バルセロナ市内 某道路 車内
アイリス航空開発担当「んで、ここバルセロナに本社が移ったってわけっす。いい街っすよ。ここ。」
ヘンリー研究員「そうですね…ですが、アイリス博士。なぜ私があなたを飲食店に店に連れて行かなくてはいけないんです?」
「そりゃ部下っすからねぇ…仕事っすよ仕事。」
「はぁ…モルトラヴィス帝国の計らいで本社を移すことが出来ましたが、我が社が孤立していたらどうなっていたんでしょうか?」
「そりゃもう…イラクに行くか、トルメシアと協議してクレタに留まるかのどっちかじゃないっすか?」
「正直、モルトラヴィス帝国に拾ってもらえて幸運でしたね。これだけの大国内に本社が置けたら、どんな国も本社を攻撃することはできないでしょう。」
「それは、帝国がうちを味方と見ていた場合の話っすよ。第一、そんな帝国がうちに協力するメリットがないっす。」
「それはそうですが……仮にも国内ですよ。流石に防衛くらいは…」
「あ、ここの店っす!先に友達がいるはずなんで、ヘンリーくんは帰って大丈夫っす。」
「…はい、わかりました。帰りはタクシーでお願いしますよ。博士。」
「はいはーい。それじゃぁ、また。」
「さて、シュガートさんとの約束まで10分。急ぐか。」
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