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この鯖の決まりごと(法律のようなもの) 1 年前
帝国軍から退役した後、ジョン・クリーパー元大佐は訪米に移り住んで、警備員としての仕事を始めた。
「ひったくりよ!誰か!」
そんなある日、警備担当のオフィスの前でひったくりが発生した。すぐにジョンはひったくり犯を捕まえるべく、走り出したが如何せん体力の衰えで昔のような速さはなかった。
「おい、そののろさで俺を捕まえようとしているのか?くそじじぃ!」
ジョンが早くないと気付いたひったくり犯は余裕を持ったのか、ジョンに対して罵声を浴びせながら走っていた。それを見かねたジョン。元軍人としての闘争心に火がつき、警棒をひったくり犯に向かってぶん投げた。
ガン!
警棒は見事にひったくり犯の下あごにぶち当たり、彼はその場で悶絶した。
「本当にありがとうございます!」
「いえいえ、警備員の仕事は警備だけではないので…」
その後、ひったくり犯は無事に警察に引き渡された。
北米:北米独立国家連合を舞台にさせていただきました。
警棒を投げた:ジョンは現役時代に、仁の狙撃トレーニングで木の棒を投げて撃つようにさせたことがあった。そのため何気に物をどこかに向かって投げるのが上手
うちは治安が「ロスでは日常茶飯事さ」ですからねぇ…ケイビダイジ
「ちょうどこの真上が莆田港です」
「そうか… 間違いないか?」
「はい、レーザー距離計とGPSで計測しました。
1ミリの狂いもありません。保証します。」
「リバティニアとチェコの奴らに気づかれているか?」
「大丈夫です。 地上の騒音とかで気づいていないはずです。」
「そうか、了解した。
これで奴らを陸から追い出せるぞ。」
「1時方向、家屋2階RPG!!」
叫び声と同時に携行対戦車火器独特の射出音が聞こえる。砂で覆われた大通りを滑るように弾頭が迫ってくる。
「全員伏せろ!伏せろぉ!」
近くに着弾、目眩と耳鳴りが私を襲う。少し回復した視界は降り注ぐ砂と何か有機的な赤いモノを捉える。考えちゃいけない。
「4が死んだ!!」
クソッタレ、あいつはこの分隊で唯一の料理要員だっつーのによ。あいつのシチュー美味いんだよ。
仲間が何か叫んでいる。次弾か隠れろの指示か。
どっちにしろ今は遮蔽物に隠れるほかはない。
アスファルトを蹴り、砂埃が上がる。重い装備とライフルをガチャガチャ言わせながら大通り沿いの半ば瓦礫のような廃墟に滑り込む。目を向けると、他の隊員は自分と反対側の建物に逃げ込んだらしい。それに若干だが12時方向の市街地中央方面に銃を持った男たちが見えた。分隊無線機を使い、
「おい、他に死んだやつは?」
『いない。だが2が重症だ。肩と股関節のあたりに破片が食い込みやがった。』
ファック、股関節はまずい。大動脈が切れてると厄介だ。肩の無線機をいじり、作戦司令サイトへの直通回線を開く。
「こちらキロ0-1リーダー。西の大通りを警戒中に接敵、RPGをぶち込まれた。敵大規模部隊も中央方面に見えた。増援を要請、出来なければ撤退を。コードレッド、オーバー。」
『こちらブレインヘッド、増援は東の火力支援に回っている。だが撤退は許可できない、引き続き通りの封鎖を続行せよ。オーバー。』
「0-1リーダー、ネガティブ。こちらは14人しかいない上に奴さん40人近い。テクニカルで突っ込まれたら壊滅間違いなしだ。」
『こちらブレインヘッド、撤退は許可されない。繰り返す、撤退は許可されない。アウト。』
「このクソッタレがぁ!」
思わず悪態をつくが、廃墟に響くだけで虚しい。部隊に命令を出さなければ。
「0-1よりオールキロ。撤退は許可されない。封鎖を続行しろとのお達しだ。2をメディバックで運べるよう要請する。耐えるぞここが正念場だ。」
『隊長、俺たちは生きて戻れますか?』
「大丈夫だ。航空支援がもうすぐくる。それまで耐えるぞ。」
嘘だ、支援がくるはずない。東は激戦で損耗が多いと聞いた。上は向こうにだけ目を向けているんだろう。ああ、できればまたあいつのシチューが食いたかったな。
そんなどこまでも目の前の景色にそぐわないことを考えながら、ライフルを構え直した。
ファルージャ西の大通り封鎖を担当していた第5歩兵連隊E中隊キロ分隊の隊長の記録。当該部隊はこの記録の20分後に作戦能力を喪失し、2人を残して全滅した。
『目標は連邦移民地位向上を謳う裏切り者ーー、』
帝都よりずっと北、昔に凄惨な内戦の最中にあった辺境の一角。人里から少しばかり離れたのどかな山地に、旧軍か諸侯軍かもわからない戦闘車両の残骸が投棄され今も戦火を物語っている。
『外務宰相は、我々連邦移民の地位向上のため活動していると嘘を吐きー、』
新しく即位した新皇帝が内戦終結を宣言して以降、組織的な戦闘はなくなった。
ただ、俺等の戦いはまだ続いている。
『ーー、基金の設立は、貧しく迫害され続ける我々を救うことはなかった!』
総帥と呼ばれる彼の演説は古臭い通信装置からボソボソと垂れ流され、俺達は今か今かと森の中で目標を待ち構えている。
『今こそ偽善者を粛清し、SULFこそが新の連邦移民の解放者となるのだ!』
旧連邦だとか、アステシア人じゃないからだとか、そんな昔の話は知らない。ただ、両親が旧連邦移民だから…と迫害され蔑まれてきた。そんな奴らを見返してやろうと今戦っている。
《目標、BTR装甲車2両に護衛されている。時刻通りだ》
「本当にあの車両に目標は乗っているのか?」
《間違いない。政府に忍び込んでいる同志からの情報だ。…それと、今回の作戦はお前のドローンが目となる。期待しているぞ》
「…了解」
コントローラに電源を入れ、必要な操作を手早く終わらせる。民間用ドローンのプロペラが回転し、ゆっくりと上昇する。ドローンのカメラが映し出す先には、軍の装甲車に挟まれて道路を進む公用車。我々には気づいていないようで、速度を落とさず進んでいる。
「ドローン展開よし」
《カウントダウン開始。5…、4…、3…》
進むカウントダウンに鼓動を早める心臓を抑え、その時まで…
《2…、1…、点火》
最前の装甲車が道路の一角に差し掛かった瞬間、ドォン!っという爆音と共に爆炎が装甲車を包む。
「前方の装甲車が停止。車は停止したまま。誤差修正なし」
《砲撃!》
後ろから、重々しい砲撃音を鳴らしSULFとっておきの自走砲から砲弾が放たれる。砲弾は公用車のすぐ横に着弾し、大爆発した。
ソフトスキンの公用車…、砲弾の至近での爆破に耐えられはしない。
「砲撃命中」
《よし、粛清完了。これで政府も連邦移民の立場向上を約束せざるを得ないだろうな。装甲車が残っているが作戦目標ではない》
《作戦終了をードンー、…ドサッ…ーッー……》
「アルセニー?何があった?」
《…》
嫌な予感がする。
帝国軍が既に俺等を包囲しているのか、…残った装甲車が呼んだ増援が既に到着したのか…、そんな思考を回転させている間にも状況は悪化していく。
ドォン!
森深くから爆音が響く。あそこは…、自走砲が隠されていたところだ…。こんなに早く反撃されるなんて…
「やばいな…、早くここから…」
《援護要請!援護yー…ッー》
カンッ!
空中を飛んでいたドローンは何かにプロペラを撃たれ、制御不能となって上空から落下してきた。落ちるドローン、通信機から助けを呼ぶ声が聞こえるが、そんなことを気にせず落ち葉を払い除けて森の中を一直線に突っ走る。
すると、森の中から黒い服装の…、帝国軍兵士の装いによく似た男が現れる。
「何なんだよお前ら!!」
やや錯乱した状態で拳銃を手に取り、彼へと向ける。咄嗟に引き金を引くーー、
何も起こらず、銃口からは弾も発射されない。戸惑った一瞬の隙に彼は合間を詰め、拳銃を持っていた手を強く拗られ、緩まった手から拳銃を奪われてしまった。拳銃は彼の遥か後ろへと投げ捨てられ、彼は体術の構えで自分と対峙する。
「くっそ!!」
「…」
素人同然の、体術ですらない肉弾戦に挑み、彼との距離を詰めるべく走り出すが、足を引っ掛けられ落ち葉に埋もれた地面へ滑り込むように転ぶ。その間に、彼に上に乗られ自分の首の後ろへと腕を回され押さえつけられた。
「投降しろ」
「…っ…何が投降だ……、」
『フイ、そこまで』
目の前に現れた人、顔を見上げて見た時目を疑った。…今日の暗殺対象、自走砲の砲撃によって公用車諸共爆散したはずの外務宰相その人であった。
『ミスリルの残党か、はたまたINULか…。別にどうだっていいですけど。多分ここに残っているのは君だけなんです。証人として連行させていただきますね』
彼女をみた瞬間、憎悪が溢れ出す感覚に襲われた。その憎悪に身を任せて、声を荒らげる。
「…シナノ……、旧連邦移民の偽善者め…」
『偽善者…ねぇ、まぁ連邦内戦が終わってからそう宣伝してきたから』
「連邦移民のくせに…、クソ皇帝のクソ政策に反対もしないのか!?」
『興味もないですから』
彼女は淡々と答える。話す口も、自分を見る目も喜怒哀楽の何もなく、本当に興味がないようだ。
「皇帝の侮辱は、法に反する」
『まぁ、フイ。ここじゃ誰も聞いてないですから。許してあげてください』
「しかし…」
『…体術は素人、銃の扱いも素人。拳銃はセーフティがかかったまま。対した訓練もされてない少年兵を投入するとは何とも頭の悪い組織がいたものですね。フイ』
「…その組織から洗脳を受けている可能性もあります。SNSなどからこれまでのヘイトを煽って兵士を集める、少なくない事例です」
外務宰相。連邦移民でありながら高い地位につき、基金の設立などをしたにも関わらず自分達を救わなかったクズ。今すぐにでもあいつの顔をぶん殴ってやりたい。
「…っ、…お前はなんで…刈り取り政策に反対しない…、お前は東から来た一世だってー、」
『一つ。教えてあげましょう。私にとって旧連邦移民だとか、帝国民だとか、愛国心だとか、そんなものどうでもいいんです。それで何万人死のうが、知ったことではない。刈り取り政策?それが何か?』
本当に彼女は人間なのか?
「…、人間じゃねぇのかよ…」
『連邦内戦では毎日のように仲間が死にましたし、敵も殺しました。そもそも、私は人間もうやめていますから』
一瞬、彼女の最後の言葉に耳を疑った。ただのジョークか、虚仮威しか…。彼女は自分の顔を覗き込むように背を曲げて、
『信じられないっていう顔をしていますね』
『ただのジョークなのか、虚仮威しなのか、それとも…本当に人間ではないのか。それはあなたの想像にお任せします』
「…」
自分には、目の前のやつが本当に化物のように見えた。薄っすらと笑みを浮かべて自分を見下ろす"それ"が、形容的な意味ではなく…。
『あなたに選択肢を与えましょう。ここで死ぬか、HEGOや軍に突き出されて拷問されるか、…私の下で働くか』
「…はは、誰が裏切り者なんかの下で働いてやるか…。ここで舌を掻っ切って死んでやる…」
『んー、最良の選択肢を与えたはずなのですが』
「なにが最良の選択肢ーー、」
彼女は腰から拳銃を取り出して自分の顔の前に撃ち込んだ。銃弾は落ち葉を突き抜けて地面へとめり込み、微かに小さな煙を上っている。
「…」
『選択肢は、与えましょう』
目の前の銃弾を見て、思考が停止した。こいつは一秒かからずに自分を殺せる。そう考えたのを最後に死の恐怖が体を支配した。
『…ダニイル・ブトーリン。旧連邦移民一世の両親から生まれ、学校では"連邦移民の子供"という理由でいじめを受けてーー、』
彼女は自分の語りたくもない情報を、追い打ちをかけるようにつらつらと語り始めた。
「…や、やめろ」
『…さっきの威勢はどうされたのですか?』
「……あんたにはもう勝てない…」
口を震わせながら、何とか言葉を発した。彼女は少し残念そうな顔をする。
『まぁ、平和的に解決するのなら別に越したことはないですから。私の下で働く、という選択肢を選んだと見なします。よろしいですか?』
「…」
黙って、小さく頷いた。
『後からHEGOやら軍に色々と探られるのも面倒ですし名前を変えましょうか。名前は…、そうですね』
彼女は少し悩んだあと、その名前を口にする。
『ヨハンネス・ローデヴェイク。昔の戦友の名前です。ここは彼の名前を借りることにしましょう』
ダニイル改めヨハンネスがヴァルハラ小隊にスカウトされるまでの物語。
SULF
スラブ民族統一解放戦線。連邦移民の権利向上を目的とした政治団体を前身とする過激派組織。
連邦移民
内戦期に帝国領へと難民として流れ、内戦終了後も帝国領に残った人々。
アルセニー
SULFの部隊指揮者。死亡
フイ
シナノ配下の護衛部隊に所属する人。
ダニイル・ブトーリン
ヨハンネスの旧名。
サレーナ「…」
男『よっす』
雑居ビルの隙間、日の当たらないところに一人の男が現れた。彼はここの常連である。
男「いつものを買いに来たんだが…あるか?」
サレーナ『"エス"ね、こないだ仕入れたばっかりだからたくさん』
男 「それじゃあ3袋で」
サレーナ『はい。そしたらお支払いを」
男「あいよ、いつものな」
そういうと男は、自分の首筋を差し出した。
サレーナ『…カプ』
サレーナ「…ふぅ、やっぱりあんたの血はいいね」
男『ははっ、このクスリのおかげで幸せだからな』
男「それじゃ、また今度な」
サレーナ『まいど』
そうして男は去っていった。
サレーナ「…」
サレーナ:ヴァンパイア。違法薬物を販売し、その代金として血を吸って暮らしている。例によって日光に弱いので外に出るときはいつも長袖長ズボンにフード。
「車両にRPGが被弾!誰だよ、一世代前の装甲車を引っ張り出した馬鹿は!」
WOLFイラク派遣部隊の緊急機動部隊のα‐3の車列に現地武装集団のRPGが飛んできた。
「古い車両はMMAVの後ろに隠れて応戦しろ!6時方向、来るぞ!」
叫び声をかき消すように道路沿岸沿いの家から弾頭が飛んできた。偶然にも新型車両のMMAVにはRPG対策されていたため爆発は免れた。
『マルスを起動しろ!耳をふさいどけ!』
どこの車両からの音声かはわからないものが流れて、MMAVの後ろに乗っけられているV-マルスが起動された。
『発射!!』
命令とともにV-マルスと建物の方から弾頭が一斉にとんだ。
「一両被弾!炎上してるぞ!」
運がなかったのか丁度弾頭が装甲のない部分にあたって車両が炎上した。
『敵部隊の壊滅を確認!早く他のICFの部隊とも合流しろ!』
あれ?ICFってイラクでなんかやってましたっけ?
カルトや現地戦闘員の残敵掃討でした。外交用のスレに書いてありましたよ
通達がわかりづらく申し訳ありませぬ…
イラクとサウジがごっちゃになってた
「おい、監視カメラに不審な人影があるぜ」
「何? …本部に連絡しろ。テロリストかもしれん。」
「本部よりパトロール、南フェンスで不審者2名を確認。
付近のパトロールは急行せよ。 オーバー。」
「こちらパトロール4-1、了解。
対応求む。オーバー。」
「こちら本部了解。
規定に従って対応せよ。 アウト。」
(足音、銃を構える音)
「チェコ軍だ! 止まれ!」
(発砲音、地面に人が倒れる音、怒号)
「パトロール4-1より本部!
不審者は短機関銃で武装、こちらに負傷者1名!
現在交戦中、増援求む! オーバー!」
「こちら本部、増援は送れない!
既存の戦力で対応せよ! オーバー!」
「こちらパトロール、どういうことだ!?
増援を送ってくれ!」
「こちら本部、現在2個分隊の侵入者と交戦中!
そちらに送れる戦力はない!」
「畜生!」
ついに始まってしまったのか?大乱闘が
体を締め付けるハーネス、まるで体全体におもりを付けられているように座席に押し付けられる。
世界は青、白、緑と回転し、時々視界に灰色の影が映る。
「…ッ!クソAI野郎が、Gは関係なしかぁっ…」
敵機が異常な軌道を描いて横に回転しながら後ろにつく。さっきケツをとったと思ったらすぐこれだ。
操縦桿を引き、排気を絞り、ラダーを思いっきり踏む。半ば見えない視界の中、HUD越しに灰色の敵機が見えた。
「このまま…ッ!」
機銃のレーダーレティクルを合わせて、叫ぶ。
「撃墜!撃墜!イヤッフゥ!」
『ガンカメラを確認した。撃墜判定、お疲れさん』
AWACSから無線が届く。敵機は異常な軌道をやめ、ゆったりと真っ直ぐ飛んでいる。操縦桿を倒し、並走するように飛ぶ。
「前進翼ってぇのはすげぇな。あんな軌道もできんのか。中身がないってのもあるだろうが、パイロットがなくなるのは時間の問題かもしれん。」
真左で我関せずと動かない灰色の異形。こいつが投入されたらよっぽどのエース以外は空から駆逐されるだろう。
XFQ-01『Supplice 』12回目実験、成功。
『どうやら最近何かの準備をしているだってね』
「あぁ、新たな戦いに向けてのな」
WBF社社長室、ジョンとジョージアンはコーヒーを飲みながら談笑していた。
『ところで何の戦いへの準備なんだい?』
「ふつうは言わないけど…」
そういってジョージアンはコーヒーを置いた
「君にだったら言えるな」
彼は机の中からファイルにしまわれて資料を取り出した。
「トラスト市にいろんなギャングやカルトがいるっていうことを聞いたことはあるかい?」
『あぁ。現役時代も度々トラストに行ったことはあるが、何度か襲われたことがあった』
「それはそれは。で、そのギャングやカルトが何かの準備をしているって情報があったんだ」
彼はファイルから文字がびっしりと書かれた紙を取り出した。そこにはレポートと書かれていた。
「私の知り合いにトラスト在住のやつがいるんだが、そいつが仕事中にギャングが何かを運んでいるのを見たようでね。警察に行ったが担当が悪かったのか何なのか、見間違いだといわれたんだ」
『たまにいる。面倒ごとは巻き込まれたくない警察。私の警備の同僚にもいるね』
「その後私にそのことを言ってきたんだ。もしやと思って調査を進めたが、確信は持てなかった。でも予想はできた。もうすぐトラストで何かが起きると」
『だから準備をしていたんだな』
ジョージアンは見せ終わったレポートをしまいながら答えた
「得体の知れない敵に向けてな」
「今回のミッションオブジェクティブだが…」
暗い部屋の中、モニターだけが明るく光る。11人のメンバーがモニターに体を向け、椅子に座っている。隊長らしき男が画面の横に立ち、説明を行っている。
「ユニオン、取り分けレイナードが主導で開発したAI、その開発データの回収だ。時期が来たら、ヘリで封鎖区域内に入り、『ラボ』に向かう。」
寡黙な兵士の1人が手をあげる。
「ハンス。」
「別勢力がデータを持って行った場合は?」
「ぶっ殺して奪う。取引を持ちかけてきたら場合によっては応じる。」
「なるほど。」
「この時点で他に質問は?」
手を挙げるものはいない。説明は次の段階へ移行する。
「使用する装備は、まぁ基本はいつも通りだ。」
モニターの画面が地図から変わる。様々な装備が映し出される。FASTヘルメット、アーマーリグ、NVG、通信機器。だがどれも統一された特徴がある。
『黒い』、とにかく黒かった。だが完全な黒ではなく、闇夜に溶け込むよう巧妙に調整された黒だった。
「だが基本的には、だ。本ミッションではユニオンから提供された、この端末を使う。」
画面を上書きするようにウィンドウ現れ、そこに一つの端末が表示される。通常のディスプレイに、キーボードが配置されたそれは、画面上で兵士が腕に装着する様子を描かれた。
「こいつは肘から手首の間につける。簡単に言うと戦術データリンクの歩兵版だ。敵味方の識別、マップの表示、部隊内の情報共有を行える。まさに夢の端末だ。」
数人の兵士が感嘆の声をあげる。それを置いてブリーフィングは最後の段階を迎える。
「銃はいつものでいい。間違ってもショットガン使おうなんざ考えるな。俺がマチェーテでそのバレル叩き折るぞ。まぁ、以上だ。ユニオンは俺たちに最大級の支援をしている、期待に応えるぞ。」
その声を最後に次々と兵士が退席していく。誰もいなくなった部屋にはモニターのみが残った。画面には文字が浮かんでいる。
First Special Operation Forces
DELTA
「今回のミッションではお前らにトラストへ向かってもらう」
機動部隊管理室の一角でそんな話声が聞こえる。
「内容は要人の輸送、名前は伏せておくが。その後は政府軍が制圧済みの区域に入り、こちらがヘリで連れていく」
とある兵士が手を上げる
「 、発言を許可する」
「用心を輸送した後は?俺らはどうする?」
「政府軍について現地勢力を掃討するなり、帰還するなり好きにしろ。俺らの任務は要人の輸送、それだけだ」
「了解」
前に立って説明をしていた男がデバイスを操作してスライドを変えた。
「次に注意点。俺らは傭兵でもあるし、ICFの一員でもある。民間人はなるべく保護しろ。もし敵対しているならば…処理は任せる」
また誰かが手を挙げた。
「 、どうぞ」
「装備品は?」
「いつも使っているものでいい。ほしいものがあったら相談すれば支給できるかもな。それと…」
そう言って彼は何かのケースを取り出した。
カチャ カチャ
ロックを外してケースを開けて何かの銃を取り出した。
「お前らの可愛い後輩からの贈り物だ」
「アーリー・グリック……だと?」
机の上に置かれたのは新規開発された多目的精密ライフルのMPPR、通称「アーリー・グリック」だった。
「一つしかないのでは?」
「特別に生産してもらった。弾は.338ラプアマグナムの「ヘルファイヤ」が予備含めて50発だ」
言い終わった後、彼はアーリー・グリックをしまった。
「スナイパーは後で取りに来い。以上だ。おっと忘れてた。いつものデバイスは持っていけよ、便利やからな。では、解散」
ぞろぞろと兵士が出ていく。最後に出た兵士は扉を施錠した。そこにはとある文字が書かれていた。
Emergency Task Force
Δ‐1
おぉ、なんかオマージュして頂いてあなうれし()
照明だけで照らされた薄暗い高速道路を、
チェコ陸軍の輸送車列が指揮通信車輛を先頭に
軽装甲車や軍用トラックが疾走している。
同一車線はもちろん、対向車線にも一般乗用車は1台も走っていなかった。
その中の一両の車両に乗っている機銃手が、
手袋を付け直して他の乗員に呟いた。
「今夜はオールナイトだ。 夜通し踊るぞ!」
…そう言うと、彼は機銃を構え直した。
ダンシング・イン・ザ・ムーンライト
2024年1月28日 PM7:00
チェコクリパニア陸軍第2特殊空挺旅団「プロ・ヴァスト」
トラスト共和国福建省
「チャーリー1より本部、フォックスロット1 福州通過確認。どうぞ」
「こちら本部了解…」
その状況が空中に散開しているヘリ群によって現地司令部に報告され、
現地司令部からに逐一連絡されていく。
既にチェコ陸軍は、事前の作戦計画に従った連絡体制を確立させていた。
現地と本部の間で無線が飛び交っている間、
目標となっている市街地では建物の間を
MPがジープに乗って走り回っていた。
全員が腰に突撃銃を装備し、
一部の兵員は赤色灯と笛を持っている。
市民が建物の窓から彼らを盛んに撮影していたが、
撮影対象はすぐに別の物になった。
市街近郊に設置されている観光客向けの看板を通り過ぎながら、
非日常を象徴するかのような軍の隊列が走り去っていく。
大勢の市民が、それらを撮影しないわけがなかった。
市内に厳戒態勢と交通規制が敷かれる中、
ネオンライトや窓からの明かりで雑多に照らされる街を
チェコ軍の機甲部隊がゆっくりと前進していく。
高層ビルから大量の視線が注がれている。
指揮車輛を先頭として、軽装甲車、トラック、ジープが続く。
上空にもガンシップを始めとした大量のヘリコプターが展開していた。
市内に設置された大型モニターから、
一般家庭のテレビから、学生が持っているスマートフォンから、
ありとあらゆる情報機器でトラスト政府からの緊急放送が流されている。
「チェコ及びトラスト政府からの緊急放送です…」
「信頼のおける部隊に治安維持を要請…」
「この要請を受け、現在展開中の部隊は…」
チェコのMPは交通誘導用に配置済みだった。
ホイッスルを鳴らしながら赤色灯を振り、
計画通りに部隊を展開させていく。
「ブラボー1より本部、タンゴ1及び2 秀嶼区到着確認 どうぞ」
現地からノンストップで届いてくる各部隊の報告に、
現地司令部の人員は全員黙殺されていた。
凄まじい勢いで整理されたデータが総合作戦司令所に届き、
それらは中央のモニターに表示された画面に入力されていく。
画面の中には各部隊を示す師団章が表示されており、
その全てが高速で動いていた。
「こちらチャーリー3。キロ、シエラ到着。オーバー。」
「こちら本部了解、展開せよ。アウト」
上空から汎用ヘリがライトを照らす中、
各種車両から歩兵が展開していく。
それを確認している下士官が、上空の汎用ヘリに
チェコ航空のマークが書き込まれていることに気づいた。
「チェコ航空も動員してるのか?
……何が起こってんだ、一体… 冗談じゃないぞ…」
湾岸にあったいくつかの主要な市街はたった5時間で占領された。
占領と言っても完全なものではなく、
重装備を保有している本隊の到着まで市街を守り通さなければならない。
最初に1人の機銃手が言った通り、この任務はオールナイトで進行していた。
…少なくとも最初の夜は成功だ。
ルドヴィーク・イングル……チェコクリパニア陸軍作戦本部長は、
総合作戦司令所の中でモニターを見ながら1人呟いていた。
CODのキャンペーン風味でいいですねぇ
「おい、もう始まったぞ。
そっちの様子はどうだ、ライラ?」
「各駐屯地と弾薬集積所が攻撃を受けてます。
治安維持部隊に対する攪乱攻撃ですかね?」
「多分だが、向こうは武器弾薬が全般的に不足してるんだろう。
そうでもなきゃ直接攻撃には来ない。」
「あ、そういう事ですか。
これからリバティニア陸軍の人に会ってきます。
交信終わり… あ、電話だった。」
スパァァァァンあいつら のためにはいくつかは削っておかないとな」
遠くで治安維持部隊と現地勢力の戦闘音がなっている中、どこからもともなくスナイパーライフルの銃声がなったがすぐさま戦闘音にかき消された。
Δ6「敵排除。ストリートオールクリア」
Δ5「よくやった。後から来る仲間と
彼ら二人斥候要員、軽車両で先に送り込んで偵察をさせるのが目的だ。
ババババババババババ…
Δ6「おっと、カーリアのお出ましのようだな」
パイロットA『駐屯地と交渉が付いた。武装勢力との戦闘をしてくれるなら着陸させてくれるようだ』
Δ5「了解。派手にぶっ放せ。M-16 のハスに負けないほどのな」
パイロットA『コピー。機銃掃射開始!耳をふさいでおけ!』
その瞬間、夜を貫く機銃の音が鳴り響いた。
~今日は血の雨が降りそうな晴れの日だ~
WBF社所属特殊機動部隊「Δ‐1」
現地勢力との戦闘を支援するのを条件にΔ‐1のヘリを着陸させる…という形で書いたんですけど…どうですかね?
ルェン「よぉ〜し、これで三人揃ったな!。最近は2人で飲むことばっかだったし、折角3人で会って美味い店もあるんだ。ど〜せならぱーと飲んじまおう!」
ルイス『2人?、2人っていつも誰と一緒に飲んでるの?』
ルェン「シナノ」
ルイス『あなた、彼女とも繋がっているのね……。どおりでやり方が似てると思った』
ルェン「褒め言葉として受け取っておくぞ」
ルイス『…勝手にして』
ルェン「それはそうと、仁。お前が帝国にいるなんて珍しいな。またなんか落としもんでもしたのか?」
仁「いや?、連にぃから特製のカスタムパーツを試して欲しいって連絡が来たんだよ。それで帝国に来たの」
ルェン「は〜、PMCとやらは随分とお忙しいこった」
仁「今回のことはあまりPMCの方と繋がりはないんだけどね。まったく郵送で送ってくれればいいのに」
ルイス『そういうあなたの方はなんでモルトラヴィスに?』
ルェン「あー、私か?。私は目立つのが大っ嫌いだでな、王室の連中が戻ってきたせいで全く関係ねぇ私まで目つけられるしつまんねぇったらありゃしねぇ。だったら、こっちに来た方が一万倍楽しいと思ってな、だからシナノに頼んでしばらく外務省んとこに住むことにしたんだ」
仁「あれ?軍はもう辞めたの?」
ルェン「当たりめぇだろもう数十年いんだぞ。丁度台湾事変だっけか?、が起きる前にSISの方にも行ったんだがあんま私と合わなくてなー、今はとりあえずどうするか考え中だ」
ルイス『つまり……、あなた今無職ってこと⁉︎』
ルェン「失礼な言い方すんなよぉ!、せめてフリーランスと言え。…とはいえ別に私はこのままでいいんだけどなぁー、最近の人間社会はめんどくせぇこった」
ルイス『……それにしても、お店の方はあとどのくらいあるの?、結構歩いたと思うんだけど』
ルェン「確か…あと少しだったはずだ。安心しろ、この私がうめぇつってんだ。不満は絶対に言わせねぇから、ほら、見えてきたぞ」
・落としもん
性悪ルェンの皮肉。あまり気にしないでいいです()
最初ルェンさんと仁君、どんな会話になると思っていたら普通に仲良さそうだった()
次はわたくしですかね
店員『いらっしゃいませ。三名様で間違いないですか?』
ルェン「見ての通りだ。早く通してくれ」
店員『承知いたしました。こちらへどうぞ』
仁「ねぇ、周りからすごくみられている気がするんだけど…」
ルェン「気にすんな。頭に耳が、お尻に尻尾が生えてたら誰でも気になってしまうものだ」
~席に着いた後~
ルェン「ところで…ルイスは聞かなくてもいいと思うが、仁は酒をどれぐらい飲めるんだ?」
仁「ほろ酔いだったら少し…」
ルェン「お前、お酒にめっちゃ弱いのか?面白そうなのが見れそうだな
ルイス『私にとってはとても少ないですね。ジョッキ6杯は余裕です』
仁「ルイスさんは酒豪ですか?雪も酒豪だし、なんだか自宅の冷蔵庫の中身を思い出すよ」
ルェン「それじゃあ、ジョッキ7杯と紹興酒っていうことで。あと食いたいものを各々選ぶ感じだな」
仁「ちょっと待って!なんでほろ酔いいれてないの?」
ルェン「仁。逆にほろ酔いだけで済むと思っているのか?酒豪二名(私とルイス)に囲まれているならば…」
仁「ちょっ!何するの!」
ルェン「しっかりともてあそばせていただくよ」
仁「終わった…
雪も酒豪:彼女は見た目に反してルェンさんやルイスさんといい勝負になるぐらい酒豪です()家の冷蔵庫のお酒のほとんどは雪のもの
いつのまに……()
次は私がやっておきますねー
ありがとうございまーす(勢いでやってしまいました。すみません…)
暗闇の中揺らめく多数の黄緑色の光。目を凝らすとナイトビジョンをつけた兵士たちだとわかる。四方八方を忙しなく動く緑のレーザーサイトは、彼らの警戒密度の高さを物語っている。
「0-1メインストリートクリア、[ブラックウッド]へ移動を開始」
『1-1了解、メインストリート突き当たりに武装した現地住民が2名。排除する』
「0-1了解」
現地住民2人の頭に緑のドットが浮かび、僅かにくぐもった銃声が聞こえる。アスファルトに血液と脳漿が飛び散る。
『1-1ヒット、ヘッドショット。ターゲットキル』
「0-1移動を開始」
『1-1了解』
様々な北米軍特殊部隊や財団部隊だった人間の選抜により構成されたこの「デルタフォース」は、暗闇の中を蛇のように進んでいく。
………
……
……眠い…。 今何時だ…
スマホを見たら、まだ朝の四時半だった。
多分あと30分は寝れる。 …よし、二度寝しよう……
「昨日政…により発表され……報によると…昨日チェ…軍が
トラ……共和…湾岸………………制圧…た………明ら…に……」
すぐに雑音に驚いて飛び起きた。
…スマホの操作を間違えて、勝手にニュースが流れたらしい。
電波が酷くて内容が全く聞き取れない…
治安維持はうまく行っているのだろうか?
ともかく、これで完全に眠気が飛んでしまった。
特に考えはないが、ベランダに行くことにしよう。
上のベットに寝ている同居人を起こさないように、
気配を全力で消しながら進んでいく。
ベランダは思ったより明るかった。
発電所から送られる電気が少なくなったせいで
照明があまりついていないのもあるだろうが、そんなことは別にどうでもいい。
…朝日が綺麗だ。
写真でも撮っておこうかな。
あ、でもスマホ持ってないか。
どうでもいい雑多な考えを続けてくるにつれて、
徐々に意識がぼーっとしてきた。
ずっと動いていないせいで、手足の感覚も無くなってきた。
そろそろ戻るのが正解かもしれない。
音が全くしていない。
ひょっとしたら、今ここには私一人しかいな…
……そんな哲学的な考えは、ロック・ミュージックとヘリの爆音に粉々に粉砕された。
聞いたこともない曲を大音量で流しながら、(注:The Clash - Rock the Casbah)
エンジン音を町中に響かせて朝焼けの中を2機の軍用ヘリがフライパスしていく。
条件反射で足がのけぞった。…足が痺れていたことも忘れて。
「足がぁぁー」
思わず悲鳴を上げる。…多分同居人は飛び起きた。
そんな一般人の小さな被害も気にせず、
軍用ヘリは我が物顔で市街上空を通過していった。
「…この野郎!」
そう負け惜しみ(?)を言うと彼女は足を引きずりながら、
ベランダからリビングへと足早に戻っていった。
シャリフ・ドント・ライク・イット!
2024年7月23日 AM4:30
チェコクリパニア陸軍第2特殊空挺旅団「プロ・ヴァスト」
トラスト共和国福建省三明市沙県区
「こちらヴィクター1および2より本部。
現在沙県区に到達。
これより市内の偵察を開始する。」
「こちら本部了解。 交戦規定を順守せよ、アウト。」
…本部からの短い無線を聞き終わると、
操縦士が通信を切って愚痴を話し始めた。
またか。
「なあバオ、今回の作戦ってどう見ても「治安維持」とか「駐屯」じゃないだろ。
味方に被害が出てるなら、「戦争」って呼ぶべきじゃないか?」
…どうでもいい。
作戦中にこんなことを、しかも本部と通信が繋がっているのに
平然と言い放っている。 マジで正気か、こいつ?
「おい、少しは黙れよ。一応作戦中なんだぜ。」
「いいじゃねーか、どうせいつ死ぬかわからないんだぞ。」
「ああ。…これが遺言として伝えられたら、家族は大泣きするだろうよ。」
「大号泣だ。 新聞の一面を飾るかもしれないぜ?」
なぜこんな奴が軍人になれたんだろうか?
しかも普通の部隊ではなく、精鋭部隊である特殊空挺旅団に。
「…2時の方向、ビル屋上に人影2。 低い方だ。」
「了解。
民間人かもしれん、向こうが撃ってくるまでは反撃するな。」
僚機が不審な人影を確認したらしい。
こんな時に外に出るなんて、どうかしている。
物好きか、あるいはジャーナリストか。
敵以外なら何でもいい。
「ヴィクター2、了解」
「畜生!気づかれた!」
「大隊長に連絡しろ、急げ!
いいか、絶対に撃つなよ!」
無線を構えながら分隊長が叫ぶ。
エンジンの騒音が幸いして、
敵には気づかれていない様子だった。
…ただし、こちらも大声で叫ぶ必要があるが。
「銃片付けろ、、見つかると厄介だぞ!
憲兵が来る前に退散する!」
「了解!」
会話をする間にも、ヘリは急速に近づいてくる。
…やかましい曲を大音量で流しながら。
奴ら、完全にこちらをナメていやがる。
「……畜生!」
部隊の1人が緊張に耐えられなくなり、
素早く突撃銃を構えた。
「馬鹿野郎! 撃つな!」
…分隊長の静止むなしく、アサルトライフルが撃たれる。
銃口から放たれた30発の5.56x45mm弾が高速でコックピットに向けて飛んでいったが、
運悪く全てが外れるか、あるいは跳ね返された。
「こちらヴィクター1、奴ら撃ってきたぞ! 反撃する!」
「撃て! ASAP!」(as soon as possible、「なるべく早く」の意)
……今度はこっちの番だ!
射撃ボタンをほんの少しだけ押した。
20mm機関砲が短く火を噴き、ビルの上にいた数名を蒸発させる。
建物の被害は最小限に抑えたつもりだったが、
それでも小規模な被害は避けられなかった。
…奥から残っていたらしい2人の敵兵が出てきた。
どちらも戦闘する気はないらしく。両方とも手を上げて投降している。
「どうする?撃っちまうか?」
「やめろよ。 メディアが知ったら酷い目に遭うぜ。」
「…こちらヴィクター1より本部。
先ほど攻撃され、やむなく交戦規定により反撃した。
敵兵二名を捕虜にした、MPを派遣してくれ。 オーバー。」
「本部了解。 現地警察及び、MPの1個分隊をそちらに送る。
また、捕虜の確保後は燃料補給のため迅速に帰還せよ。
オーバー。」
「ヴィクター1及び2了解。アウト。」
「んで、俺たちはどれぐらいここに留まるんだ?
ここにいたら、いい的になるだけだぜ?」
「数分だろうな… ま、この機体なら大丈夫だろうよ。」
「だといいんだがな。
…おい、なんか暇つぶしになるもん持ってないか?」
「いや、全く。そんなに暇なら、空でも見てればどうだ?」
「んじゃ、ご期待に応じてそうするかな…」
数分後、警察とMPが捕虜2名を引っ張っていった。
彼らがどうなるか知ったこっちゃないが、
そんなことは別にどうでもいい。
それよりも、給油のために帰れることの方が重要だ。
危険に飛び込まなくて済む。
「こちらヴィクター1及び2より本部、
捕虜2名の確保を確認した。
これより三明沙県空港に帰還する。オーバー。」
こうして、トラスト地方における最も退屈な任務の1つが終わった。
彼らがあと何回この任務をするかは分からない。
だが、これだけは確実だ。 ……我々は勝っている。
行く手を阻むものがたとえ何であろうが、
それらを空から追い越して進み続けてやろう。
我々は、名誉ある空の騎兵隊なのだから。
黒の革靴が、白いリノリウムの廊下を叩く。小気味いい音と共に灰色の軍服を着た男が歩き、やがて金属製の横開き戸の前に辿り着く。開ける。
「諸君、おはよう」
その声と共に、部屋のざわめきが消える。大学の講義室のような見た目をしたその部屋には、数十人の軍人がいた。その胸に「北米空軍」のパッチをつけて。
「さて、君たちは各部隊から引き抜かれた優秀なファイターパイロットたちだが、実践経験のあるものは?」
挙手するものは1人としておらず、そこには沈黙が横たわる。
「なるほど、それはそうか。では講義を始める前に一つ。君たちは敵機に向けてミサイルを、あるいは機銃を放つ時、何を狙っている?」
1人の若そうなパイロットが小馬鹿にするような笑みを携え、挙手する。
「それは敵機です。自分で言ったことをお忘れですか?教官」
部屋には嘲笑するような笑い声が、クスクスと聞こえる。男は諦観したような、何かを失ったような目をして、
「それは違うな。君たちは撃墜するんじゃない。殺すんだ。わかるか?イジェクトさせるな」
ざわめき。明らかな人道違反的発言に、若手たちは目を開き、驚愕する。
「別にベイルアウトした敵を撃つわけじゃない。人道的配慮もあるからな。だから、イジェクトさせるな。殺せ」
1人の女性パイロットが声をあげる。
「何を言っているんですか!?」
「敵の戦力を潰せと言っているんだ。君たちの仕事は敵機を撃墜するのではなく、搭乗員を殺すことだ」
「ミサイルならばコックピットを吹っ飛ばせ。機銃ならばキャノピーを赤く染め上げろ。レバーを引く暇を与えるな」
『生徒たち』は尚も驚愕で動かない。
「ふぅむ、時間を使いすぎたな。では講義を始める。言い忘れたが、私は旧財団パイロットのウィリアム・マクレリー少佐だ」
男は教鞭を振るう。諦観に満ちた目の裏に、炎に包まれる街と、地上に照らされる夜空、赤く染まる雲を描きながら。
男の戦争は終わらない。
『はくしょん!うぅ…』
静かな住宅街に一人の女性のくしゃみ声が鳴り響く。
「どうした?風でも引いた?」
『多分…頭もなんか熱いし…』
「どれどれ…」
そういって一緒の部屋の中にいた男性は彼女に額に手を伸ばす。
「…多分、風邪ひいてるな」
『うそ…今日のお出かけ行きたかったのに…』
「はいはい、いったん寝よ?お出かけは風邪が治ってからでいいから」
『ひゃい…ぐすん』
そういって彼女は自室のベットに倒れこむ
「布団掛けて。熱さまシートと風邪薬持ってくるからちょっと待ってて」
トトトっ…
『うぅ…また仁に迷惑かけた…サイアク…』
そういって彼女は布団を覆いかぶさる
『(仁、仕事も休みいれてウキウキだったのに…私ったら…)』
そんなことを考えていると仁が戻ってきた
「はい雪、じっとしてて。シート貼るから」
そう言って仁は雪に前髪を上げて、シートを貼る
「おけ、薬も飲んで」
彼は薬と水を雪に渡した
~しばらくして~
『仁~』
「どしたの?」
『眠れないからそばにいて~』
そう言って部屋を除くと雪が眠そうにこっちを見ている
「…今にも寝そうなのに?」
『いいから…そばにいて』
「はいはい…頭撫でてあげるから早く寝て」
『ありがと♪』
風邪を引いた雪と仁の掛け合いです()
ジュノーは相変わらず寒かった。夏にも関わらず気温は13度しかなく、それでも多くの群衆はこの後現れる1人の男の歴史的な就任演説を待ち望んでいる。彼らの中には2度の台湾事変に従軍しその筋肉質な体に痛々しい銃槍を残して戦ってきた英雄やホワイト・パワーという言葉を自らの信条としスキンヘッドにサングラスを掛けを自らが白人に生まれてたことを何よりも誇りに思っている者もいる。しかしそれも1人の男の登場によりアラスカ州議会議事堂の静寂は一瞬にして熱狂へと変貌した。男は群衆の拍手を浴びコツコツとリズミカルな音を立てながら壇上に上がる。マイクが男の深い深呼吸の音を拾うと群衆の間で一気に緊張感が増した。
ついに始まる。
「今日、私はかつてオスカー・“ホワイト”・イーストランドが立った場所に立ちこれより親愛なる州民の皆様に宣誓をします」
「自由連合の発祥地、偉大なるアングロ・サクソンが住む南部の中心地から、我々は本日自由のドラムを鳴らすのです。歴史を通じて、我々の祖先が代々、幾度となく行ってきたように自治の要求に応えようではありませんか」
彼らは勝利を求めていた、
「愛情あふれる血が私たちには流れています。南部の自治を脅かす連合王国政府の介入に対し答えを送ろうではありませんか」
有色人種に対しての絶対的な勝利を。
「この地を踏んだ偉大なる人々の名において私ははっきりと態度を表明したい。暴政には決闘を申し込もうではありませんか」
いつか国中を揺るがすだろう。
「かつて先人たちも私と同様に宣言したことでしょう。私は第36代目アラスカ州知事として今、ここにこれを宣言します……」
「今こそ人種隔離を、明日も人種隔離を、永遠に人種隔離を!」
・ジョセフ・C・シャーラー
国民党右派の白人至上主義者、徹底的な人種隔離政策を公約に掲げトラスト内戦による反アジア思想の広がりを元にアラスカ州知事に就任。モデルはジョージ・ウォレスくん
・スキンヘッド
ネオナチのこと。
・自由連合
第一次プルマー内戦にて蜂起した白人至上主義者達の集まり。
・オスカー・“ホワイト”・イーストランド
第一次プルマー内戦にて自由連合の指導者を勤めた白人至上主義者。ホワイトは本名ではなく政治家となった後につけられたあだ名。
・第一次プルマー内戦
敗戦後の混乱末50年代に勃発した内戦。アラスカ州ではアンカレジを始めとする南部都市が白人至上主義者達の集まりである自由連合に味方した。
『データだけではなく、貴女も是非欲しい...。しかし今回この場所から何かを持ち出すということはあまり現実的ではありませんね』
耳に入れたインカムからの被害報告は未だ鳴り止まずにいる。それはつまり先程私が取り逃した何体かが暴れ回っているということだろう。
そしてヤツら──仮に『一つ目』と呼称する──はあの『八ツ目』に対し、一貫して従順に動いているように見える。
(でれば狙いは一つ...)
エーギルの膂力に任せ、一足飛びに跳躍し『八ツ目』との距離を積め大剣を振るう。
『今のは良い動きでしたね。状況判断能力もそれなりに高いのでしょうか?』
が、しかしその一撃は流れるような動作で身を捻り躱され、続けて大剣の腹を裏拳で叩かれたことにより受け流されてしまった。
(何だ...?コイツ動きが...)
間髪入れずに二発、三発と叩き込むが明らかにさっきのデカブツとは動きが違う。
なぎ払いは蹴り上げによりいなされ、続けて体勢を崩したとこを目掛けて蹴りが入れられる。
「くっ...!」
床へ大きく亀裂を入れながら何とか減速したが、突如下方からの突き上げにより空中へと身を投げ出され、無防備になったところへコンクリート片が飛んでくる。
「危ねぇ...ッ」
コンクリート片を電磁バリアで叩き落としたシナノは下方向からの突き上げの正体に目を見開いた。
本来、床下に埋められていたであろう鉄筋。ソレが無理やり地上に引きずり出され露出していたのだ。
『今の動作に対処できるのですか』
『八つ目』が興味深そうに呟きながら、帯状の何か──────長く伸びたコートの裾で掴んでいた鉄筋を投げ出した。
「全く、面倒なヤツだ......」
『データをお渡し頂けるのであれば、すぐにでもお暇します』
「冗談だろう」
ヤツとは別のもう一体の方は命令でも下されているのか動く様子はない。手数の多さは恐らく向こうが上。状況的優位性はこちらが上。そしてそれに加え先程から気になっていることが一つある。
(もしそれが予想通りであれば...)
床に落ちている破片を一つ二つ回収した後、再び大剣を握り直しヤツへ向けて瞬時に距離を詰め薙ぎの要領で大剣を振るう。
『まだあるのでしょう。是非他の動きも見せてください』
大剣は先程同様蹴り上げによっていなされたが...。
(来た...)
大剣を素早く地面へと突き刺しそれを軸として体を支え、続けて飛んできた蹴りを同じく足技をもってして相殺。ヤツが体勢を崩した瞬間を見逃さず、瞬時に体を捻り腹部に一発お見舞いしてやった。
ドゴォッ!!
体をくの字に折り曲げ吹っ飛んで行ったヤツが柱に叩き付けられた瞬間に、すかさず先程拾い上げた破片を射出した。
その一撃でヤツの頭が半分吹き飛だが...。
『脅威的な破壊力の攻撃ですね。まさか二重構造のチタン合金セラミック防弾プレートを抜かれるとは思いもしませんでしたよ。原理としては電磁投射砲に近いのでしょうか?アレの開発に携わったことはありますが、かなりの電力を消費した覚えがあります。どのようにして電力を賄っているのでしょうか。実に興味深い』
ヤツは平然とした態度で立ち上がり、無くなった右側頭部を擦りながら感想を述べている。
「呆れるような丈夫さだな...。本当に生き物か?」
『えぇ、鼓動はありませんが生きていますよ。しかし...、ある程度予想はしていましたが一筋縄ではいきませんね』
「そう思うのであれば諦めて帰っていただけるとありがたいのだが?」
『まさか。ご冗談を...』
■ ■ ■ ■ ■
「ようやく片付いたか...」
ズシャ...ッ
深く食いこんだ大剣を引き抜き状態を確認する。
床に倒れ附したヤツの体は鳩尾の辺りまで激しく損傷しておりピクリとも動く気配がない。
「これで頭目はいなくなった...。後は残りのヤツを──────パチパチパチ
現在施設内で暴れ回っている残りの侵入者の対処を行うべく思案を巡らせていたその時、突如として部屋に拍手が響き渡る。
『予想通り、損傷部の死角を突かれましたか。やはり貴女は力ばかりが有り余っている様な人ならざる者ではないようですね。以前とある方に見せていただいたグールとは大違いです』
声の方へ目を向けると、そこには頭部にポッカリと空いた虚空に箱型の物体を押し込みながら、シナノへ対し賞賛の言葉を送る『一つ目』が...。否、ヤツの姿があった。
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
「ハァッハァッ...ッ」
起爆装置を持つ手が震える。誘導の為に注意を引いていた仲間はついさっき目の前で肉塊になった。
ヤツは紅い眼光を光らせながらゆっくりとこちらに近づいてくる──────
● ● ● ● ●
「あんなのどうしろってんだッ?!!!ライフルも当たらないし、当たったところで効きやしない!!」
「対戦車ミサイルなら何とか...」
「さっきのを見ただろ...ッ!!当たるわけが無い......」
どうにもならない状況に苛立ちが募る。今はかろうじて士気を保っているが総崩れになるのは時間の問題と思われた。そんな空気の中で仲間の一人がおずおずと声を上げる。
「一つ...、案がある」
〇 〇 〇 〇 〇
ダンッダンッダンッダンッダンッダンッ!!
ヤツが仲間たちの誘導通りに屋外へ出てきたタイミングで、軍用車に備え付けられた12.7mmをぶっぱなす。
当然の事ながら俺を倒すべき障害と認識したのか、弾幕の中を縫うように走り抜けてくるがこれも予定調和だ。
「今だ!!やれ!!」
「言われずとも!!」
ヤツが俺の乗る軍用車によじ登ろうとした瞬間、最後の仲間の一人がもう一台の軍用車で突っ込みヤツを板挟みにした。
(よし、アイツはぶつかる寸前で飛び降りたみたいだな。後は俺も脱出してこの車を爆破すれば...ッ?!!!)
車から抜け出そうとするが抜け出すことができないどころか、左足に鋭い激痛が走った。
(くそッタレ!!こんなところで!!)
変形した車体に左足が挟まれ抜けなくなっていた。
そうこうしているうちに、フレームをねじ曲げ這い出てきたヤツに右腕を捕まれ引き上げられる。
ガンッ!!「...カハッ!!」
ボンネットに叩きつけられた衝撃で肺の空気が一気に叩き出された。
無理やり引きづり出されたせいで左足はあらぬ方向に折れ曲がり、金属片とガラス片でズタズタになっている。右腕の肩も脱臼しているようだ。
「ハアッハアッ...ッ!!こうなったら...ッ!!お前も道連れだ...ッ」カチッ
カチッ カチッ カチッ
「おい...。嘘だろ...?何でだよ!!何で起爆しな──────グシャッ
○ ○ ○ ○ ○
朦朧とする意識の中で一人の男が目を覚ました。下半身に感覚は無いが最後の力を振り絞り何とかダッシュボードの上へと這い上がる。
「ハアッハアッ...ッ!!こうなったら...ッ!!お前も道連れだ...ッ」カチッ
カチッ カチッ カチッ
「おい...。嘘だろ...?何でだよ!!何で起爆しな──────グシャッ
返り血の着いた単眼が男を見つめるが気にする様子もなく男はスタンガンを取り出し...。
目の前の起爆装置の配線に押し当てた。
・一つ目・八つ目→名称不明の状態でミーナさんの義体を判別するならヘルメット形状で判別するのが手っ取り早いと思いました()
・流れるような動作→ミーナさんお得意のインチキ武術です()
・下方からの突き上げ→床下の鉄筋を引きづり出して足元をすくいました。
・やられるミーナさん(逆転劇はホ〇ビの定番)→良くも悪くも動きが完璧なまでの手本通りなので、対処は難しいですが予測は簡単です()
・頭部半欠けミーナさん→大脳ユニットは胸部に収められているので究極的に言えば頭がなくても活動は可能です。
・ミーナ!!死んだハズじゃ?!!!→義体を取っ替えてコンティニューしました(現実世界どころかネット上にも潜んでいるので、アーカードもびっくりな不死性を獲得しています)
・80年前にグールを見せてくれたとある方→一体全体、何ニアムの大博士なんでしょう()
・戦うモブ達→複数人でちょっかいをかけつつ屋外へ誘導し爆弾を詰んだ車二台で挟み撃ちにして爆殺する作戦。義体は一体倒したけど全滅しちゃった☆
・スタンガンマン→シートベルト未着用の状態で衝突事故を起こすと、ダッシュボードの下に体がめり込む場合があるそうですよ。
ありがとうございますー、くぉれは高クオリティー…()
続きは少々?お待ちを…
いえいえ、1ヶ月待たせたのですから...。2ヶ月だって待ちますよ()
???「終わりか!?いや!違う、違うとも。技術は理学を糧に突き進む、研究は飛躍する。否!否!研究は飛躍した!」
『こう言ってはなんですが、頭のネジが数本ハズレたような方でしたよ』
店員『お待たせ致しました。生ビール2つとハイボール1つです』
ルイス『ありがとうございます。それにしても予想以上に早く提供されたわね』
ルェン「そういや仁、おめぇ普段酒どれくらい飲むんだ?」
仁「うーん、普段はあんまり飲まないし飲むとしてもちょっとだけだけど、たまに同僚がたまに飲みに誘ってくるだよね…」
ルェン「ほー、じゃあ今回みたいなパターンは珍しいわけか。…確かおめぇ明日は特に予定無いんだろ?」
仁「無いけど…、それがどうしたの?」
ルェン「なら丁度良い、どーせ次があるか分んねぇしこの際おめえがどんくらい飲めんのか私私が直接診てやろうと思ってな。ほら、とりあえず最初のテストだ。目の前のやつ半分くらい飲んでみろ」
仁「半分って…結構量あるよね?」
ルェン「そんなねぇだろ。いいからさっさと飲んでみろってー」
グイッ
仁「あ、ちょ!」
ゴクッゴクッゴクッ…
仁「ぷはぁ!、ひょっとはひふんのは!(ちょっと何すんのさ!)」
ルェン「おぉ?、もう顔赤くなってんな〜」
ルイス『うーん…、大丈夫そう?」
仁「ふぁいじょぶ!ふぁいじょぶ!いふぁいとのみぇる!」
ルイス『…呂律が回らなくなってる?』
ルェン「正直吐くかと思ってたが意外いけるもんだな、次は日本酒でもいってみるか?」
ルイス『…あまりやり過ぎないようにしなよ』
仁「あ、ほういやるぇんさんとるいふさんっていまなんはいなのー?(そういやルェンさんとルイスさんって今何歳なの?)」
ルイス『私は今23歳ね。確かにあなたの方は今何歳なの?」
ルェン「私か?、ここで素直に教えちまってもつまんねぇし…、よし!、決めた!。私より飲めたら教えてやる」
仁「ほさけー?、とひゅうへはんかはったりひはいかなぁ…?(お酒ー?、途中でなんかあった「しないかなぁ…?)」
ルェン「別にただの遊びだろ〜?、それに、どーせなんかあったとしてもおめぇにとっては寝耳に水程度だろうから多分大丈夫だ」
ルェン「ルイス、おめぇもやるか?」
ルイス『別にいいけど、……じゃあこうしましょう、負けた方が全額払うってことでいい?』
ルェン「ほぉ?、随分自信があるようだなぁ、…いいだろう。おめぇがぶっ倒れるまで飲んでやるから覚悟しとけよ?」
・酒事情
ビールは腹に溜まるので基本的にルェンはハイボールを飲みます()
おやおや?早速きてますね(ありがとうございます)
ありがとうございます!
次は私めが書きましょう…()
どういう展開にするとかあります?
普通に酒をがぶ飲みしながら適当に会話という形で大丈夫です。なんか質問なったら気軽にドシドシしちゃってください()
ルェンさんは出来るだけ年齢を隠そうとするので本気で飲んできやがりますJawohl.
・仁君が酔った勢いでルェンさんに甘えてきたり、腕に抱き着いたらどう感じますか?
・ぶっちゃけ仁君をどう思っていますか?
・仁と雪の関係に気になることはありますか?
・「おい!やめろって!」と言って引き離そうとしてきます。それでも引き下がらない場合はもう諦めて現状を受け入れます。そこまで悪くは思ってません()
・近すぎず遠すぎずの関係を出来るだけ維持しようと考えてます。
・特に無いです
ありがとうございます
大雨の中、車両のライトだけで照らされた薄暗い沿岸部の道路を、
国防陸軍の特殊兵装運用隊や機甲部隊が作戦指揮車両を先頭に
多重電撃砲や軍事トラック、装甲車が列を成して走行している。
対向車線には近隣住民を避難所まで輸送されている軍用トラックが多数走行している。
狭山沖迎撃作戦
2018年8月20日 PM10
大和国防陸軍特殊兵装運用隊「建御雷神」
大和共和国狭山
「八咫烏より大御神 建御雷神 ポイント01通過。どうぞ」
「こちら大御神了解。警戒を続けよ。」
上空の早期警戒機により作戦指令本部に報告され、
陸軍総合指令本部に送信されている。
早期警戒機と作戦指令本部の間に無線が飛び交っている間、
MPが住民を輸送する軍用トラックの誘導をしていた。
その様子を避難中の住民が盛んに撮影していた。
その横を軍事車両の車列が走り抜けていく。
人がいなくなった街の中を、
陸軍の部隊が車列を成して前進している。
指揮車両を先頭に、強化外骨格、多重電撃砲、軍事車両が続く。
上空には早期警戒機等の空軍機が陸軍を支援するため多数展開している。
車両のラジオや隊員の無線機からは政府からの緊急放送が流れていた。
「大和共和国からの緊急放送です…」
「対応できる部隊の派遣を要請…」
「現在対応中の部隊は…」
「現地住民は軍の指令に従って…」
「八咫烏より大御神 建御雷神 展開完了。どうぞ」
「こちら大御神了解、支援を続けよ。」
現地からの展開状況がノンストップで作戦指令本部のモニターには展開している部隊の部隊章が映し出される。
汎用ヘリが地上をライトで照らされる中、
車両から歩兵が展開していき。多数の多重電撃砲が海岸の方へ砲身を向けている。
沿岸部には機甲隊や歩兵隊、多重電撃砲が多数展開して、早急に陣地を形成し終わった。
それを見ていた現場司令官が不気味な笑みをこぼしながら部下に言った
「さあ諸君、準備は完了した、妖怪退治の時間だ。」
to be continue
初茶番です。
大御神・・・作戦指令本部のコードネーム。
八咫烏・・・上空を旋回している早期警戒機。元ネタはパトレイバー2の自衛隊展開シーンに出てきたヘリの
コードネーム。
多重電撃砲・・・どう見てもメーサーです本当にありがとうございました。モデルとしてはEDFに出てきたEMC。
特殊兵装運用隊・・・多重電撃砲等の特殊兵装を運用する部隊。
今回出てきたのは、多重電撃砲を運用する「建御雷神」という小隊。
・あとがき
物語の形としてはまだ考えない人さんのトラストに軍が展開する茶番をリスペクトして作ってみました。
続きは?・・・きっといつか書くよㇵㇵ。
早期警戒機のコードネームはパトレイバー2の偵察ヘリのそれと同じらしいですが、
偶然なことに「トラストに軍が展開する茶番」の元ネタも
パトレイバー2の自衛隊クーデターシーンなんですよね()
やっぱりあのシーンはいつみても格好いいですよね。
個人的にはパトレイバーの劇場版一作目と三作目の自衛隊が出てくるシーンが結構格好いいんですよね~
「なぁ、平和だな」
イラク南部の村で、北米陸軍の分隊が治安維持活動を行っていた。彼らは元々財団部隊に所属しファルージャ攻略を行っていた兵士だが、現在は平和維持のために活動している。分隊員が村の真ん中にある井戸端で、椅子に座り村人に挨拶を交わしながら話していた。空は青く、太陽がギラついている。
「あの時さ、俺子供撃っちまったんだよ」
サングラスをかけた男が、急に数ヶ月前の話を切り出す。
「スカーフを巻いた男がいてな、そいつがRPG持っててたんだ。道路挟んで向かい側の味方に向けてたから、俺が撃ったんだよ。頭に当たって崩れ落ちた」
変わらず空は青く、村人が笑いながら話し、行き交っている。サングラスの向こうの目は、見えなかった。
「そしたら、路地からガキが出てきてな、アラビア語でなんか言いながら俺が撃った男に縋ってたんだ。ありゃ多分、『父ちゃん』つってたんだろうな。なんかすぐにわかった」
サングラスの男は、ヘルメットを外して頭をグシグシと掻く。横を向き、上を見て、下を見る。砂にはブーツの足跡がついている。
「どうしようか考えてたら、ガキがRPGを持ち上げやがった。やめろ、放り出せ、逃げろ。俺は何回もぶつぶつ言ってた。叫ばなかったのは、俺の命恋しさ何だろうさ。腰抜けだな」
男は下を向いたまま口を開く。独り言を呟くように、
「天秤にかけた。仲間たちの命と、子供一人の命。比べちまったんだよ。俺は。それで撃った。子供の体は軽いんだろうな、少し後ろに跳ねてた」
「基地に戻って死のうとした俺を、お前は止めてたな。何も聞かずに。あのお陰で今はまともに考えられる」
外したヘルメットを懐かしむように撫で、サングラスも外し、独りごちる。
「お前は死んじまったけどよ、お前のメットとサングラスは使わせてもらってるぜ。持続可能な装備ってな」
乾いた笑いを吐き捨て、立ち上がる。いつの間にか数人の村人が、涙を浮かべながら立ち尽くし、全員が目の前の、『男が座っていなかった方の椅子』を見つめる。
「お前のおかげで、守れたものがある。だけどよ、やっぱ俺にサングラスは似合わないよ」
男は、歩いて墓標を去った。
2024年3月、イラク南部の村で治安維持を行っていた財団部隊がIRFに襲撃された。1個分隊であった彼らに対し、IRF側は1個小隊規模で攻撃を行った。財団部隊は村人を避難させ、守りながら戦い、結果としてIRF側が撤退することで戦闘は終了した。IRF側の被害が40人程度(推測)だったのに対し、財団部隊は死者1人、重軽傷者7人と言う結果となった。
また、財団部隊はこの時村人と良好な関係を築いており、数人の村人は財団側に立ち戦闘に参加した。
RPGのくだり、なんかアメリカン・スナイパーっぽいですね。
まあ今回は撃ってるが…
流石はまだ考えない人様、よくご存知ですね。ただあの状況だったら普通撃つよなと思ったので殺しました()
読んだ瞬間「アメリカン・スナイパー」のワードが出てきた(あのシーンは動画で見たことある)