「…逃げられただと!? どれだけ兵力を出したと思っているんだ!?」
「すみません。 やはり兵士の練度の問題だと…」
「そんなもの言い訳だ。 問題がどうこう言うよりも、とっとと要点だけ説明しろ。」
「では、今回の作戦でわかったことを…
まず、彼らはチェコ製の武器を何の問題もなく使いました。 しかも一回も触ったことがない―――」
「どんな銃火器も引き金を引けば弾丸が出る。 当たり前のことだ。」
「次に、結局対象は見つからずじまいです」
「どうせ、奴らは仁を助けに来るんだろ? 行先さえわかればどうとでもなる」
「一体どうするつもりなんですか?」
「収容所を武装させようと思っている。 少なくともあの狐だけはあの収容所から出してはいけない…。」
「何で武装させるんですか?
まさか、ブルース・ブラザーズぐらい兵力を展開させるんですか?」
「なに、もっと穏便にやるさ。前回の作戦、中華王国から苦情が入ってるし…」
「というわけで、作戦の計画が書かれた書類だ。 向こうに送っておいてくれ。」
「了解しました。 直ちに配達しておきます…。」
「ああ、1つ忘れていたことがある」
「はい?」
「本国から空挺連隊と特殊狙撃小隊を派遣してもらうように頼んどいてくれ。
目には目を、歯には歯をって言うだろ?」
「了解です。 そちらも行っておきます。」
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