんだがな。」
そう呟きながら、滑走路のアスファルトを歩いていく。フェンスの向こう側は見渡す限りの荒野。辛うじて地平線の彼方に山が見える。そんなことを考えていると、MARPAT(デザートカラー)のコンバットウェアに身を包んだ壮年の男が歩いてくる。
「お久しぶりですエヴァーズマン大尉!!イラクリオン以来でしょうか!」
戦車と装甲車のエンジン音やヘリのローター音に負けないように、男が大きな声で話しかけてくる。
「そうだなイーサン!とはいっても数か月前だがな。今ではまるっきり世界が変わった!」
「その通りですね!!この場所はうるさい、向こうの特殊作戦司令部に行きましょう!」
そうして、エヴァーズマンとイーサンは鋼鉄の群れの間を通り、航空機格納庫のような場所にたどり着く。中にはたくさんの兵士たちがおり、パソコンや固定電話、紙の資料などが置かれていた。
「ここが我々第4特殊任務部隊、デルタ作戦分遣隊の臨時基地です。とはいえ、格納庫の一つを借りてるだけですが。」
「はぁ…状況が確認したい。この電話は使えるか?」
エヴァーズマンは机の上に置かれた固定電話を指さす。
「えぇ、使えますよ。そこの彼に、繋げる先を。」
固定電話の横に座ってマガジンに給弾していた若い男がこちらを見る。
「統合司令本部、軍略司令センターに繋いでくれ。」
そういいながらエヴァーズマンが受話器を取ると、彼はマニュアルのようなものを見ながら、電話に番号を入力した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はい、こちら軍略司令センターです。」
≪セキュリティクリアランスレベル3、アクセスコードXD461a。誰でもいい、手の空いているオペレーターに繋いでくれ。≫
「かしこまりました。少々お待ちください。」
「ローゼンバーグ王立陸軍大将閣下。例の報告書が完成致しました」
ローゼンバーグが部下から用意された報告書を受け取り、読み始めた。
いつもと違う分厚い報告書を一枚一枚めくっていくうちにローゼンバーグの顔に笑顔が現れた。
チェコによる人道支援、軍による反乱軍の制圧、効率化された委任統治。まだ敵を完全に排除したわけではないが、彼が初めて銃を握ってから30年以上もの時の間、ずっと心待ちにしていた瞬間がついに訪れたのだ。
後はこの状態をこのまま完璧なまま保ち続けるだけで、元帥へ昇進できる。彼にとってこれ以上に幸せな事は何も無かった。
「それと、ローゼンバーグ王立陸軍大将閣下。本国より上物のスコッチが届いております」
「その木箱か?ここに置いておいてくれ」
「了解致しました」
彼には奴らとは違い優秀な部下がいる。彼には奴らとは違い優秀な兵士もいる。そして彼には奴らとは違い勝利を祝福してくれる物がある。ローゼンバーグは、今ある幸せで今を楽しもうと思った。早速部下の置いていった木箱を開けようと箱に手を伸ばし、箱を開けるため頭を下げたその時、唐突に彼は一つの違和感を感じた。スコッチが入っているはずである木箱の中から機械の動く音が聞こえるのだ。最初はあまり気にしなかったが、木箱を置いた途端に逃げるように部屋を出ていった部下の姿を思い出しローゼンバーグはそれが意味する事実を理解し、額に冷や汗が出るのを感じた。
爆弾だ。
ローゼンバーグはすぐに爆弾を遠ざけようとしたが、中の時限爆弾は、それを待ってはくれなかった。
機内放送:〔現在、輸送機は目標地点に接近中。各バンガードは降下に備えて下さい。〕
ケルツ:「久々の任務だな…腕がなまってないと良いが」
ミツェノフ:「そんなすぐになまるもんじゃないさ」
バンガードー275 OS:《パイロット、そろそろ搭乗を。任務を遂行しなくてはなりません。》
ミツェノフ:「あぁ」
この輸送機には10機のバンガードが積まれてる。これよりイラクへの降下を実施しようとしていた。
機内放送:〔目標地点に到達、高度85m。降下を開始せよ。〕
ミツェノフ:「よし、行くぞV-G」
バンガードー275 OS:《了解です。V-G-275、戦闘態勢です。》
ミツェノフ:「降下!」
ゴォォォォォッ
ズドォン…
バンガードー275 OS:《着地成功。警告、脅威を検知しました。》
ミツェノフ:「Ok!」
ミツェノフ
グラトス陸軍大尉。これからもちょくちょく出てくるのでお見知りおきを
V-G-275
ミツェノフ大尉のバンガード。275は機体番号
2023年12月10日、「the Prague post」紙のハイフォン支社。
このありとあらゆる情報が押し込まれている場所で、緊張と不安が織り交ざった気持ちになっている1人の記者がいた。
「…なんで、私がトラストに取材に行かなければいいんだろうか……」
…事の発端は少し前に遡る。
1日前。 私…カタリーナ・チャトコヴァー。ここの記者で、結構長く勤めているベテラン社員だ。
そしてもう1人、エヴェリーナ・ユラーシュコヴァー。 少し前にやってきた新人だけど、不思議と役にたつ子。
このよくわからない組み合わせの2人は、突如として編集長からとんでもない依頼を受けることになった。
「トラストまで取材に行ってこい。 出発は明日だ。」
「…え?」
まあ、いたって普通の反応だろう。
…何せ、取材先は戦闘真っただ中なのだから。
「あの… なんでそんなところに取材に行くんですか?」
「決まってるだろ。 チェコ軍がそこに出兵するんだよ。」
「…出兵?」
「ああ。 ATTO加盟の見返りとして、向こうに支援に行くらしい。
お前らはそれについていって、現地の詳細な情報を集めてきてくれ。」
「いやでも、なんで私たちが…」
「すまんな、こっちも人手が足りないんだよ。 勘弁してくれ…。」
「第一、安全の保障すらな――」
「編集長がそう言ってるんだし、行くべきじゃないの?」
…エヴェリーナが横やりを入れてきた。
編集長の命令に従うのは当然と言えば当然なのだが、さすがに命の危険を冒したくはない…。
「ほら、彼女もこう言ってるじゃないか。 お前も、先輩として言ってやるべきじゃないのか?」
「そうですよ。 私、まだ完全にカメラを使いこなせませんし…」
そんなことを考えている暇もなく、2人が謎の連係プレイで何とか了承を取ろうとしてくる。
もはや、回答は「はい」か「イエス」しか残されていないだろう…
「……はい、分かりました…。 準備してきます…。」
…こうして。 この1人の哀れな記者ともう1人は、はるばるトラスト市まで向かうことになった。
…数日後。 彼女たちは、トラストへ向かう最初の輸送船団に乗り込んでいた。
貨物船に乗り込んでみると、最初に見えたのは甲板に詰まれている大量の貨物だった。
建設用の機材や医薬品といった民間用の物もあれば、武器や弾薬、ヘリコプターなどの軍事用の物もある。
…色々見まわしているうちに、なぜかビラまで積まれていることに気が付いた。
こんなもの、一体どこで使うつもりなのだろうか…。
とりあえず、近づいて内容を読んでみることにした。
『警告:请勿接近路边的武器。
我们会攻击任何武器,所以你可能会卷入爆炸或类似的事情。
如果附近有武器,请立即远离并撤离至安全地点。』
…うん、全くわからない。
とりあえず、適当な翻訳にかけてみることにする。
「警告: 道端の武器には近づかないでください。
どんな武器でも攻撃するので、爆発などに巻き込まれる可能性があります。
近くに武器がある場合は、直ちに離れて安全な場所に避難してください。」
…まともな文章としては成立していないが、大体の意味は分かった。
どうやら、これから行われるであろう空襲についての内容らしい。
『兵器なんか危ないものに近づかないで、とっとと逃げなさい』…大体、こんな内容だろう。
…ただ隣にいる彼女には意味が全く分からないらしく、疑問文を繰り返している。
「なんなの、この内容…? 翻訳してもまともな文章にならないし、なぜか中国語だし…」
…すると突然、1人の兵士が近寄ってきた。 どうやら彼女の言葉を聞いたらしい。
「警告用のビラさ。 こんなもん、撒くだけ無駄だと思うがな。」
「えーと…なんで、こんなビラをわざわざ撒くんです?」
「お偉いさんいわく、「民間人を攻撃に巻き込まないため」だそうで。
まったく、あいつらは何を考えてるのやら…」
「なるほど、よく解りました。 事前警告ってことですね。」
「ああ、完璧だ。
か弱い市民の犠牲を出さない代わりに、勇敢な軍人どもの被害を増やせる素晴らしい警告だよ。」
皮肉交じりに兵隊が説明したが、どうやら彼女には理解できなかったらしい。
「へー、そんなにすごいものなんですね。 チェコ軍を少し見直したかも。」
「……ああ…そうだな…。」
私とあの兵士の間に、気まずい空気が流れる。
…もっとも、この新人は何も気にしていないようだが。
しかし、そんなことを気にも留めずに輸送船の第一陣は進んでいく。
果たして、トラストではどのような記事が書けるだろうか。
…少なくとも、輸送船での出来事は記事にできなそうだ…。
船長「港へ接舷する、港湾事務所へ通信しろ」
船員A「了解」
船員B「…随分と遠回りになったもんだな」
船員C「しかたないさ、中東はきな臭いしスエズ運河は通れないからな」
船員B「本社も今月からアジア方面への仕事が増えてるらしいし、市場の転換かもな」
船員A「こちらカタルーニャ船籍、ケルス号。入港の許可を要請する」
CC-209 ケルス号
ポルト海運商船(PEBM)の運用する大型コンテナ船。積載量は3,200TEUほど。船籍はカタルーニャ王国(帝国の構成国)。
ちなみにPEBMはエレナ・ニーナ傘下。運んでいるもの
som-827などの帝国軍から退役した後に諸王国軍によって運用され、さらにそれが退役し在庫が生じた旧式兵器達。銃火器、軍用車両、軍用機などなど…。一般の工業製品などに混じって輸送されている。
「あんたらが警察なのかぁ!?」
バイクのような何か でやってきたのだから。
…2023年12月23日。
台湾へ休暇を取りに来た3人の観光客は、チェコ警察の前で素っ頓狂な声を上げた。
驚くのも無理はない。 …何故なら、彼らはパトカーでも白バイでもなく、
「そうですが、何か問題でも?」
「第一、なんで警察が…えーと…そんなよくわからない車両で…」
会話に1人の女性が割り込んできた。
…あー、まずは彼女たちから説明するべきだろう。
笙鈴、麻美、夜鈴。3人とも台湾出身の女性で、ちょっといた休暇を取ってハイフォンまではるばる来た観光客。
きれいな夜景を見つつハイフォン市を適当にぶらついていたものの、哀れ乗用車によるひったくりの被害を受けた。
勿論、彼女らはすぐに通報。 偶然近くを走っていたDDPが急行し、
彼女らのもとにたどり着いた途端…素っ頓狂な声を聴く羽目になった。
…再び、時間は現在に戻る。
「ケッテンクラートだよ」
「けって…何それ?」
「ドイツ軍のへんてこなオートバイ。「プライベート・ライアン」に出てきたやつ」
「あ、少し違います。 シュコダmsh-5って車種で、チェコ製のケッテンですね。」
「へー。 いつか買ってみようかなぁ…」
「いや、やめといたほうがいいですよ。
整備費とかがシャレにならないし、乗り心地悪いしー」
「…そんなこと言ってないで、話聞いてくれない?」
言葉を遮るように注意され、警官はようやく本来の職務に戻ることになった。
「…あ、そうでした。
えーと…乗用車によるひったくり、でしたよね?」
「はい。 肩にかけてたバッグを盗まれちゃって…」
「逃走車のナンバーって、覚えてますかね?」
「えーと…
…彼女は試しに記憶をたどってみたが、ナンバーなど全くと言っていいほど覚えていなかった。
まあ一瞬の出来事だったため、当たり前と言えば当たり前なのだが…
…だが、回答は思わぬところからやってきた。
「すみません… 一瞬だったので、さすがに覚えてはーー」
「15B、0986。 文字は黒で、背景は白」
「…覚えてるの? 一瞬だったのに?」
「あれだけ衝撃的な出来事、忘れてるわけないじゃん・」
「動体視力どうなってんだ…。」
「…まあ、とにかくナンバーが分かったのでそんなこといいじゃないですか。
本部に頼んで識別に回してもらうので、ちょっとお待ちください。」
「どれぐらいかかるんですか? バッグ、戻ってきますよね?」
「安心してください、すぐに戻ってきますから。
そのうち、追跡の車が急行して取り返してきますよ。」
そういった後、彼は無線機片手に何やら報告を始めた。
彼女たちには何を言っているのか全く分からなかったが、ナンバーを本部に報告しているという事だけはなんとなく分かった。
(彼女たちが使うのは中国語だが、ここでの公用語はチェコ語とベトナム語だ。 …まあ、スロバキア語も結構使われるが。)
だが、彼女にはもう1つだけ聞いておきたい事があった。
「…あの」
「はい? 何ですか?」
「…結局、なんでそんな車両を使ってるんですか?」
「警察は警察でも、DDP所属ですから。」
…彼女が一番聞きたかった質問は、わけのわからないアルファベットで答えられる事となった。 …もちろん、意味なんて分かるはずもない。
「…回答になってませんよ、それ。
DDPって何ですか?」
「dálniční dopravní policie」
「…何語?」
「…あ、すみません。 チェコ語で喋っちゃいました。
えーと、あなた方の言葉で… 高速道路交通警察隊。
高速道路の交通安全遵守を監督実施する警察組織で、
迅速な対応が要求されるためmsh-5などの半装機式オートバイを使っています。」
「普通のオートバイは使わないの?」
「…あー、ちょっとそのことは… えーと…
本当のことを言うと、バイクを買うほどの予算が無いせいで軍の放出品を使っているだけです」
「……警察がそれでいいのか…。」
その後。 本部に送られたナンバーは5分足らずで特定。 犯人の現在地もすぐに特定された。
…しかし。 彼らの現在地は犯行現場からあまりにも遠かったため、
別の車両が犯人の確保に向かうことになった。
話は先ほどの観光客たちから、確保に向かった2人の警官に移る。
…チェニェク・ツァハとユリアーン・オブドルジャーレク。 2人ともDDP所属の刑事で、どちらも男性。
彼らが乗っているmsh-5は犯人が乗っているらしい車両に向かって、意味の無さそうな警告を行っていた。
「…そこの白い乗用車。 直ちにスピードを落とし、路肩に停まりなさい。」
「そんなんで止まるとは思えんがな」
「ま、いうだけ言って止まらなかったら無理矢理止めるだけだ。」
…一応警告はしてみたが、目の前にいる白い乗用車はスピードを落とすどころかそのまま加速していく。
誰がどう見ても、逃走する気があるのは明らかだ。
「…あいつ、加速してくぞ? 犯人か?」
「犯人じゃなくても、逃げた時点で違反だ! 追うぞ!」
そう言った途端、彼は何の迷いもなくギアを最高まで入れた。
vz.67エンジンの出力は最大まで上がり、スピードはとんでもない速さで上がっていく。
スピードメーターはレッドゾーンに近づいていくが、乗り心地も同じぐらいのスピードで悪化する。
何せ、エンジンは運転席の真下にあるのだ。
出力が上がるほど振動もひどくなり、走行音も壮絶なものになっていく。
「ちくしょー、なんでこんなバイクの出来損ないみたいなやつに乗らなきゃいけないんだぁー」
「サイドカーの方が高いからだよ!」
その音をかき消すぐらいの大声で愚痴を叫んではみたが、哀れ正論を言われて沈黙する羽目になった。
「で? ここからどうする気なんだ?」
「相手が値を上げるまで追うまでだ! なんかに捕まってろ!」
「…ああ、分かった! やってやろうぜ!」
さらに半装機バイクはスピードを上げていき、相手の車に近づいていく。
このままいけば、運転手に銃を突きつけるなりして止められそうだが…残念ながら、現実はそれほどうまくいかない。
「…ん? 何だ?」
助手席から、拳銃を構えた男が身を乗り出してきた。
…もちろん、銃口をこちらに向けた状態で。
「伏せろ! 撃たれるぞ!」
1発発砲。
放たれた銃弾は彼らの車両にまっすぐ飛んでいき、ヘッドライトに命中。
そのままヘッドライトともどもぶっ壊れた。
「××××!」
ここにはとても書けないようなアルファベット4文字を叫びつつ、後部座席のユリアーンがショットガンを何のためらいもなく発砲している。
何発か銃弾が命中し、相手の車のバックミラーやハザードランプがぶっ壊れた。
「撃ちまくれ! 相手に射撃する暇を与えるな!」
「分かってる!」
何せ、こちらには何も遮蔽物がないのである。とにかく撃ちまくって、相手に射撃させない以外に方法がない。
お互いの銃を交互に撃ちまくり、相手に射撃の暇を与えず少しずつ接近していく。
相手も一応撃ち返してはるが、手しか出していないためろくに狙いを定められていない。
やがて弾丸が尽きたのか、全く撃ってこなくなった。
「いい加減に諦めろ!」
…その言葉むなしく、逃走車は今度は逆にスピードを上げていく。
「畜生… この向こうはワインディングロードだぞ!?
下手すりゃ、事故って病院行きだぜ!?」
「それでも追っかけるさ!」
2台の車両は熾烈なカーチェイスを展開しつつ、超高速で道路を突っ走っていく。
恐らく何も知らない他人が見たら、映画の撮影と勘違いするだろう。
「いったいどうするんだよ!? このままじゃ一向に追いつけないぞ!」
「おい、まだ散弾銃の弾残ってるか?」
「あと12発残ってる、1マカジンと少しだ!
いったい何やるつもりなんだよ!?」
「タイヤを撃ち抜け! 手はそれしかない!」
「無茶だ!」
「いいか、この向こうにヘアピンカーブがある!
そこで絶対速度を落とすはずだから、そこを狙って撃ちぬけ!」
「…畜生! 撃ちゃいいんだろ、撃ちゃ!」
だが、逃走車はスピードを落とす気配もなくまっすぐカーブへと突入していく。
「…馬鹿野郎め! 確実に事故って病院行きだ!」
…しかし。車はきれいに横滑りしていき、スピードを落とさずにヘアピンカーブを通過していった。
ハリウッド映画さながらの運転技術である。
「…ありゃ、完全にプロだな。見ててほれぼれするぐらいの腕前だ。」
「感心してる場合かよ!? どうやって追いかけるんだ!?」
「決まってる! …こっちも同じ手を使うまでだ!」
ハンドルを全力で切り、車体を80度ほど回転させる。
前輪の溝は一瞬にして消滅し、履帯は火花を出しながら凄まじい速さで寿命を迎えた。
「おい、大丈夫だろうな!?」
「大丈夫じゃない、あと少しで車体がお陀仏だ!」
「バッキャローが!」
そう言いながら、考えなしに逃走車に向けて連続でスラッグ弾を撃ち込む。
幸運なことに、放たれた銃弾はタイヤに向かって吸い込まれるように直進していき…
見事に2つのタイヤをぶち抜いた。
コントロールを失った逃走車はふらつきながら、
長いブレーキ痕を残しつつガードレールに激突。そのまま停止した。
「ヒャッホー! 命中だぁ!」
「これで奴らも諦めるだろうよ! ようやく逮捕だ!」
こちらも急停止し、降車。
そのまま銃を構えながら、逃走車両に向かって走る。
「警察だ! 2人とも手を上げて、そのまま動くな!」
…銃を構えながら警告したが、もはや犯人にはそんなことも聞こえていなかった。
車の中で、エアバッグに顔を沈めながら気絶している。
「これで逮捕…か?」
「…だな。気絶してやがるぜ、こいつら。」
「2023年12月23日午後8時12分! 窃盗及びスピード違反、および諸々の容疑で現行犯逮捕!」
…こうして、ハイフォンにおける30分ほどのカーチェイスは幕を下ろした。
盗まれたバッグは無事観光客に返却され、
2人はズタボロになった半装機式オートバイを修理に持って行った…が。
「…いったい、どんな運転をしたらこうなるんだよ!?
車体は弾痕だらけ、タイヤは溝一つないほどつるつる! シャフトなんて文字通り「捩じ切れて」るぞ!?」
「いいじゃねーか、エンジン生きてるんだから。 まだ50年は走れるぜ?」
「そういう問題じゃない!
第一、修理するのにとんでもない時間がかかるし…なんなら、新車買った方が速い!」
「…ったく。 黙って修理しろよ、嬢ちゃん…」
「聞いてるの!?」
「ハイ、一言一句聞き逃さずに聞いております。 どうぞご容赦を…。」
怒り狂ったディーラーに小一時間ほど説教される羽目になった。
まあ、あれだけ警察車両をぶっ壊したので当然と言えば当然なのだが…。
…さて。 話は、最初に登場した観光客たちの視点に戻る。
「さて… あなたのバッグはこの通り、ちゃんと帰ってきました。」
「本当!?」
「ええ。 しっかりここにあります。」
そう言いながら差し出されたのは… 無残にも、ボロボロになった1つのバッグだった。
「……あのー…。これ…本当に私のバッグですよね?」
「ええ。 少し逮捕する時に手間取ったらしく… こんな有様に。」
「そんな!」
「でもまあ、戻ってきただけましじゃないですか。 喜びましょ。」
「喜べるか、ボケ!」
「まあまあ…」
その後。3人は機嫌を悪くした彼女を慰めつつ、警察署から出ていこうとした。
お疲れさまでした! 安定した土曜の夜を満喫しましょう! 」
…だが、よりにもよってその様子を見た1人の何も知らない警官が、
彼女たちを少しでも楽しい気分にさせるべく元気づけるようにこう言った。
「
…彼女は、何の迷いもなくその言葉にこう返した。
「ええ、本当に安定していますね! バカヤロー!」
チェニェク・ツァハ(Čeněk Caha)
DDP所属の刑事、黒髪小柄。男性。
正義感の強い腕利きで功績も多いが、
命令無視などの問題行動も多くパトカー数台とバス1台を大破させた経歴がある。
読書好きで、数冊の本と時折書いている日記を大切にしている。
手先が器用で機械に強いが、カナヅチで高所恐怖症。
使用銃は大型レーザーサイト付きのvz.62。
ユリアーン・オブドルジャーレク(Julián Obdržálek)
DDP所属の刑事、茶髪長身。男性。
お調子者でいつも軽口を叩いたりナンパをしたりだが、刑事としては優秀。
思ったことをそのまま口にする。
ゴルフが趣味で、常時ポケットの中にゴルフボールを1つ入れている。
本人曰く「ビル・パクストンに似ている」らしい。チェニェクとは15年来の付き合い。
装備はレーザーサイト付きのVz.68、ニッケルメッキ仕様。
曹 笙鈴(つぁお しょうりん)
観光客、台湾出身。女性。 バッグを盗まれた人。
黒髪、二つ結び。フード付きのパーカーを着ている。
この3人の中で一番背が低い。
楊 麻美(やん まーめい)
観光客、台湾出身。女性。
金髪、癖毛の長髪。性格は結構楽観的。
この3人の中で一番体力がある。
柯 夜鈴(か いーりん)
観光客、台湾出身。女性。
黒髪二つ結び。 スクエア型のメガネをかけ、常に眠たそうな目をしている。
この3人の中で一番年上。
ブシェチスラフ(Břetislav)
DDP所属の刑事、一番最初に出てきた人。男性。
好きな映画は「ナヴァロンの嵐」。
ルツィエ(Lucie)
ディーラー。 mshを修理してた人。
休日はバイクを乗りこなしている。
「ヘンダーソン管理官、パーティの準備がやっと終わったっす!」
「あぁ、そうですか…お疲れ様。今日は戻っても大丈夫だけれども…さらっとコーヒーを淹れようとしないでくれるかな…」
「なんか問題っすか?」
「君はこの管理官室を給湯室かキッチンと間違っているような気がしてならないんだが。」
「それは管理官の思い込みっすね…っと、エクエスに関する報告がいくつか入ってるっす。」
「はぁ…それで?」
「第5機械化混成大隊、第19戦車中隊の作戦中の写真が送られてきたんすけど、M4A6Vのサイドモジュールをエクエスにつけているようっす。なんでも、エクエスの側面を携行型ATMでぶち抜かれたことがあったらしく…」
「なるほど、サイドモジュールか…それをEQUES Mk.3BVMとしようか。サイドモジュールの生産ラインの増設をしようか。」
「どうするっすか?」
「セントリオル・ユニオンのキティラ島工場ならいくつかラインが開いているはず。連絡しておくよ。」
「了解っす。ユニオンの連中はいい顔しないと思うっすね…。」
アデレード「…で、外務宰相の解任要求か」
シルヴェストル「はい、シナノ氏は重大な犯罪を犯しており外務宰相には相応しくないと進言します」
アデレード「私は彼女の仕事振りは外務宰相に相応しいと考えている。そして君は証拠なしにそんなことを提言している」
シルヴェストル「ええ、すぐにでもシナノ氏の犯罪の証拠を提出して見せましょう」
アデレード「……、」
アデレード「そうだ…、君にも情報を共有しておこう」
シルヴェストル「なんでしょう?大宰相殿」
アデレード「特殊作戦軍の部隊が無断で国外軍事行動をしているらしい、…外務省の方で何か怪しい動きはなかったか」
シルヴェストル「…初耳ですな。外務省の方ではなにも…」
アデレード「そうか…、外務宰相の件については分かった。君の言う証拠次第で判断しよう」
アデレード
帝国大宰相
シルヴェストル
外務副宰相
テクネチウム「ふう…」
Phantom-worksの代表取締役のテクネチウムは一通りの仕事を片付けてやっとこさ一息つく。彼の机の上には大量に積み上げられた書類の束。基本的にはパソコンでの業務が多いのだが、直筆のサインを必要とする事が多い為、紙媒体での業務を余儀なくされている。
内容は…最近完成しているブレイン・ソルジャーの”ゾルダート”関連がほぼ全てである。Phantom-worksは国営で唯一の複合軍事企業である。どの子会社もひっきりなしでこの”ゾルダート案件”に追われている。そしてその余波はもちろんこの会社のトップであるテクネチウムにも来ているのである。
運用方法、倫理的問題、生産や維持に関する設備や技術…それらは積もりに積もって山と成していた。
テクネチウム「初期生産されたのはおよそ100体、つまり1個小隊の規模で試験をしているが…やはり北クリーニングラード共和国のコマブロイド軍団のようにゾルダートのみの軍隊としての運用は、やはり実用化には至ってないか。」
彼らがコマブロイドのみで軍隊を運営できるのは、スーパーコマブロイドを初めてとした縦社会が形成されているからである。これは、北クリーニングラード共和国が何年という長い年月をかけて積み上げてきた努力の結晶であり賜物である。そこらへんの国が一朝一夕で出来るような物ではない。
テクネチウム「とはいえ、彼らから学ぶことは多い。今は我々のような人間を主とみなしてついていくだけではあるが…その主が死亡あるいは行動不能に陥った時に彼ら自体も動けなくなる。可能性がある…。」
今の”ゾルダート”は主従本能に従って、ファントム統合軍の軍人…主に陸軍の歩兵を主とみなして共に行動している。今の人間等のように、自ら考えて行動するといったことは出来ない。主が倒れた時が、彼らの倒れる時となるのだ。
テクネチウム「そんなのは駄目だ…戦場で共倒れになる事が最悪の展開になる。それでは何のための兵士の名を関する生体兵器だというのだ…主を守る為、敵を倒す為に動いてもらわなければ困る…。その為には彼ら自身を導くリーダー的存在が必要不可欠になる。」
その解決法として、”ゾルダート”の同種内で彼らを指揮する上位個体が必要である。そんな都合の良い個体がいるわけが…
テクネチウム「確かに時間はかかるが、一例がないわけでは無い。こちらに関しても研究と調査を進めておかないとな。」
彼は書類の山からクリアファイルに入った紙束を取り出す。そこには『ブレイズロッドを投与した”ゾルダート”の突然変異で発現した特殊個体について』といった題材の論文である。ゾルダートを作る際に複数の実験が行われていたが、これはその中の一つである。
基本的に”ゾルダート”はブレイズロッドを加工したブレイズパウダーをエネルギー生成器官で熱エネルギーに変換して稼動するのだが、それを加工する前のブレイズロッドの状態で投与したのだ。その結果、投与された”ゾルダート”は最初こそ普段とは違って生成される数倍の熱エネルギーに苦悶の声を挙げていたのだが、変異によってブレイズロッドの生じるエネルギーに適応した。エネルギー生成器官は更に肥大化し効率化、更にいつもとは違う大きいエネルギーによって代謝が増長し、細胞分裂が活発化したことによって体格が発達しより強力な個体へと進化したのであった。
これを仮称だが”ゾルダート・フェイズ2”と名付ける。
テクネチウム「専門家は遺伝子変異を抑制する制御因子を組み込んでいなかった為に起こった、必然的な進化と考えている。研究段階だが彼らが”ゾルダート”のみの軍隊運用の成功例になってくれるかもしれない。」
統合国家ファントムの新たな1ページとして。彼らは彼らの為すべきことをするだけだ。
>>”ゾルダート”の歩兵運用試験が開始<<
ちなみに、自分は大学時代に酵母とか放線菌を取り扱っていたのですが、実験に何かしら影響を与える遺伝子は別の遺伝子(塩基配列が同じ奴)と組み替えられます。
そもそも教授が色々とできる用に遺伝子組み換えした酵母を用意してくれてはいるのですがね。(隙自語乙)
「間に合え~!!」
僕の絶叫がサイト内の壁に反響して鳴り響く、あと数十秒でLウイングからAウイングへのラストゲートが閉まってしまう。しまってしまうと実験区域収容区域への移動が困難になってしまう。
「とりゃ!」
ほんの数秒の差でAウイングに滑り込めた。後ろから耳をふさぎたくなるような断末魔の声とモンスターの声がともに重なって聞こえた
「あぁ、DKの人か。ご愁傷さまに」
さて、僕は自分の仕事の続きをしないといけない。ここはサイト5‐5、第二のトラストの悪夢の始まりだ
私はどこにいる?
私はどこにでもいる。
私はどこにもいない。
私はどこにでもいるし、どこにもいない。
私はここに来た。
Now here No where
私は今日も電子の海を漂う
「どこにあるんだよ、第二職員寮って場所は」
イラついた口調でしゃべりながらAウイング内を歩き回っていた。さすがに広すぎる、1時間探したけどまだ見当たらない。
「まだ調べきれてない空間があるのか?いや、そんなはずは…」
そんなことを考えていたら人が見えた、すぐ目の前に。
「…は?誰?」
「Wh…Who is it? You are?」
僕は一つの可能性を考えた、カルトの装備には見えないから多分機動部隊の人だろう
「Are you a member of the task force? Or a general mercenary?」
そんな質問を投げかけたとき彼の顔色が変わった
「Are you the latest addition? Good thing you found it」
どうやらあまりにも遅すぎて機動部隊の隊員が心配して総出で探しに来たみたい。話によると彼はα‐3のeagle eyes「鷲の眼」の隊員だそうだ。
I'm a wolf who won't die
can't help people
I can't protect myself
Where should I go?
What should I do?
I don't know about that
For now, let's continue down this path.
they came
we cannot prevent
I can't even run away
I can't even fight
This is what you see
take over us
Our future ancestors are scattered here
The heroes that come after advance through
(彼らが来た
我々は防ぐことができない
逃げることもできないし
戦うこともできない
これを見るものよ
我らを受け継いでくれ
先ゆく先人ここに散る
後来る英雄進み抜け)
> MGRS:38SMB0168172391 イラク ファルージャ東部
ー記録開始ー
6-1車長「ローナー6-1よりコントロール、敵MBT3両を視認。まだ見つかっていない、こちらは6-2で2両小隊、オーバー。」
≪コントロールよりローナー6小隊。敵戦車を撃破せよ。Cleard for HOT、アウト。≫
6-1車長「6-1コピー。6-2、見えるか?」
6-2車長≪6-2、コンタクト。≫
6-1車長「6-1は東の2両をやる。6-2は道路を挟んで西の1両をやれ。撃破し次第廃ビルの陰に隠れろ。How Copy?」
6-2車長≪2、コピー。道路を挟んで西の1両、撃破し次第ビルの陰。≫
6-1車長「OK.Gunner,SABOT,Tank!」
6-1砲手「On the way!」
6-1車長「Fire!」
(2両のM4が120mm57口径を射撃し、西側の敵を1両、東側の敵を1両撃破する。)
6-2車長≪Target!目標ハッチから炎が噴き出てます!後退してビルの陰に隠れます。≫
6-1車長「了解。残敵1両砲塔旋回中、後退しろ。撃った!」
(6-1が砲塔正面に被弾するも非貫通。)
6-1車長「ドライバー、ダメージ報告!」
6-1操縦手≪砲塔に被弾、損害なし。行動可能!≫
6-1車長「Up!」
6-1砲手「On the way!」
6-1車長「Fire!」
6-2車長≪こちら6-2、残存脅威ゼロ。≫
6-1車長「ローナー6-1よりコントロール、脅威を排除。6-1が砲塔正面に被弾、損害なし、オーバー。」
≪コントロールよりローナー6-1、お疲れ様。警戒しつつキャンプデルタに帰投せよ、アウト。≫
6-1車長「6-1コピー、ローナー6は23.1ウェスティングからチェックアウトし、キャンプデルタへ向かう。アウト。」
ー記録終了ー
カンカンカンカン…スパァァァン!
カルトを蹴散らしていきながら仁はxウイングの地下駐車場に向かっていた。ちなみに何があったというと、地面が急に崩落し先頭にいた仁が地下に落下。元の部隊とは地下駐車場で待ち合わせるとのこと。
「残弾も残りわずか、30人は持っていけるかも怪しいところだな」
そんなことをつぶやきながら緊急階段に達した仁はある問題に気付く。なんとキーカードが必要だった。
「たっく、探すしかねぇか」
そんなことを口に出しつつ、仁は近くの事務室内を見て回った。そこら中に黒い液体がこぼれており壁が崩落している部分もあった。そんな時、仁が細い廊下に差し掛かったとき普通じゃ感じ取れないほど弱い殺気を感じた。
「誰かに狙わr、ウグッ!」
彼は急に何者かに首を絞められつるし上げられた、正確には上に敵がいてつるし上げられただが。こいつ、ただもんじゃない。そう思っても落下時に足を負傷した仁では当然カウンターもできない。このまま殺されるのかそう思ったときに首を絞められてでなかった声が漏れだした
「うぅ…無理…はなしてくれ…」
ただの願望だったはずだが相手は話してくれて仁は地面に落ちた。そして一言
「君…仁なの?」
仁を締め上げたのはなんと雪だった。彼は思考停止に陥った、なぜ彼女がいるのかなぜ来たのかと考えもできなかった。ただ泣いた、また会えたことに泣いたのである
「あぁ、もう泣かないで。大丈夫なの?」
そんなことを聞きながら雪は仁の背中をさすった。そのあとの話によれば仁がここにきているのをレインさんから聞いて、その後心配してTGODの者として入ってきたとのこと
「でも、これからどうするの?」
「ここから地下駐車場に向かうのだがキーカードがなくて困っているんだ」
「それはこれのこと?」
雪の手には汚れたカードがあった、まさにそのカードだった
「気になったから拾っておいたの」
「よし、それじゃ行くか。真の最終封鎖区域へ」
下へ進むたびに違和感を感じ始めた。とうとう来る、あとはコアを破壊するだけだ。そんなことを考えながら仁は雪と地下駐車場に向かっていった。
封鎖区域開始 脱出地点/地下駐車場出口、残り10分から使用可能/22:17
グラペジア軍轄省 5F 秘匿会議室
ミレネコフ 「…イラクで我らOCSTとECSCで代理戦争が起きているのは知っていることだろう。そこでだ、君にはモルトラヴィスへ行き、内情を探ってもらいたいのだ。」
ルイス 「具体的には?」
ミレネコフ 「そうだな…、軍の状況や政治の事、モルトラヴィスに関するニュースなどは全て記録してきてくれ。日時は…1月26日の便でモルトラヴィスに渡ってもらう。それまでに準備を済ませておけ。渡航費や宿泊代などはこちらで負担する。」
ルイス 「了解しました。」
ミレネコフ 「決して死ぬなよ。面倒事に巻き込まれないように。以上だ。健闘を祈る。」
ルイス 「ありがとうございます。では、また後で…。失礼します」
ガチャ
コツコツコツ…
ミレネコフ
人外管轄庁の責任者。
シナノ「…というわけだ。勝手に行動した第14特務連隊は連合王国の手で全滅した…、余計なことをしてくれたなニコラ?」
ニコラ「…」
シナノ「皇帝陛下は泣いておられる。事情も事情だ、秘密軍事裁判所にて自らの罪を告白し償うといい」
ニコラ「…申し訳ありません」
シナノ「事の首謀者でもある外務副宰相も呼び出したいところだが……、生憎先立ってしまったようだ。撃たれるとはね」
ニコラ「…一つ質問をよろしいでしょうか?」
シナノ「なに?」
ニコラ「シルヴェストル外務副宰相はタンクローリーにぶつかって死亡したと聴いています…が…」
カチャ
シナノ「フイ、銃を下ろしなさい」
フイ「承知しました」
シナノ「ニコラ、余計なことを言うものではない。私からは以上。連れて行け」
……ガチャン
シナノ
ご存知外務宰相。一応軍務局長もしてる。
フイ
外務宰相直轄護衛部隊「ヴァルハラ小隊」の副隊長。
ニコラ
第14特務連隊司令官。
シルヴェストル
外務副宰相。乗る車がタンクローリーに正面衝突し、ガソリンに引火して大爆発を起こした。
その後、奇跡的に生き残っていたが狙撃されて絶命した。「リュクト女史はおりますかな?第27班の3期研究資料を確認したいのだが...」
『これはこれはアッヘンバッハ教授。第62号案の時以来ですね。お変わりない様で何よりです』
「......」
『どうされました?』
「いや、やはりその...。以前会った時とは容姿も口調もかけ離れたものとなっていると思いましてな」
『あぁ、そういえば貴方と研究を共にした時の私は2代目の私でしたね。今の私は4代目。あの時から数えて、23回の更新が行われているので振る舞いが異なるのも当然というものです』
「つくづく思うことだが、貴女と接している内は頭痛の種が尽きることはありませんな...」
『そう仰らないでください。先代の私も今代の私も全て等しく「ミーナ・フェア・リュクト」ですよ。今までと同じように接して頂ければ幸いです』
「......、慣れることは永劫有り得ないでしょうな...。それはそうとその装甲服は?」
『あぁ、これですか。ツィリーナが人ならざる者達について興味を抱いたようでして。お友達になって頂くための準備ですよ』
「そのような物騒な物を携えて、友好関係など築けるのですかな?」
『私が情報網を用い調べ上げたところによると、人ならざる者達の多くは『闘争』を通して友好関係を構築しているようです。彼らの常識が必ずしも我々の常識 と合致するとは限りません。もちろん多面的なアプローチを試みる予定ではありますが...。おっと、これ以上話し込んでいては今後の予定に差し障ります。第27班の3期研究資料はDの35の引き出しにあります。ではまた』
(貴女が人の常識を語るのか...)
ミーナ・フェア・リュクト(通称:狂愛さん)
純人間種()
愛しのツィリーナたそが人外さん達に興味を抱いたので早速調べに行くらしい。価値観エイリアンな狂愛さんが友好関係など結べるのだろうか...。
余談:道具、装備品、戦闘用ぼでー等々は漁船改造の『アルゴン不審船』で運ぶそうな...。
ミーナ・フェア・リュクト(通称:潜入さん)更生施設 に放り込まれてしまった)
モルトラヴィスでの調査用に調達した生身の肉体(身長167cm、金髪碧眼タレ目、元の人物は賭博狂いの生活保護受給者であったがとうとう
余談:強度は一般的な人間レベルなのであまり乱暴にしないであげてください()
アッヘンバッハ教授(通称:研究員A)
ルクス・シャンツェ所属の研究員。狂愛さんとは以前から面識がある。久しぶりに会ったら別人になってた()
茶番中では常識人のように描かれているが、ルクス・シャンツェにいる時点でまともな人間では無い。
余談:最近頭が薄くなってきた。
ツィリーナ(通称:ツィリーナたそ)
狂愛さんの頭の中に住み着くフェアリー()
具体的に言うと狂愛さんのお姉さんと罪悪感と趣味のために消費してきた人々の凝固物である。
『Two pieces of dusts in the air ,Let it act to take a long breath』
古い音楽プレーヤーの赤いボタンを押すと、カチリと音を立て、ノイズ混じりの曲が切れる。
「妙に小綺麗な音楽を聞くんだな。」
そういう車長を横目に、戦車の上で水筒を飲み蓋をしめる。眼前に広がる荒野は、さっきまで聞いていた曲とはミスマッチだったかもしれないが、大して気にはならない。むしろ自分には心地よかった。
「小汚い戦場だからこそ、ですよ。暇な警戒中にはこうするのがいいんです。」
「ま、今のうちだな。本部は攻勢作戦を立案中って話しだからなぁ。暇な時間もすぐに終わる。」
「もし、もしですよ。その作戦で3個連隊ほどが壊滅したりしたら、財団は終わりなのでは?」
「そのためのECSC軍に決まってんだろ?本部は偉そうに指揮をとって、投入するのはせいぜい4個連隊。これでも財団の中じゃほとんどの常設部隊を動員してる。正規軍じゃねぇんだ、うちはよ。」
そう、財団の武力は常設部隊、機動部隊、保安要員をすべて動員したって1個師団程度なのだ。得意の航空戦力がなければ、この戦争に勝利はない。
「幸い、航空戦力はこのイラクに十分にあります。帝国やアルゴン第40軍と協力すれば、勝利はできるかと思います。しかし、運が悪ければ財団が解体されることだってあり得ないことじゃないですよ。」
「俺達戦争屋はこの世界のどこでだってやっていける。解雇されればどっかの軍にでも入るさ。給料はこっちの方がいいだろうがな。」
「そんな簡単なことじゃ…」
最初の曲
『ARMORED CORE VERDICT DAY』の収録楽曲である『Cosmos New version』の一節。綺麗な曲です。
主人公
第5機械化混成大隊第4戦車中隊A小隊、隊長車両の砲手。元[削除済み]陸軍の戦車兵だった。
車長
同部隊の隊長車両車長。つまり小隊長(わかりづらい説明)。元[削除済み]海兵隊の戦車兵。
場所
不明バグダッド近郊だということだけは公表します。
好き。こういうのがいいんだよ
おぉ、ありがとうございます。やる気が出てきました!
> イラク東部 砂漠地帯
3-1車長 「小隊各車へ、奴らのの戦車を発見。3両だ。警戒しろ」
3-2,3,4 《了解》
3-1車長 「картридж!(装弾筒!)」
3-1砲手 「Автоматическая загрузка завершена(自動装填完了)」
3-1車長 「俺が前に出る。その隙に2、3号車は側面まで移動し仕留めろ。」
3-2車長 《了解。側面へ》
3-1車長 「ギア3で前進しろ」
3-1操縦手 「вперед на третьей передаче(3速で前進する)」
3-4車長 《敵が気づいた!》
3-1車長 「Огонь!(撃て!)」
ドッ
3-1砲手 「Βраг убит(敵撃破)」
3-2車長 《射撃位置についた》
3-1車長 「準備完了次第撃て」
ドッ ドッ
3-3砲手 《непроникающий(非貫通)》
3-4車長 《被弾、履帯が損傷》
3-1車長 「Огонь!(撃て!)」
ドッ
3-1砲手 「Βраг убит(敵撃破)」
3-1車長 「…よし」
「…あなたは何者なのか、記憶はありますか?」
『…ピッ…"わからない"…ッー』
「この写真に見覚えは?」
『ピッ…"アズナール、ヴィクトル……、エヴリン……と…誰"…ッー』
「…そうですか…、その写真はアズナールさんから提供していただきました。あなたの長男ですよ」
『…ッー』
彼女は頷きました。
「今は軍に保護されています。あなたのことを心配されていました」
『…ピッ…"…そう、"……ッー』
「…ナバラ紛争…ご存知ですか…?」
『…ッー』
『…ピッ…"わたしには……"…ッー…』
『ピッ…"あの地がどうなろうと、帝国がどうなろうとどうでもいい…"…ッー』
「…あなたはナバラのため、命をかけて戦ったのですよ…」
『…ッー』
『ピッ…"なぜ私なんだ"…ッー』
「ミスリルはもう帝国軍に滅ぼされましたが…、あなたさえいれば…、ナバラ独立も…」
『ピッ……"もう…疲れたんだ"…ッー』
『ピッ…"あの紛争で何を得た?"…ッー』
ガチャ!
【なにをしている!?】
「くそ…、私はナバラの独立を諦めてません!」
ガタッ…ガタッ
『ヴ…る゙……、サァ…イ…、ピーッ…ッー』
【(削除済み)を叩き出せ!】
『…』
『…』
Ag-2019-37は精神に大きな問題を抱えており、以降「ナバラ紛争」など連想される関連ワードの発言を禁止します。関連ワード一覧は別途の送付書類をご覧ください。
「削除済み」研究者は、ナバラ紛争にて反政府軍ミスリルにて初期に戦闘員として活動していたことが分かりました。現在は謹慎処分としていますが、数カ月後に上層部の定期会議にて抹消作戦が承認され、実行されました。
1月29日、「彼」は航空機‐‐‐社338便に乗ってモルトラヴィスに向かっていた。
「ったく、シベリアの件が終わってから一か月しかたってないのに(当時は12月だった)呼び出すって…弟君の気持ちも考えてほしいもんさ」
エコノミークラスの一か所に「彼」は座っていた。太い尻尾と狼の耳、灰色の髪にオッドアイ。そんな仁がモルトラヴィスに向かっていた。
「『会って話したいことがあるから来い』って、確かに兄ちゃんに会えるのはうれしいけどさ無茶ありすぎ。まぁ、やってしまったものは仕方がないけど」
そんな愚痴を言いつつ仁は夕食の機内食が来るまで寝ることにしたのであった