プロペラの音が近づいてくる
「くそったれ! 奴ら攻撃ヘリを持ってきやがった!」
「ヘリだけじゃない! 軍用車やバイク、テクニカルまで来てるぞ!」
サブマシンガン、重機関銃、ロケット弾… ありとあらゆる攻撃が集中する。
「急げ急げ急げ急げ! このままじゃ全員死んじまう!」
「見逃してはもらえないようだな!」
その時、1台の車の助手席から筒のようなものがこちらに向けられた。
相変わらず暗くてよく見えないが、きっと対戦車ロケットだろう… 対戦車ロケット!?
「RPGだ! あのくそったれどもを吹き飛ばせ!」
「わかりました!」
…発射。 白い煙を引きながら、ロケット弾は高速で標的へと向かっていく。
「チェコ野郎め! くたばりやがれ!」
「…ああ、畜生! 被弾するぞ!」
…幸いなことに、ロケット弾は車のすぐ後ろで爆発した。
地面と車が吹き飛び、車内が大きく揺れた。
「いったいどうするんだ!?」
「こっちに隠れ家がある! そこまで走るだけだ!」
横から重機関銃を積んだ軽トラックが接近してくる。
そのまま銃口を向け、そのまま発砲…
する前にガスターの射撃をくらい、射手が地面に投げだされた。
「おい、いい手を思いついたぞ!」
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「おい、いい手って何だ!?」
「そのトラックに飛び乗れ!」
「何!?」
「いいから飛び乗るんだ!」
「分かったよ! もう何でもやってやる!」
車を軽トラックに横図けし、運転手を道路に投げだす。
「よし、奪い取ったぞ! いったいどうすればいいんだ!?」
「撃ちまくるんだ!」
「いい手ってそれかよ!?」
重機関銃を追ってくる車めがけて打ちまくる。
追ってくる車やバイクがエンジンを撃ち抜かれ停止し、
そのままほかの車を巻き込んで停止していく。
「手を緩めるな!」
「分かってる!」
「いいか、もうすぐ線路がある!
トラックを捨てて、列車に飛び乗るんだ!」
「何ぃ!?」
「いいから飛び乗れ! それしか助かる手段はない!」
「…ああ、分かったよ! 乗ればいいんだろ、乗れば!」
「RPGだ! もう一発撃ちこめ!」
「了解です!」
「後ろの車がまたRPGを撃とうとしてるぞ!」
「その前に列車が来る! 横を見ろ!」
横を見ると、線路が敷いてあった。
列車の走行音が近づいてくる。
「絶対に乗るんだ! チャンスは一回しかないぞ!」
「ああ!」
列車が近づいてくる…
「今だ! 飛べ!」
その声を合図に、そのままガスターとリアムは列車に飛び乗った。
「次は隊長たちの番だ! 飛び乗れ!」
「駄目だ!」
「え!?」
「俺たちはこいつらを引き付ける! お前はその間に遠くへ逃げろ!」
「そんな!」
「いいか、協力者はほかにもいる! そいつらを使え!」
「ああ、畜生 …まずい! RPGが!」
再び車のすぐ後ろに命中した。
「燃料タンクが損傷した! もう長くは走れん!」
「隊長!」
「行け、行け、行け!」
そのままバンパーたち3人が乗る車は、追ってくる車を引きつけながら
列車と反対方向へと走っていった…
うーん、いったいどうなるのでしょうかね…この話の結末次第では救出作戦の内容が変化するので…
この後は… セーフハウスに避難→作戦会議→囮になったメンバーが合流
→サンドイッチ装甲車による強行救出 …と言うのを考えてます。
ほうほう、救出の時は夜間でお願いします。彼らは昼間よりも夜間のほうが戦闘慣れしてますので