茶番に使ってください!!
px
#
埋め込み先の背景色と馴染まない場合に指定して下さい。通常は埋め込み先の背景色をそのまま利用します。
px
wikiwikiスタイルでは文字サイズやフォントが自動的に調整されます。
次のコードをWIKIWIKIのページに埋め込むと最新のコメントがその場に表示されます。
// generating...
最新トピック
4213
3 秒前
兵器紹介 3 秒前
445
8 分前
個人の設定スレ 8 分前
1828
14 分前
NEWS コーナー 14 分前
2935
39 分前
画像コーナー 39 分前
10165
40 分前
談話室 40 分前
57
1 時間前
南米カルテル紛争スレ 1 時間前
625
1 時間前
国の詳細設定 1 時間前
1468
1 時間前
外交用 1 時間前
1877
1 時間前
茶番スレ 1 時間前
1399
1 時間前
領土拡大、新規建国コーナー 1 時間前
452
2 時間前
茶番協議スレ 2 時間前
790
2 時間前
輸出物紹介・取引コーナー 2 時間前
761
2 時間前
質問部屋 2 時間前
679
2 日前
会議場 2 日前
1699
2 日前
架空設定コーナー 2 日前
101
2 日前
架空兵器スレ 2 日前
184
2 日前
入った人はココに個々に名前を入れてね 2 日前
32
4 日前
戦争史スレ 4 日前
167
4 日前
ICF合同軍事演習 4 日前
71
7 日前
兵器資料スレ 7 日前
96
7 日前
人外関連設定スレ 7 日前
165
11 日前
模擬戦技術用コーナー 11 日前
519
19 日前
条約コーナー・機構コーナー 19 日前
4
1 ヶ月前
初心者さん案内スレ 1 ヶ月前
59
1 ヶ月前
(仮称)二つ名命名スレ 1 ヶ月前
111
2 ヶ月前
ファントム&リバティニア合同茶番 2 ヶ月前
502
3 ヶ月前
クイズコーナー 3 ヶ月前
68
4 ヶ月前
TNO茶番専用スレッド 4 ヶ月前
318
6 ヶ月前
深海生物と争う末期な世界線(仮※)用コーナー 6 ヶ月前
18
1 年前
この鯖の決まりごと(法律のようなもの) 1 年前
仁:「わふぅ~」
可愛い、仁が可愛すぎる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺はバンパー、ロシアの戦闘民族だ。今日は会社の帰り、偶然帰宅準備している仁に出会った。今まで酔っていた仁を見たいという夢がきょう達成する。
「なぁ、仁。おれんちによっていかね?」
仁:「いや…いいけど…」
「それじゃあ決定!今すぐ行こう!」
そんな感じに軽い仁を肩に担いで自宅まで連れて行った
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ほい、缶ビール」
仁:「あ、ありがとう」
カチ プシュ
缶ビールを開ける音が二つ、部屋の中に響いた
「ところで仁、お前お酒は大丈夫なのか?」
仁:「ふぁ、ふふぃたった(あ、無理だった)」
気づいたころにはすでに時遅し、仁は缶ビールの中身を半分ぐらい飲んでしまった
~しばらくたって~
仁:「わふぅ~」
「だ、大丈夫?」
仁:「ふぁいじょぶ!みゃだみゃだのみぇる!」
「そ、そう?俺から見たらそうには見えないけど…」
仁:「ふぁいじょぶ!」
本人が大丈夫ならいいけど…まぁ、かわいいからいいか♪
今後の飲み会茶番に向けて仁の酔い姿を書いてみました。かわいい♪
とりあえずほろ酔いでも今のように酔いまくるので好き勝手にもてあそんでください()
陸軍統合司令センターの一角 休憩室(私物化された部屋)
「帰ってきたか。目は大丈夫か?」
「はい。裸眼での視覚は気分を害しますが、別段任務への支障にはなり得ません。」
「すまんな、必要があれば調整する。」
「申し訳ないと思うのでしたら、そこの書類の山を片付けるべきでは?」
(机の上の書類を指差す)
「…。」
「はぁ…手伝いますから、一緒にやりましょう。ただし、」
「ただし、なんだ?」
「明日の買い物には付き合ってもらいますよ。あと昼食にも。」
「へいへい、俺で良いならな。」
『ええ、構いませんよ。何着か予備があるので。一着差し上げます』
━━━━━━━━━━━━━━━
■
「ッ!!!!!!」ガタンッガタンッ
「それで...、これはなんだ?」
『ご覧の通り生きた人間です』
「この手斧でどうしろと?」
『頭を割ってください』
「ッ?!!! ッ!!!!!!!」ガタッゴトッ
「ッ!!!!!!!!「はぁ...」ガスッ」
『おっと、これは...。微塵の躊躇もありませんね』
「で、私に何をさせたかったんだ?」
『...それは後々お話します』
━━━━━━━━━━━━━━━
■
『おはようございますルェンさん』
「今日は拷問か?」
『いえ、検証ですよ』
「私の目には今から行われることが水滴刑に見えるのだが」
『これは...、よくご存知ですね。正しくは水滴刑を応用したものとなります』
『貴女が拘束されているその施術台。四隅に圧力センサが配置されており貴女が身動ぎする度にこちらの計測器にカウントが入るようになっております』
「私が耐えるメリットが見当たらないのだが」
『そうですね...。10回以内に収めることが出来れば貴女の望むものを差し上げましょう。ちなみに制限時間も設けてあるのでその辺についてはご安心ください。さてと安全のために猿轡をはめさせていただきますね』
「始める前に質問をしてもいいか?」
『はい、なんでしょう』
「君はなぜ人外のことを調べようとする?」
『そうですね。単純な好奇心と我々人類の恒久的な利益のため。後は...、喜んで頂きたいからでしょうか?』
━━━━━━━━━━━━━━━
■
『こんにちはルェンさん。一昨日はご協力ありがとうございました』
「流石にあれは疲れた」
『しかし...。台を壊してしまうのはいただけませんね』
「疲れるものは疲れる」
『ですが、ご安心ください。一昨日の反省を活かし台を強化しておきました』
━━━━━━━━━━━━━━━
■
『こんにちはルェンさん』
「今日は何の用だ?」
『私が席を外している間、一人では暇を持て余すと思いまして...。貴女の為に遊び相手を連れてきました』
「クゥーン...」
「その子犬は?」
『この基地で番犬として飼育されているジャーマン・シェパードが居るのですが...。どのタイミングかはハッキリとしていませんが子供をもうけていたようでして。これは今朝、産まれた子ですよ』
「ヘッヘッヘッ」
「...可愛いな。名前はあるのか」
『プフィと名付けています』
「プフィか、何だか間の抜けた名前だな」
『可愛いでしょう?それと...、こちらの方もどうぞ』
「これは?」
『哲学の書です。空き時間に読んで感想文をまとめておいてください』
━━━━━━━━━━━━━━━
■
「プフィ」
「ワンっ!!」
「プフィ」
「ワンっ!!ワンっ!!」
「よし、よくできた。お前は本当に賢いな」
「他にやることもないし本でも読むか...。『科学の倫理と人道生』著者は、アイツか...」
「?外が騒がしいな…」
『皆さん、余りはしゃいでは行けませんよ』
「すっげぇ!」
「そっちダメだって!」
ガチャッ
『おはようございます。ルェンさん』
「今日は何の用?」
『ルェンさん。外に行きましょう』
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
『皆さん、あまり遠くに行ってはいけませんよ』
「はーい、院長先生!」
「しっぽー!」
「髪、きれい...」
「何故、私が子守りなど...。それに首につけられたコレ、微妙に邪魔なのだが」
『あぁ、そういえばまだ紹介していませんでしたね。この子達は私の運営する孤児院の子供たちです。それとチョーカーについては諦めてください。そういう取り決めですので』
「はぁ...、なら仕方ないか。諦めるとするよ。そういえば研究員以外にも色々やっていると言ってたな」
『えぇ、他にも老人介護施設と更生施設の運営も行っております。やることは多いですが、非常にやりがいがありますよ。ちなみに今貴女の尾に抱きついているのが連れてきた中で一番年少のエーミール。貴女の髪で三つ編みを作っているのがハンナ、皆の面倒をよく見てまわっているのがアデリナ、先程貴女へ対しスカート捲りを敢行したのがクラウスです』
「結構多いな」
『施設全体で見ればほんのひと握りですよ』
『さて、皆さん。今日は海岸のゴミ拾いを行いましょう』
■ ■ ■ ■ ■
『結構集まりましたね。さて、皆さん。約束通りゴミ拾いの後はバーベキューを行います。それまで砂浜で自由に遊んでいただいて構いませんよ。何か困ったことがあれば私かエーゴンさんにご相談ください。それとあの柵より向こうに行っては行けませんよ?分かりましたね』
「「「「はーい!」」」」
『皆さん、本当に良い子ですね。準備が出来たらお呼びします』
● ● ● ● ●
『それで...、ルェンさん。お話があるとのことでしたが...』
「率直に言うが...、ここキューバ グアンタナモのアルゴン基地だろう」
『これは、よく分かりましたね』
「ここに来るまでの道中で、収容キャンプらしきものを見たからな」
『えぇ、今の時期ですとイラク辺りの方が多いのではないでしょうか。無論、子供たちに見せるには少々刺激が強いのでなるべく避けるルートを通っては来ましたが...』
『今度は私が質問しても?』
「...、内容による」
『そこまで難しいことではありませんよ。私が聞きたいのは、他の人ならざる者の皆様についてです』
━━━━━━━━━━━━━━━
『こんばんは。ルェンさん』
「また水滴刑か」
『えぇ、ですが今回は少々条件が異なります』
『こちらをご覧下さい』ピッ
ウィーン...、ガゴンッ
「ルェンさん...」
「嫌だッ!」
「何で...」
「先生ッ!」
「クゥーン...」
「待て、まさか首につけているのは...」
『えぇ。ゴミ拾いの際に貴女に身につけていただいた爆薬付きのチョーカーです。貴女が大きく身動ぎする度に圧力センサが反応する、という点は変わりませんが、今回センサの先に繋がっているのはカウントの計測器ではなく子供たちとプフィに装着したチョーカーです』
『順番としてはクラウス、ハンナ、アデリナ、エーミール、プフィとなっております。計測時間は前回と変わりません』
「そんな...、私先生に憧れて...。勉強だって頑張って。いつか先生の研究を手伝えるような科学者になりたかったのに...」
『えぇ、アデリナ。貴女の頑張りはよく知っています。貴女が私を手伝っくれようとしていることも。本当に感謝しています』
『他の皆さんにつきましても。あなた達の献身を忘れることはありません』
「先生...?」
「怖い...いやだ......」
『さぁ、ルェンさん。始めましょう。事故防止の為に猿轡をはめさせていただきますね』
「待て」
『?なんでしょう』
「お前は最初、人外を調べる時に我々人類の恒久的な利益の為と言っていたな」
『はい。それが何か?』
「一つ言っておく。お前はまだ、自分が人間のつもりで、人外である私の精神性を物珍しそうにみているのかもしれないが...。お前の精神性も大概に化け物のソレだぞ」
『?おっしゃる意味について分かりかねます』
「もういい...」
★ ★ ★ ★ ★
実験結果のまとめ:
やはり私の推測に狂いはなかったようです。行ったのは初歩的な対照実験ではありますが充分な結果を得ることができました。最初に『ルェンさんの精神のあり方』を探る上で『殺人へ対する抵抗感』について調べた際に『抵抗感を抱いた素振りが一切なかった』ことを踏まえ、それ以外の存在へ対する反応を見るためにプフィを連れてきましたが...、興味深い結果を得ることができました。子供たち4人のチョーカーが起動するタイミングは計測器の時と比較し10~20秒ほどのタイムラグがあったものの、おおよそ計測器の際と変わりませんでした。しかし、順番がプフィの番になるとタイムがあからさまに伸びるどころか、制限時間いっぱいまで耐え抜きました。このことから、ルェンさんには独自の『優先順位』があると思われ...「おい」
『はい、何でしょう。今日の実験については以上となります。お疲れ様でした。明日の予定としては「...れた」』
『はい』
「いい加減疲れた...。そろそろ帰してくれ」
『...他にも試してみたいことは色々あったのですが、またの機会としますか』
細かい諸々
・ルェンさんは白衣を手に入れた!(怨念でもついてそう...)
・頭をかち割られた人→捕獲したモヒカンの一人。一通りの実験を済ませた後アッサリと56された。
・水滴刑→何かを聞き出すための拷問というより単純な検証のために行っている()
・台を強化→ルェンさんに台を壊されてしまったので、素材をタングステン合金鋼に、垂らす水をガリウムに変更した。
・子犬→ルェンさんがあまりにもアッサリとモヒカンをsatu★害したので生き物へ対する根本的な考え方が人とは違うのではないかと考え、用意したジャーマン・シェパードの子犬(名の由来は『供物』を意味するオプフェルから来ている)
・子供たち→色々と条件を変えて検証するために連れてきた(何人かいなくなったとしても他の施設利用者は『里親が見つかった』程度にしか考えないので遠慮なく連れてきた)
・ゴミ拾い&子守り→活動を通して、ルェンさんの思考パターンを読み解こうとしている(ちなみにゴミ拾いしていた海岸から1キロにも満たない地点でイラクから連れて来られた人々が激しい拷問を受けていたり...)
・やっぱり院長先生は『あくのかがくしゃ』だったんだ!!→ちなみに、別に残虐行為を好んでいる訳ではなく、単純にカウントに子供と子犬というワンクッションを挟むことで、記録にどれだけの違いが出るかについて検証しようとしている。
・1名様おかえりです→これ以上続けてしまうと飲み茶番に支障をきたししてしまいそうでしたので一旦終了としました(私自身もモルさんとの約束があるので)
追記:諸々の都合でカットした描写もあるので時を見計らって追加していこうかと...。
ミーナ……、やはり殺しておくべきだったっ!(メタルギア雷電風)
ルェン「あんた……、ただの外務宰相じゃ…」
---1 「…それは本当なのか?」
---2 「あぁ。やつらは来た。しかも今度は強大な戦力をもってしてな。」
報告員 「現在、北方ノルウェーのバルデナーダ、グァルスレが占領されています。」
---1 「ほぅ」
報告員 「そして、調査の結果サスペジア側には数多くの傭兵軍、さらに大きな力を誇る民間軍事会社「バラード」もいることがわかりました。」
---3 「バラードはグラペジアの中でも屈指の大企業。…となると今回は、前よりも厄介なことになりそうだな」
---2 「こちらの軍は?」
---4 「それは私が、北方ノルウェー司令部に攻撃指令を出しておいた」
---1 「…懲りないやつらよ」
---3 「とにかく、やつらがに来るならこちらも然るべき対応をとらねばなるまい。4、軍に殲滅しろと伝えてくれ。」
---4 「わかった。」
場面:グラトス最高会議(最高ソビエト)
バルデナーダ、グァルスレ:ノルウェーの北方に位置する地方都市。
ミッションの内容を説明します。
依頼主はアルカディア・ノルトハウゼン・ホールディングス。
つい先ほど、不明組織によるフォルメンテラ海洋研究所襲撃の情報が得られました。
詳細は確認されておらず、信憑性にも疑問が残る情報ですが、フォルメンテラは帝国のエーギル研究の基幹を為す最重要施設であり依頼主が万全の体制で襲撃に備えるのは、ごく当然の話です。
なお、フォルメンテラには帝国最高の半エーギルであるシナノ・リン・ジュスティーヌも派遣されます。協働して不明者の襲撃に備えてください。フォルメンテラ自体もエレナ・ニーナの精鋭部隊、依頼主の警備部隊、更には帝国軍の支援もあり備えは万全です。こうなれば恐れるものはなにもないでしょう。
説明は以上です。
アルカディア・ノルトハウゼン・ホールディングス、しいてはエレナ・ニーナ・グループとの関係を作る絶好の機会です。そちらにとっても悪い話ではないと思いますが?
ただのIF。アルテリア・カーパルス防衛のローゼンタール社のブリーフィングがモデルというか丸パクリ
ミーナさんによるフォルメンテラ襲撃に対するブリーフィング風()
「シナノ・リン・ジュスティーヌ、
青いイレギュラーを排除する」
強盗:「こっちに来るんじゃねぇ!さもないとこいつ(雪)を殺すぞ!」
仁がトイレに行っている間、公園のベンチで休んでいたらなぜか人質になった雪。だけど全く焦る様子がない。そのせいで拳銃を所持した強盗が焦っていた。
バンパー:「こちらアルファ-1、犯人は拳銃を所持。人質は雪だと思われる」
司令部:『了解、敵を発砲しない程度までじらしておけ。面白いのが見れるぞ』
そして目の前には仁の同僚、バンパーが笑いをこらえながらじりじりと、犯人との間合いを詰めてくる
強盗:「おめぇら耳ねぇのか!こいつがどうなってもいいのか!」
バンパー:「逆に今すぐ、彼女を解放した方がいいと思うぞ。お前がどうなっても俺らは知らないからな」
強盗:「うるっせぇ!」
バンパーと強盗が言い合っている間、強盗の後ろから何者かが近づき
ブンッ! ビタァァン!
強盗をなぎ倒した
強盗:「グハァァ!何が…あった?」
そして強盗を投げ飛ばしたのは…
仁:「俺の嫁を触るんじゃねぇ(ガチギレ」
他でもなく仁だった
語彙力なくてすまぬ、WOLFです。呼んでも何のことがわからない人向けの解説でございます。
~出来事~
⓵仁がトイレに行く
⓶雪が強盗に人質にされる
⓷警備部隊のバンパーが警告する
⓸仁が出てくる
⓹強盗がなぎ倒される
ていう感じです。雪をとてつもなく大事にする仁にとっては、強盗が人質にするなんて許すわけがないでしょう。どんな装備品だとしても仁は殺しにかかります(今回は死んでない)
復興しつつあるトラストの街並みを、
1台の半装機式タクシーが風を切りながら進んでいる。
…結局、彼は半装機式タクシーに乗ることにした。
トラストでの焼けつくような暑さを再体験するのが嫌だったからと、
財布を掏られるよりはマシと思ったからと言う理由だった。
ついでに、現地の観光名所についても聞くことにしてみた。
現地に住んでいる人なら、きっとどこか素晴らしい場所を知っているだろう。
「なあ… 質問なんだが、何かいい観光名所とかないか?
無論、彼はもう一言付け足すのを忘れていなかった。滕王閣 なんてのがありますよ。 どうです?」タイワン …何とかってのは?」滕王閣 と言った方が分かりやすかったかい?
出来れば治安がいい場所で。 そこまで連れてってくれ」
「
その言葉を聞いて、こちらを振り向きながら運転手が言う。
「何だ、その
全く聞き覚えがなかったので、即座に質問する。
「あ、
東湖区ってとこにある神社みたいなもんで、江南の三大名楼の1つだ。
治安、アクセスしやすさ、景観、どれをとっても星3つだよ。」
微笑を浮かべながら運転手が回答する。
そこに行った時の思い出でも思い出しているのだろうか。
「そうか…それじゃ、そこに連れてってくれ。」
とにかくいい場所らしい。 行かない手はなかった。
「あいよ。」
アクセルを回すと、運転手はまた前を向いた。
ふと外に目を向けてみると、道路の両端には
終戦からほんの1か月しか経っていないのに大量のビルが立ち並んでいた。
…もしかすると、ここを上空からの景色でしか見たことがなかったから
もともとこんな風景だったのかもしれないが。
さらにそれらの建物からは、中国語はもちろん英語、チェコ語、ベトナム語、さらにはスロバキア語まで
あらゆる種類の言語で書かれた広告や看板が取り付けられている。
何が書いてあるのかはよく読めなかった。
それをどうにかして読もうとしながら、彼は風に揺れていた。
後部座席に取り付けられた扇風機と外から入ってくる風が涼しい。
半分眠ったような意識の中で、彼は無意識にいろいろと考えていた。
何だ、この雑多な風景を切り貼りして作ったような風景は?
まるで香港だ…
ああ、思い出した。
確か、「東洋の真珠」ってのは香港に対する誉め言葉だったな。
どうして真珠と言ったのかは知らないが、たぶんそいつは真珠が好きだったんだろう。
ああ、眠い…。
意識が真っ逆さまに落ちていく。
「…お客さん」
眠い… 起こさないでくれ…
「…お客さん? おーい?」
ああ、まぶたが重い…。
目の前に人のよさそうな中年男性がいる…
「お、ようやく起きた…
目的地ですよ。 代金払ってください。」
その言葉を聞いて、記憶が蘇ってきた。
どうやら、滕王閣にようやく着いたらしい。
「ああ、代金か… 何円ぐらいだ?」
「ざっとこのくらいです」
運転手が提示した金額は、予想よりもだいぶ高かった。
「…おい、料金がなんか高くないか?」
怒りを押し殺しながら質問する。
「何言ってんですかお客さん。 サービス料ですよ、サービス料。」
運転手は打って変わって、笑いながら気楽に答えた。
「サービス? そんなこと受けた覚えなんてないぞ?」
サービスなんて受けた覚えがない。
しいて言えば、途中観光名所を教えてもらったぐらいしか…
「そんなこと言ったって、しっかりサービスしたじゃないですか。
ほら、おすすめの観光名所を教えてあげたでしょ?」
ドンピシャだった。こんな事で金とるか、普通?
「ほら、早く払って払って」
そう言いながら、運転手はポケットから電話を取り出した。
…何故かはよくわからないが嫌な予感がする。
「ああ、分かったよ… ほら、料金だ。」
財布から新台湾ドルを取り出して渡す。
「おー、ありがとうございます。 お客様は神様です!」
料金を目にも止まらぬ速度で受け取った後、
運転手は半装機式タクシーでどこかへと去っていった。
「……この事はあいつらに伝えとくべきだな…」
そう独り言をつぶやくと、彼は滕王閣へと歩いていった。
搬入口から検問所へ続く道へ物資を搬入するべく1台のトラックが入ってきた。時刻は23:35分、定刻通りだ。
検問所の警備員はマニュアルの通りに検査を済ませ、決められたエリアへトラックを誘導する。トラックは決められたエリアへ移動し荷に付けられたコードに従い物資を所定の場所へ下ろしていく。
何のこともない。いつも通りの作業。いつも通りの仕事...。その筈だった。
トラックから下ろされたコンテナのドアが物音一つ立てずに静かに開くと、コンテナの中からまるで亡霊のような『影』が7つ、静かに踊り出てくる。
『影達』は暗灰色のコートを羽織り、その下には装甲服を身につけている──────明らかな侵入者であったが、警備員は一瞥しただけで作業を再開させた。
『影達』は紅く不気味な灯火をぼうと煌めかせながら施設通路を突き進んで行く。
━━━━━━━━━━━━━━━
フォルメランテ海洋研究所
人通りがまばらになり、電灯が等間隔にぽつりぽつりとついた廊下を2人の警備部隊員の男が会話を交わしながら歩いていた。
「とうとう冷戦も集結するらしい。連日ニュース 新聞で大騒ぎだ」
「平和になるのはいいことかもしれんがそりゃ、難儀なもんだな」
思わぬ否定的な意見に片方の兵士が怪訝な表情を浮かべる。
「そりゃまたどうしてだ?国際間の緊張度は間違いなく低くなるだろうし、今まで軍事に割いていたリソースを他のことに割り振ることができるだろう」
「だからだよ。俺たちみたいな施設警備部隊はともかくとして、一般の軍関係者の何人かは戦後の軍縮で間違いなく食いっぱぐれることになるだろう?」
「なるほど、違いない」
返ってきた返答にそれもそうかと納得しつつ巡視を続ける。
ピチャ...
「ん?なんだ、雨漏りか?」
顔に降ってきた雫。足元を見れば、暗いせいで見えにくいが大きめの水溜まりができているようにも見える。
「全く、そんなにボロい施設でもなかったと思うんだが───ッ?!!!」
懐中電灯を取り出し、状況を確認しようとした途端。男は絶句のあまり言葉を失った。
あたり一面に広がる、赤、赤、赤。
血の海の中にはよく見れば目玉や腸の一部のようなものも浮いている。
「何だこれ...。お、おい...、とりあえず連絡を...」
後ろに居る同僚へ声をかけるが返事はない。
「どうした...ッ?!!!」
その時、男は見てしまった。7フィート 以上はあろうかという巨大なバケモノに頭を鷲掴みにされ力無く項垂れる同僚の姿を。
身の丈
「何なんだお前はッ?!!!」
半狂乱になりながら自身の得物を構えようとするが、帯状の何かが蛇のような動きで腕へと巻き付き、関節を決して曲がることの無い方向へ曲げられそのまま宙吊りにされた。
「ゔぅ...ッ!!!!」
『これはこれは...。遺体を隠すところまでは上出来ですが、こんなに散らかしてしまうのはいただけませんね』
酷く耳障りの良い女の声が響いた。
プロローグ②に続きます
ダダダダダダダダッ!!
「撃てッ!!」
「撃ち続けろッ!!弾幕を張って寄せ付けるなッ!!」
「CP!!CP!!こちらB4!!現在、侵入者と交戦中!!繰り返す!!現在、侵入者と交戦中!!」
(どうしてこうなった...)
ライフルを構えたまま、茫然自失としていた男は独り心の中で呟いた。
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
男は警備部隊の中でベテランという訳でもなかった。ただそれなりに長く働いていた中堅として、この施設を警備する部隊員としての自意識と誇りを持っていた。
それが今はどうだ───
撃ち放つライフル弾は素早く動き回る『ヤツら』に当てることは難しく、例え命中させたとしても有効打とはなり得ない。この暗い中でもハッキリと見えているのかこちらの居場所を的確に炙り出し攻撃を加えてくる。そして近づかれたが最後、恐ろしい怪力で上半身と下半身が泣き別れする。
(こんなの...、こんなのどうしろっていうんだ)
───男の心は折れかけていた
「グレネードッ!!」
仲間の叫び声と共に肩を強く引かれ、後方へ引き倒されたことで男は正気を取り戻した。
目の前では撃ち込まれた筒状の物体が音を立てながら煙を吹き出している。
「ア゙ア゙ア゙ア゙ッ?!!!目がッ!!目が見えないッ!!」
「痛い゛ッ!!痛い痛い痛いッ!!」
「ガスッ!!毒ガスだッ!!」
「隔壁閉鎖急げッ!!」
撃ち込まれた物体がガス手榴弾であると気づいた部隊員の一人がガスの蔓延を。ひいてはこれ以上の侵入を防ぐべく一部の仲間を切り捨て隔壁を閉鎖する判断を下した。
「ッ?!!!待て!!待ってくれ!!」
まだ向こう側にいた仲間の一人が隔壁の閉鎖に気が付き、ライフルを投げ捨て男の方へ走ってくる。
(俺は何をやっているんだ!!)
男は2度3度頭を振り、立ち上がると閉まりつつある隔壁の方へ駆け寄り、仲間へと手を伸ばす。
「諦めるな!!早く!!」
隔壁の上下幅はもう30cmも無い。
「うぉおおおッ!!」
「掴んだ!!」
頭から滑り込んできた仲間の手を、男はギリギリ掴み取る事が出来た。
───しかし、
「あ、あぁ...ッ。い、いや...だ。死にたく、死にたくない...」
飛び込むも間に合わず、隔壁と地面の間に挟まれた仲間の身体がメキメキと音を立てながら潰されてゆく。
「大丈夫だ!!俺が何とかする!!」
潰されゆく仲間を何とか引きづり出そうと懸命に腕を引くが、挟まれた仲間の身体はビクともしない。
「あ、ああぁ...ッ!!ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ!!」
プロローグ③に続きます
ガシャーン...
「うぉッ?!!!」
突如抵抗感が無くなり、男は尻もちをついた。
「おい...、嘘だろ......」
男は自分の目の前にある肩より上の部分から切断された仲間の腕と頭部を目の前に独り呆然とする。
(こんな...、こんなことが...)
「しばらくはこれで持ちこたえることができる筈だ。今のうちに防衛陣地を構築し援軍の支援が来るまで───
リーダーの指示が突如として男には聞こえなくなった。
(...、は?)
男が最期に見た光景は、隔壁を貫く紅い光と首を失った自分の胴体であった。
● ● ● ● ●
『この辺り一帯の制圧は凡そ完了といったところでしょうか...。しかし、時期にあちらの増援が来てしまいますね。早いところデータの収集を済ませてしまいましょう』
周囲の警備部隊を一掃したミーナであったが、その先の通路へと続く扉の前に人影が立っていることに気が付く。
「随分と派手にやらかしてくれましたね」
『これは...』
ミーナはその人物を視認するとやや声音に驚きの念を込めながら返答した。
『モルトラヴィス帝国 外務宰相閣下ではありませんか。お邪魔しております』
その他諸々:
・傀儡化→意思疎通は可能ですがどこか言動がおかしくなっていたりします。
・天井から→ミーナさんとしての意識が覚醒していない随伴機は少々おつむがアレなので、廊下は散らかし放題にした挙句、タヒ体を天井に隠しやがりました()
・身の丈7フィート以上のバケモノ→対異形系戦闘用義体です(詳しくは人外設定スレの画集を参照)
・巻きついてきた帯状のもの→CNTアクチュエータチューブ内蔵のコートです(人間相手であれば巻き付けた状態でそのまま圧殺することも可能です)
・蹂躙劇★→武器を持っただけの人間を相手に天下無双するミーナさんを描写しました()
・毒ガス→諸々を混合した闇鍋ならぬ闇VXガスです。
・紅い光→隔壁をファイバーレーザで溶断しようとしています。
・お邪魔しております→シナノさんとエンカウント()
地獄絵図★
ありがとうございます()
アルゴンは嬉しくなるとつい殺っちゃうんだ★
さぁ、正義のヒーローシナノさん!!あのイカレサイコのクサレ外道を退治するのです!!()
鉄製のドアが開き、廊下の光と共に人影が一つ。
「こうして会って話すのは初めてか。
ヘンダーソン管理官。いや、今は担当官だったか」
少し前まで、詰まるところ財団が存在し、自分がそこで働いていた頃に何度かスピーカー越しに聞いた声。凛とした、威厳を持った、でもどこかあどけなさを残す女性の声。
「その声は、№2ですか。お久しぶりです。本部での定例対策会議以来でしょうか」
「よせ、今は№2ではなく、アリシアだ。
アリシア・ホウェットストーン。というか、電気ぐらい点けたらどうだ」
「今日はこの部屋で寝ようかなと思いまして」
「やめとけ。財団の時からなんだろうが、家には帰った方が良い」
(この間ずっと立ち話。)
「心配されるようなことでもありませんよ。まぁ、今日は家に帰りますかね。ところで、なんの御用で?」
「その…な。謝りたかったんだ。お前に。部下を殺すと言うのは、その、辛かっただろう」
そう言うと彼女は頭を下げ、言葉を続ける。
部屋は暗い。
「元はと言えば№1を抑えられなかった私の責任だ。
結果的にこんなことになってしまって、申し訳ない。
まぁ、これを言いたかっただけだ。許しは乞わん、
恨めよ。」
そう言うと、彼女は後ろを向き部屋の出口へ踏み出そうとする。
なぜかこのままではいけない、そんな気がして
「あの、えと…アリシア…さん?」
彼女は振り向き、体をこちらに向ける。そして笑いを堪えながら声を出す。
「なんだ?ヘンダーソン…くん?」
「今度、少しお話をする機会をくれませんか?」
「…口説いてるのか?」
「いえ全然。」
「そか」
そしてこっから恋に落t(((殴
相棒を失ったもの同士ですからね()
最後の「そか」すき
なんか書こうかな...
プルルルル…
ルェン「よお、大体10ヶ月ぶりくらいか?」
ルイス『…何か用?』
ルェン「いやあ、大した用じゃないだけどなー、今どこにいる?」
ルイス『マドリードだけど』
ルェン「それならちょうどいい、おめー確か酒飲めるだろ、今から飲み行こうと思ってたんだが一緒に行かねぇか?」
ルイス『これまた随分と急ね…」
ルェン「別にいいだろ〜?、シナノもなんか最近色々忙しそうだしやることなくて暇なんだよ!」
ルイス『うーん……』
ルェン「別におめーにとっても悪くねぇ話だろ?こっちが頼んでんだ。好きなだけ奢ってやるぜ?」
ルイス『……仕方ないわね。わかったわ』
ルェン「へへ…、それでいい。じゃあ楽しみに待ってろよ、マドリードに極東風の美味い店知ってんだ」
ルイス『はぁ…』
おぉ!ついに始まった!
こっちもルェンさんに出くわす前の仁でも書いてよ
最後にルェンさんと会ったのはいつだろう…疑問に思っても考えたくはない。
「ふぅ…だけど会えるのであればもう一度会ってみたいな…なんちゃって」
『フラグ立ったぞ』
「怖い話するな。ただの冗談だよ。そもそもでこんな広い世界で偶然会えるわけないし」
『それはそうだけどな』
僕は今モルトラヴィスの連にぃの家に来ている。内容は…特製のカスタムパーツを試してほしいからだそうだ。まったく…僕の家に送ってくればいいのに、と思ってしまうが大好きな連にぃに会えるというだけで旅費交通費などは僕の視界から消えた
「パーツの試しも終わったところだし…連にぃも夜に仕事あるみたいだからどこか飲食店求めてぶらぶらしてるか」
その時の僕は思いもしなかった、この選択肢がまさかの事態になってしまうことにね
リバティニアさんの話につながるようにわざわざ仁をスカーレット連邦からモルトラヴィスに引き出しておきました()この後は極東風のうまい店らへんをぶらぶらさせますので、出会い次第お店に連れ込んでもらってオーケーです
曇った空の下。
質素な献花台に次々と花を供えていく参列者達。どれも黒いスーツに身を包んでいる。参列者のいくつかは顔に見覚えがあるが、進んで話そうとは思わない。
『君も来ていたのか』
話しかけてきた白髪の老人…、長年勤めてきた大役を引退して少し余裕ができたように見える。
「これはこれは、いらしていたのですね」
『共に戦った戦友の葬式だ。行かねば彼に申し訳ないだろう』
「…それもそうですね」
献花台の前の行列がおさまるまで彼と話をした。
「次々と仲間が旅立っていくのは悲しくもありますね」
『仕方あるまい。共に戦ったのも30年も前の話。老いていくものだ。あまり変わってないのは君くらいだ』
そんな話に花を咲かせていると献花台には多くのユリの花が積まれていた。行列もおさまり私は献花台の前へと歩く。
「あなたの望んでいた平和な時代はきましたよ」
「"Zbogom, Pershin. bio si dobar drug"」
献花台のそば、棺桶の中身に向けて私はそう呟いた。
ーーーー
『ご葬儀の方は終わったのですか?』
「えぇ、終わりましたよ。…っと、少しタバコ吸ってもいいですか?」
『構いませんが…、外務宰相はタバコ吸うんですね。意外でした』
迎えの彼女にそう告げてポケットからタバコを取り出す。使い古したジッポーライターで火をつけてタバコを蒸した。
「彼がよく吸っていたので。たまにはいいでしょう?」
『そうですか…』
Pershin
パーシン。皇帝権のメンバー。故人
白髪の老人
どこかの大宰相。
ただのサイドストーリー。
静かな夜の街中、警備部隊長のバンパーに無線が入った。了解 。そうなったら無視することはできねぇ」
『こちらHQ、‘‘アルファ‘‘応答せよ』
「こちら‘‘アルファ‘‘、どうしたHQ?俺らがいなくて寂しいのか?」
『こちらHQ、冗談はよしとけ。それより仕事だ、クリムゾン学園都市の教育課から連絡だ。泥棒が入ったと』
「それぐらいあいつらで対処しろって言ってくれ。俺らは便利屋じゃないんだ」
『それがそうともいかねぇ、どうやら軍事科から銃火器を盗んだみたいだ』
「
『因みに盗まれた銃は銃剣訓練用のモシンナガン、実包が取られた痕跡はないようだ』
「分かった。すぐに捕まえてやる
「すいません、大尉。」
「どうした?なんか面白い通信でも傍受したか?」
「えぇまぁ。これなんですが…」
「ほぉ、財団時代からの監視目標が一同に会すと。なかなかに面白いじゃないか。」
「どうしますか?脅威レベルレッド4判定になりうるかと思うのですが…」
「あいつらが会食?飲み会?するのは珍しいが、一応楽しそうにしてるだけだしな…上に報告するだけして、状況を注視するか。」
「強襲するには絶好の機会では?」
「このセーフハウスにタイプブラックの人員はいない。パラミリ出しても壊滅だ。お手上げお手上げ。」
「それもそうですかね。…それはそうと、このセーフハウスの支出明細に明らかな偽造の点があるn」
「おっと用事があったんだったじゃあなまた」
「まてゴラァッ!!」
GIB…北米版CIA
タイプブラック…高度戦闘能力保持人型実体
いつぐらいからなんだろう。仁を好きになったのは……
昔の私は有名財閥のお嬢様として両親から過保護にされた。私に恋愛感情を抱いてくる人がいればすぐに転校するし、何かと制限を付けてきた。外出禁止だったり、恋愛禁止だったり…それと何回「あなたはお嬢様なんだから、それらしくいなさい」と言われ怒られたのだろう……
そんなある日、私は秋田の名門私立に転校してきた。いつも通り、親からの縛り事項を確認して学校に向かった。想像していた通りだが教室に入ると女子からは自分の容姿に対する尊敬と嫉妬の目、男子からはいやらしい目をされた。けどその中で一人だけ終始顔を上げないフードをかぶりっぱなしの人がいた。
「彼は森田仁、話しかけても意味のないやつだよ」
クラスメイト達にその人のことを聞くと同じようなことを言われた。隣の人のことを知っておこうと思ったがこれでは情報にならない。仕方なく本人聞くことにした。
「すみません~初めまして、今日からお隣に座らせていただく月夜雪です」
「どうも……森田です」
多分人生で初めてだったかな。あんな感じで冷たく反応されるのは。でも余計気になる、仁っていう人のことが…
転校してから数ヶ月経った頃かな?夏が終わりそうなころに忘れ物を取りに学校に戻ったことがあった。もうすぐ日が暮れそうだったけど親にばれずに抜け出してきたきた。
「忘れ物も取ったし戻りますか」
つぶやきながらまだ少し夏の感じがする廊下に出たとき、誰かが階段のところで泣いているのが聞こえた。気になって階段の方を覗いたら
「なんでだよ……なんで世界は僕に死なせてくれないんだよ……」
いつもとは雰囲気が違う仁がいた。いつも冷たい反応されていた仁があんな感じになるなんて…と思っていた私には少しばかりあった興味と恋心が化学反応を起こし、彼を助けたいという感情が芽生えてきた。
泣いていた彼はしばらくすると泣き止み、何かを企んでいるような足取りで屋上に向かっていった。
「そろそろ時間だ…」
と呟いて
そのあとのことはあまり覚えてなかった。今までにないぐらいの速さで階段を駆け上がり屋上に上がり、屋根の淵から落ちようとしていた仁を慌ててつかんで連れ戻した。何が私をそうさせたのかも、なぜ私がそうしたのかもわからなかった。ただ本能が、彼から離れたくないと叫んでいたのはわかった。
「なん…で?」
私に引っ張り戻された仁は驚いてこっちを見た。フードが脱げたことも知らずに。
「なんで僕を助けるの?君の利益もないのに…もしかして英雄きどr」
「そんなんじゃない!!」
まったくもって見当違いなことを言われた私は憤慨した
「ただ…死んでほしくなかった…いままでいろんなことでお世話になっていたし…」
「死んでも君に影響はないのに?」
「影響大有り!乙女の心分からないの?まったく……」
「もしかして…僕のことが好きだったり?」
「そ…そうだけど…ダメなのかな…」
その時初めて初めて会った時からの私の思いを伝えた。とてつもなく恥ずかしかったけど彼は真剣に聞いてくれた。
「なるほど…ただ、君の親はどうするの?」
「家出する。もうあんな生活はこりごりだよ」
「がちかよ…でも家出した後はどうするつもりだ?」
「仁君の家に居候」
そういったときに彼は顔を赤くした、どうやらそんなことを言われるのは初めてみたいだった。
「……逆にいいの?こんな僕で…人でもない僕で…」
「全然問題ないよ。恋に壁なんてないし…なんちゃって///」
そういった瞬間、仁はまた泣き出した
「ど、どうした!?だ、大丈夫?」
「いや、ただこんな人にあらずの僕でも誰かが必要になっているって考えると嬉しさと安堵が…」
「と、とりあえず落ち着こ!ね!」
「うん」
そういい私はとりあえず仁を抱きしめた。一般的にこうすれば泣き止むと聞いたことがあったからなんだけど……抱きしめられた仁は泣き止み一言
「こんな僕を助けてくれてありがとう……」
「どういたしまして…」
ふと横を見ると日記をのぞき込んでにやついている仁がいた。そんな仁に向かって
「あの時の約束は覚えてるよね?」
「もちろん!」
仁は自信満々に言った。
「絶対君のそばに戻ってくる。でしょ?」
話の内容は今から約16年ぐらい前の仁と雪が初めて出会って、仁の自殺を食い止めたときの話になります。
有名財閥のお嬢様・・・日本の華族とロシアの貴族の子孫によって作られた財閥の令嬢
屋根の淵から落ようとしていた仁・・・絶賛病んでいて、死にたがりだったため
滕王閣。江南の三大名楼の1つで、中国の5A級観光地。
653年、李元嬰によって創建された。
幾度も戦乱などにより焼失しており、現在までに29回再建している。
なお、トラスト侵攻では幸いにも焼失を免れた。
…この場所を簡潔に説明すると、大体こうだろうか。
そんな幾度となく再建され、歴史が長いのか短いのか
よく分からない場所にエドゥアルトはいた。
観光客は、タクシーの運転手が言っていた通りそこそこいる。
服装を見るに、アメリカ系とアジア系が半々だろうか?
どこか中国の雰囲気がある巨大な寺院を片眼で見ながら、奥へと歩いていった。
…奥に行くと、どこかで見た覚えがある大河が流れているのが見えた。
きっと、トラスト侵攻の時に何かで見たのだろう。
河の向こうには高層ビルが立ち並び、その横で廃墟が広がっている。
一見するとすべてが元通りになっていそうだが、どうやら南昌はまだ復興途中らしい。
もっとも、数か月もすればあの廃墟も無くなるだろうが。
玄関に入ると、正面に白いレリーフがあった。
説明文を読む限り唐王朝時代の人物のようだが、
古代中国史を学ぶ気なんて微塵もない。
無視して先に進むことにした。
今度は、唐時代の宴会を再現した絵画や実物大のジオラマがあった。
真ん中で踊っている女性がアオザイに帯を付けたような衣装を着ている。
あの服、どっかで見たような… ああ、思い出した。
確か、「きもの」とか言う日本らへんの服だったな。
ひょっとしたら、あの服は日本から送られてきたものかもしれない。
「昔の中国人は日本の服を着ていた」なんてことを、土産話にでも話してやろうかな…
上の階に上がろうとして階段を探していると、驚くべきことにエレベーターが設置されていた。
29回もの再建の間に、色々近代化されたらしい。
…残念だが、どうやら身体障害者と高齢者専用らしい。
諦めて階段で登ることにした。
2階にも相変わらず絵画類があった。
そして相変わらず「きもの」を着た女性がわんさか書かれている。
どうやら、昔の中国ではこの服はかなり人気だったらしい。
イェロニームの嫁さんに勧めてみるのもいいかもな…
ここまで特に気をひかれるものはなかったため、
3階をすっ飛ばして4階に来た。
今までの階層とは違い、中央にガラス製のピラミッドのようなものが置かれている。
近づいてみると、「3Dレーダープロジェクターショー」と書かれて…
…3Dレーダープロジェクターショー? …いくら何でも、不釣り合いじゃないか?
映像はこの王閣の再建の歴史を示すもので、
ぶっ壊れては再建し、また壊れては再建し…のループだった。
(念のために言っておくと、決して嘘ではない。 気になる人は調べてみましょう。
本当に崩壊しては再建の方法を説明し(以下略)のループです。)
全く興味がなかったため、途中で見るのを切り上げた。
ここまで来て、ようやく最上階までたどり着いた。
レリーフや誰かの像、長ったらしい漢文が展示されている。
何が書いてあるかは読めなかった。
階段を下りて、とっとと帰ることにする。
…これでざっとここの下見は終わったが、
正直なところあまり興味はわかなかった。
とりあえず、イェロニームに教えとくか…
携帯電話のメモに短い文章を書きこむ。
さて、次は何処に行こうか…
「前回の議題の、内政・外交努力が失敗した時の予防介入はどうなったのかね?
…いや、治安維持作戦と言った方がいいかな?
呼び名を変えるだけでは何も変わらんが…」
「そうですね、首相…
空軍としては輸送ヘリと輸送機を多数投入、
避難民の大規模輸送を考えています。」
「そうか… 墜落には気を付けてくれよ。
それから、できるならチェコ航空にも支援を頼んでおいてくれ。
空軍の輸送能力では足りなすぎる。
…次に移ろう。 陸軍の案は何だね?」
「極端な暴動、もとい蜂起や紛争の兆候が確実になった場合は
先制介入はやむをえません。
しかし、現在の状況は政治的リスクが大きすぎます。
簡単に言えば各国から大きな非難や警戒国に指定され、
国際的に孤立する可能性があります。
ベストを言えば…あくまで我々にとってのですが… 敵に先に攻撃させた方がいいでしょう。」
「それなら、敵の攻撃を事前にキャッチすることは可能かね?
チェコ保安・情報庁
BIS は攻撃は数日前にはわかると言っているが…」
「ええ首相。 現地警察や各種機材を用いて情報収集しており、
他にも無線交信や要注意人物の移動のチェック、
さらに弾薬やモルヒネの密輸に注意しています。
ですが敵は高度な戦闘態勢に入っており、
攻撃を24時間以内にキャッチするのは困難でしょう。」
「簡潔に言うと、向こうはいつでも蜂起できるのかね?
「恐らくは…
戦術的奇襲は不可能でしょうが、戦略的奇襲なら可能でしょう。」
「作戦計画5023-1はちゃんと使えるのか?」
「安心してください、首相。
事前備蓄、要は弾薬・装備・物資はすでに台湾に集積しており
部隊もチェコ北部に移動させています。」
「そうか… 次に移ろう。
リバティニアや中華連邦への協力要請の予定と、
PMCへの人道支援要請はどうする?」
「はい、首相…」
イラク戦争。それは大国同士の冷戦が壮絶な絶滅戦争へと発展しかけた出来事であり、人類も相応の覚悟を持っていた。しかし、それは裏を返せば人類滅亡への道を歩んでいると言うことへの理解の表れだ。だからこそ、未曾有の大戦争は回避された。
「冷戦とは極めて長い大国間の平和である」とはよく言ったものだ。
だが現在はどうか。OCSTは解体し、大国は融和への道を歩んでいる。以前戦場であった砂漠や荒野では兵士が睨み合いながら握手をかわし、血みどろの激戦地だった廃墟街は今では世界有数の経済都市に成り上がった。私は思う。多くの人類はこれを歓迎しているが、それで良いのかと。
大国の対立が消えたことで世界の勢力均衡は崩れた。絶妙なバランスで保たれていた平和は消え去り、今や局地紛争が世界を包み込むであろう。
イラクはそもそも始まりでもなかったのだ。
サウジアラビアは、その始まりに過ぎないのだ。
この文章、なんかCOD:BOとかに登場しそうな言葉でいいですね。
あと関係ないけど、PMCとか設立したら大儲けできそうだな()うちのPMCをEFT させますか…
ジェームズ・T・アーキンソンは国防大臣としての仕事の合間を縫い、旧友に会いに行くことにしていた。本来アーキンソンが友人に会いに行くことは非常に少なく彼自身が他人との交流をあまり好いていなかったことがおもな原因だったのだが彼だけはそうとも行かない。施設の中を歩き張り付くような冷たさのドアノブを引いて訓練場に入ると一人の少将と思わしき男の姿があった。
年相応のシワが増えているように見えるがそれでも若い頃の、少佐だった頃の面影が残っている。右足の膝から下を義足にし、失った左腕に杖をはめている様子が特に印象的だった。おそらくかなり前の傷だろう。アーキンソンと別れて丁度数ヶ月後くらいのものだろうか。前にいる兵士達に指示を飛ばしていたがアーキンソンに気付くと少し驚いたような表情を見せた。
「アーキンソンか、久しいな」
『リトルロック、まだボケていないようで嬉しいよ』
「一応お前と俺は同い年なんだぞ?、俺がボケる時はお前も道連れだ」
トーマス・D・リトルロック、アーキンソンと同い年であり彼の同期であった男だ。あえて彼はリトルロックの腕と足のことは聞かなかった。……というよりもおそらくアーキンソン自身も軍人だった以上彼に何があったのかは全て知っていたのだろう。それに直接リトルロックから聞いたところでどのような慰めの言葉をかけても無駄になるだろうし彼もそれを望んでなんかいないと分かっていたからだろう。
一瞬だけちらりと兵士達の方に目を向けてみると設立当初にはいなかった兵士達がいる様に思える。それでも大半は白人で30代ほどの者達ばかりであったが、5名ほど人種が違う者達がいた。何故リトルロックがわざわざ人員を増やしたのか、いくら親友でも10年以上会っていないとあまり予想もつかなくなってくる。ただ一つ分かったことは彼らは間違いなく熟練の兵士達であり、この部隊は最早結成当初の全く異なるということだ。
『俺が見てない間に部隊は随分変わったようだな』
「あれから戦争もあった。他国の人外も色々と明らかになったしお前が用意してきた編成の部隊じゃ、今頃奴らのエサだよ」
『他人の事を見定めるのはお前の方が適任のようだからな。アイツらはどうなんだ?、結成当初は居なかったはずだが』
「あぁ、あの1人は台湾人、二人はヒスパニックの奴がいる。それとロシア系の奴もだ。現状人外がいると発覚している帝国、グラトス、WOLFなどそいつらの言語を話せる奴らが必要だと思ってな。色々と少し訛りがあるが全員歌の歌詞を理解出来るくらいには全員英語を話せる」
『射撃の腕前はどうなんだ?、確か人外の中には仁とかいう狙撃手もいただろう?』
「戦闘記録を見る限りあそこまでの精度は不可能に近いが、それでも1000ヤードまでなら全員狙撃できるよう訓練している。近接戦闘も全てアイツらの頭の中に叩き込ませておいた。今じゃ奴らのエサになるほどヤワな奴らじゃなくなったはずだ」
アーキンソンが嬉しそうな顔を見せる。彼らが現役だった頃の事を少し思い出したこともあるだろうがそれとは対照的にリトルロックは少し顔をしかめて一言こう言った。
「……だが、一つ言える事はな」
「まだまだやるべき事は沢山ある…ってことだな」
『モルトラヴィス帝国 外務宰相閣下ではありませんか。お邪魔しております』
「ほぉ、侵略者にも覚えられていましたか。ここを襲撃する愚か者がいたなんて、想像もしませんでしたよ」
『私達はデータの収集に来ただけですので、そこを通していただけると大変助かるのですが…』
「侵略者に道を開けるほど馬鹿ではないのでね」
シナノは薄く微笑み、腰にかけてあった拳銃を構える。
『そうですか…、仕方ないですね』
ダンッ!…ダンッ!
先に火を噴いたのはシナノの拳銃ではなく、義体の方だった。引き金を引く前に戦闘用義体のガントレットから、セミオートで撃たれた銃弾はシナノの胸を目掛けてーー、
ーバチッ!
シナノを目前にして地面へと落下した。
彼女は驚きつつ、嬉しそうな声で呟いた。
『これは…、驚きました』
「異性体退治は私の仕事でね」
シナノの周りの灯りが点滅し始め、電撃が目に見える。
『……予定変更です』
随伴機、戦闘用義体達は何かを受信したようで、シナノの横を高速で突破しようとする。
「無視とは…、つれないnー」
突破を阻止しようと拳銃を向けるべく動いたシナノを戦闘用義体から伸びる帯状の何かが壁へと叩きつけた。ドゴッという重い音とともに、帯状の何かが引くとシナノが膝をついてよろめきつつ立ち上がる。
『少々想定外でしたが…、嬉しい誤算です』
「…こういうのは初めてだな……、肋が何本か折れた気がするよ」
『あまり傷をつけたくはないのですが…、良い機会です。ぜひともあなたの力を見せてください』
突如、拳銃を戦闘用義体に向けて投げつける。当然拳銃は帯状の何かに弾かれ地面に強く叩きつけられ、分解した。その間にシナノが手に取った剣のブレードは青白く、激しく閃光を放つ。それと同時に普通に見えていた左腕は皮膚が黒く、血管が通っていたと思われるところは青白く、人には見えないものが姿を表す。
『ほぅ…、』
「あまり帝国を舐めるものではない」
彼女を捕らえるべく、ヘビのごとく高速でうねりながら突き進んでくる帯状の何か目掛け、片手で剣を振り上げて往なし、刃を突き立てる。長く伸びたコートを引っ込め、接近戦をしかける義体へ勢いそのままに剣を振り下ろし、義体は再びコートを伸ばし防御姿勢をとる。通路の床が少し凹んだかと思えば、義体を中心にクモの巣状のヒビが入る。エーギル化特有の身体強化を載せた力任せの剣のブレードは帯状のコートの繊維を両断し、本体から切り離された帯は床へと落ちる。すかさずシナノが剣を義体に向けて薙ぎ払おうとすると、義体はガントレットの先端を向けてー、
ヴォン!
爆音とともにレーザー光がシナノ目掛けて一直線にー、咄嗟に部分的にバリアのように展開し辛うじて射線を反らすことはできたものの、完全とはいかず耳の一部を持っていかれる。
「…ってぇな…、なんでもありかよくそッ…」
一瞬の意識の揺らぎを見逃さず、戦闘用義体咄嗟の足蹴りがシナノの脇腹を直撃し、シナノは少し吹き飛ばされるように距離を取り衝撃をある程度受け流した。戦闘によって通路はボロボロに、誰かのかもわからない返り血であちらこちらが染まり異常な雰囲気を醸し出している。
「まったく…、随分と奇妙なやつらだ…、こんなに動いたのは久々だな」
耳元から青い血を流し、シナノはため息をつく。本体…、あの指揮機は観賞しているのか、シナノと戦闘用義体が戦闘しているのを眺めて何度か相槌を打ったり、考えたりする仕草を見せていた。
戦闘用義体は攻撃を受けてなお、立ち上がりシナノと対峙する。
戦闘用義体が飛びかかってくる前に、指揮機が沈黙を破った。
『お名前は確か…、シナノ…さんでしたか?』
「…よくご存知で」
『帝国の人外に関する情報はあまりありませんでしたが…、存在そのものを"隠匿"するのではなく敢えて公の場、政府の要職に出すことで人外としてのシナノさんを"隠匿"する…興味深い事例です』
「…君のような人種をどこかで見た気がするね。帝国では皇帝家の慣習でドイツ語は一応公用語だからあまり違和感なかったけれど。…まぁアルゴン政府の刺客とは考えたくないが…。どうでもいいか」
『欲しいのはデータだけの予定でしたが…』
「生憎ね、帝国は襲撃者にはいはいとデータを渡すような国でなくてね」
「…と、あまり時間をかけるのも良くないな」
床に落ちていたそれなりの破片を左手で拾い上げた時、左腕だったものは青白く、また発光が激しくなる。みるみるうちに形を変えて砲身を形成する。
指揮機は興味深そうにそれを観察し、義体は格闘戦に持ち込もうと高速で接近する。突き出された拳を寸前でかわし、砲身と化した左腕を脇腹に突き立てる。
パチッ
レールガンのごとく、破片を弾に、砲身の中で加速しゼロ距離から放たれ、義体のコートを貫通し脇腹を貫いた。
レールガンの直撃のみならず、高電圧で動きの鈍った戦闘用義体に対して、シナノはすかさず大剣を振り下ろしブレードが頭部を直撃する。2mある巨体は床へとなだれるように倒れ込んだ。墓標を建てるように、大剣を胸目掛けて突き刺した。胸から大剣を引き抜くと、火花と何かの液体が噴き出す。
「…eins」
動かなくなった戦闘用義体を見て、彼女は拍手した。
『やはり、ここのデータはぜひ欲しい』
ーーーーーー
『B3突破!Bブロックはもう保ちません!』
「データセンターと海洋プラントは絶対に死守しろ!」
「Ag-1991-2が対応中ですが…、」
部屋の壁いっぱいのディスプレイは、一夜の混乱を映し出している。報告の通信は鳴り止まず、どれも嬉々としてきけるものではなかった。
「軍到着まで約5分!」
「…くそ…、Cブロックの隔壁全閉鎖!ガスを散布しろ!多少時間が稼げればいい。帝国軍の到着次第反撃に転じる!」
『C1警備部tーッ ドゴッ…、ピーッ』
『繰り返しますー、研究所職員はただちに退避。警備隊は侵入者の排除を優先してくださいー、』
「長い一日になりそうだ…」
シナノと対異形系戦闘用の戦闘となります
シナノが人外なんていう情報はなかった(はず)なので、小話の後でセミオートで撃たれますが電磁バリアァ゙()で防ぎました。
あとはシナノが大剣(Ans-1733)を持ち出して切り合い殴り合い殺し合いです()
茶番協議スレ通り、4人が先に通過して3人がシナノの足止めを行ってます。
お疲れ様ですm(_ _)m
臨場感溢れていて良い感じですね👍
続きについては少々お待ちを...。
プライマル・アーマー(電力) かっちょいい…
~道中~
ルェン「あんたがモルトラヴィスにいるなんて珍しいな。何かあったのか?」
ルイス『大したことじゃないけど、仕事があって』
ルェン「へぇ~、あんたもお仕事してるんだね」
ルイス『まるで私が無職みたいな言い方ね』
ルェン 「冗談だよ…ってあれ?」
ルイス『どうしたの?」
ルェン「あいつってまさか…?」
ルェン『仁か?おーい』
仁「あれ?ルェンじゃん!ここでなにしてるの?」
ルェン『このルイスってやつと一緒に酒飲みにいく予定でな、お前も来ないか?』
仁「いくいくー!」
ルイス『よろしくお願いします』
仁「あ、よろしくー」
おー、ありがとうございます〜。
次(道中から酒屋まで)は私にお任せくだされ〜
ありがとうございまする…()
その次は自分が…
ジョン・クリーパー元大佐、軍を去ってから数年たったころ久々に旧友に会いに行った。飛行機を一回乗り継ぎスカーレット連邦へ。最後にあったのはいつだろうかと考えながら今年で60代になる退役軍人の彼は傭兵会社「WBF社」の社長室の前についた。
コンコンッ
「入ってくれ、カギはかかってない」
社長室に入るとそこには顔の古傷が目立つ、70もありそうな老人が椅子に座っていた。いかにも歴戦の戦士の雰囲気をかましているが近寄りがたい雰囲気もなく何も知らない人から見たら思わず「イケオジ」と言ってしまいそうな人だった。
「薄々気が付いていたが、まさか本当に来るとはな。ジョン」
『前に言ったじゃないか、会いに来るって』
そういってジョンは目の前のWBF社社長のハドルフ・D・ジョージアを見た。足は机に隠れて見えないが話によると片方義足になっているそうだが。ジョンはあえて話に出さなかった。彼らの間では相手が負った傷について話を聞くのは良くないこととしているからだ。
『ところで彼はどうしている?』
「聞くと思ったよ、多分もうすぐこっちに来るからそれまで待っとけ」
『わかったよ。でもお前の会社の兵士はどれも明るいやからだな』
ジョンは窓の外から眼下に広がる射撃訓練場の方を見つめていった。そこには兵士の怒号と笑い声、けたたましい銃声が鳴り響いていた。昔ジョンが所属していた帝国軍と比べて明らかに違う。当時の帝国軍はまさに大日本帝国軍と同じようなものだった。
「みんな馬鹿だが、面白いやつらだ。ただの傭兵と思われては困るよ」
『そう。ところでお前の機動部隊、かなり面白いやつがそろっているようだな』
「彼らはそこらにいる兵士とは違のだよ。どれも特殊な経歴持ちだよ」
そんなことで談笑していた時誰かが扉をノックする音が聞こえた。
《すみません~、広報部の月夜ですが入ってもよろしいでしょうか?》
「入りたまえ。それと君に会いたがっている人もいるぞ」
《失礼しま~す》
そういって入ってきたのは男性にしては長く灰色の髪、赤の瞳がある獣人が入ってきた。そんな彼が手に持っていたのは何かの資料。どうやらジョージアンに見せに来たようだ。
『よぉ、仁君。覚えているか?』
《あ!クリーパー大佐!お久しぶりです!》
そういって仁はジョンに抱きついた。いくら退役軍人のジョンでもこの突撃はどうやら予想外だったらしい。
『OKOK、うれしいのはわかったからいったん離れろ!』
《あ、ごめんなさい。嬉しすぎてついつい…あ!そうだ!》
仁はふと思い出したかのように持っていた今月の広報誌をジョージアンに渡した。
「どれどれ……あ、お前らは話の続きしていいから」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『ところでお前…相変わらずだな』
《例えば何がありますか?クリーパー大佐》
『その見た目とか、狙撃の技量とか』
《なんで狙撃までわかるんですか!》
『お前の狙撃の師匠だからな。それとクリーパー大佐ってもう呼ぶな。退役したし、お前の上司でもなくなったしな』
《了解で~す。ただ、なんか心配している顔ですけど…》
『そう見えるか……いやそうか…』
『実際にそうかもな』
クリーパー大佐… あんた退役してたのか…
仁がいなくなった後に退役しました()
「何か用ですか、大佐?」
「久しぶりだな、ライラ。 トラスト侵攻以来か?」
「あそこは暑かったですね…。
この次は、できれば涼しいところに行きたいんです。」
「そうか。 …すまないが、またトラストに行ってもらえないか?」
「そんなぁー」
「すまん、命令なんだ…。
まあ、海沿いだしそこそこ涼しいだろう。水浴びもできるぞ。」
「それならまあ…
…あ、命令は何です?」
「有事の際の、在中チェコ人の引き揚げ作業だ。
ひょっとしたら…戦闘になるかもしれん。」
「有事? 何かあるんですか?」
「まあ、続きは向こうに行ったら教えてやる。
出発は明日だ、準備しといてくれ。」
「はあ…」
去年の11月から一切出番がなかったライラちゃんに再び出番が来ました。おめ。
帝国軍から退役した後、ジョン・クリーパー元大佐は訪米に移り住んで、警備員としての仕事を始めた。
「ひったくりよ!誰か!」
そんなある日、警備担当のオフィスの前でひったくりが発生した。すぐにジョンはひったくり犯を捕まえるべく、走り出したが如何せん体力の衰えで昔のような速さはなかった。
「おい、そののろさで俺を捕まえようとしているのか?くそじじぃ!」
ジョンが早くないと気付いたひったくり犯は余裕を持ったのか、ジョンに対して罵声を浴びせながら走っていた。それを見かねたジョン。元軍人としての闘争心に火がつき、警棒をひったくり犯に向かってぶん投げた。
ガン!
警棒は見事にひったくり犯の下あごにぶち当たり、彼はその場で悶絶した。
「本当にありがとうございます!」
「いえいえ、警備員の仕事は警備だけではないので…」
その後、ひったくり犯は無事に警察に引き渡された。
北米:北米独立国家連合を舞台にさせていただきました。
警棒を投げた:ジョンは現役時代に、仁の狙撃トレーニングで木の棒を投げて撃つようにさせたことがあった。そのため何気に物をどこかに向かって投げるのが上手
うちは治安が「ロスでは日常茶飯事さ」ですからねぇ…ケイビダイジ