シュガートは本部の外交委員長室にいた。この部屋は本部、つまりサイト-01の本棟(地上122階)の地下に存在する。秘書である20代ほどの若い女性と話していた。
「それで、ガルダン帝国の様子はどうだい?最近の国内報道…どうも、AIがやらかしたらしいと、私はふんでいるが。」
「えぇ、恐らくそうでしょう。サイト-15が心配でなりませんが…機動部隊の増強をした方がいいかと。」
「そうしてくれ。20人編成の機動部隊を…15個派遣しようか。それから第2機甲師団からAPCにIFV、それとMBTも。」
「MBTはどれに…あの最新型はどうだ?確か今は…A3まであったか。」
「はい。A1、A2、A3のどれも整備が行き届いています。」
「それじゃぁ…部隊編成は派遣部隊管理部門に決めてもらう方向で頼むよ。」
「かしこまりました。」
秘書はそう言い、踵を返して部屋から出て行った。
「また、仕事が増えそうかな…。」
彼もまた40連勤である。
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