「おい、いい手って何だ!?」
「そのトラックに飛び乗れ!」
「何!?」
「いいから飛び乗るんだ!」
「分かったよ! もう何でもやってやる!」
車を軽トラックに横図けし、運転手を道路に投げだす。
「よし、奪い取ったぞ! いったいどうすればいいんだ!?」
「撃ちまくるんだ!」
「いい手ってそれかよ!?」
重機関銃を追ってくる車めがけて打ちまくる。
追ってくる車やバイクがエンジンを撃ち抜かれ停止し、
そのままほかの車を巻き込んで停止していく。
「手を緩めるな!」
「分かってる!」
「いいか、もうすぐ線路がある!
トラックを捨てて、列車に飛び乗るんだ!」
「何ぃ!?」
「いいから飛び乗れ! それしか助かる手段はない!」
「…ああ、分かったよ! 乗ればいいんだろ、乗れば!」
「RPGだ! もう一発撃ちこめ!」
「了解です!」
「後ろの車がまたRPGを撃とうとしてるぞ!」
「その前に列車が来る! 横を見ろ!」
横を見ると、線路が敷いてあった。
列車の走行音が近づいてくる。
「絶対に乗るんだ! チャンスは一回しかないぞ!」
「ああ!」
列車が近づいてくる…
「今だ! 飛べ!」
その声を合図に、そのままガスターとリアムは列車に飛び乗った。
「次は隊長たちの番だ! 飛び乗れ!」
「駄目だ!」
「え!?」
「俺たちはこいつらを引き付ける! お前はその間に遠くへ逃げろ!」
「そんな!」
「いいか、協力者はほかにもいる! そいつらを使え!」
「ああ、畜生 …まずい! RPGが!」
再び車のすぐ後ろに命中した。
「燃料タンクが損傷した! もう長くは走れん!」
「隊長!」
「行け、行け、行け!」
そのままバンパーたち3人が乗る車は、追ってくる車を引きつけながら
列車と反対方向へと走っていった…
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